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存命編
ep6 子供と異臭
しおりを挟む俺たちはその後
一旦作戦を中断し川沿いから離れて
表札に高木と書いてある一軒家に入った
窓を開けて中に入るとリビングが
広がっていてソファーが置いてあった
「思ってたより普通に綺麗だね 」
藤村がそう呟いた
未だに走ったせいで疲労感がある俺は
「そうだね
ここの家主さんはあの日に外で感染し
そのまま帰って来れなくなったのかな? 」
なんて会話を投げかけながら
ここの家主がいない理由について触れると
藤村は苦笑して
「とにかく感謝しないとね 」
と返してきた
彼女もかなり疲れていたのだろう
しばらく休んでいると外から
「お父さんっ…お母さんっ!!…
どこに行ったのぉおおおっ………!!!」
男の子の声が聞こえた
俺は反射的に立ち上がって
玄関のドアに近づき外に出ようとすると
「待って、、」
と藤村が俺の腕を掴んできた
そしてかなり強い口調で
「何しに行こうとしてるの??…」
と聞いてくる
恐らく常に彼女は悲観的に物事を考えている
そんな彼女だからこそ何かを察知したのだろう
「決まっているだろっ…
男の子を助けに行くんだよ 」
「状況もわかってないのに?
それで神田さんまで死んだらどうするの?… 」
生存者は助ける
そんな当たり前のことを理解せずに
リスクばかりを数えている彼女にイラついて
「なら見捨てろっていうのかっ……!?」
思わず怒鳴ってしまったその瞬間
ドギャアッ!!……
外から何かが叩きつけられた音が聞こえた
鈍器で金属を殴ったような鈍い音だった
そして藤村の表情が明らかに曇った
「戦えない貴方が行っても意味がない…
貴方が首を突っ込んで始まる無益な争いに
巻き込まれた私が銃を用いて尻拭いするの?」
「…………………
お前と口論している時間なんてねぇよっ…!」
俺はそう言って藤村の腕を振りきり
ドアを開けて外に出た
(どうか………無事でいてくれよ、、)
そして音がした方へ行きしばらく探していると
ふと変な匂いが漂っていた
(なんだ、、この生臭い臭いは、、?)
しばらく彷徨っていると
その臭いを放つ何かを見つけ身体に衝撃が走った
血液でできた水溜りに………
「なんで…こんなに幼い子が、、」
~ ep6完 ~
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