傀儡といしの蜃気楼 ~消えた王女を捜す旅から始まる、夢の世界のものがたり~

遠野月

文字の大きさ
46 / 92
雪に閉じ

射す光からはじまる

しおりを挟む
 廊下に足音がひびきわたる。
 ここに来るまでもそうだったが、今はさらに足音が騒々しく感じられた。

 メリーが隣の部屋の扉の前に立ったところで、二人はようやく彼女に追いついた。
 三人は息を整える。扉の先に何があるか気配だけでも感じようと試みたが、物音ひとつ聞こえない。メリーは息を飲み、扉の取っ手に手をかけた。彼女の手を見ながら、ラトスは腰の短剣に手を伸ばし、柄をにぎる。カチリと、剣が静かに音を鳴らした。

「開けます」
「ああ」

 メリーとラトスが声を掛け合い、彼女は取っ手をそっと回した。
 同時に、背後にいたセウラザが、背負っている大剣に手をかける。大きな木になっている王女のセウラザを見て、彼も強い危機感を持ったのだろう。静かに息をして、取っ手を回すメリーの手をじっと見ている様子が、ふり返らなくても伝わってきた。

 カチャリと取っ手が鳴る。
 メリーはゆっくりと扉を押し開けた。頭が入るほどの隙間を作ると、そっと中をのぞく。
 寝室だと言っていた部屋も、廊下や他の部屋同様に暗い。ランタンの明かりが扉の隙間から入りこんだ分しか、中が見えなかった。
 メリーがふり返る。
 先に入りますねと言って小さく頭を下げると、ラトスとセウラザは静かにうなずいた。

 身体が入るほど、扉が開いていく。
 ランタンの明かりが、ゆれながら部屋に広がっていく。
 ラトスはメリーの背後から、照らしだされる寝室の床面の隅々に、視線をすべらせた。寝室ならば、清潔で、落ち着いた空間になるよう整えられているはずだ。そう思って扉の外からながめたその部屋は、予想とはだいぶ違っていた。

 クッションが床に落ちていた。
 それはひとつではない。三つ四つのクッションが、床に投げ捨てられたかのように落ちていた。
 その先に、椅子が横たわっていた。

 そこまでラトスが見たところで、部屋に先行しようとしていたメリーの身体が、がくりとゆれた。同時に、部屋に広がりはじめていたランタンの明かりも大きくゆれる。まるで、部屋全体が大きくゆれたように見えた。
 ランタンの明かりに照らしだされた寝室は、戦場になったかのように荒れ果てていた。
 床には様々なものが散乱している。花瓶は割れ、家具の一部だったであろう木切れがばらまかれていた。奥にある寝具は真っ二つに割れていて、飛び散った羽毛が、無残な姿になった寝具を隠すように降り積もっていた。
 部屋の壁を見ると、隣の部屋で見た大きな木の枝が壁を這うように伸びていた。
 この大きな木が、室内を荒らしたのだろうか。ラトスは考えを巡らせながら、天井に目を向けると、大きく砕けて崩落しそうな部分が目にとまった。その崩落を防ぐように木の枝が集まり、天井を支えていた。

「メリーさん。入るぞ。いいだろう?」

 ラトスは、呆然として立ち尽くしているメリーの肩を後ろからたたく。
 彼女はビクリと身体をふるわせて、ふり返った。その顔は驚くほど無表情だったが、目だけは大きく見開かれていた。ラトスは、メリーの肩を軽くゆさぶる。しっかりしろと声をかけると、彼女は何度かまたたきをして、小刻みに何度かうなずいた。

 ラトスは短剣を腰からぬき、かまえる。
 それを見て、メリーも銀色の細剣に手を添えた。ゆっくりと部屋に足を踏み入れる。少し間を取って、後ろからセウラザもつづいた。

 ランタンの明かりが部屋に広がっていく。
 絨毯が切り裂かれ、めくれていた。足を取られないよう、三人は慎重に足を運ぶ。時折、木切れや陶器を踏み、砕ける音が室内にひびいた。
 やがて部屋全体が、何とか見えるようになる。

 部屋の奥には、大きな窓があった。
 その窓をふさぐようにして、無数の木の蔓のようなものが伸びていた。蔓は、窓の中央に向かって密度を増し、複雑に絡みあっている。
 暗闇に目をほそめると、絡み合う蔓が小さな何かをつつんでいるのが見えた。

