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業火5
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「あと、馬虎さんの財布。免許証が入ってるから間違いないと思う」
そう社の眼前に差し出したのは、黒革のコンパクトな財布だった。
「やっぱり、湯布院が盗んだのか?」
「どうだろ。あと、これ。鍵かな?」
そう言って華ちゃんが取り出したのは、なにやら黒い石のついた鍵。
「なんだろ。……これ、真っ黒だけどもしかして宝石?」
「この黒いのが、ブラックオパールってやつなのか?」
無くなったマスターキーには、そんな名前の石が付いていたと社長が言ってやしなかったか。
「後で社長に聞いてみたほうがいいかも。それとね、それの他に、暖炉の中にこんなものが」
燃え盛る暖炉の中までよく調べようと思うものだ。社が感心していると、大半が燃えてしまって黒ずんだ紙きれを華ちゃんが持ってきた。
それはどうやら、鈴鐘家について湯布院が独自に調べた資料のようだった。
「『鈴鐘家は恐ろしい一族だ、俺は見てしまった、おぞましい儀……』」とこまで読み上げて、華ちゃんは口を閉じた。「ダメだ、これから先は燃えちゃって読めないや」
「これ、湯布院さんが自分で暖炉に放り込んだのかな」
「自殺ならそうだと思うけど」
「これ、最後の言葉が儀、で終わってるけど、もしかして例のギシキのこと?」
「かも」
だが、先祖の霊を敬うだけのものだと茉緒さんは言っていたではないか。それをおぞましい、などと。一体彼は何を見て、鈴鐘家に近づいたのだろう。
「湯布院さんが鈴鐘家を強請ろうとしていたのは、馬虎さんのこともあるし、なんとなくわかる」
そう一言添えて、社は続ける。
「それで誠一さんや茉緒さんとの間にも何かがあって、彼らを殺したのかもしれない。でも、なんで佐倉さんまで?」
「佐倉さんは巻き添えを食っただけなのかもしれないよ」
だから生死は問わずに、『目的は果たした』と言い切れたのではないか。
そう華ちゃんが推理するものの、
「ならなんで鈴鐘家にまつわる資料をわざわざ燃やしたんだ?」と社は問いかける。
だって結局、強請れなくて殺したならば、腹いせに一族の闇を世間に明らかにしたって良さそうなものなのに。それに、湯布院さんはそれで自殺を選ぶようなタマだろうか。彼なら最後まであがきそうな気がするが。
「それは、自分が強請ってたってことがばれないように……」
「いやバレバレでしょ、鈴鐘家の関係者を三人も殺してるんだから」
「そうだけど、うーん。じゃあこれは、他殺ってこと?」
そこで社は先ほどの洗面台のことを思い出し華ちゃんに伝えると、
「ってことは、犯人は馬虎さんの時と同じくやっぱり素手で包丁を握ってて、血で汚れた手をトイレで洗ったってことになるけど」
そう言う華ちゃんの顔は曇っている。どうやら、社の考えには納得がいかないらしい。
「でもこのパソコンの遺書が犯人の偽造だって言うなら、湯布院さんを殺して汚れた手を洗って、もう一回ここに戻ってパソコンを打って、さらには扉の前にバリケードを組み直して素知らぬふりで会議室に戻った人物が犯人ってことになるじゃない」
「そう、なるね……」
そう答えつつ、社にもこれは無理な予感がしてきた。犯行の完了まで、それでは何分かかることやら。
「そんなに部屋から長時間出ていた人、覚えてる?」
すみません、眠っていたのでよく覚えていません。
「私、一応眠ったふりしてたんだけど」
そう華ちゃんが驚きの発言をした後続ける。
「会議室から出たのは、修さん、佐倉さん、茉緒さん、四十八願さんの四人。修さんは3時くらいかな、十分くらいで戻ってきた。それから三十分くらい後に茉緒さん、それに便乗したのか佐倉さん。二人で出て行って、なかなか帰ってこないなって思ってたら四十八願さんが部屋を出て、その数分後の四時にすぐ戻ってきて火が上がってることを伝えてくれた」
「それじゃあ、誰にも湯布院さんは殺せないじゃないか」
「そうなるでしょ、じゃあやっぱり自殺だって思う方が自然じゃない」
そう言い返され言葉に詰まった社だが、ある一つの可能性を思いついて口を閉ざしてしまった。いやまさか、あいつが……いや、確かに嫌なやつだけど、そんなことするようなやつだろうか。。
「……他に可能性があるとしたら、湯布院さんの死亡推定時間がもっと早かった場合」
