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第3章 加速する執着
堕ちていく夜★
しおりを挟む衣服が次々と脱がされ、
肌が触れ合うたびに、熱が上がる。
ヴィクトルは、カトリーナの背中に手を回しながら、
「……なぁ、もう俺だけ見とけよ」と囁く。
カトリーナは、荒い息をつきながら、
ヴィクトルの肩に爪を立てた。
「……あなたは……強引すぎる」
「お前が、俺以外のこと考えられなくしてやるよ」
ベッドの上で絡み合いながら、
2人は何度もキスを交わし、
肌と肌が深く繋がっていく。
「……お前、今夜は随分と素直だな」
ヴィクトルが低く囁くと、
カトリーナは彼の胸に爪を立てながら、
震える息を漏らした。
夜の帳が落ちた公爵邸の寝室。
窓の向こうには、静かな月の光が広がっている。
けれど、ベッドの上の熱は、その静寂を壊すほどに激しく、淫らだった。
ヴィクトルは、カトリーナの唇を何度も貪る。
——深く、舌を絡ませ、逃げ場を与えない口づけ。
カトリーナの唇から漏れる吐息が甘く、
舌を絡めるたびに、口の中に熱が滲む。
「ん……っ、んん……っ」
ヴィクトルが唇を離すと、細い糸が光の下で揺れる。
「……はぁ、ほんとに可愛いな、お前」
カトリーナは、ヴィクトルの腕の中で微かに身体を震わせながら、
唇を濡らし、熱に浮かされた瞳で彼を見つめた。
ヴィクトルの長くしなやかな指が、カトリーナの中をゆっくりと侵していく。
「っ……ヴィク……」
声を漏らすたびに、彼の指がカトリーナの内壁を優しく、しかし確実に押し広げる。
「まだ奥まで入ってないぞ?」
意地悪く囁くと、カトリーナは小さく息を詰め、
ベッドのシーツを握りしめた。
ヴィクトルの指が中を探るたび、カトリーナの身体は甘くしなり、熱を孕んでいく。
「……ほら、気持ちいいんだろ?」
耳元で囁きながら、
ヴィクトルはゆっくりと指を出し入れしながら、
彼女の身体が反応する様子を愉しんでいた。
濡れた蜜がヴィクトルの指を伝い、
肌が触れ合うたびに、いやらしく水音が響く。
「っ……ヴィクトル……深、い……っ」
ヴィクトルの腕の中で、
カトリーナは首を仰け反らせながら、彼を受け入れていた。
ヴィクトルの熱が、ゆっくりと彼女の奥へと沈み込んでいく。
密着した肌が汗で濡れ、
ヴィクトルが動くたびに、2人の間に熱が生まれる。
「っ……ん……!」
密着するたびに甘い蜜が零れ、淫靡な音が室内に広がる。
ヴィクトルは、カトリーナの頬を撫でながら、
ゆっくりと腰を動かし、彼女の奥を押し広げていく。
「……お前、こんな顔……俺にしか見せるなよ」
そう言いながら、カトリーナの足を掬い上げ、
より深く繋がるように身体を密着させた。
「んん……っ、あ……っ」
ヴィクトルの胸に爪を立てながら、
カトリーナは甘い声を漏らす。
彼の動きに合わせて身体が揺れ、
彼女の奥が熱に蕩けていく。
「……お前、ほんとに最高だな」
ヴィクトルは、カトリーナの頬に口づけながら、
より深く、彼女の中を埋めていった——。
肌が重なり、熱が交わるたびに、
2人の距離はさらに深くなっていく。
ヴィクトルは、カトリーナのすべてを独占するように、何度も奥へと沈み込んだ。
蜜に濡れた肌が絡み合い、
甘く蕩けるような夜が、静かに更けていく——。
ヴィクトルは、カトリーナの腰を抱え上げ、膝の上に跨らせた。
「……っ、ヴィクトル?」
彼の腕の中で戸惑う間もなく、
彼は彼女の背中に手を回し、強く抱き寄せる。
「こうすれば……お前の顔が、全部見える」
耳元で囁かれる声が、
熱を帯びた夜の空気をさらに濃くする。
カトリーナは、ヴィクトルの首に腕を回しながら、
自分が完全に彼に囚われていることを悟った。
「……力を抜け」
ヴィクトルが低く命じるように言いながら、
カトリーナの太ももを掴み、ゆっくりと腰を引き寄せた。
「っ……あ……っ」
熱く硬いものが、彼女の中へと深く沈み込んでいく。
「……っ、んん……」
カトリーナは、ヴィクトルの肩にしがみつきながら、
身体の奥が満たされていく感覚に息を詰めた。
密着した肌が、
互いの熱を吸い取るように汗ばむ。
ヴィクトルの手が、カトリーナの腰を支えたまま、
ゆるく動かし、より深く、確かに繋がっていく。
「……お前、可愛いな」
ヴィクトルは、カトリーナの背中を撫でながら、
そのまま腰を持ち上げ、ゆっくりと沈める。
「っ……ん、深……っ」
カトリーナは、彼に抱きしめられたまま、
