5 / 52
05 誤解
しおりを挟む
内心動揺したロサは一瞬迷う様に目を泳がせたがスッと目を伏せ。
『それでは失礼する』と言って離れていく。
「「!?」」
黒髪メガネと茶髪メガネは呆然とする。
名乗る事無く去るという事は今後会う可能性は無いだろうと。
会いたいと思っていないと。
意思表示したというより、当たり前に自然にそうする姿に女性に付きまとわれて辟易し続けて来たイケメン2人はどこか奇跡を見るような心地である。
だが、おや?
令嬢は『カフェ・キャプルス』の入り口に向かっている!?
「‥待っ‥君、店に入る積りか!?」
固まったままだんまり状態だった黒髪メガネが意外にも大きな声を上げる。
これには茶髪メガネも驚いたようでギョッとした顔で黒髪メガネを見上げる。
いつの間にか5人を取り囲んでいた見物人達からも『まぁ』だの『おぉ』だの驚きの声が上がっている。
見物人の殆どが黒髪イケメンオーナーと茶髪イケメン給仕長狙いの女性達。
憧れのイケメンコンビを一目でも見れれば幸いと『カフェ・キャプルス』に通いつめている彼女たちにとっていつもは直ぐに隠れてしまう二人をこんなに長時間眺められるなんて至福の極みなのだが――
顔面偏差値が異常に高い中で一人だけ不細工‥いや、女としての魅力に薄い顔立ちに太っ‥まろやかなシルエットの令嬢が場を支配している感に見物人達は?状態だ。
『声掛けが禁止されているオーナー様に逆に話し掛けて頂けるなんて』
『あの令嬢は一体何者なのかしら』
『羨ましいこと』
『それよりオーナー様、ああいう声でしたのね』
『素敵過ぎです!』
『私、初めて聞きました』
『わたくしもよ』
『低音美声尊し』
見物人達はロサの容姿に『敵ではない』と口角を上げ、直ぐに興味は黒髪メガネイケメンオーナーに戻る。
ロサもロサで、周りの空気も黒髪メガネの必死な様子も意に介すことはない。
淡々と言葉を返す。
「…ずっと黙っていたから声が出ないのかと思っていたが違うか。
当然、店に入る積りだが‥」
「何故…君は先程この店を『気持ち悪い店』と呟いただろう?」
食い気味に言い募る黒髪メガネをロサは小さな目を更に細めて見る。
「…客を選ぶな。
私の発言が不快だったとしてもこういう形態の店なら拒絶するべきではない」
「ッ違う!私はただ…
不快ではなく不思議に思って…何故君は店を『気持ち悪い』と思ったのか…それなのに店内に入る理由は何か‥」
「私に興味を持つな」
「‥なッ!?」
「迷惑だ」
「!?!?!?」
いつも自分が令嬢達に吐いてきたセリフを言われ思考が乱れる黒髪メガネ。
「私が…君に興味を?違う…あり得ない…私は女性に興味を持ったりしない…はッ!もしや君は男性なのか?」
「…ああ、なるほど。
いや、私は男性ではない」
誤解しか生み出さない主の発言に、慌てて茶髪メガネが注意する。
「ちょっ、殿‥オーナー!その言い方ですと誤解されますよ!
女性ではなく男性に興味があると!」
何を言われているのか分からない、といった様子の黒髪メガネ。
「………は!?
何でそうなる?」
と眉を顰める黒髪メガネは見物人達がキャァキャァと黄色い声を上げ頬を染めている理由も分からない。
「勘弁してくださいよ…ただでさえオーナーと俺にそういう噂があるんですから」
ゲンナリした顔の茶髪メガネにロサは言う。
「何故隠す?…主従の同性愛は珍しいことではない…異性愛より好ましいと思う」
頭を抱えた茶髪メガネとロサの発言内容がどうしても理解できない黒髪メガネ。
ロサは黒髪メガネに一度頷き淡々と続ける。
「誤解してすまない。
オーナーとして客の行動理由を知りたかったワケだな。
店に入る理由は単純。
この店で待ち合わせをしていて多分今相手を待たせているからだ」
黒髪メガネは説明するロサをぼんやりした瞳で見ながらぼんやり思考する。
主従の同性愛?
何のことだ?
誰と誰のことだ?
まさかその一人は私‥
「違うッ!」
辺りをビリビリと震わせる圧声。
ヒィと見物人達がへたり込む。
ついさっきやっと立ち上がった茶髪メガネも焦った主の声圧に当てられ片膝をつく。
ロサだけは何事も無かった様に黒髪メガネを見る。
視線が妙に生温かい。
「いやその目、絶対誤解しているだろう!