 それは、少女だった。
 白く長い髪の少女が、手と足と、頭に蔓を巻き付け、拘束されていた。少女は目を閉じていて、眠っているように見えた。

「フィノア!」

 突然、メリーが声をあげた。
 彼女は少女が拘束されている大きな窓に向かって、走りだす。メリーの呼びかけに、少女は反応しない。それでもメリーは、何度も少女の名を呼びながら、大きな窓に向かって走った。しかしすぐに、身体をゆらして立ち止まった。メリーの腕を、ラトスがつかんだのだ。

「離してください!」

 つかまれた腕を一度見てから、メリーはラトスをにらみつけるようにして言った。
 ラトスは頭を横にふる。もう片方の腕を伸ばし、蔓に捉えられている少女を指差した。

「王女で間違いないか?」
「間違いありません! 早く助けないと!」
「メリーさん、ダメだ。まだ近付くな」
「どうして!?」

 ラトスの制止に、メリーは明らかにいらだった口調でわめいた。
 拘束されている少女とラトスを、鋭い目つきで交互に見る。

「ラトスの言う通りだ。メリー。これはおかしい」

 セウラザがメリーの肩を小さくたたいて、周囲をうかがいながら言った。
 メリーは彼の言葉ににがい顔をしたが、セウラザが向ける視線の先を追って、周りを見回した。荒れ果てた寝室は、壁と天井をおおうようにして木の枝が伸びている。よく見ると、少女を拘束している蔓のようなものと、壁や天井をおおっている木の枝は別のようだった。蔓のようなものは、少女の周辺にしか伸びていない。

「あの少女を拘束しているものは、おそらく夢魔の力だ」

 セウラザは壊された室内を見回しながら、小さな声で言った。
 彼の言葉にメリーは飛び跳ねるようにして驚き、少女のほうを見る。

「じゃあ、助けないと!」
「そうだな。だが、彼女を拘束している夢魔はどこに?」
「……あ」

 メリーは、ハッとした顔をした。
 腰に佩いている銀色の細剣に手をかけ、拘束された少女から半歩距離を取った。
 ランタンをゆっくりと左右にふる。ラトスとセウラザは、武器をかまえながらメリーの左右にならんだ。三人共に、室内に変わったところがないか、じっと見回す。すると、拘束された少女の足元の床に、大きな穴が開いているのが見えた。
 穴の大きさは、人一人が入れるほどのものだった。穴には蔓がとおっていた。蔓は穴の下から伸び、王女の身体を拘束しているようだった。

「下か」
「そのようだ」

 ラトスの言葉にセウラザは即答した。
 三人は、ゆっくりと大きな窓に近付いていく。

「夢魔の動きを封じるために、このような状態になったのだろう」

 壁と天井に伸びた木の枝を見ながら、セウラザは静かに言った。
 三人の頭上には今にも崩落しそうな天井があったが、木の枝が複雑に絡み合って、何とか瓦礫を支えている。しかし三人がその下を通過すると、わずかに瓦礫の欠片が落ちてきた。いつまでも支えつづけられるようには見えない。

「ダメだ。足元も崩れそうだぞ」

 ラトスの声に、二人は足を止めた。
 大きな窓の下に開いた穴に近付くにつれ、床に大きなひびが入っている。

「人が一人、乗れるかどうか、かな」
「どうします?」
「……そうだな」

 穴をじっと見ながら、ラトスはしばらく考えた。
 正解に近い行動を導きだせる気がしない。下にどんな夢魔がいるか、分からないからだ。ただ、壁と天井に伸びた木の枝が夢魔の動きを封じているのだとすれば、多少の無茶はできるかもしれない。

「俺が、穴に飛び込む」

 二振りの短剣をかまえなおし、ラトスは静かに言った。

「夢魔は、俺が何とかする。セウラザは、あの蔓みたいなのを遠くから斬れ。メリーさんは王女さんの回収だ」
「それで、いけます?」
「分からない。夢魔が鈍くなってると信じよう」

 セウラザの顔を見てラトスが言う。
 セウラザは彼に向かってすぐにうなずき、背中の大剣をぬいた。それを合図に、ラトスは駆けだした。大きなひびの手前で床を蹴り、飛びあがる。彼の身体はそのまま、吸いこまれるように窓の下に開いた穴に落ちていった。

