マジックアイテム「すま~ほ」異世界だって稼ぎます!

八木小町

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第一章 異世界で生き抜くチュートリアル

4 異世界アプリは油断ならない

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 さて、とりあえず今日中にキャンパーセットを届けてくれるとして、水と食料も来るからちょっと落ち着いて「すま~ほ」のアプリを見てみよう。


(T)…タイム イズ GO

 ってやつ(取説)にはフリマアプリと書いてあったけど、私が知っているフリマアプリだと自分で出品して管理・発送などもしないといけなかったけど…異世界だとどうなるんだろう?

(T)ポチっ

画面をタップすると、

タイム イズ GO。にようこそ!!と出てきた。


この度は当アプリをご利用いただきありがとうございます。まずはお客様情報の登録からお願いいたします。

 また、これもお客様情報がいるわけね…オッケー

 名前、性別、年齢、と…GO機関?GOってお金の事だから…銀行的な感じかな?ああ!フリマアプリだから売ったり、買ったりでお金のやり取りがあるって事ね。

 無いですけど…って、はじめられないじゃん。

 あ!でも、登録は後からでもできますってなっているからこの辺のお金関係はナビ助に後で聞いてみよう。


それじゃ早速、「はじめての方へ」からポチっ

『はじめまして!!』

「すま~ほ」から可愛い声が聞こえてきた。このアプリもしゃべるんだ!アニメみたいな声してる!


『私は、タイム イズ GO。略して タイGO。あなたの担当者となりましたナンシーです。よろしくお願いいたします』

 画面のなかで可愛い2頭身キャラが頭を下げて挨拶してくれている…なにこれ?ひつじ?にしてはなんかフォルムが太すぎるような…毛?が、もふもふすぎて目がどこにあるかわからない…そして、メガネをかけてる。GOって書かれたTシャツとスカート?を着てる…はち切れそう。


もふもふでコロコロしていて可愛い。

昨日から色々あり、ささくれだった心に癒されるのを感じた。

『タイGO、のご利用は初めてでしょうか?』

「はい、初めてです」

『かしこまりました。まずは簡単に使い方からご説明します!』

まんまるボディがふるふるしている…かわいー

『タイGO。では、利用者様の不要品・自主制作品などなど様々なものを売り買いする場を提供するアプリとなっています、ですが中には販売できないものもございますので、このあたりは、実際に利用しながら覚えていって頂ければと思います。』

 うんうん。

『以前は、利用者様に出品・管理などお願いしていましたが、なかなかお時間がとれない方などのご意見から新しく専任の担当者を窓口として売買するシステムも運用されています。モチロン全てをご自身で管理されたい利用者様にはご自身での管理も可能ですが、アイリ様はいかがなさいますか?』

 私の名前を呼んできた!

「私の名前をなぜ知ってるの?」

『嫌ですわー、ご自分で情報登録されたではありませんか。ふふふ。』

 手を口に当て笑う動きで…もふもふ、体がふるふるしている…かわいー!!ハートにズキュンしました!

「そうでした!登録しました!はい。私はナンシーと一緒に、やっていきたいです!」

『ありがとうございます~。これからよろしくお願い致しますね、アイリ様!』

 もう、あなたにメロメロです。



『それでは早速、売買の方法を説明致します。方法と言っても当社より用意させていただきます専用の宅配BOXに売りたい場合は商品を入れていただくと、担当者の元へ商品が届き適正価格にて欲しい方へと販売させて頂きます。ある程度の権限を担当者へ与えてくださいますと、割引やセット販売など売りやすくする事も可能です。
また、購入されたい場合は担当者に品物の情報をお伝えいただきますと、お望みのものが出品されていないかお探し報告いたします。無事購入された場合もBOXに届く。というシステムになっています』

「全部やってくれるんですか?すごい便利!」

『ただし!担当者にはその月合計の支払い金額10%が、報酬として徴収されます。購入された場合は購入金額の合計の5%が徴収されます、手数料と思って頂ければ…よろしいかと思います。』

メガネがキラリと、光った気がする…けっこう高い気がするけど、自分でやらずにやってもらうって考えたら安いのか…?シビアなひつじだな。

「なるほど、よくわかりました…」

『早速始められますか?』

「始めたいのですが、GO機関がまだなくて…」

『まぁ!それでは、仮にタイGO。の中にあるGO機関である、タイムGOGOをご利用頂く事もできます!タイムGOGOを利用頂けば、面倒な連結をせずに今すぐに、タイGO。を始める事ができます。』