私は女性に興味は無いがゲイではない!
女性を嫌悪しているがゲイではない!
女性に絶望しているがゲイではない!
――ッ、その目をやめ給え!」
やたら必死に否定する黒髪メガネに対してロサは『何故隠す』と表情に僅かな失望を一瞬だけ浮かべて。
「まぁいい」
「‥よくないッ!」
流石に見かねて茶髪メガネが主に進言する。
「オーナー、不思議なもので、こういう時は否定すればする程信じてもらえないものです。
――諦めましょう」
「諦‥嫌だッ!」
「…オーナー…?ただの一客人です。
今後会う事も無いでしょう御方です故、誤解されたままでも問題ないと思いますが」
「‥ッ!」
いつもは凍えるほどクールな主のこんな様子を久々に目にする茶髪メガネ。
宥める積りで言った言葉に主が絶望的な表情を浮かべるのが信じられない。
(これは一体何事だ!?
まさか我が主はこのご令嬢に恋を‥)
もしそうなら――
それは喜ぶべき事だ。
『初恋が粉々に砕け散った』せいで女性を全く受け付けなくなってしまった主には後継問題が最重要事項で――
絶対解決には至らないだろうと本人も周りも絶望しているところが、目出度く女性に恋したとあれば――
だが。
何だろう――嬉しくない――と言うか嫌だ…
何故?
何が?
悩ましく葛藤する茶髪メガネも目に入らない黒髪メガネ。
「ブツブツ…どうすれば…はッ!そうだ!
私は結婚している!もちろん相手は女性だ!
私がゲイではない確固たる証拠だ!」
思わず表情が抜け落ちる茶髪メガネ。
まるで実体のない結婚だが主が妻帯者である事は事実だ。
――ソレを嬉々として訴えている…
うん、恋じゃないね…
何かホッとする茶髪メガネは改めて首を捻る。
恋でないなら何なんだろう…
自分の中のモヤッとした感じと主の言動のそれが妙にシンクロして。
苛立ちさえする。
主よ、何なんです?
あなた様のそんな必死なさまを初めて見る俺は戸惑うばかりなんですが?
そして俺のこの訳の分からない感情も――
「ロサ様、お時間が」
優秀な従者達らしく人目を引く容姿であるにも関わらず気配を消していた双子の一人クースがロサに声を掛ける。
「ああ。入店させてもらうぞ」
一言断わりを入れて入口ドアに向かうロサの隣に黒髪メガネがスッと並び歩く。
「案内しよう」
「――どうも」
サッとドアを開けスマートに令嬢を通す黒髪メガネの姿は眩しく尊い。
『結婚している』発言で死にかけていた見物人令嬢達が完全復活する程度には。
咄嗟に動けなかった茶髪メガネを置いて流れる様にドアを通っていく二人。
従者クースとトースはピタリと二人の後ろに付いていく。
「待ち合わせ――という事は個室か」
「分からない。空いていれば多分――
…私が『気持ち悪い』と思ったのはアレだ」
ロサが視線で示すアレとは――
『それでは失礼する』と言って離れていく。
「「!?」」
黒髪メガネと茶髪メガネは呆然とする。
名乗る事無く去るという事は今後会う可能性は無いだろうと。
会いたいと思っていないと。
意思表示したというより、当たり前に自然にそうする姿に女性に付きまとわれて辟易し続けて来たイケメン2人はどこか奇跡を見るような心地である。
だが、おや?
令嬢は『カフェ・キャプルス』の入り口に向かっている!?
