【完】【R18】婚約者を妹に取られました。

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三章

5※

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 休暇を終えて、ユルール侯国に帰国する。二人は体を重ね続けた。無理をさせないようと、アーネストは優しく扱ってくれる。だがアンとしては彼にもっと気持ちよくなって欲しい。とするとアンから積極的に「お願い」するしかない。彼が終わろうとするのを何度も引き止めた。求めてくれるのが嬉しかった。この嬉しい気持ちのまま、アンは目を閉じた。

 
 抱えられる振動で、目を覚ます。起きたのに気づいたアーネストが、柔らかな笑みを向けて、抱きしめてくれた。優しいぬくもりに浸りながら、アンも彼の背に手を回そうとする。届かなくて、首裏に引っ掛ける形になる。彼はとても大きい人で、自分はとても小さい。大人と子供。傍目から見たらそう思われるかもしれない。でもれっきとした夫婦だった。

「今、部屋を掃除させている。もう少し待っていてくれ」

 アーネストがそっと囁く。掃除と聞いて、昨夜の情事を思い出す。途端に腹の中の、じわりと滲むものを感じて、うずき出す。アンはそれを隠さなかった。

「アーネスト様…」
「ん?」
「アーネスト様だけです。私には。貴方様だけの親愛だけで、私は、ここにいます」
「嬉しいこと言うなよ」

 どこからかやって来たソニアの声を受けて、アーネストは移動する。抱えられたままのアンも寝室に入って、綺麗になった寝台に一緒になって寝転ぶ。
 まだ昼間だった。いつだろうが関係無かった。アンは自身の太ももを擦り合わせた。奥が熱い。彼のモノが子宮口に当たる感覚が蘇って、穴がひきつく。

「まだ…欲しいんです」

 訴えると、アーネストは笑う。また寝台が汚れるだろうが、そんなの気にしてられなかった。彼は拒まない。アンからの誘いを、彼が拒むはずが無かった。


 服の隙間に手を入れたアーネストが、穴の入口に触れる。指の腹で撫でられると、全身に快楽が駆け巡った。それはまだ小さな快楽で、これからどんどん追い詰められていくのを知っている。
 ぐちゅり、と音がする。指が入り込んで、膣内を刺激する。初めはゆっくり、馴染んでくると、指の動きが激しくなる。腹の振動に加えて、ぐちぐちと水音が大きくなる。

「……ぁ、っあ…」

 かき乱されて、小刻みな指の攻め立てに腰が浮く。高められていく感覚で、アンは眼の前が真っ白になった。

「──ああっ!あ…!」

 膣内が痙攣する。収縮を繰り返して止まらない。アンは体をよじらせた。
 
「んあっ、あっ、あ、アーネストさまっ…」

 彷徨う手を、アーネストが掴まえてくれる。快楽の終わりが見えないアンの手は、この時ばかりはアーネストでも押さえるのが難しくなる。それほど、絶頂の波は強烈だった。

「…っはぁ、ぁ、…は…」

 波が収まり、まだ指だけ。まだ一度だけの絶頂で、アンは寝台に沈み込む。荒い呼吸を繰り返す中で、彼の指が引き抜かれる。

「…ぁ…んっ…」

 代わりにあてられたのは、彼の肉棒。入口をこじ開けるように、先端だけ入り込む。

「アン、」
「あ、く、ください。アーネスト様の、欲しい」
「アン……あんまり煽らないでくれ」

 ず、ず、と奥へと、もどかしく感じるほどにゆっくりと、最奥へと進んでいく。背筋がぞくぞくして、腰が浮く。穴の入口がピクピクと痙攣する。腟内も同じように収縮して、肉棒を締め付ける。
 アーネストが苦しそうな顔をした。

「……きついな」

 と、つぶやく。肉棒の脈打ちが分かるほど、咥え込んでいるのだから、彼がそう言うのも当然だった。
 とん、と奥に当たる。そこが子宮口で最奥。彼の先端が吸い付くように子宮口を刺激する。ぐり、と強く押し込まれると、視界に火花が散った。

「……っあ!ああ!」

 身体全身が跳ね上がる。足が震えて、アーネストの身体を挟み込む。

「っう…ううんっ……!」
「すっかり淫乱になって。締め過ぎだ」
「あ、びくびくっ、と、とまらないっ」

 奥を突かれる。どん、という音と同時に内臓が押し上げられて、アンは悲鳴を上げた。

「はぁっ!んんあっ!あっ!ああっ、…ぁんっ!おくっ!おくばっか!ああっ!」
「ここが好きなんだろ。教えてくれだじゃないか。奥が好きだって。アン、そうだろ?」
「あああっ!あ、あっ、あーねすとっ、やっ!びくびくっすごいのっ!これっ、おかしくなってるっ、あーねすと、おなかっ!あっ!」

 律動が激しさを増す。ぱんぱんと音が響いて、止まらない絶頂に何も考えられなくなる。彼の肩に乗った自分の足先が踊っているのが見えた。苦しい、息が出来ない。でもそれ以上に気持ちいい。終わらない快楽が辛く、その辛さが快楽を増幅させる。何が何だか分からない。とにかく気持ちよくて、たまらない。

 彼が何度も名を呼んでくれる。アン、アンと切なげに呼んでくれる。彼が精をこの身に放ってくれるのを、今度こそはと待ち望む。膣の中にアーネストの子種が注がれるのを、アンは期待した。

 だがズルリと引き抜かれる。あ、と思ったときにはもう遅い。太ももに熱いものがふりかかる。お互いの荒い呼吸に耳を済ませながら、アンの熱は急速に冷めていく。

「……………」

 分かっている。分かっているけれど、本心は彼の子を宿したい。何度も諦めたけれど、何度も諦めきれなかった。贅沢な願望だ。

 アンがそれを口にすることは無い。彼を悲しませたくない。そっと微笑み合える。今こそが、最上の幸福なのだから。

 


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