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戦闘開始
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さすがにこの展開は、カスティリオーネにも黒崎にも読めなかったに違いない。パラパラと崩れるコンクリの壁の先。その開いた穴の先には、まさしく求めていた場所があった。かつて粕川が視たアンテナの乱立する不思議な場所。そこに、唐澤はともかく、黒崎までいたので一同は驚いた。
「クローヴィス!あなたが首謀者なの!?」
強い憤りに襲われて、思わず陽子が叫び走り出す。こいつにうまくおだてられ、こんなことになってしまった。そうか、すべてはコイツの差し金か。碓井さんがおかしくなったのも。
「ちょ、母さん!」
無謀にも駆けだす母を止めるべく、勇樹が追いかける。確かに王様も脊髄反射で動いてるような人だったけれど、そんなとこいちいち見習わなくていいのに!
そのまさかの展開に狼狽した黒崎は叫んだ。まさかこんなところから現れるとは。いったいどうやってあの壁を壊したんだ?それに、あの女は。
「おい、なにをしている!こいつらを捕まえろ!決して殺すんじゃないぞ!」
その言葉を引き金に、本丸を守っていた黒服たちが爆発元へと集まってきた。やけに多い。外を守っていたやつらがいち早く駆けつけてきたとでも?
そう都合よく解釈した黒崎の思惑は見事外れてしまった。なにせ。
「そうだ、早く捕まえろ黒崎ぃぃぃっ!あの女はまだ利用せねばならんのだ!」
と声高らか、とは言い難いやかましいダミ声が響いたからだった。
「タキトゥス!」
その姿を確認し、陽子が叫んだ。どうやらそこが正規の出入り口なのだろう、爆破して開けた穴の対角線上、ひどく重そうな扉をあけ放ち、そこに滝沢が怒りも露わに立っていた。
「このバカ女が、わざわざ病院まで連れて行ってやったというのに、噴火を止めようだなんて下らぬことを画策しおって!」
クローヴィスとタキトゥス、二人が結託してわたしを陥れようとしたのか?唐澤をも仲間に引き入れて。だが彼らにそこまでのことが出来るのだろうか。
しかし考えている余裕などなかった。滝沢の差し金が陽子らを捕らえるべく駆けてくる。
「おい黒崎、何をぼうっとしている!お前もアイツらを捕まえろ!この役立たずが!」
その言葉に黒崎の顔がゆがむのを陽子は見ていた。二人は結託しているんじゃないの?
片隅で思いつつ、彼女は襲い来る黒服を避けることも出来ず、逃げてみるもののすぐにその腕をつかまれてしまう。「痛い!」
あろうことか怪我をしている方をつかまれ、陽子は思わず叫んだ。その痛みを引き金に、自由な利き手が男の頬を叩く。頬を叩かれた程度でどうにかなるまい、どうしよう、思わず目を閉じ観念した陽子だったが、掴まれた腕が離されるのを感じ目を開けば、そこには遠くに吹き飛んだ男の姿。
「嘘でしょ?」
どうやら陽子、もといフュオンティヌスは怪力の持ち主だったらしい。じゃなきゃおかしい。さっきだって、軽く突き飛ばしただけだったのに。
粕川が予知能力に目覚めたと同様に、彼女もかつての力の恩恵を受けていたようだった。でも、特殊能力が馬鹿力って。わたしももっとかっこいい力に目覚めたかった。内心そう思いつつ、陽子は仕方なしに敵に突進していく。
一方王を守るべく竹刀を振りかぶろうとしていたクーファこと勇樹は、この出来事に驚くばかりだった。体当たりで敵をどかどかと、まるで猪のごとく突進していく母の姿。
「まあ、王様なんだもんな、たぶんこれくらいは……いやおかしいだろ」
こんな時でも冷静につっこみつつ、彼は目の前の敵に集中すべく瞳を閉じる。
大丈夫、練習では負けたことがない。今こそがまさしく本番だ、いつも通りに動けばいい。別に、不思議な力なんかなくたって俺は十分強いじゃないか!構えた竹刀を彼は高々と振るった。
この一連の騒ぎを、〈王の目〉カスティリオーネ、いや粕川は見守るしかできなかった。不思議と攻撃の当たらない、呪術師ロロの背に隠れて。
「あんたは戦わなくていいのかい?」
ニヤニヤと笑いながらロロが問うてくる。うるさい、今はそれどころじゃないのに。粕川は意識を集中する。10分後、何が起こってる?ああ、あのなだれ込むのは警官隊、それに自衛隊?なによ、まるでテロの鎮圧騒ぎじゃない!こんな状況でどうしろと。
「その通りだよ。何も知らされていない彼らはワシらこそが悪者としか思わないだろう。それこそがアイツらの狙いだ。混乱に乗じて富士を噴火させ、その罪をすべてワシらに背負わせる。あの滝沢ってのは王の力を示すために噴火させたいらしいが、そんなこと公言しようものならテロリストの仲間入りなのをわかってるのかねぇ」
「そんなことして誰が得するのよ!」
粕川は叫んだ。私たちをスケープゴートにしてまで噴火させたい人間は。あの黒崎って人?でもあの人は滝沢の仲間なんでしょう?
「さあ。自分で考えてごらん」
「なによ、あなた私たちの味方じゃないの!?」
叫ぶことしか出来ない粕川の傍を、穴田親子が走り抜ける。
「雑魚の相手はしなくていい、アタシはアイツに用がある」
「アイツ?」
容赦なく刃物を振るいながら、彼女らは突き進む。たとえば額や脛。致命傷にはなりえないが、ある者は流れ出る血によって視界を奪われ、ある者は機動力を奪われる。
「大丈夫、死にやしないよ。全部終わったらアタシがちゃんと治療してあげるから」
そう声をかけながら、亜美は娘と共に突き進む。何をやってんだ、アイツは。しばらくぶりに見たら、とんだ極悪人になっちまったもんだ。ふん、やっぱりアイツとくっつかなくて正解だった。自傷気味に笑って無造作にハサミを振るう。
この状況に成す術がなかったのは唐澤だった。まさか、陽子さんが本当にここまでやってくるとは。彼は内心舌を巻いた。そして不安にもなる。彼女らからしたら俺もこいつらの仲間と認識されてしまうのだろうか。残念ながら認識されて仕方がないとも思っていた。
ああ、俺は王の怒りに触れてしまったのだ。唐澤は恐れで手が震えるのを感じた。いや、違う。俺には怒りに触れる資格すらない。物陰に隠れ、怯えるしか出来ない彼は固く瞳をつむった。
だって俺はシャンポリオンの住人ではないのだから。それを知ったら、皆どう思うのだろうか。
すべてを偽り続けてきた彼は、それでも偽りではない自分の気持にすがるしかできなかった。ああ、碓井。お前はどこで何をしているんだ。あの自信満々な笑みできっと助けに来てくれるんだろう?いじめられて傷ついた俺を助けてくれたように。
彼は兵器の操作盤の影、身を屈め祈るような気持ちでこの成り行きをただ見ていた。
一方思惑が外れ、計画に邪魔の入った黒崎は穏やかではなかった。予想以上に王の到着が早い。ただの女と侮っていたのがいけなかったのか。それに加えて滝沢の登場。邪魔者が余計なことをしやがって。
滝沢の登場はひどく黒崎を苛立たせた。今だに俺を自分の使用人かの如くに使おうとする小物めが。もはや取り繕うこともせず、憎々しげな表情が彼の顔に浮かんだ。お前の使ってる兵隊どもも、すべては黒崎組の駒じゃないか、それを何を偉そうに。
兵隊たちは滝沢ではなく俺の指示に従うように訓練してある。今駒たちが滝沢の指示に従っているのは、そうするようこの俺が言ったからだ。それを翻せばどうなる?
今それをするのは得策ではない、そうささやく声は聞こえた。いつも彼が従っている、正しい道を示す理性。それに従って彼は生きてきた。愛した女さえも切り捨てて、やがて迎える自身の栄光のために耐えてきた。そこで今この大事な局面でだ、それを裏切ってどうする。その声は強く言う。それでも黒崎は耐えられなかった。なに、あと少しで俺は自由だ、滝沢も黒崎組も関係ない、この国が俺を登ったこともないような高台へと連れて行ってくれるのだから。
「うるさい、この芋虫野郎が。あの反逆者を捕らえろ!」
響く声が状況を一変させた。陽子を捕らえようとしていた黒服どもが、一斉に滝沢目がけて襲いかかるではないか!
「な、なんだ!どういうことだこれは!」
あっという間にアリの大群に襲われるがのごとくに、芋虫がその黒に消えていく。驚いたのは滝沢だけではない、それは陽子らも一緒だった。いったい何が起こってるっていうの?
けれどとにかくこれで少しは動けるようになった。しつこいやつらにうんざりしていた陽子や勇樹がほっと息をつくのもつかの間。今度は警官隊と自衛隊が登場する番だった。
「クローヴィス!あなたが首謀者なの!?」
強い憤りに襲われて、思わず陽子が叫び走り出す。こいつにうまくおだてられ、こんなことになってしまった。そうか、すべてはコイツの差し金か。碓井さんがおかしくなったのも。
「ちょ、母さん!」
無謀にも駆けだす母を止めるべく、勇樹が追いかける。確かに王様も脊髄反射で動いてるような人だったけれど、そんなとこいちいち見習わなくていいのに!
そのまさかの展開に狼狽した黒崎は叫んだ。まさかこんなところから現れるとは。いったいどうやってあの壁を壊したんだ?それに、あの女は。
「おい、なにをしている!こいつらを捕まえろ!決して殺すんじゃないぞ!」
その言葉を引き金に、本丸を守っていた黒服たちが爆発元へと集まってきた。やけに多い。外を守っていたやつらがいち早く駆けつけてきたとでも?
そう都合よく解釈した黒崎の思惑は見事外れてしまった。なにせ。
「そうだ、早く捕まえろ黒崎ぃぃぃっ!あの女はまだ利用せねばならんのだ!」
と声高らか、とは言い難いやかましいダミ声が響いたからだった。
「タキトゥス!」
その姿を確認し、陽子が叫んだ。どうやらそこが正規の出入り口なのだろう、爆破して開けた穴の対角線上、ひどく重そうな扉をあけ放ち、そこに滝沢が怒りも露わに立っていた。
「このバカ女が、わざわざ病院まで連れて行ってやったというのに、噴火を止めようだなんて下らぬことを画策しおって!」
クローヴィスとタキトゥス、二人が結託してわたしを陥れようとしたのか?唐澤をも仲間に引き入れて。だが彼らにそこまでのことが出来るのだろうか。
しかし考えている余裕などなかった。滝沢の差し金が陽子らを捕らえるべく駆けてくる。
「おい黒崎、何をぼうっとしている!お前もアイツらを捕まえろ!この役立たずが!」
その言葉に黒崎の顔がゆがむのを陽子は見ていた。二人は結託しているんじゃないの?
片隅で思いつつ、彼女は襲い来る黒服を避けることも出来ず、逃げてみるもののすぐにその腕をつかまれてしまう。「痛い!」
あろうことか怪我をしている方をつかまれ、陽子は思わず叫んだ。その痛みを引き金に、自由な利き手が男の頬を叩く。頬を叩かれた程度でどうにかなるまい、どうしよう、思わず目を閉じ観念した陽子だったが、掴まれた腕が離されるのを感じ目を開けば、そこには遠くに吹き飛んだ男の姿。
「嘘でしょ?」
どうやら陽子、もといフュオンティヌスは怪力の持ち主だったらしい。じゃなきゃおかしい。さっきだって、軽く突き飛ばしただけだったのに。
粕川が予知能力に目覚めたと同様に、彼女もかつての力の恩恵を受けていたようだった。でも、特殊能力が馬鹿力って。わたしももっとかっこいい力に目覚めたかった。内心そう思いつつ、陽子は仕方なしに敵に突進していく。
一方王を守るべく竹刀を振りかぶろうとしていたクーファこと勇樹は、この出来事に驚くばかりだった。体当たりで敵をどかどかと、まるで猪のごとく突進していく母の姿。
「まあ、王様なんだもんな、たぶんこれくらいは……いやおかしいだろ」
こんな時でも冷静につっこみつつ、彼は目の前の敵に集中すべく瞳を閉じる。
大丈夫、練習では負けたことがない。今こそがまさしく本番だ、いつも通りに動けばいい。別に、不思議な力なんかなくたって俺は十分強いじゃないか!構えた竹刀を彼は高々と振るった。
この一連の騒ぎを、〈王の目〉カスティリオーネ、いや粕川は見守るしかできなかった。不思議と攻撃の当たらない、呪術師ロロの背に隠れて。
「あんたは戦わなくていいのかい?」
ニヤニヤと笑いながらロロが問うてくる。うるさい、今はそれどころじゃないのに。粕川は意識を集中する。10分後、何が起こってる?ああ、あのなだれ込むのは警官隊、それに自衛隊?なによ、まるでテロの鎮圧騒ぎじゃない!こんな状況でどうしろと。
「その通りだよ。何も知らされていない彼らはワシらこそが悪者としか思わないだろう。それこそがアイツらの狙いだ。混乱に乗じて富士を噴火させ、その罪をすべてワシらに背負わせる。あの滝沢ってのは王の力を示すために噴火させたいらしいが、そんなこと公言しようものならテロリストの仲間入りなのをわかってるのかねぇ」
「そんなことして誰が得するのよ!」
粕川は叫んだ。私たちをスケープゴートにしてまで噴火させたい人間は。あの黒崎って人?でもあの人は滝沢の仲間なんでしょう?
