アレハタレドキ [彼は誰時]

えだまめ

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復讐編

ep31 協力と自虐

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(なんでコイツは自分を庇ったんだ……??
まさか罪滅ぼしのつもりか?……
そんな事しても絶対に許さねぇっ…!!)


内心焦りながらそんな事を思ってしまう
自分は奴に視線を戻すと
奴は丸太のように太い左腕を伸ばし


「次ハ、、オ前ダ……………
我ガ名ハ劍ッ…!存分ニ殺シアオウゾォッ…!!」


低い声でそう宣言し指差してきた
自分は必死で打開策と注意点を模索した


奴は身体中にナイフが埋め込まれているようだ
遠距離で戦ってしまうと自分が不利に
なるのは目に見えているから………


( 近づくしかないっ………! )


打開策が出ぬことに焦れてしまい
半分闇雲なまま自分は走り出そうとすると



ガシッ………



( 、、、? )


誰かに足首を掴まれたので
足元に視線を移すと河島が仰向けのまま
指で正面から右にある棚を指していた

何かあるのか? と聞こうとしたら
河島が微かに口を開いて


「あそこの奥にあるものを使え………
俺が使いたいがこのザマだ…
お前が使いやがれ、、」


彼がそうキツそうに言い放った時
今度は奴から自分達の方に全速力で向かってきた


(このゾンビッ… 速いっ…!
倒れている河島は避けられないのでは…?
って…何をアイツのことを心配してんだよっ!…)


自分は右に飛んで回避して奴から距離を
取りつつ棚の方へ行って
棚を素早く開けると…



楽斗が持っているような 刀 が入っていた



「これを使えばっ…! 」


希望が見えてきたなか
急いでその刀を手に取ろうとしていると


「ぐっ… ぐあっっっ!!、、」


河島の悲鳴と共に



バキバキッ! バキバキッ…!!



骨が砕かれるような鈍い音が聞こえた
振り返ると奴が仰向けになっている河島の左腕を
打点をズラしながら何発も何発も殴っている
そして…潰していた……



「オ前ノ全身 … 全部潰スッ… 」



そう言って殴り続けている
限界なのか河島は抵抗できないようだ



「待てよ…!
河島は俺が殺すんだよっ!!… 」



自分は走りながら刀を鞘から抜く
ジャンプして奴の顔面に大きく振りかぶった



バシュッ!!… ドゴッ………!



奴が自分の攻撃を避けるためか
半歩下がり河島から離れたせいで
刀が奴の顔面を擦り床にめり込んでしまった


(自分の動きが見切られたのか… ?)


すぐに力を入れて
刀を抜いて奴のほうに向き直ると
奴の拳が目の前にあった



ガギャッ…!!



( ぐっ……… 重いっ……!! )


刀でなんとか受け止めたが
重い衝撃で自分の身体は吹き飛ばされ
壁に身体がぶつかった


(このゾンビ…油断しているかのように見せかけて 
実はずっとコチラの行動パターンを
探っていたのかっ…… )


自分はそう思いながら前を見ると
奴はまた後ろに下がって
何故か自身の顔面を掻き毟っていた



ガリガリガリガリガリッ!!…



辺りにやや黒っぽい体液が飛び散っていた
吐き気のする匂いも微かに漂っている


(なんでコイツは… 
自分で自分を傷つけているんだ……!?)


そう自分は思いながら
何かいい手がないか と辺りを見回すと…



良い物を見つけた



(賭けるしかないか、、)


そう覚悟しながら
自分は倒れている河島に



「お前って今もタバコ吸うのか?」



そう呟くように訊いた
こういう場になって対等に話せるようになる
それが凄く皮肉に感じた


~ ep31完 ~


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