けれど社の内心など慮ることなく……いや、華ちゃんだって口にでもしないと不安だったのかもしれない、口にして、それを否定してもらえば。そう思う気持ちで言ったのかもしれないが、社はそれを否定するだけの材料を持ち合わせていなかった。
「そもそも湯布院さんが部屋にこもってバリケードが築かれる前に、二人きりになれた人物」
「それって、湯布院さんが馬虎さん殺しを疑われて、部屋に逃げ込んだときか?」
「そうよ」
ああ、確かに……僕と華ちゃんは手を縛られていて、後を追うこともままならなかった。その僕らの代わりに追いかけて行ってくれたのは……。
「でも、それだって十分程度だったじゃないか」
「十分あれば殺すぐらいはできるでしょ」
「でも、凶器は?あのときあいつは包丁なんて持ってなかったぞ」
「湯布院さんの部屋にあったとしたら?」
「いつ厨房から持ってきたんだよ」
「馬虎さんを殺す前に、湯布院さんが二本、厨房から持ち出した。うち一本は馬虎さん殺害に使用、もう一本を部屋に置いていた。そこへ、彼がやってきて、部屋の中から馬虎さんの財布と包丁を見つけてしまう。慌てた湯布院さんが彼を口封じで殺そうとしたが、彼は身を守るため、湯布院さんを返り討ちした――」
「正当防衛?」
「そう。馬虎さんの時は新聞紙で返り血を浴びないようにわざわざしていたのに、今回はその様子もない。突発的に起こった殺人なんじゃないかしら」
「仮にそうだとしても、なんでわざわざ自殺に見せかけるようなことをしたんだよ」
「いくら正当防衛ったって、相手を殺しちゃってマズイって思ったんじゃないのかな」
「だとしても、ひとりでこんな体格のいい湯布院さんに力でかなうわけないじゃないか」
「もう一人、協力者がいたとしたら?」
「協力者?」
「あの時、会議室を飛び出た湯布院さんを追いかけたのは二人。二人がかりなら可能じゃない」
「……でもそれじゃあ、どのタイミングでバリケードを組み直したっていうんだよ」
「チャンスはあった。バリケードをわざと組み直すくらいなら、数分あればできるもの。例えばトイレに行ったふりをして。バリケードを外し、扉を外す。そして遺書を作成して、バリケードをわざと組み直す……」
そう絞り出す声は苦しそうだった。華ちゃんだって信じたくなどないのだ。まさか自分たちに協力を申し出てくれた修と、四十八願さんが犯人だなんてことを。
そう社の眼前に差し出したのは、黒革のコンパクトな財布だった。
「やっぱり、湯布院が盗んだのか?」
「どうだろ。あと、これ。鍵かな?」
そう言って華ちゃんが取り出したのは、なにやら黒い石のついた鍵。
「なんだろ。……これ、真っ黒だけどもしかして宝石?」
「この黒いのが、ブラックオパールってやつなのか?」
無くなったマスターキーには、そんな名前の石が付いていたと社長が言ってやしなかったか。
「後で社長に聞いてみたほうがいいかも。それとね、それの他に、暖炉の中にこんなものが」
燃え盛る暖炉の中までよく調べようと思うものだ。社が感心していると、大半が燃えてしまって黒ずんだ紙きれを華ちゃんが持ってきた。
それはどうやら、鈴鐘家について湯布院が独自に調べた資料のようだった。
「『鈴鐘家は恐ろしい一族だ、俺は見てしまった、おぞましい儀……』」とこまで読み上げて、華ちゃんは口を閉じた。「ダメだ、これから先は燃えちゃって読めないや」
「これ、湯布院さんが自分で暖炉に放り込んだのかな」
「自殺ならそうだと思うけど」
「これ、最後の言葉が儀、で終わってるけど、もしかして例のギシキのこと?」
「かも」
だが、先祖の霊を敬うだけのものだと茉緒さんは言っていたではないか。それをおぞましい、などと。一体彼は何を見て、鈴鐘家に近づいたのだろう。
「湯布院さんが鈴鐘家を強請ろうとしていたのは、馬虎さんのこともあるし、なんとなくわかる」
そう一言添えて、社は続ける。
「それで誠一さんや茉緒さんとの間にも何かがあって、彼らを殺したのかもしれない。でも、なんで佐倉さんまで?」
「佐倉さんは巻き添えを食っただけなのかもしれないよ」
だから生死は問わずに、『目的は果たした』と言い切れたのではないか。
そう華ちゃんが推理するものの、
「ならなんで鈴鐘家にまつわる資料をわざわざ燃やしたんだ?」と社は問いかける。
だって結局、強請れなくて殺したならば、腹いせに一族の闇を世間に明らかにしたって良さそうなものなのに。それに、湯布院さんはそれで自殺を選ぶようなタマだろうか。彼なら最後まであがきそうな気がするが。