「さあ。自分で考えてごらん」
「なによ、あなた私たちの味方じゃないの!?」
叫ぶことしか出来ない粕川の傍を、穴田親子が走り抜ける。
「雑魚の相手はしなくていい、アタシはアイツに用がある」
「アイツ?」
容赦なく刃物を振るいながら、彼女らは突き進む。たとえば額や脛。致命傷にはなりえないが、ある者は流れ出る血によって視界を奪われ、ある者は機動力を奪われる。
「大丈夫、死にやしないよ。全部終わったらアタシがちゃんと治療してあげるから」
そう声をかけながら、亜美は娘と共に突き進む。何をやってんだ、アイツは。しばらくぶりに見たら、とんだ極悪人になっちまったもんだ。ふん、やっぱりアイツとくっつかなくて正解だった。自傷気味に笑って無造作にハサミを振るう。
この状況に成す術がなかったのは唐澤だった。まさか、陽子さんが本当にここまでやってくるとは。彼は内心舌を巻いた。そして不安にもなる。彼女らからしたら俺もこいつらの仲間と認識されてしまうのだろうか。残念ながら認識されて仕方がないとも思っていた。
ああ、俺は王の怒りに触れてしまったのだ。唐澤は恐れで手が震えるのを感じた。いや、違う。俺には怒りに触れる資格すらない。物陰に隠れ、怯えるしか出来ない彼は固く瞳をつむった。
だって俺はシャンポリオンの住人ではないのだから。それを知ったら、皆どう思うのだろうか。
すべてを偽り続けてきた彼は、それでも偽りではない自分の気持にすがるしかできなかった。ああ、碓井。お前はどこで何をしているんだ。あの自信満々な笑みできっと助けに来てくれるんだろう?いじめられて傷ついた俺を助けてくれたように。
彼は兵器の操作盤の影、身を屈め祈るような気持ちでこの成り行きをただ見ていた。
一方思惑が外れ、計画に邪魔の入った黒崎は穏やかではなかった。予想以上に王の到着が早い。ただの女と侮っていたのがいけなかったのか。それに加えて滝沢の登場。邪魔者が余計なことをしやがって。
滝沢の登場はひどく黒崎を苛立たせた。今だに俺を自分の使用人かの如くに使おうとする小物めが。もはや取り繕うこともせず、憎々しげな表情が彼の顔に浮かんだ。お前の使ってる兵隊どもも、すべては黒崎組の駒じゃないか、それを何を偉そうに。
兵隊たちは滝沢ではなく俺の指示に従うように訓練してある。今駒たちが滝沢の指示に従っているのは、そうするようこの俺が言ったからだ。それを翻せばどうなる?
今それをするのは得策ではない、そうささやく声は聞こえた。いつも彼が従っている、正しい道を示す理性。それに従って彼は生きてきた。愛した女さえも切り捨てて、やがて迎える自身の栄光のために耐えてきた。そこで今この大事な局面でだ、それを裏切ってどうする。その声は強く言う。それでも黒崎は耐えられなかった。なに、あと少しで俺は自由だ、滝沢も黒崎組も関係ない、この国が俺を登ったこともないような高台へと連れて行ってくれるのだから。
「うるさい、この芋虫野郎が。あの反逆者を捕らえろ!」
響く声が状況を一変させた。陽子を捕らえようとしていた黒服どもが、一斉に滝沢目がけて襲いかかるではないか!
「な、なんだ!どういうことだこれは!」
あっという間にアリの大群に襲われるがのごとくに、芋虫がその黒に消えていく。驚いたのは滝沢だけではない、それは陽子らも一緒だった。いったい何が起こってるっていうの?
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