 同時にセウラザが、剣身を無数の刃に分ける。少女を拘束している蔓に狙いを定め、一気にはなった。
 無数のこまかい刃は、複雑に絡み合った蔓を一本一本切り裂いていく。断ち切られた蔓は蛇のようにうごめいたが、すぐに力を失ってだらりと崩れた。
 少女を拘束していた蔓がすべて切れる。
 崩れ落ちるように、少女の身体は落下していった。

 セウラザの無数の刃がはなたれると同時に、メリーは駆けだしていた。
 少女に向かって腕を伸ばす。足元の床は今にも崩れ落ちそうなので、長居はできない。メリーは腕を伸ばしながら、穴のすぐそばに立った。落下してくる少女をしっかりと見据える。
 白い髪の少女は、上半身から蔓の拘束が解かれていったので、逆さまに落ちてきていた。
 だらりと細い腕が垂れる。
 メリーに向かって、伸ばされたようだった。その手に向かって、メリーは手を伸ばした。
 指先がふれる。
 指の感触を確かめて、メリーは少女の手をつかんだ。自身の胸元に引き寄せ、後方に跳ね飛ぶ。直後、足元の床が崩れ落ちた。大きな窓の下に開いていた穴は、二回りほど大きくなった。
 間一髪で転落を免れたメリーは、抱きかかえた少女の顔を見た。

「フィノア……良かった」

 メリーは、少女の白い髪をなでた。
 途端に、力がぬける。その場で崩れ落ちそうになったが、後ろにひかえていたセウラザが彼女の身体を両腕でつかみ、支えた。

「あ、ありがとうございます」
「問題ない」

 セウラザが短く返事する。
 メリーは口の端を持ちあげてみせてから、両足に力を入れた。
 腕の中にいる少女は、まだ頭と手足に蔓が巻き付いていた。これは全部取り除いたほうがいいとセウラザが言うので、メリーはひとつひとつ丁寧に剣で切れ目を入れながら取り除いていった。
 頭に巻き付いた蔓を取ろうとしたとき、ふと、メリーは少女の頭から窓の下に開いた穴に視線を移した。


 穴にいきおいよく飛びこんだラトスは、伸びる短剣をかまえながら落下していた。
 真っ直ぐ、下を見る。
 穴の中には、ほとんど明かりがとどいていない。かろうじて、何があるか見える程度だった。

 底には、大きな球体が落ちていた。
 球体からは、無数の蔓のようなものが上に向かって伸びていた。

「これが、夢魔か」

 伸びる短剣の剣先を夢魔に向ける。
 ラトスは手に力をこめ、一気に剣身を伸ばした。すると夢魔は、球体の身体をがたがたとふるわせはじめた。さらに多くの蔓を作りだし、ラトスに向かってはなつ。

 伸びる短剣の剣身と、夢魔の蔓が、宙ですれ違う。
 ラトスは、夢魔からはなたれた蔓を黒い短剣でいくつか斬り落とした。斬り損ねた蔓は、身をねじってすべて避ける。同時に、伸びた剣身が夢魔の身体をつらぬいた。

「……!? なんだ!?」

 つらぬいたはずの夢魔を見て、ラトスは顔を引きつらせた。
 剣身を伸ばした短剣の柄に、何かをつらぬいた感触が伝わってこなかったのだ。まるで、水に剣を突き立てたかのように手ごたえがなかった。
 伸びつづけた短剣の剣先が、階下の床に当たる。ガチリと鈍い音がひびいた。
 剣先が床に強く打ち付けられた衝撃で、ラトスは宙で大きく身体をゆらした。あわてて体勢を整え、剣身を縮ませながら落下しつづける。

 目前に球体の夢魔がせまっている。
 黒い短剣をにぎる手に、力をこめた。
 球体の夢魔が、またガタガタとふるえはじめている。夢魔の身体の表面から、いくつもの突起が現れ、今にも蔓が飛びだしてきそうだった。
 させるかと、ラトスは黒い短剣を球体の夢魔に突き立てた。
 夢魔を斬る感覚が、わずかに手に伝わってくる。やはり水に手を差しこんだような感覚だったが、伸びる短剣よりはいくらかの手ごたえがあった。

