マジックアイテム「すま~ほ」異世界だって稼ぎます!

八木小町

文字の大きさ
6 / 36
第一章 異世界で生き抜くチュートリアル

5 異世界にも銀行はあるらしい

しおりを挟む
 ヌルゾンも無事に去り、届けられた荷物から水と携帯食料を出していると、いつの間にか太陽は真上に来ていた。

あ!

(寝)だったアイコンが(代神)に変わっていた。ポチっ

「ちょっとーナビ助!!大変だったんだからね、ゾンビとひつじー」

『は?急になんなのさ、ボクはさっきまで寝ていたから何にも知らないよ』

あった事をナビ助に説明すると…

『あはは!なにそれキミっておもしろいね、ヌルゾンの配達員がゾンビなのは当たり前でしょ、タイGOの社員はGO大好きだから油断したら、どんどんGO取られちゃうよ~』

めちゃめちゃ笑われた…ムカつく、ナビ助。クリスタルがキラキラしている。

『それにさ、キャンパーセットはいいけど魔法の水筒が10WGOって安いわけじゃないよ、水は魔法が使える人ならいくらでも自分で出せるし、冷やすのも沸かすのも簡単なんだよ、だから買う人がいなくて特価って事』

言われて、そうか!魔法でできるんだ!って思ったけど…やっぱりムカつく。

『キミっておもしろいね、それで?ボクに何をききたいの?』

「・・・・」

『どうしたの?』

「・・・・」

『怒っているの?』

「・・・・」

『もー、しかたないじゃないか、おもしろかったんだから、それにそうやって素直に物事受け入れられるところはキミの良いところだと思うよ。でも簡単に騙されちゃいそうだから、なんかあったら決める前にボクに聞きなよね。』

 なんか偉そうで。まだちょっとムカつくけど言われてる事は間違ってない…この世界の常識を知らない私はきっとすぐ騙される、だからもっと学ばないといけない…


「ナビ助、この世界のお金GOについて知りたいの!使い方とか、仕組みを教えて」

『オッケー』

『世界共通紙幣が魔法通貨GOって事は、少し説明したよね。魔法が一般的に普及しているオーレレでは皆なんでも魔法で解決しがちなんだ、でも魔法が使えない人もいて、そういう人達がいるからマジックアイテムも作られているんだけど…』

魔法でなんでも解決しがちって、魔法ってそんなに万能なのかな?

『キミが気にしていた、通貨の種類が少ないって事は物量が増えるんじゃないか?って、疑問は、オーレレの人達はじゃあ魔法でしまっておいて使うときに出せばいい!って考えが普通なんだよね。でも、さっき言ったみたいに、魔法が使えない人もいて、そんな人達は毎回GOを持ち運ぶのに苦労していたんだ』

やっぱり。そうだよね…GOをまだ見た事ないけど日本円で1円だとして例えば1000円分持ち運ぶとしたら毎回1000枚持ってるんでしょ、大変すぎるよ。

『個人的な力の差はあれど、魔法が使える人が過半数に達する世界では、使えない人の意見は通りづらくて…通貨の改定ってのはなかなか進まない問題でもあったんだ、そんな中…画期的なアイテムが開発されたのが今から約10年前、魔石を加工してストレージとつなぐマジックアイテムを作り出したんだ!』

「はい!ナビ助、ストレージ?とはなんですか?」

『ストレージは、収納庫だと思えばいいよ。魔法が使える人だと力の差で容量が変わる感じかな』

 つまり、力が大きい人は収納力も高いって事か、力の差で容量が決まるなら、魔法が使えてもお金の管理は困っている人多かったんじゃないかな…でも具体的に解決したのは10年前なんだ…

『このストレージをあらかじめ魔石につながれた状態で利用するマジックアイテムをゴーロミーせきっていって、ゴーロミー石が開発されてからは大多数の人がゴーロミー石にGOを入れて使用する事が広く一般的に普及したんだ、あ!皆略してゴロミって呼んでるよ』

ネーミングダサっ

「はい!ナビ助先生!何で、ゴーロミー石なんですか?」

『ロミーさんが開発した魔石だからだよ』

なるほど…ロミーさん、もうちょいひねれば良かったのに、ゴロミになっちゃってるし。

『ゴロミには、あらかじめ加工されている魔石によって入れておけるGOの枚数が決まっているんだ、一般的に使われているのは10WGO入るものだよ。でも、これだと10WGO以上のGOはどうするの!?って、疑問だよね、ロミーさんのすごい所はゴロミを開発しただけじゃなく、GO機関となるGOBankを作ったことなんだ!』