力強く。もふもふがふるふるしている。

「その、タイムGOGOってなんですか?」

『タイムGOGOは、タイGO。の中でのみご利用頂くことのできるGO機関となります。売ったらここに売った金額が入り、購入する時は、タイムGOGOの中から支払いしていく事になります。まだGO機関が決まっていないようでしたら、ぜひご利用いかがでしょうか??』

へー、専用の機関があるわけね。なんかナンシー、グイグイくる。

「タイGO。の中だけ使える機関だと、稼いだGOを別の場所で使いたい場合はどうなりますか?使えないとか?」

ナンシーはちょっと顔を背けながら説明をしてくれる。

『いいえ、使えないなどということはありません。外で広くお使い頂けるGO機関と連結して頂いてGOをそちらに振替えてご利用ください。』

「ふーん」

『それで?どうされますか?タイムGOGO!とってもいいですよ!実はこちらの、タイムGOGOを使用いただいて品物を購入されますと、通常かかる手数料上乗せ分の5%がなんと0%になります。手数料0!です。とーってもお得です!!』

 やっぱり、グイグイくる…ナンシー。

 急に、前にママがうまい話には裏があるって言ってたのを思い出した…

「その連結して振替って、もしかして手数料とかかかりますか?」

 ナンシーはまた、顔を背けながら…

『そうですね…振替には、振替手数料がかかります』

「・・・・・それはいくらですか?」

『それは…振替金額の20%頂いております。』

 ナンシーのメガネがキラッと、した

「たっか!!」

 あぶなーい、ナンシーふわふわボディで油断させておいて、ぼったくり羊だった!

「保護者と相談して改めます!」

 素早く、アブリから撤退した。


 ナンシー…すごかった、色んな意味ですごかった
ふわふわひつじの衝撃に、どっと疲れを感じて、砂浜に寝転んだ。
GO機関かー。ナビ助早く起きないかな~

 空が青くてキレイだな~、ザザーン…ザザーン波の音がまるで子守歌にき こ え る…zzz



ズルズル、ザリザリ、ズルズル



 うとうとしていると、ん?どこからか変な音がする?

 砂浜から起き上がってあたりを見回すが、特に変わったところもなく、海は静かによせては返している。




 気のせいか、ちょっとお昼寝でもしよーとまた寝ころぼうとしたら、突然!目の前の砂浜が蟻地獄みたいにへこんでいき、ぐしゃ!!地面から手出てきた!

「えぇーー!!!」

続いて、ぐしゃ!もう1本の手が出てきた!両手で砂浜をつかみ何かが這い出してくる…

ズルズル、ズロロロ…

「え、えぇっっ、えー!!」

マジやばい!!なんかくる!腰抜けた…おしりで後ずさりしながら、得体のしれないそれから逃げた。

 なんとも、言えない腐敗臭をさせながら…落武者みたいな髪をべちゃべちゃと体に張り付かせているそれ。

 顔は見えず、髪のすき間からかろうじて皮膚が黄土色なのはわかった…足が折れているのか、這いながらこちらへと近づいてくるが、全体的にテラテラと光っておりヌルヌルするのか這っている手が時折滑っている、形は人間…に近いかも?
『アー…ア、アア、ア…』

「いやー!!!」

全然違うー!!人間じゃないー!コ…コロサレル…!

ここでがんばるって決めたのに…もう家に帰れない、パパ、ママ…助けて!

目を閉じて衝撃に備えた。

一一一一一一一


が!!

なにも起きない。
あれ??恐る恐る片目を開けてみる。

いるーっっ、いるって、目の前にアイツが!また、目を閉じる。すごい臭いがしてたから、いるだろうって、わかってたけどっっ!やっぱりいた!


『アー…ア、アア、ア…サ、サイ…ン…』

いなくなる気配もないしどうしよう。もう1度片目を開けてみると…

ちょっと待って、なんか…なんか持ってる??ってかサインって言った気がする

バインダーみたいなのに、紙…?ペンも、ついてる?

一一一一一一一


あー!!
「あんたまさか!ヌルっとしたゾンビ!?ヌルゾン!?」

『アー…アア…』
うなずいた。骨が折れているのか、ガックン!とした首がとれそうだった…

ヒイィィィ!怖いー

震える手でバインダーにあった紙、宅配書類にサインすると大きな荷物を置いて、彼?は、またズルズルと穴から去っていった…

届けられた箱は、綺麗な状態だったけど全体的にヌルヌルだった。

一一一一一一一


ヌルゾン、心臓に悪すぎ…心臓がバクバクしてるよ。

ズルズル音も完全になくなり、安心したら大きなため息がでた。

「はぁ~…」 

ゾンビの宅配って誰得!?
















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