アレハタレドキ [彼は誰時]

えだまめ

文字の大きさ
6 / 89
復讐編

ep5 決断と号哭

しおりを挟む



( どうする、、どうすればいいっ………!? )



本当に殺してしまっていいのか…?


それとも 
また逃げて学校に行くべきか………

しかし逃げてしまっては 
何もゾンビの事を知れずに終わってしまう 
美九は気づけば横にいて


「やめてッッ! 誠ちゃん、、」

「私が馬鹿な事言ってるかはわ"か"っ"て"る"…
でも私の大好きなお母さんなのッッ!……」


彼女にそう涙目で言い寄られるている間に
ゾンビ…….いや彼女の母親がゆっくりと迫ってくる


「 美九っ………だからって……… 」


木刀を構えようとすると
美九が叫びながら必死に邪魔をしてくる


( えっ…… あっ…ちょっと…… )


思うように木刀を触れないまま戸惑っていると 
そのゾンビが木刀に目掛けて殴ってきた


ガゴッッ!!、、


衝撃に耐えられず木刀が
自分の手から勢い良く離れていき……



カランッ、、



数メートル先へ手放してしまった
転がる木刀を横目に内面はかなり焦っていた


(クソ…木刀はすぐには拾えないっ……… )



やはりゾンビにも学習能力はあるのか……



美九をなんとか振り切り木刀を拾おうとすると
先にゾンビが木刀を拾ったのだ


幸いなことに 
ゾンビは美九のほうは見ておらず 
自分の方に注意を向けてるみたいだった 


( もう……木刀は諦めて 逃げるしか、、 )


そう思った時
目の前のゾンビが微かに



「コ、殺シテクダサイ、、 身体中ガ 
痛イ… 痛インデス、、」



左足を引きずりながらコチラに接近し
そう言って木刀を差し出してきた
自分はそのゾンビから木刀を受け取り 


「 美九…少しだけ目を瞑ってて………  」


「え、、誠ちゃん…?何言って……………」


力を込めてゾンビの胸部に木刀を突き刺した
嫌な感触が伝わってくる
目を閉じれなかったのだろうその瞬間に



「ぅっああああああ"あ"あ"っ"………!!…」



背後の美九が膝から崩れ悲鳴をあげる
その後ゾンビから力が抜けていき
体液を撒き散らしながらゆっくりと仰向けに倒れた


「お"母"さ"ぁ"ぁ"んっ!… 
お願いっ! 返事してよ"ぉ"お"お"っ"…! 」


すぐに駆け出して縋るように美九は泣いている
美九が号泣している所を見るのは初めてだった
横たわっている変わり果てた彼女の母は


「       」


無言のまま息絶えた
それはもう呆気ないくらいだった

それから1時間ぐらいたっただろうか?
彼女の母から木刀を抜いたあと遺体を埋めた
ソレは死骸なのか遺体なのかさえわからなかった

そして
漸く彼女の手を引いて学校を目指して歩いた  

その20分後ぐらいに
自分達は 学校 に着いたのだが

本当は生還を喜びたいはずなのに
複雑な思いが僕らの感情を塞ぎ込んでいた



所詮、多少大人ぶろうが自分達は中学生で
まだまだ子供なのだ
この世界で生きるには力不足なのだろうか?…



そんなことは考えたくもないし
気づきたくもなかった
どうしようが逃げ道なんてないのだから……


~ ep5完 ~
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

復讐は、冷やして食すのが一番美味い

Yuito_Maru
ファンタジー
3度目の人生を生きるピオニー・レノドン。 1度目の人生は、愛した幼馴染と家族に裏切られ、無垢で無力のまま命を落とした。 2度目は、剣を磨き、王太子の婚約者となるも、1度目より惨めに死んでいった。 3度目は、微笑の裏で傭兵団を率い、冷たく復讐の刃を研ぐ。 狙うは、レノドン伯爵家、そして王家や腐った貴族たち。 「復讐とは、怒りを凍らせて成就する歪んだ喜びだ」――ピオニーは今、その意味を体現する。 ----- 外部サイトでも掲載を行っております

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌

招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」 毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。 彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。 そして…。

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

《完結》金貨5000枚で売られた王太子妃

ぜらちん黒糖
恋愛
​「愛している。必ず迎えに行くから待っていてくれ」 ​甘い言葉を信じて、隣国へ「人質」となった王太子妃イザベラ。 旅立ちの前の晩、二人は愛し合い、イザベラのお腹には新しい命が宿った。すぐに夫に知らせた イザベラだったが、夫から届いた返信は、信じられない内容だった。 「それは本当に私の子供なのか?」

裏切者には神罰を

夜桜
恋愛
 幸せな生活は途端に終わりを告げた。  辺境伯令嬢フィリス・クラインは毒殺、暗殺、撲殺、絞殺、刺殺――あらゆる方法で婚約者の伯爵ハンスから命を狙われた。  けれど、フィリスは全てをある能力で神回避していた。  あまりの殺意に復讐を決め、ハンスを逆に地獄へ送る。

処理中です...