4 / 13
一章
4
しおりを挟む
いつもの僕らしくなく、今日は取り乱してしまった。
涼が先生に注意されていて、気になって視線を向けたら、たまたま目が合った。
いつもだったら、そこで微笑む筈なのに、あり得ない事に僕から目を反らした。
――ショックだった。
今まで涼に無視された事なんかなかったのに。
やっぱり好きな人が出来たから、僕のこと嫌いになったの?
パニックに陥った僕は、授業の内容など耳に入らなかった。
気が付いたらお昼になってて、先生に呼び止められた。
「美月。どうした? 具合でも悪いのか。珍しいな、お前が授業中にボンヤリしたなんて」
普段の僕は真面目な生徒だから、心配になったんだと思う。
「大丈夫です。だいぶ良くなりましたから」
「そうか、きつかったら我慢しないで保健室に行くんだぞ」
先生と別れて教室に戻ろうとした時、二年の女子が僕を呼び止めた。
「美月先輩、好きです! わたしと付き合って下さい」
また、告白された。
僕はお決まりの台詞を言う。
「ごめんね、おれ好きな人がいるんだ」
「やっぱり駄目ですよね。先輩カッコイイし、彼女いると思ってました」
今回の子はダメ元みたいな感じで、あっさり引き下がってほっとした。
告る方も大変だとは思う、けど断わる方だって気が重いんだよ。
誰か他に付き合える人が居たらなとは何度も考えた。だけど、簡単に忘れられたなら。こんなに苦しい思いをしないですむのに。
涼が先生に注意されていて、気になって視線を向けたら、たまたま目が合った。
いつもだったら、そこで微笑む筈なのに、あり得ない事に僕から目を反らした。
――ショックだった。
今まで涼に無視された事なんかなかったのに。
やっぱり好きな人が出来たから、僕のこと嫌いになったの?
パニックに陥った僕は、授業の内容など耳に入らなかった。
気が付いたらお昼になってて、先生に呼び止められた。
「美月。どうした? 具合でも悪いのか。珍しいな、お前が授業中にボンヤリしたなんて」
普段の僕は真面目な生徒だから、心配になったんだと思う。
「大丈夫です。だいぶ良くなりましたから」
「そうか、きつかったら我慢しないで保健室に行くんだぞ」
先生と別れて教室に戻ろうとした時、二年の女子が僕を呼び止めた。
「美月先輩、好きです! わたしと付き合って下さい」
また、告白された。
僕はお決まりの台詞を言う。
「ごめんね、おれ好きな人がいるんだ」
「やっぱり駄目ですよね。先輩カッコイイし、彼女いると思ってました」
今回の子はダメ元みたいな感じで、あっさり引き下がってほっとした。
告る方も大変だとは思う、けど断わる方だって気が重いんだよ。
誰か他に付き合える人が居たらなとは何度も考えた。だけど、簡単に忘れられたなら。こんなに苦しい思いをしないですむのに。
0
あなたにおすすめの小説
あなたの側にいられたら、それだけで
椎名さえら
恋愛
目を覚ましたとき、すべての記憶が失われていた。
私の名前は、どうやらアデルと言うらしい。
傍らにいた男性はエリオットと名乗り、甲斐甲斐しく面倒をみてくれる。
彼は一体誰?
そして私は……?
アデルの記憶が戻るとき、すべての真実がわかる。
_____________________________
私らしい作品になっているかと思います。
ご都合主義ですが、雰囲気を楽しんでいただければ嬉しいです。
※私の商業2周年記念にネップリで配布した短編小説になります
※表紙イラストは 由乃嶋 眞亊先生に有償依頼いたしました(投稿の許可を得ています)
そう言うと思ってた
mios
恋愛
公爵令息のアランは馬鹿ではない。ちゃんとわかっていた。自分が夢中になっているアナスタシアが自分をそれほど好きでないことも、自分の婚約者であるカリナが自分を愛していることも。
※いつものように視点がバラバラします。
泣きたいくらい幸せよ アインリヒside
仏白目
恋愛
泣きたいくらい幸せよ アインリヒside
婚約者の妹、彼女に初めて会った日は季節外れの雪の降る寒い日だった
国と国の繋がりを作る為に、前王の私の父が結んだ婚約、その父が2年前に崩御して今では私が国王になっている
その婚約者が、私に会いに我が国にやってくる
*作者ご都合主義の世界観でのフィクションです
嫌われたと思って離れたのに
ラム猫
恋愛
私は、婚約者のカイルに嫌われたと思った。冷たくそっけなく、近づくたびに避けられる日々。
距離を置くことを選び、留学の準備も進めて心を落ち着かせようとするけれど——。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる