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39.三文芝居
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「・・えッ!? こちら・・・本当にこんな近くで良いのですか?」
高級装甲車を“ フェムト研究センター ”内の病院玄関に着けてもらう。 叔父の城からは5分もかからなかった。
「あぁ、ここでいい。 ありがとう。 定期検診が近いので、可能なら受けてしまおうと思ってね。」
「そ、それでは定期検診が終わるまでお待ちします。 その後、ご自宅まで・・」
「必要無い。 久しぶりにシティへ来たので少し遊んで帰るつもりだ。」
勿論遊ぶつもりなど無いが、テキトーに濁す。
「で・・では、あの・・良かったら新しくできた店や今話題のスポットをご案内・・はぁうっ!? ・・あ・・そんな眼で・・あ・・」
俺はシツコク食い下がる男の目を見据える。
・・・叔父から俺を監視するよう命じられているのか・・?
真っ赤な顔で目をウルウルさせ大汗をかきながらモジモジして、まるで恋に落ちたかのように見えるが俺を油断させる為の演技だろう。 有名バリスタの次は名優か。
「お・・お前! モル様を煩わせるなよ! モル様はお忙しいと仰っているんだ! お前の相手をする暇なんてお有りにならないんだよ!!」
「なにぃっ、何だよ! お前なんか自分だけコーヒーの約束取り付けて! ズルいぞ!! 俺だって、俺だってモル様と・・・」
謎の三文芝居が始まった。 俺をここへ足止めしたいのか? それとも病院で主治医に会うのを止めたいのか? ――― ケルビン叔父、何を考えている!?
「お前達、いい加減にしないかッ! モル様がお困りだろう! モル様、申し訳ございません。 今お開けしますので。 さ、どうぞ。 ・・あ、でももし、必要になりましたら駆け付けますので、その時はこちらへご連絡下さい。」
「「 あ―――ッ!! リーダー、ソレ、そのパープルのアドレスカード、プライベートの連絡先じゃん! ズルい、リーダー、超ズルい!! 」」
「・・行くぞ、犬。」「クゥン!」
犬はまだボンヤリしてはいるが、しっかりした足どりで歩けるようになっている。
俺はパープルのアドレスカードを受け取らず車を降り、病院玄関に入って行く。
「・・あっ、モル様、行っちゃった・・もーーーっ、お前らが邪魔するからぁ! 俺、何にもアピール出来なかったじゃんっ!!」
「何言ってんだよ、お前がシツコクするからだろ!? ・・彼みたいなタイプは、シツコクされるのがお嫌なんだよ! 学習しろっての!」
「ム・カ・ツ・ク・バ・リ・ス・タ~~! リーダーもさぁ、シレっとアドレス渡そうとしてさぁ、」
「渡せなかった!! お前達が邪魔するからッ!! も、最悪!! お前達、許さないからなッ!!」
「許さないって何だよ!? モル様はリーダーのモノじゃないっての! ・・それよりさ、お前、あんな眼で見つめられちゃって、どうだったよ?」
「そう、彼の鋭い瞳! お前、よく倒れなかったな!!」
「痺れたよぉ~~~! 超ステキだったぁ~~~!! 恐かったけど、最高だったぁ~~~・・・えへへ、倒れなかったけど、チビっちゃった・・・」
・・・不気味な三文芝居は続いている。
マヌケな3人組に見えて実は優秀なのかもしれない。
すぐに撤収したりせず、しばらく演技を続けるそつのなさ・・・
俺は叔父の巧妙な足止めに背筋に冷たい汗をかきながらやっと病院の中へ入る。
「クゥ~~ン」 犬が体を摺り寄せて来るので、さすってやる。
・・よしよし、犬、恐かったな。 もう大丈夫だぞ・・・
高級装甲車を“ フェムト研究センター ”内の病院玄関に着けてもらう。 叔父の城からは5分もかからなかった。
「あぁ、ここでいい。 ありがとう。 定期検診が近いので、可能なら受けてしまおうと思ってね。」
「そ、それでは定期検診が終わるまでお待ちします。 その後、ご自宅まで・・」
「必要無い。 久しぶりにシティへ来たので少し遊んで帰るつもりだ。」
勿論遊ぶつもりなど無いが、テキトーに濁す。
「で・・では、あの・・良かったら新しくできた店や今話題のスポットをご案内・・はぁうっ!? ・・あ・・そんな眼で・・あ・・」
俺はシツコク食い下がる男の目を見据える。
・・・叔父から俺を監視するよう命じられているのか・・?
真っ赤な顔で目をウルウルさせ大汗をかきながらモジモジして、まるで恋に落ちたかのように見えるが俺を油断させる為の演技だろう。 有名バリスタの次は名優か。
「お・・お前! モル様を煩わせるなよ! モル様はお忙しいと仰っているんだ! お前の相手をする暇なんてお有りにならないんだよ!!」
「なにぃっ、何だよ! お前なんか自分だけコーヒーの約束取り付けて! ズルいぞ!! 俺だって、俺だってモル様と・・・」
謎の三文芝居が始まった。 俺をここへ足止めしたいのか? それとも病院で主治医に会うのを止めたいのか? ――― ケルビン叔父、何を考えている!?
「お前達、いい加減にしないかッ! モル様がお困りだろう! モル様、申し訳ございません。 今お開けしますので。 さ、どうぞ。 ・・あ、でももし、必要になりましたら駆け付けますので、その時はこちらへご連絡下さい。」
「「 あ―――ッ!! リーダー、ソレ、そのパープルのアドレスカード、プライベートの連絡先じゃん! ズルい、リーダー、超ズルい!! 」」
「・・行くぞ、犬。」「クゥン!」
犬はまだボンヤリしてはいるが、しっかりした足どりで歩けるようになっている。
俺はパープルのアドレスカードを受け取らず車を降り、病院玄関に入って行く。
「・・あっ、モル様、行っちゃった・・もーーーっ、お前らが邪魔するからぁ! 俺、何にもアピール出来なかったじゃんっ!!」
「何言ってんだよ、お前がシツコクするからだろ!? ・・彼みたいなタイプは、シツコクされるのがお嫌なんだよ! 学習しろっての!」
「ム・カ・ツ・ク・バ・リ・ス・タ~~! リーダーもさぁ、シレっとアドレス渡そうとしてさぁ、」
「渡せなかった!! お前達が邪魔するからッ!! も、最悪!! お前達、許さないからなッ!!」
「許さないって何だよ!? モル様はリーダーのモノじゃないっての! ・・それよりさ、お前、あんな眼で見つめられちゃって、どうだったよ?」
「そう、彼の鋭い瞳! お前、よく倒れなかったな!!」
「痺れたよぉ~~~! 超ステキだったぁ~~~!! 恐かったけど、最高だったぁ~~~・・・えへへ、倒れなかったけど、チビっちゃった・・・」
・・・不気味な三文芝居は続いている。
マヌケな3人組に見えて実は優秀なのかもしれない。
すぐに撤収したりせず、しばらく演技を続けるそつのなさ・・・
俺は叔父の巧妙な足止めに背筋に冷たい汗をかきながらやっと病院の中へ入る。
「クゥ~~ン」 犬が体を摺り寄せて来るので、さすってやる。
・・よしよし、犬、恐かったな。 もう大丈夫だぞ・・・
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