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陸編
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海斗が私を?
「ごめん、ちょっと見せて貰えるかな?」
あまりの事で放心状態だった私に、樹音先生が優しく話し掛けてきた。
「あっ、すみません。でも、もう大丈夫ですから」
さすがに若い男の先生に診てもらうのは、恥ずかしい。
樹音先生も気付いたのか。
「じゃあ、暫くここで休んでいく?」と言った。
ベッドで横になりながら樹音先生を見て居ると、次から次へと生徒が、先生までやって来る。
多分、樹音先生目当てかな? 狭い保健室はすし詰状態に。
嫌な顔ひとつせずに皆を診て回る姿に周りの人達は、ただポーッと見つめている。
「樹音先生。私、もう大丈夫ですから」
何時までもここには居られない。先生に声を掛け保健室を出て行こうとしたら。
「心配ですね、ちゃんと病院へ行くんですよ」と言ってくれた。
教室に入って行くと、クラスメイト達が私に群がり話を聞きたがる。
「ねぇねぇ、樹音センセって独身かなー」
「分かんないけど。優しい先生だよ」
クラス中の女子が注目してる樹音先生の甥が海斗たちなんて、なんか信じられないな。
「桜塚居るか?」
担任の先生に呼ばれ、病院へ行って来いって言われた。
どうやら、樹音先生が言ったらしい。
仕方なく帰り支度をして校門を出た所で意外な人物に会った。
「送ってくよ……」
海斗が声を掛けて来た。
「樹音先生に言われて来たの?」
聞くと、違うと言われた。後ろを黙々と付いて来る海斗。何だか、安心している私がいた。
「ごめん、ちょっと見せて貰えるかな?」
あまりの事で放心状態だった私に、樹音先生が優しく話し掛けてきた。
「あっ、すみません。でも、もう大丈夫ですから」
さすがに若い男の先生に診てもらうのは、恥ずかしい。
樹音先生も気付いたのか。
「じゃあ、暫くここで休んでいく?」と言った。
ベッドで横になりながら樹音先生を見て居ると、次から次へと生徒が、先生までやって来る。
多分、樹音先生目当てかな? 狭い保健室はすし詰状態に。
嫌な顔ひとつせずに皆を診て回る姿に周りの人達は、ただポーッと見つめている。
「樹音先生。私、もう大丈夫ですから」
何時までもここには居られない。先生に声を掛け保健室を出て行こうとしたら。
「心配ですね、ちゃんと病院へ行くんですよ」と言ってくれた。
教室に入って行くと、クラスメイト達が私に群がり話を聞きたがる。
「ねぇねぇ、樹音センセって独身かなー」
「分かんないけど。優しい先生だよ」
クラス中の女子が注目してる樹音先生の甥が海斗たちなんて、なんか信じられないな。
「桜塚居るか?」
担任の先生に呼ばれ、病院へ行って来いって言われた。
どうやら、樹音先生が言ったらしい。
仕方なく帰り支度をして校門を出た所で意外な人物に会った。
「送ってくよ……」
海斗が声を掛けて来た。
「樹音先生に言われて来たの?」
聞くと、違うと言われた。後ろを黙々と付いて来る海斗。何だか、安心している私がいた。
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