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復讐編
ep27 復讐と苦戦
しおりを挟む誠士郎side
自分は小学生の頃から友達が少なかった
そんな自分にもたった1人の仲がいい友達がいた
でもその人は中学になると
人が変わったように性格が変わり
暴力的になった
自分にとってその人は
死んだも同然で今の彼はただの…………
嫌な記憶が頭をよぎっているなか
自分は河島の家に着いた
静かに家の周りを探索すると裏窓を発見した
( ここから……入るか、、)
自分は慎重に震える手を窓へと添えると
幸い鍵はかかっていないらしい
静かに開けて中に侵入した
(ここに本当に奴がいるのか、、?)
前方にあるドアに近づきドアノブに
手を近づけようとすると…
ドガァッ!!………
後ろから誰かに恐らく鈍器で殴られた
突然頭部に激痛が走ったのだ
(気づかれたのかっ…… なんで、、)
予想外の奇襲になんとか耐えながら自分は
塩酸の入った瓶を後ろに振り向きながら投げる
パシャン!!………
瓶が割れて辺りに塩酸が飛び散る
投げた中身が塩酸だと気づかれたのだろう
誰かが自分と距離を取る為に後ろに飛ぶ音がした
「よぉ………岩見、、 」
自分は向き直ると
体格の良い男が金属バットを持って立っていた
鋭い目つきでこちらを睨んでいる
「………河島、、」
痛みが走る頭部を押さえながら自分が呟くと
彼から予想外の事を告げられた
「お前が
中山達を殺した事は知っているッ… 」
「テメェ…ただで死ねると思うなよ?…… 」
「関係ないね…
次はお前を殺しに来たんだよ 」
自分は後ずさりして背後にあったドアを開け
繋がる部屋へと向かって走った
後ろからドタドタと続く荒々しい足音で
猛スピードで河島が追いかけてくるのがわかる
( これでも……喰らえッッ……!!)
自分は急停止して木刀を左から右へなぎ払った
それに合わせて河島もバットを振る
バギィッ!!………
重い振動が両手と通して伝わってくる
その衝撃に耐えれず自分の身体は少しグラついた
(やはりパワー比べでは不利か、、)
表情を歪めながら自分はそう思っていると
一歩踏み込み奴は左足を振り上げて
ドゴァッ!!………
自分の腹部に河島の強烈な蹴りが入った
一瞬身体が浮いてしまうほどだった
「ぐあ"ぁ"ッ………!!」
自分の身体は後ろに飛ばされる
空かさず河島は接近して距離を詰めてきた
痛みに耐えながら踏ん張るが……
「どうした?…俺を殺してみろよッッ!!…」
そう叫んで河島が
上に飛んで体重をかけた上段を繰り出してきた
木刀を頭より上に上げてそれを受ける
バキィッ!!…
木刀が真っ二つに折れてしまった
しかしそんな事に気を取られてはいられない
( コイツッ……… 危ねえっっ!!…… )
その振り下ろしは
木刀を折っても止まることなく自分の顔を掠った
頭がもう少し右にあったらヤバかったと思う
「 チッ………死んどけよ弱虫が、、 」
奴の暴言と舌打ちが聞こえるなか
一旦距離を取るために後ろにジャンプすると
着地の際に身体がフラついた
脳震盪……… か、、?
頭部へのダメージが蓄積したのだろう
視界がグラついてクラクラしている
それを好機と捉えた河島が
バットを捨てて走ってきた
(これ…あの時の……………… )
そう気づきながらも
フラついている自分の身体は対処できずに
河島のタックルに吹き飛ばされた
ドガンッ…!!、、
全身に強い衝撃が走り視界がひっくり返った
押し飛ばされた身体は壁に打ち付けられ
脱力したように座り込んでしまった
ドンドンドン……
物凄い速度で河島が自分へと走ってくる
再度拾ったバットを手にしながら…………………
「逝ってろッ……!!、、」
ドゥバガァッ!!……
壁に背中が接した状態で逃げる場所もない自分へと
怒り狂うままに奴はバットを振り下ろした
~ ep27完 ~
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