「それは、自分が強請ってたってことがばれないように……」
「いやバレバレでしょ、鈴鐘家の関係者を三人も殺してるんだから」
「そうだけど、うーん。じゃあこれは、他殺ってこと?」
そこで社は先ほどの洗面台のことを思い出し華ちゃんに伝えると、
「ってことは、犯人は馬虎さんの時と同じくやっぱり素手で包丁を握ってて、血で汚れた手をトイレで洗ったってことになるけど」
そう言う華ちゃんの顔は曇っている。どうやら、社の考えには納得がいかないらしい。
「でもこのパソコンの遺書が犯人の偽造だって言うなら、湯布院さんを殺して汚れた手を洗って、もう一回ここに戻ってパソコンを打って、さらには扉の前にバリケードを組み直して素知らぬふりで会議室に戻った人物が犯人ってことになるじゃない」
「そう、なるね……」
そう答えつつ、社にもこれは無理な予感がしてきた。犯行の完了まで、それでは何分かかることやら。
「そんなに部屋から長時間出ていた人、覚えてる?」
すみません、眠っていたのでよく覚えていません。
「私、一応眠ったふりしてたんだけど」
そう華ちゃんが驚きの発言をした後続ける。
「会議室から出たのは、修さん、佐倉さん、茉緒さん、四十八願さんの四人。修さんは3時くらいかな、十分くらいで戻ってきた。それから三十分くらい後に茉緒さん、それに便乗したのか佐倉さん。二人で出て行って、なかなか帰ってこないなって思ってたら四十八願さんが部屋を出て、その数分後の四時にすぐ戻ってきて火が上がってることを伝えてくれた」
「それじゃあ、誰にも湯布院さんは殺せないじゃないか」
「そうなるでしょ、じゃあやっぱり自殺だって思う方が自然じゃない」
そう言い返され言葉に詰まった社だが、ある一つの可能性を思いついて口を閉ざしてしまった。いやまさか、あいつが……いや、確かに嫌なやつだけど、そんなことするようなやつだろうか。。
「……他に可能性があるとしたら、湯布院さんの死亡推定時間がもっと早かった場合」
けれど社の内心など慮ることなく……いや、華ちゃんだって口にでもしないと不安だったのかもしれない、口にして、それを否定してもらえば。そう思う気持ちで言ったのかもしれないが、社はそれを否定するだけの材料を持ち合わせていなかった。
「そもそも湯布院さんが部屋にこもってバリケードが築かれる前に、二人きりになれた人物」
「それって、湯布院さんが馬虎さん殺しを疑われて、部屋に逃げ込んだときか?」
「そうよ」
ああ、確かに……僕と華ちゃんは手を縛られていて、後を追うこともままならなかった。その僕らの代わりに追いかけて行ってくれたのは……。
「でも、それだって十分程度だったじゃないか」
「十分あれば殺すぐらいはできるでしょ」
「でも、凶器は?あのときあいつは包丁なんて持ってなかったぞ」
「湯布院さんの部屋にあったとしたら?」
「いつ厨房から持ってきたんだよ」
「馬虎さんを殺す前に、湯布院さんが二本、厨房から持ち出した。うち一本は馬虎さん殺害に使用、もう一本を部屋に置いていた。そこへ、彼がやってきて、部屋の中から馬虎さんの財布と包丁を見つけてしまう。慌てた湯布院さんが彼を口封じで殺そうとしたが、彼は身を守るため、湯布院さんを返り討ちした――」
「正当防衛?」
「そう。馬虎さんの時は新聞紙で返り血を浴びないようにわざわざしていたのに、今回はその様子もない。突発的に起こった殺人なんじゃないかしら」
「仮にそうだとしても、なんでわざわざ自殺に見せかけるようなことをしたんだよ」
「いくら正当防衛ったって、相手を殺しちゃってマズイって思ったんじゃないのかな」
「だとしても、ひとりでこんな体格のいい湯布院さんに力でかなうわけないじゃないか」
「もう一人、協力者がいたとしたら?」
「協力者?」
「あの時、会議室を飛び出た湯布院さんを追いかけたのは二人。二人がかりなら可能じゃない」
「……でもそれじゃあ、どのタイミングでバリケードを組み直したっていうんだよ」
「チャンスはあった。バリケードをわざと組み直すくらいなら、数分あればできるもの。例えばトイレに行ったふりをして。バリケードを外し、扉を外す。そして遺書を作成して、バリケードをわざと組み直す……」
そう絞り出す声は苦しそうだった。華ちゃんだって信じたくなどないのだ。まさか自分たちに協力を申し出てくれた修と、四十八願さんが犯人だなんてことを。
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