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存命編
ep5 境界線を引く者
しおりを挟む皆はカッパといえばどんな外見を思い出す?
緑色で
ヌメヌメしていて
クチバシがついてて
爪も長くて
水掻きの付いている手足
あと頭に皿がある
そういったところだろうか?
まさに俺達の前に立ち塞がっているのは
皿は流石にないけど
リアルなカッパのようなゾンビだった
「水中型………とかあるのか??」
ゲー厶とかでよくある話しだが
反射的にそう呟いてしまったことを後悔した
俺は 死 と 生 の境界線に
立っていることを忘れていた
目の前にいるのは紛れもない
殺して人の肉を喰い荒らすゾンビなんだ
奴がヌルヌルしている右腕を上げて
俺に向かって振り下ろしてきた
「うおっ、、」
ビビってしまい
とっさに目をつぶってしまった
パァアアンッ!!、、
近くから銃声が轟いた
耳の奥が破裂するかと思ってしまう
ドサッ、、
頭に命中して奴が倒れた
横を見ると藤村が
銃口から煙を出ているピストルを構えていた
「ありがとうよ……… 助かった 」
クールにゾンビを射殺し警戒する藤村に言うと
彼女は辺りを見回してすこし焦ったように
「今すぐ
ここから立ち去らないとっ……!!」
俺の腕を引いて走り出した
いきなりの事で驚いてしまった俺は
「な、なんだよっ、、」
途中で腕を払って止まる
すると藤村は焦ったように早口で
「ゾンビは 音 のする方へ集まる性質があるから
ここは危険でしょ?」
「…………!
ピストルの音にも反応するのかっ…! 」
たかが一匹倒したぐらいで楽観視していた
俺がそう思った瞬間
ザバッ!、、ザバッ!!、、
さっき倒したゾンビと同じ外見をした奴……
いや奴らが次々と川から上がってきた
川から陸地へと飛び出してきたという方が正しいか
俺達を喰い殺すために………
「わかったっ!…
とりあえず立ち去ろうぜっ!…」
俺たちは走り出した
そのまま川沿いを駆け抜けて振り払おう…と
言わなくても藤村はルートから推測したようだ
黙って付いてきてくれた
いっそゾンビになっちまった方が楽なのか……?
背後では相次いでゾンビ達が水中から陸地へ姿を現し
ゾロゾロと俺達を捕らえんと彷徨っていた
まさに実在する地獄郷だった
(いや………やっぱ手帳が気になるな………)
なるべく音をたてないように
静かに走り続けるなかで俺は一人苦笑していた
~ ep5完 ~
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