「‥待っ‥君、店に入る積りか!?」
固まったままだんまり状態だった黒髪メガネが意外にも大きな声を上げる。
これには茶髪メガネも驚いたようでギョッとした顔で黒髪メガネを見上げる。
いつの間にか5人を取り囲んでいた見物人達からも『まぁ』だの『おぉ』だの驚きの声が上がっている。
見物人の殆どが黒髪イケメンオーナーと茶髪イケメン給仕長狙いの女性達。
憧れのイケメンコンビを一目でも見れれば幸いと『カフェ・キャプルス』に通いつめている彼女たちにとっていつもは直ぐに隠れてしまう二人をこんなに長時間眺められるなんて至福の極みなのだが――
顔面偏差値が異常に高い中で一人だけ不細工‥いや、女としての魅力に薄い顔立ちに太っ‥まろやかなシルエットの令嬢が場を支配している感に見物人達は?状態だ。
『声掛けが禁止されているオーナー様に逆に話し掛けて頂けるなんて』
『あの令嬢は一体何者なのかしら』
『羨ましいこと』
『それよりオーナー様、ああいう声でしたのね』
『素敵過ぎです!』
『私、初めて聞きました』
『わたくしもよ』
『低音美声尊し』
見物人達はロサの容姿に『敵ではない』と口角を上げ、直ぐに興味は黒髪メガネイケメンオーナーに戻る。
ロサもロサで、周りの空気も黒髪メガネの必死な様子も意に介すことはない。
淡々と言葉を返す。
「…ずっと黙っていたから声が出ないのかと思っていたが違うか。
当然、店に入る積りだが‥」
「何故…君は先程この店を『気持ち悪い店』と呟いただろう?」
食い気味に言い募る黒髪メガネをロサは小さな目を更に細めて見る。
「…客を選ぶな。
私の発言が不快だったとしてもこういう形態の店なら拒絶するべきではない」
「ッ違う!私はただ…
不快ではなく不思議に思って…何故君は店を『気持ち悪い』と思ったのか…それなのに店内に入る理由は何か‥」
「私に興味を持つな」
「‥なッ!?」
「迷惑だ」
「!?!?!?」
いつも自分が令嬢達に吐いてきたセリフを言われ思考が乱れる黒髪メガネ。
「私が…君に興味を?違う…あり得ない…私は女性に興味を持ったりしない…はッ!もしや君は男性なのか?」
「…ああ、なるほど。
いや、私は男性ではない」
誤解しか生み出さない主の発言に、慌てて茶髪メガネが注意する。
「ちょっ、殿‥オーナー!その言い方ですと誤解されますよ!
女性ではなく男性に興味があると!」
何を言われているのか分からない、といった様子の黒髪メガネ。
「………は!?
何でそうなる?」
と眉を顰める黒髪メガネは見物人達がキャァキャァと黄色い声を上げ頬を染めている理由も分からない。
「勘弁してくださいよ…ただでさえオーナーと俺にそういう噂があるんですから」
ゲンナリした顔の茶髪メガネにロサは言う。
「何故隠す?…主従の同性愛は珍しいことではない…異性愛より好ましいと思う」
頭を抱えた茶髪メガネとロサの発言内容がどうしても理解できない黒髪メガネ。
ロサは黒髪メガネに一度頷き淡々と続ける。
「誤解してすまない。
オーナーとして客の行動理由を知りたかったワケだな。
店に入る理由は単純。
この店で待ち合わせをしていて多分今相手を待たせているからだ」
黒髪メガネは説明するロサをぼんやりした瞳で見ながらぼんやり思考する。
主従の同性愛?
何のことだ?
誰と誰のことだ?
まさかその一人は私‥
「違うッ!」
辺りをビリビリと震わせる圧声。
ヒィと見物人達がへたり込む。
ついさっきやっと立ち上がった茶髪メガネも焦った主の声圧に当てられ片膝をつく。
ロサだけは何事も無かった様に黒髪メガネを見る。
視線が妙に生温かい。
「いやその目、絶対誤解しているだろう!
私は女性に興味は無いがゲイではない!
女性を嫌悪しているがゲイではない!
女性に絶望しているがゲイではない!
――ッ、その目をやめ給え!」
やたら必死に否定する黒髪メガネに対してロサは『何故隠す』と表情に僅かな失望を一瞬だけ浮かべて。
「まぁいい」
「‥よくないッ!」
流石に見かねて茶髪メガネが主に進言する。
「オーナー、不思議なもので、こういう時は否定すればする程信じてもらえないものです。
――諦めましょう」
「諦‥嫌だッ!」
「…オーナー…?ただの一客人です。
今後会う事も無いでしょう御方です故、誤解されたままでも問題ないと思いますが」
「‥ッ!」
いつもは凍えるほどクールな主のこんな様子を久々に目にする茶髪メガネ。
宥める積りで言った言葉に主が絶望的な表情を浮かべるのが信じられない。
(これは一体何事だ!?
まさか我が主はこのご令嬢に恋を‥)
もしそうなら――
それは喜ぶべき事だ。
『初恋が粉々に砕け散った』せいで女性を全く受け付けなくなってしまった主には後継問題が最重要事項で――
絶対解決には至らないだろうと本人も周りも絶望しているところが、目出度く女性に恋したとあれば――
だが。
何だろう――嬉しくない――と言うか嫌だ…
何故?
何が?
悩ましく葛藤する茶髪メガネも目に入らない黒髪メガネ。
「ブツブツ…どうすれば…はッ!そうだ!
私は結婚している!もちろん相手は女性だ!
