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復讐編
ep4 躊躇と本音
しおりを挟む飛び出した先に視界は全部 赤 だった
それは火災の火や
ゾンビに殺された人の血でもあった
狭い道で
ゾンビたちに鉢合わせたくないから
道路沿いを走っていると
ゾンビが2体 前方に見えた
ゾンビは自分に気づいたのか
こっちに足を引きずりながら迫ってくる
「お前らよりも俺は速えんだよっ…!!」
気づけば無我夢中でそう叫んでいた
そして狙ったとおり
ゾンビが自分に触れる前に奴らの間を通り抜けた
今はなるべく戦わない
戦うにしろまずはあいつらの性質を知るべきだ
そう思いながら走り続ける
10分くらい走っただろうか…………?
辺りはやはり燃えている
流石に少し疲れて息が上がってきてたころ
美九の家が見えた
部屋の証明が付いているのに気づいた
その瞬間………
皿みたいなのが複数割れる音 と
少女を思わせるような高い悲鳴が鳴り響いた
美九が危ないのかっ……!?
そう思ったのと同時に
裸足のまま美九がドアから飛び出してきた
彼女の背後にはゾンビが1体迫っている
自分に気づいたのか
美九は泣きそうになりながらも必死に走った
「やるしか、、ないのかっ!……」
自分はリュックを素早く捨てるように手放し
木刀を持って全速力でゾンビに近づき
途中で美九とすれ違う
髪が靡いているせいか横顔は普段とは印象が違い
何故か新鮮に感じた
そして視線を前に戻すと
眼前に迫ってきたゾンビに
上段から木刀を思い切って振り下ろした
ドゴッッ …!!
鈍い音が木刀を通して腕に伝わってくる
幸いこのゾンビは
背が低く身体付きも細かったため簡単に倒れた
(トドメをっ……早くっ…!! )
そう思って腕に力を入れて
木刀を振り下ろそうとすると背後から………
「誠ちゃん やめてっ……!!」
彼女にそう叫ばれた
あまりの必死さに声が裏返っていた
何故? …
聞こうとするとその前に
「……私のお母さんなのッッ!!………」
顔を真っ赤にしてそう必死に叫んでいる
自分は1つ思い違いをしていた
それはというと
目の前にいるゾンビは
ゲームとかでよくある感染はしないと………
先ほど目にした見たあの男性の件から
勘違いしていたのだ
だからこれ以上増えないから
いずれこのゾンビ達は全滅するだろうと……
心のどこかでそれを望んでいた
非常にまずい…
躊躇っていたらゾンビが起き上がってしまった
それ以上に俺は……………
親友の前で
その親友の母親を殺すはめになるのか?…
~ ep4完~
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