アレハタレドキ [彼は誰時]

えだまめ

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存命編

ep7 危機と銃声

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それはまさに 惨劇 だった



俺の目の前には
上半身と下半身が切り裂かれた幼児の死体があり
はみ出す内臓がミートパスタのようだった


(酷い、、真っ二つだ、、)


辺りは血で染まっていて 
内臓の嫌な匂いが漂っている


大きな刃物で叩き潰されたのだろう


数回に分けたならもっと時間がかかるはずだし
あの音からしてやはり一撃だったはず
そんな事を考えていると


「ん?、、これは、、? 」


それはその亡骸の近くに落ちていて
いや置いていると言った方がいいのか
血で染まっている それ を拾った


「トランプ、、か??」


そこには血で見えにくいが
スペードの 11 が描かれたトランプだった
血塗られたjackが嘲笑っているように見える


「どういう意味だ?、、」


確かスペードは死を意味するだったような
そう思った瞬間
背後から足音と低い声が聞こえた


「誰ダ、、オマエハ、、??」


後ろからそう聞こえ振り返ると
そこには血塗られた1.5m程の大斧を肩に掛けて
2メートルを越す巨大なゾンビが立っていた


(な、なんだ、、コイツは!?………)


今までで遭遇したどのゾンビよりも
奴の体躯と威圧感は桁外れだ


「ア、アンタが殺したのか?………  」


俺の声はガチガチに震えていた
この時点で俺のビビリセンサーは
スイッチオンらしい


(あぁっ……藤村の忠告は正しかった………)


情けなくもそう思っていると
奴は肩に掛けていた大斧を両手で掴み
右下から左上へ振り上げた



ガガガガッ……ギャリンッ………!!



地面の小石がこちらに飛んでくる
振り上げの際に地面と斧が擦れて嫌な音が響く


「オ前ッッ……… 殺ス」


短くそう言い残したあと
すぐに奴はこちらに近づいてきた


(動けっ……動"け"動"け"動"け"動"け"っっ……!!)


どれだけ縋るように命令しようとも
全く俺の体は動かない
奴は俺の目の前に立ってこう言った


「逝ケ、、」


あぁ…死んだ………………














次の瞬間に銃声が辺りに響く…………



(へ……? は………?? )


すぐに顔を上げると
うめき声を上げながら奴が首を抑えていた


(好機だっ………!!)


俺は足元にある血液で赤く染まった
11のトランプを拾って握り勢いよく駆け出す
不思議と先程の圧迫感は消え去っていた


~ ep7完 ~


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