私がゲイではない確固たる証拠だ!」
思わず表情が抜け落ちる茶髪メガネ。
まるで実体のない結婚だが主が妻帯者である事は事実だ。
――ソレを嬉々として訴えている…
うん、恋じゃないね…
何かホッとする茶髪メガネは改めて首を捻る。
恋でないなら何なんだろう…
自分の中のモヤッとした感じと主の言動のそれが妙にシンクロして。
苛立ちさえする。
主よ、何なんです?
あなた様のそんな必死なさまを初めて見る俺は戸惑うばかりなんですが?
そして俺のこの訳の分からない感情も――
「ロサ様、お時間が」
優秀な従者達らしく人目を引く容姿であるにも関わらず気配を消していた双子の一人クースがロサに声を掛ける。
「ああ。入店させてもらうぞ」
一言断わりを入れて入口ドアに向かうロサの隣に黒髪メガネがスッと並び歩く。
「案内しよう」
「――どうも」
サッとドアを開けスマートに令嬢を通す黒髪メガネの姿は眩しく尊い。
『結婚している』発言で死にかけていた見物人令嬢達が完全復活する程度には。
咄嗟に動けなかった茶髪メガネを置いて流れる様にドアを通っていく二人。
従者クースとトースはピタリと二人の後ろに付いていく。
「待ち合わせ――という事は個室か」
「分からない。空いていれば多分――
…私が『気持ち悪い』と思ったのはアレだ」
ロサが視線で示すアレとは――
265
あなたにおすすめの小説
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。
お飾り公爵夫人の憂鬱
初瀬 叶
恋愛
空は澄み渡った雲1つない快晴。まるで今の私の心のようだわ。空を見上げた私はそう思った。
私の名前はステラ。ステラ・オーネット。夫の名前はディーン・オーネット……いえ、夫だった?と言った方が良いのかしら?だって、その夫だった人はたった今、私の足元に埋葬されようとしているのだから。
やっと!やっと私は自由よ!叫び出したい気分をグッと堪え、私は沈痛な面持ちで、黒い棺を見つめた。
そう自由……自由になるはずだったのに……
※ 中世ヨーロッパ風ですが、私の頭の中の架空の異世界のお話です
※相変わらずのゆるふわ設定です。細かい事は気にしないよ!という読者の方向けかもしれません
※直接的な描写はありませんが、性的な表現が出てくる可能性があります
【完結】「お前とは結婚できない」と言われたので出奔したら、なぜか追いかけられています
22時完結
恋愛
「すまない、リディア。お前とは結婚できない」
そう告げたのは、長年婚約者だった王太子エドワード殿下。
理由は、「本当に愛する女性ができたから」――つまり、私以外に好きな人ができたということ。
(まあ、そんな気はしてました)
社交界では目立たない私は、王太子にとってただの「義務」でしかなかったのだろう。
未練もないし、王宮に居続ける理由もない。
だから、婚約破棄されたその日に領地に引きこもるため出奔した。
これからは自由に静かに暮らそう!
そう思っていたのに――
「……なぜ、殿下がここに?」
「お前がいなくなって、ようやく気づいた。リディア、お前が必要だ」
婚約破棄を言い渡した本人が、なぜか私を追いかけてきた!?
さらに、冷酷な王国宰相や腹黒な公爵まで現れて、次々に私を手に入れようとしてくる。
「お前は王妃になるべき女性だ。逃がすわけがない」
「いいや、俺の妻になるべきだろう?」
「……私、ただ田舎で静かに暮らしたいだけなんですけど!!」
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
恋人に夢中な婚約者に一泡吹かせてやりたかっただけ
棗
恋愛
伯爵令嬢ラフレーズ=ベリーシュは、王国の王太子ヒンメルの婚約者。
王家の忠臣と名高い父を持ち、更に隣国の姫を母に持つが故に結ばれた完全なる政略結婚。
長年の片思い相手であり、婚約者であるヒンメルの隣には常に恋人の公爵令嬢がいる。
婚約者には愛を示さず、恋人に夢中な彼にいつか捨てられるくらいなら、こちらも恋人を作って一泡吹かせてやろうと友達の羊の精霊メリー君の妙案を受けて実行することに。
ラフレーズが恋人役を頼んだのは、人外の魔術師・魔王公爵と名高い王国最強の男――クイーン=ホーエンハイム。
濡れた色香を放つクイーンからの、本気か嘘かも分からない行動に涙目になっていると恋人に夢中だった王太子が……。
※小説家になろう・カクヨム様にも公開しています
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
三年の想いは小瓶の中に
月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。
※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる