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閉ざされた城10
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「とりあえず、左回りに見て回りましょう」
「わかりました」
馬虎さんの指示に従って、社らは点検と称して各部屋をまわっていく。一番初めに見た柘榴の間では社長がベッドの上でゴロゴロしている上いちいち話しかけてくるのが鬱陶しかったが、赤を基調としたガラス製のシャンデリアはしっかりとワイヤーで固定されており心配はなさそうだった。
「暖炉の方も大丈夫そうです」
と馬虎さんが太鼓判を押すも、社長はどこから持ってきたのか、しっかりと石油ストーブで暖を取っている。
「社長、ずるいじゃないですか。ちゃっかり自分はストーブまで用意して」
「そんな、宮守君は年寄りは凍えて死ねとでもいうのかね」
「こんな時ばっかり年寄ぶらないでくださいよ!」
普段は高齢者扱いされるとすぐに怒るくせに、と思いながらも次いで紫水晶、珊瑚とまわっていく。
「僕の部屋、大丈夫ですか?」
この調子だと一体何時に寝床に入れるのか怪しかったが、だいたい人間というのは休まないといけない仕組みになっているのだ。いかに時間外労働で残業代が付こうとも、必ず睡眠時間は確保しようと馬虎さんに問いかければ、「大丈夫です」とお墨付きを頂いたのでひどく安心する。
我が身かわいいと言われればその通り。大体僕は十年前の事故だか事件にも関係ないし、今回だって巻き込まれただけなんだから。
「華ちゃんは今外に出てて中に入れないので後回しに。佐倉さんが移動した翡翠の間はフェイクグリーンで照明器具が飾られただけでした。仮に落ちてきたとしても大したことないでしょう」
社が時短すべく提案すると、「しかし暖炉の方は」と馬虎さんは頑なだった。
「さすがに、二回も火事を起こすこともないんじゃないですかね。前回のこともあって神経質になってるでしょうし」
そう言っても引かず馬虎さんはドアをノックした。「すみません、部屋の点検に参りました」
けれど返ってきたのは「うるさいわね、帰って頂戴!」との冷たい声。
「いやしかし、万一の場合もありますし……」
「うるさいわね、帰って頂戴!」
「……そっとしておいた方がいいんじゃないですかね」
「そのようですね、では次へ」
次いで回った真珠の間、鈴鐘茉緒さんの部屋をノックすると
「まだ用があるんですか?」
とややきつい声で茉緒さんが返してきた。
「まだ?」もしかして、華ちゃんが先に茉緒さんのもとを訪れたのだろうか。
「……どちら様ですか?」
「あ、あの、暖炉とシャンデリアの点検に来たんですが」
「ああ、そうでしたね、すみません勘違いしてしまって。どうぞ」
そう答える声はいつもの柔らかい茉緒さんの声だった。中からカギが開けられ、着物姿の茉緒さんが少し疲れた表情で社らを迎えてくれた。
「すみません、ちょっと神経質になっているようで」
「僕たちの他にも誰か来たんですか?もしかして、華……僕の助手が先に来ましたか?」
「え、ええ。そうだわ。そうみたいなんですが、うとうとしていて気が付かなかったみない」
そう言う茉緒さんは事実、ひどく疲れているようだった。
「そうですよね。こんななか閉じ込められたら誰だって神経質になりますよ」
「何か温かいお飲物でも持ってきましょうか?」
気を利かせて提案したのは馬虎さんだった。
「いえ、それよりこの部屋は大丈夫そうですか?」
暗黙のうちに急かされたような気がして、社らは模造真珠の連なるシャンデリアと暖炉の点検に入る。女性一人の部屋に男二人が乗り込んできたのだ。確かにあまり居心地は良くないだろう。ならば早いところ終わらせよう、と二人は仕事にとりかかる。
馬虎さんいわくこの建物の天井の耐荷重は十キロとのことだったが、さすがにそこまでの重さもなさそうだった。ハサミやペンチでも切れなさそうな太い鋼のワイヤーでプラスチック製の模造真珠は吊るされており、体重をかけて引き落とそうとでもしない限り大丈夫だろう。
しばらくして煤にまみれた馬虎さんにも見てもらったが、暖炉もシャンデリアも大丈夫とのこと。
丁寧に礼を述べる茉緒さんの部屋を出て、次の誠一さんの紅玉の間も異常はなし。
華ちゃんは一足早く犬尾さんの部屋に乗り込んだのだろうか、意外と顔を合わせることもなかった。途中、どこかで鉢合わせするかとも思っていたのだけど。