GOBank …?まんまか!?銀行だよね、たぶん…

『GOBankは、ゴロミを利用する方や個人でのGO保管・管理に限界を感じていた人達から、GOを預かって代わりに保管・管理できるようにした機関なんだ、これによってGOはBankで管理され、必要分ゴロミに入れて使うって今の仕組みになったんだよ』

「具体的にどうやって使うの?」

『買い物の場合、ゴロミをかざすと支払いできる専用の魔石が、店頭に置かれているのと、キミの場合「すま~ほ」に連動しちゃえばいいんだよ。』

『GOの説明、使い方はこんな感じだけど、わかった?』

「わかった。私がGOを使うにはゴロミが必要でゴロミに入らない分はGO機関のGOBankに預けるのね、タイGO。を使うのにGOBankがいるんだけど…この島からなんとか作れるもの?」

『確認するまでもないよ、そもそもキミには「すま~ほ」があるじゃない使いなよ』


「「すま~ほ」って、ゴロミ使えるの!?」

 ナビ助からものすごい、あきれた声が聞こえてきた。

『話し聞いてた?さっき連動する話しもしたよね。キミさ、(取説)読んだんでしょ?ちゃんと読んだの?スタートアップのやり方とかちゃんとあったよね』

 スタートアップ…あ!そう言われたら、確かにそんなような案内があった気がする。

「ナビ助!ありがと、また後でね!」

『ちょ!…』何か言いたげだった、ナビ助にサクッと別れを告げて、急いで(取説)を再確認した。

迷子防止登録→コチラから
盗難防止登録→コチラから
スタートアップセットについて→コチラから

これだ!スタートアップセットについて→コチラから。ポチっ


スタートアップのご案内

まずは、付属品を確認ください。

充電用魔石×1
「すま~ほ」専用、携帯ストラップ×1
イヤホン×1

付属品なんてあったかな?…リュックの中を見てみると、荷物チェックした時に見つけた謎の四角い箱があった事を思い出した。

「そういえば、この箱忘れてたけど、もしかして!?」

 四角い箱を開けると中には、少し大きめなロケットペンダント・ストラップ・イヤホンが入っていた。

 これだ!付属品!知らない間にリュックに入ってるとかびっくりだよ…
ロケットペンダントを開けてみると、涙型の黄色い石が入っていて真ん中に赤い線が入っているように見える。すごい綺麗…キラキラしてる。これが魔石?だよね…無くさないように首にかけておかなきゃ。

ストラップを「すま~ほ」に装着して、肩からかける。持ち運び便利になったよー

イヤホンはしまっておこう。


付属品を確認したので、スタートアップの続きに進む。

ピコピコ…ピコピコ

 できたー!!GOバンクとゴロミの設定ができた!これでGOが使える!
一緒に迷子防止と盗難防止の設定も完了させたので「すま~ほ」は無くなってもちゃんと手元に戻ってくるようになって安心、安全!

スタートアップセットって、最初に「すま~ほ」を使うための初期設定だった…ちゃんと(取説)読まないとダメだわ、ナビ助に言われてもしかたないよ。

ひと仕事終えたわ~と、ほっとしていると…


ブーン

なんの音?

「すま~ほ」の画面が渦を巻いてぐるぐるしている。

これより、更新レベルアップに入ります。更新の間は「すま~ほ」はお使いいただけません。

ブーン

 これが更新…(取説)にあったやつか、急に来たからびっくりした。
しばらく使えないって事はナビ助と話せないか…どうしようかな?と考えていると、お腹が鳴った。

ぐぅ~

 恥ずかしい…空を見上げると、太陽がいつの間にか真上からだいぶ移動していたことに気づいた。

携帯食を食べよう!頭使って疲れちゃったし。その後でテント作ってみよう、簡単だといいな~

一一一一一一一

携帯食の袋に入っていたクッキーを食べると

「いただきま~す!………ガチ!!固っ!!」

 驚くほどバリカタだった。

利用者Aさんの声。
「携帯食が固すぎて、歯が折れるかと思いました。」

ヌルゾンに報告した。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】 佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。 新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。 「せめて回復魔法とかが良かった……」 戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。 「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」 家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。 「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」 そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。 絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。 これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

処理中です...