えっ私人間だったんです?

ハートリオ

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10 戦い2

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それはあっという間の出来事。
ルスキニアはただ立っているだけの様なのに

「え?」「ええ?」
「「ええええ!?」」

治癒魔法でピークス殿下の傷を治し。
魔力量の落ちた2人に魔力補充を行い。
更に回復魔法で2人の体力を回復した。

その上。

《バリアは残念、あと少しでした。
でもピークス殿下の魔弾の手数と放つスピード、正確さ、素晴らしいです!》

(頭の中で声!?)
(テテテテレパシーですの!?)

狼狽える2人。
どうやらルスキニアが普通に使って来た数々の魔法は普通ではない様である…
アルデアの要求に応じて怪我を治したり疲れを取ったり。
(魔力を渡すのだけはいまだに成功していないけどピークス殿下とアラウダ姫には簡単に渡せた…)

魔獣退治が終わったらテレパシーで報告する様求められていたからテレパシーも普通に使っていた…
でもやはりアルデアとのテレパシーより目の前の2人との方が驚くほどスムーズで…
(私はアルデア様の【魔力】のはず。
ならばもっとスムーズでしかるべきでは…)
思わず考え込むルスキニアの頭に…

(…私は手数は打てても威力に乏しい…
魔獣は驚いて引くが一時的…
ダメージを与えるほどではない…)

ほら、もう意識しなくてもピークス殿下の思考が伝わって来る…

《ダメージを与えましょう!》
(うわ、思考が読まれ‥く、だがどう意識しても威力を増せないのだ)
《魔弾を放つ速度を落とせばいいのですがせっかくの速度、生かしましょう。
アラウダ姫、お得意の火炎魔法でピークス殿下の魔弾を包んで下さい》
(え‥どうやって‥)
《ピークス殿下が魔弾を放ったらそれ目掛けで飛ばすだけです。
お2人は魔力の相性がいいので引かれる様にくっついて火炎魔弾になります》

((火炎魔弾!))

それは皇太子しか出来ない高等魔法。
2人で力を合わせればそれが出来てしまう!?
2人はワクワクと気持ちが上がって来る。

《アラウダ姫の火炎魔法は敵に大きなダメージを与えられます。
ですが遠くに飛ばすことは出来ないでしょう?》
(そ、そうですわ!
私は1メートル程しか飛ばせません。
敵に近付かなければ威力を発揮できず
近付くことは出来ず
宝の持ち腐れ状態で)
(なるほど、私の魔弾がアラウダ姫の強力な火炎魔法を運ぶという訳か)
《その通り。
補い合う――
と言うよりは高め合うのです。
ではバリアを解きますよ》
((ま、また何てことない感じでバリア(高等魔法)を張ってくれてた!!))
(あ、それに)
(会話が成立してた!?
よく分からないけど)
((同時通訳してくれてた――?!!))
《魔鳥獣が来ました!
今です!》
「‥ハッ‥ああ!
行きますよ、姫!」
「はいっ!」

ピークス殿下が放った魔弾にすかさずアラウダ姫が火炎魔法を放つ。

ボンッ!

「「!?」」

火炎魔法は吸い寄せられる様に魔弾を包み
大きな火炎魔弾に姿を変えて――

「グギャァァ~~ッ」

凄まじい威力で魔鳥獣に命中、
魔鳥獣は炎に包まれ息絶える。

「や、やった…!
初めて魔獣を倒せた!」
「ピークス殿下!」
「アラウダ姫!」

笑顔で顔を見合わせる2人。

《ふふ‥やはりお2人の相性は最高ですね!
その調子でお願いします》
「ああ!ありが‥?」
「とうございま‥え?
いない!?」
「まさかとは思うけど」
「デデデ伝説の魔法‥」
「「瞬間移動!?」」

目を丸くして顔を見合わせる2人。

「グギャッ、グギャッ」

「「ハッ」」
「‥取り敢えず今は!」
「はいっ!殿下!」

2人は次々と魔鳥獣を倒していく。

第三庭園を覆う様に飛び交っていた魔鳥獣が減り空が明るさを取り戻していく。
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