橄欖の間の修だけは社らを部屋に入れるのを躊躇したが、しかし暖を取ろうとして火事になるなんて目にはさすがに遭いたくなかったのだろう、おとなしく社らを部屋に入れてくれた。
「はあ、すごいですね。これクジャクの羽ですか?」
橄欖石、つまりペリドットは確かに緑色だったけれど。しかし翡翠の間とは違ってなんてけばけばしいのだろう。ランプの周りにびっしりと羽で装飾されたシェードが付けられている。それを見上げた社は、苦手な、というよりなんとなくいけ好かない革ジャンサングラスの修に思わず話しかけてしまった。
「らしいね」
労働に勤しむ社と馬虎のことなど気にもかけず、優雅にソファーでなにやら見た目に似合わぬ美術雑誌なぞを広げている修が、忌々しそうに吐いた。
「無数の目に監視されてるようで気持ちが悪い」
まあそりゃそうだよな、とその点はさすがに社も同意した。寿社長のセンスにしては少々激しい。というより、こんなのどこで買い付けをしたのだろう。
こんな時間だというのにまだあの格好でいるこの男はなんだか好きにはなれないが、その点だけは同情した。
「でも、軽い素材です。万一落下したとしても、大丈夫でしょう」
暖炉の点検を終えた馬虎さんの太鼓判も付いた。
「ああ、湯布院の部屋のシャンデリアが落ちたとかだっけ?あれじゃないの、幽霊のしわざとかさ」
そう言う修の声は、半ば笑いを含んでいた。「もしあれが事故じゃなくて事件だっていうなら、起こした犯人に幽霊が天罰を下してくれりゃあいんだけどな」
そう茶化す修の声には、十年前の事故に対するものも含まれている気がした。
修もあの事故の被害者だ。生き残ったとはいえ、顔を人に出せないほど怪我してしまってどんな心境なのだろう。そう思うと、意固地になって修のことを毛嫌いしてきた自分が嫌な人間のように思えてきた。
そうだ、わがままなのも事故のせいかもしれないじゃないか。
「ああ、そこの自称霊能者さん。ちょっと厨房からビール取ってきてくんない?」
「え?」
「あんただよ、あんた。ったく霊能者名乗るなら、せめてそれらしいコスプレでもしてこいよ。カンヌシとかジューショクみたいなカッコでよ。誰でもああいうカッコすればなれるじゃん、ああいう胡散臭い仕事はさ。なのになんだよリーマンみたいなカッコしやがって、つまんねえの」
前言撤回。社は心に芽生えかけた修への同情心が、あっけなく踏みにじられたのを感じていた。
「わかりました」
馬虎さんの指示に従って、社らは点検と称して各部屋をまわっていく。一番初めに見た柘榴の間では社長がベッドの上でゴロゴロしている上いちいち話しかけてくるのが鬱陶しかったが、赤を基調としたガラス製のシャンデリアはしっかりとワイヤーで固定されており心配はなさそうだった。
「暖炉の方も大丈夫そうです」
と馬虎さんが太鼓判を押すも、社長はどこから持ってきたのか、しっかりと石油ストーブで暖を取っている。
「社長、ずるいじゃないですか。ちゃっかり自分はストーブまで用意して」
「そんな、宮守君は年寄りは凍えて死ねとでもいうのかね」
「こんな時ばっかり年寄ぶらないでくださいよ!」
普段は高齢者扱いされるとすぐに怒るくせに、と思いながらも次いで紫水晶、珊瑚とまわっていく。
「僕の部屋、大丈夫ですか?」
この調子だと一体何時に寝床に入れるのか怪しかったが、だいたい人間というのは休まないといけない仕組みになっているのだ。いかに時間外労働で残業代が付こうとも、必ず睡眠時間は確保しようと馬虎さんに問いかければ、「大丈夫です」とお墨付きを頂いたのでひどく安心する。
我が身かわいいと言われればその通り。大体僕は十年前の事故だか事件にも関係ないし、今回だって巻き込まれただけなんだから。
「華ちゃんは今外に出てて中に入れないので後回しに。佐倉さんが移動した翡翠の間はフェイクグリーンで照明器具が飾られただけでした。仮に落ちてきたとしても大したことないでしょう」
社が時短すべく提案すると、「しかし暖炉の方は」と馬虎さんは頑なだった。
「さすがに、二回も火事を起こすこともないんじゃないですかね。前回のこともあって神経質になってるでしょうし」
そう言っても引かず馬虎さんはドアをノックした。「すみません、部屋の点検に参りました」
けれど返ってきたのは「うるさいわね、帰って頂戴!」との冷たい声。
「いやしかし、万一の場合もありますし……」
「うるさいわね、帰って頂戴!」
「……そっとしておいた方がいいんじゃないですかね」
「そのようですね、では次へ」