じわりと押し広げられる感覚に体を震わせた。
「俺のこと、ちゃんと感じてるか?」
ヴィクトルが意地悪く囁くと、
カトリーナは羞恥に顔を赤らめながら、目を逸らす。
「……そんな、こと、聞かなくても……っ」
「へぇ? じゃあ、もっとわかりやすくしてやるよ」
ヴィクトルは、腰を下から突き上げるように動かした。
「っ……んぁ……!」
カトリーナの背が弓なりにしなり、
ヴィクトルの肩にしがみつく。
「っ……俺の名前を呼べよ」
ヴィクトルは、深く繋がったまま、彼女をさらに強く抱き寄せる。
肌が密着し、耳元で吐息が絡む。
「……ヴィクトル……」
掠れた声で彼の名前を呼ばれると、
ヴィクトルは満足げに唇を舐めた。
「……そう、いい子だ」
ヴィクトルの腕の中で、
カトリーナは身体を預けながら、
徐々に快楽に沈み始めていた。
「……もっと、深く……」
甘く蕩けた声に応えるように、
ヴィクトルは腰を打ちつける。
「……っ、ヴィク……っ」
甘い蜜が、繋がった部分を濡らし、淫らな水音が室内に響く。
「……っ、もう……っ」
「……イけよ、カトリーナ」
ヴィクトルが低く囁いた瞬間、
カトリーナの身体が強く震え、
ヴィクトルの腕の中で甘く果てた。
「……っ、ん……ぁ……」
彼女がぐったりとヴィクトルの肩に頭を預けると、
彼は満足げに微笑みながら、
彼女の髪を優しく撫でた。
***
ヴィクトルの腕の中で、
カトリーナは甘く息を吐きながら、
彼の熱を全身で受け止めていた。
密着したまま何度も高みに昇らされたあと——
「次は、もっと深くしてやる」
ヴィクトルが低く囁き、
カトリーナの腰を掬い上げた。
「……四つん這いになれ」
ヴィクトルの指が、カトリーナの背をゆっくりと押す。
「……っ、ヴィクトル?」
彼の意図を察したカトリーナは、
僅かに戸惑いながらも、
ベッドの上でゆっくりと腕をつく。
「……いい子だ」
ヴィクトルの手が、カトリーナの腰を優しく撫でる。
そのまま、後ろから彼女の肌をなぞり、
ゆっくりと指先で愛撫を始めた。
「っ、んん……」
既に熱を帯びた身体は、
彼の指に触れられるだけで、
小さく震える。
「……お前、もうぐしょぐしょじゃないか」
耳元で囁かれると、
カトリーナの頬が熱く染まる。
「っ……黙れ……」
「黙れ? そんな可愛い声で言われてもな」
ヴィクトルはわざと楽しそうに笑いながら、
カトリーナの腰を両手で抱え込む。
「……いくぞ」
ヴィクトルの低い声が響くと同時に、
熱がゆっくりと沈み込んでいく。
「っ……あ……っ」
後ろから押し広げられる感覚に、
カトリーナの腕が僅かに震える。
「……くそ、きついな」
ヴィクトルは息を詰めながら、
ゆっくりと腰を動かし始める。
「っ、深い……っ」
彼のものがより奥へと入り込み、
敏感な部分を抉るように擦れる。
「……もっと声を出せ」
ヴィクトルは、
彼女の背に軽く口づけながら、
腰を打ちつける速度を徐々に上げていった。
「っ……ヴィクトル、もう……っ」
何度も奥を突かれ、
カトリーナの呼吸が荒く乱れる。
「……まだイくな」
ヴィクトルが意地悪く囁きながら、
奥を執拗に責め立てる。
「っ、あ……っ」
ベッドのシーツを掴みながら、
カトリーナは耐えきれずに甘い声を漏らす。
「……はぁ、可愛いな、お前」
ヴィクトルは、
カトリーナの腰を引き寄せながら、
より深く沈み込んでいく。
繋がった部分から、淫靡な蜜が溢れ、
熱に濡れた肌が擦れる音だけが響く。
「……っ、ヴィクトル、もう……」
限界が近づくと、
カトリーナの声が震え始める。
「……イけ、カトリーナ」
ヴィクトルが低く囁いた瞬間、
彼の動きがさらに強くなり——
快楽の波が、一気に身体を駆け抜けた。
「っ……あ、ぁ……っ!」
全身が痙攣し、
ヴィクトルの腕の中で、
甘く果てる。
ヴィクトルもまた、
彼女の奥で限界を迎え、
強く彼女を抱きしめた。
ベッドに伏せたまま、
カトリーナは肩で息をしていた。
「……お前、ほんとに可愛すぎる」
ヴィクトルは、カトリーナの髪を指で梳きながら、
満足げに微笑む。
「……うるさい」
カトリーナは、疲れた声で呟きながら、
ヴィクトルの胸に額を押しつけた。
ヴィクトルは、
彼女の腰を軽く撫でながら、
「まだ終わりじゃないぞ?」と囁く。
「……っ、もう寝る……」
甘く蕩ける夜は、
しばらく続いた——。
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