 暗闇の中なのでよく見えないが、視界が一気に黒く塗りつぶされていく。

 黒い塵が噴きだしているのだろうか。

 それとも、また黒い靄が自身に牙をむいたのだろうか。

 どちらにしても、黒い短剣にこめた力はゆるめられなかった。水を切るような感覚ではあったが、ラトスは何度も黒い短剣を夢魔に突き立てつづけた。そのたびに、視界は黒く塗りつぶされた。
 球体の夢魔の身体が、がたがたとふるえる。
 蔓を出そうしていたが、最初のような力強さは見受けられなかった。何度も剣を突き立てているうちに、ふるえが弱くなっていく。ついには動かなくなった。

 祓えただろうか。
 ラトスは伸びる短剣の剣身を元の長さにもどし、階下の床に足を下ろした。

 球体の夢魔は、黒い塵におおわれはじめていた。
 よく見ると、上階から床を突き破って伸びてきていた木の枝が、いくつも夢魔の身体に突き刺さっていた。おさえつけて、動かないようにしているかのようだった。

 おさえつけられていなければ苦戦していただろうか。
 霧散していく夢魔を見て、だいぶ無茶をしたなと、ラトスは苦笑いした。

「ラトスさん! 大丈夫ですか!?」

 上階から、メリーの声が聞こえてくる。
 ラトスは返事をしようとして、顔をあげた。落ちてきた穴が、入った時の何倍も大きく広がっていた。上階に置いてあるランタンの明かりが、しっかりと下までとどいている。

「ああ。問題ない」

 ラトスが上階を見上げながら言うと、少しの間を置いてメリーの笑い声が聞こえた。

 その笑い声は、彼女と出会ってから今まで、聞いたことがない、本当に楽しそうな笑い声だった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

婚約破棄された悪役令嬢、手切れ金でもらった不毛の領地を【神の恵み(現代農業知識)】で満たしたら、塩対応だった氷の騎士様が離してくれません

夏見ナイ
恋愛
公爵令嬢アリシアは、王太子から婚約破棄された瞬間、歓喜に打ち震えた。これで退屈な悪役令嬢の役目から解放される! 前世が日本の農学徒だった彼女は、慰謝料として誰もが嫌がる不毛の辺境領地を要求し、念願の農業スローライフをスタートさせる。 土壌改良、品種改良、魔法と知識を融合させた革新的な農法で、荒れ地は次々と黄金の穀倉地帯へ。 当初アリシアを厄介者扱いしていた「氷の騎士」カイ辺境伯も、彼女の作る絶品料理に胃袋を掴まれ、不器用ながらも彼女に惹かれていく。 一方、彼女を追放した王都は深刻な食糧危機に陥り……。 これは、捨てられた令嬢が農業チートで幸せを掴む、甘くて美味しい逆転ざまぁ&領地経営ラブストーリー!

多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】 23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも! そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。 お願いですから、私に構わないで下さい! ※ 他サイトでも投稿中

追放された聖女は、辺境で狼(もふもふ)とカフェを開く

橘 あやめ
ファンタジー
――もう黙らない。追放された聖女は、もふもふの白狼と温かい居場所を見つける―― 十二年間、大聖堂で祈り続けた。 病人を癒し、呪いを祓い、飢饉のときは畑に恵みの光を降ろす。 その全てを、妹の嘘泣きひとつで奪われた。 献金横領の濡れ衣を着せられ、聖女の座を追われたアーシャ。 荷物は革鞄ひとつ。行く宛てもない。 たどり着いた辺境の町で、アーシャは小さなハーブティーのカフェを開くことに。 看板は小枝の炭で手作り。 焼き菓子は四度目でようやく成功。 常連もできて、少しずつ「自分の居場所」が生まれていく――。 そんなカフェに夜ごと現れるのは、月光のように美しい銀色の狼。 もふもふで、不愛想で、でも何かとアーシャのことを助けてくれる。 やがて、穏やかな日々を壊しに――妹が現れる。 ※追放聖女のカフェ開業もの(もふもふつき)です!ハッピーエンド!

【完結】悪役令嬢はご病弱!溺愛されても断罪後は引き篭もりますわよ?