次いで回った真珠の間、鈴鐘茉緒さんの部屋をノックすると
「まだ用があるんですか?」
とややきつい声で茉緒さんが返してきた。
「まだ?」もしかして、華ちゃんが先に茉緒さんのもとを訪れたのだろうか。
「……どちら様ですか?」
「あ、あの、暖炉とシャンデリアの点検に来たんですが」
「ああ、そうでしたね、すみません勘違いしてしまって。どうぞ」
そう答える声はいつもの柔らかい茉緒さんの声だった。中からカギが開けられ、着物姿の茉緒さんが少し疲れた表情で社らを迎えてくれた。
「すみません、ちょっと神経質になっているようで」
「僕たちの他にも誰か来たんですか?もしかして、華……僕の助手が先に来ましたか?」
「え、ええ。そうだわ。そうみたいなんですが、うとうとしていて気が付かなかったみない」
そう言う茉緒さんは事実、ひどく疲れているようだった。
「そうですよね。こんななか閉じ込められたら誰だって神経質になりますよ」
「何か温かいお飲物でも持ってきましょうか?」
気を利かせて提案したのは馬虎さんだった。
「いえ、それよりこの部屋は大丈夫そうですか?」
暗黙のうちに急かされたような気がして、社らは模造真珠の連なるシャンデリアと暖炉の点検に入る。女性一人の部屋に男二人が乗り込んできたのだ。確かにあまり居心地は良くないだろう。ならば早いところ終わらせよう、と二人は仕事にとりかかる。
馬虎さんいわくこの建物の天井の耐荷重は十キロとのことだったが、さすがにそこまでの重さもなさそうだった。ハサミやペンチでも切れなさそうな太い鋼のワイヤーでプラスチック製の模造真珠は吊るされており、体重をかけて引き落とそうとでもしない限り大丈夫だろう。
しばらくして煤にまみれた馬虎さんにも見てもらったが、暖炉もシャンデリアも大丈夫とのこと。
丁寧に礼を述べる茉緒さんの部屋を出て、次の誠一さんの紅玉の間も異常はなし。
華ちゃんは一足早く犬尾さんの部屋に乗り込んだのだろうか、意外と顔を合わせることもなかった。途中、どこかで鉢合わせするかとも思っていたのだけど。
橄欖の間の修だけは社らを部屋に入れるのを躊躇したが、しかし暖を取ろうとして火事になるなんて目にはさすがに遭いたくなかったのだろう、おとなしく社らを部屋に入れてくれた。
「はあ、すごいですね。これクジャクの羽ですか?」
橄欖石、つまりペリドットは確かに緑色だったけれど。しかし翡翠の間とは違ってなんてけばけばしいのだろう。ランプの周りにびっしりと羽で装飾されたシェードが付けられている。それを見上げた社は、苦手な、というよりなんとなくいけ好かない革ジャンサングラスの修に思わず話しかけてしまった。
「らしいね」
労働に勤しむ社と馬虎のことなど気にもかけず、優雅にソファーでなにやら見た目に似合わぬ美術雑誌なぞを広げている修が、忌々しそうに吐いた。
「無数の目に監視されてるようで気持ちが悪い」
まあそりゃそうだよな、とその点はさすがに社も同意した。寿社長のセンスにしては少々激しい。というより、こんなのどこで買い付けをしたのだろう。
こんな時間だというのにまだあの格好でいるこの男はなんだか好きにはなれないが、その点だけは同情した。
「でも、軽い素材です。万一落下したとしても、大丈夫でしょう」
暖炉の点検を終えた馬虎さんの太鼓判も付いた。
「ああ、湯布院の部屋のシャンデリアが落ちたとかだっけ?あれじゃないの、幽霊のしわざとかさ」
そう言う修の声は、半ば笑いを含んでいた。「もしあれが事故じゃなくて事件だっていうなら、起こした犯人に幽霊が天罰を下してくれりゃあいんだけどな」
そう茶化す修の声には、十年前の事故に対するものも含まれている気がした。
修もあの事故の被害者だ。生き残ったとはいえ、顔を人に出せないほど怪我してしまってどんな心境なのだろう。そう思うと、意固地になって修のことを毛嫌いしてきた自分が嫌な人間のように思えてきた。
そうだ、わがままなのも事故のせいかもしれないじゃないか。
「ああ、そこの自称霊能者さん。ちょっと厨房からビール取ってきてくんない?」
「え?」
「あんただよ、あんた。ったく霊能者名乗るなら、せめてそれらしいコスプレでもしてこいよ。カンヌシとかジューショクみたいなカッコでよ。誰でもああいうカッコすればなれるじゃん、ああいう胡散臭い仕事はさ。なのになんだよリーマンみたいなカッコしやがって、つまんねえの」
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