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一章
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「竜、そろそろ行かないと遅れちゃう」
食事が終わって、学校までの道を二人で歩く。
僕がさっきの事を気にして無言で歩くと、身長差で涼が遅れて歩くことになる。
少し小走りになって追い付くと、涼は不安そうな顔で僕の顔を見上げる。
いつの間に僕の目線の方が上になったのだろう?
「なに、顔に何か付いている? 髪、大分伸びて先生に怒られるかな?」
気恥ずかしくて、髪を掻き上げながら照れ隠しに笑うと涼も笑い返してくれた。
それだけで僕の心臓は爆発しそう。
なんで僕達は姉弟なんだろう。
神様は、意地悪だ……
学校に着いて僕達は教室に入った。二人とも同じクラスだ。
席が離れてて良かったと思った。いまは涼の顔を見るのが辛い。
椅子に座った僕に、前の席の片桐瑛児が話し掛けて来た。
「おはよう竜。今日も二人仲良く登校か。綺麗な姉き居て良いなー羨ましい。俺は弟しか居ないからさ」
いつもだったら、笑って受け流していたけど、今日の僕はとてもそんな気分じゃなかった。
『なに言ってんだ、 羨ましいだって?! お前こそ僕は羨ましい。他人なんだから。好きになっても良いんだから』
「おい、冗談だよ。そんなに怖い顔するなよ」
僕は相当顔に出てたらしい。どうしたんだ? いつものポーカーフェイスが今日は出来ない。
食事が終わって、学校までの道を二人で歩く。
僕がさっきの事を気にして無言で歩くと、身長差で涼が遅れて歩くことになる。
少し小走りになって追い付くと、涼は不安そうな顔で僕の顔を見上げる。
いつの間に僕の目線の方が上になったのだろう?
「なに、顔に何か付いている? 髪、大分伸びて先生に怒られるかな?」
気恥ずかしくて、髪を掻き上げながら照れ隠しに笑うと涼も笑い返してくれた。
それだけで僕の心臓は爆発しそう。
なんで僕達は姉弟なんだろう。
神様は、意地悪だ……
学校に着いて僕達は教室に入った。二人とも同じクラスだ。
席が離れてて良かったと思った。いまは涼の顔を見るのが辛い。
椅子に座った僕に、前の席の片桐瑛児が話し掛けて来た。
「おはよう竜。今日も二人仲良く登校か。綺麗な姉き居て良いなー羨ましい。俺は弟しか居ないからさ」
いつもだったら、笑って受け流していたけど、今日の僕はとてもそんな気分じゃなかった。
『なに言ってんだ、 羨ましいだって?! お前こそ僕は羨ましい。他人なんだから。好きになっても良いんだから』
「おい、冗談だよ。そんなに怖い顔するなよ」
僕は相当顔に出てたらしい。どうしたんだ? いつものポーカーフェイスが今日は出来ない。
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