鏑木 うりこ
恋愛
アリシアは6歳でどハマりした乙女ゲームの悪役令嬢になったことに気がついた。 楽しみながらゆるっと断罪、ゆるっと領地で引き篭もりを目標に邁進するも一家揃って病弱設定だった。  皆、寝込んでるから入学式も来れなかったんだー納得!  ゲームの裏設定に一々納得しながら進んで行くも攻略対象者が仲間になりたそうにこちらを見ている……。  聖女はあちらでしてよ!皆様!

黄金の魔族姫

風和ふわ
恋愛
「エレナ・フィンスターニス! お前との婚約を今ここで破棄する! そして今から僕の婚約者はこの現聖女のレイナ・リュミエミルだ!」 「エレナ様、婚約者と神の寵愛をもらっちゃってごめんね? 譲ってくれて本当にありがとう!」  とある出来事をきっかけに聖女の恩恵を受けれなくなったエレナは「罪人の元聖女」として婚約者の王太子にも婚約破棄され、処刑された──はずだった!  ──え!? どうして魔王が私を助けてくれるの!? しかも娘になれだって!?  これは、婚約破棄された元聖女が人外魔王(※実はとっても優しい)の娘になって、チートな治癒魔法を極めたり、地味で落ちこぼれと馬鹿にされていたはずの王太子(※実は超絶美形)と恋に落ちたりして、周りに愛されながら幸せになっていくお話です。  ──え? 婚約破棄を取り消したい? もう一度やり直そう? もう想い人がいるので無理です!   ※拙作「皆さん、紹介します。こちら私を溺愛するパパの“魔王”です!」のリメイク版。 ※表紙は自作ではありません。

【完結】追放された生活錬金術師は好きなようにブランド運営します!

加藤伊織
ファンタジー
(全151話予定)世界からは魔法が消えていっており、錬金術師も賢者の石や金を作ることは不可能になっている。そんな中で、生活に必要な細々とした物を作る生活錬金術は「小さな錬金術」と呼ばれていた。 カモミールは師であるロクサーヌから勧められて「小さな錬金術」の道を歩み、ロクサーヌと共に化粧品のブランドを立ち上げて成功していた。しかし、ロクサーヌの突然の死により、その息子で兄弟子であるガストンから住み込んで働いていた家を追い出される。 落ち込みはしたが幼馴染みのヴァージルや友人のタマラに励まされ、独立して工房を持つことにしたカモミールだったが、師と共に運営してきたブランドは名義がガストンに引き継がれており、全て一から出直しという状況に。 そんな中、格安で見つけた恐ろしく古い工房を買い取ることができ、カモミールはその工房で新たなスタートを切ることにした。 器具付き・格安・ただし狭くてボロい……そんな訳あり物件だったが、更におまけが付いていた。据えられた錬金釜が1000年の時を経て精霊となり、人の姿を取ってカモミールの前に現れたのだ。 失われた栄光の過去を懐かしみ、賢者の石やホムンクルスの作成に挑ませようとする錬金釜の精霊・テオ。それに対して全く興味が無い日常指向のカモミール。 過保護な幼馴染みも隣に引っ越してきて、予想外に騒がしい日常が彼女を待っていた。 これは、ポーションも作れないし冒険もしない、ささやかな錬金術師の物語である。 彼女は化粧品や石けんを作り、「ささやかな小市民」でいたつもりなのだが、品質の良い化粧品を作る彼女を周囲が放っておく訳はなく――。 毎日15:10に1話ずつ更新です。 この作品は小説家になろう様・カクヨム様・ノベルアッププラス様にも掲載しています。

《完結》氷の侯爵令息 あなたが子供はいらないと言ったから

ヴァンドール
恋愛
氷の侯爵令息と言われたアラン。彼は結婚相手の伯爵令嬢にとにかく冷たい態度で接する。 彼女は義姉イライザから夫が子供はいらないと言ったと聞き、衝撃を受けるが気持ちを切り替え生きていく。

私は私で幸せになりますので

あんど もあ
ファンタジー
子爵家令嬢オーレリーの両親は、六歳年下の可憐で病弱なクラリスにかかりっきりだった。 ある日、クラリスが「オーレリーが池に落ちる夢を見た」と予言をした。 それから三年。今日オーレリーは、クラリスの予言に従い、北の果ての領地に住む伯爵令息と結婚する。 最後にオーレリーが皆に告げた真実とは。

処理中です...