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陸編
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私の記憶の中の王子さまは、金色の髪に海の色よりも深い碧だったはず。
だけど今、目の前にいる男の子は、日本人だから当たり前なんだけど、黒い髪と同じ色の瞳。
でも、言葉とは裏腹にその瞳は優しく、どこか懐かしさを感じる。
「なっ、なによ! 誰がアンタの裸なんか。行こ、美海」
香苗が私の腕を掴み、引っ張って行こうとするが足が動かず、目を反らす事も出来ない。
私達は見つめ合ったまま、かな縛りのようになっていた。
「海斗なに見つめ合っちゃってんの?」
「……星弥」
その途端、止まってた時が動き出した。
香苗に引っ張られるままにその場から離れる。後ろを振り返りながら。
「ふーん、あの子なんだ。リオンの言ってた子って」
「星弥、分かってるな?」
「大丈夫だって、今の姿じゃ分かりっこないさ」
星弥と呼ばれた男は、楽しそうに笑っている。海斗は不安になった。
(コイツ、面白がってるな)
「さあ海斗、教室に戻ろうぜ」
僕は溜め息をひとつ付きシャワーを浴びに行く。
「香苗、香苗ってば。どうして、そんな怒ってるの?」
結局、水着を着替えるためにシャワー室まで香苗は私を引っ張って来た。
「アイツってば、本当あんな奴だとは思わなかったよ」
「香苗、あの子知ってるの?」
「私のクラスに先週、転校してきたばっかだよ。あの一緒にいた奴と二人で。いい奴だと思ったのに……」
着替えを済ませ、教室まで二人で歩きながら香苗が話してくれた。
香苗の教室まで来た時、さっきの二人が女の子達に囲まれているのが見えた。
「ウチの教室では優しくて、かっこいいって人気があんだよね。でも、何で美海にあんな事言ったんだろ?」
香苗の言う事が段々聞こえなくなって来て、目の前が暗くなった途端、私の意識が途切れた。
だけど今、目の前にいる男の子は、日本人だから当たり前なんだけど、黒い髪と同じ色の瞳。
でも、言葉とは裏腹にその瞳は優しく、どこか懐かしさを感じる。
「なっ、なによ! 誰がアンタの裸なんか。行こ、美海」
香苗が私の腕を掴み、引っ張って行こうとするが足が動かず、目を反らす事も出来ない。
私達は見つめ合ったまま、かな縛りのようになっていた。
「海斗なに見つめ合っちゃってんの?」
「……星弥」
その途端、止まってた時が動き出した。
香苗に引っ張られるままにその場から離れる。後ろを振り返りながら。
「ふーん、あの子なんだ。リオンの言ってた子って」
「星弥、分かってるな?」
「大丈夫だって、今の姿じゃ分かりっこないさ」
星弥と呼ばれた男は、楽しそうに笑っている。海斗は不安になった。
(コイツ、面白がってるな)
「さあ海斗、教室に戻ろうぜ」
僕は溜め息をひとつ付きシャワーを浴びに行く。
「香苗、香苗ってば。どうして、そんな怒ってるの?」
結局、水着を着替えるためにシャワー室まで香苗は私を引っ張って来た。
「アイツってば、本当あんな奴だとは思わなかったよ」
「香苗、あの子知ってるの?」
「私のクラスに先週、転校してきたばっかだよ。あの一緒にいた奴と二人で。いい奴だと思ったのに……」
着替えを済ませ、教室まで二人で歩きながら香苗が話してくれた。
香苗の教室まで来た時、さっきの二人が女の子達に囲まれているのが見えた。
「ウチの教室では優しくて、かっこいいって人気があんだよね。でも、何で美海にあんな事言ったんだろ?」
香苗の言う事が段々聞こえなくなって来て、目の前が暗くなった途端、私の意識が途切れた。
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