マジックアイテム「すま~ほ」異世界だって稼ぎます!

八木小町

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第二章 異世界を生き抜くアウトプット

12 ポップステップ また明日

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 「はぁ~…疲れた~、とりあえず無事に捕まえられたしテントに帰ろ」
 
 夜光蜂を無事に捕獲して、テントまで戻るため(dステ)アプリをポチっとする。

 行先を拠点にジャンプ設定してSTARTをポチっとする。

 地面に青白く足跡型が浮かび上がった後に、3・2・1、カウントダウンが始まり足跡が動き始める。

 右→左→右→左→両足着地!

 順番に光った後に、DJ風なしゃべり方の男性が話し始める。

『イエ~イ!!エブリバディ今日も元気にジャンプしてるかぁ~い!俺の歌声に合わせてステキなステップ見してくんね~♪ハッハッハ!』

『それじゃ、準備はいいかぁ~い??いくぜ!スリー・ツー・ワン!光に合わせてLet's ステ~ップ』

 地面に3・2・1とカウントダウンが現れてる、音楽に合わせてステップするためには最初が肝心!息を合わせて右足から踏み出す!

『ヤッハー!右→左→右→左→両足着地♪決めポーズ!』
 とリズムに合わせてステップしていく。

 右→左→右→左→両足着地!…コケッ…右

『アウッチ!ブッブー!ざんね~ん、しっぱぁ~いだぁ~、いってらっしゃ~い』

 最後の着地で、疲れからか足が重くよろめいて右足を余分にステップしてしまった…

「あぁぁぁ!!歩けばよかったーっっ…………」

 ✕✕✕✕✕ステップ失敗!BOO!✕✕✕✕✕

 と地面に文字が浮かび上がり目の前に霧がかかり一瞬の浮遊感。例えるならジェットコースターが落ちる時のような胃がせりあがる感じがして

 気づけば、また森だった…

「くやしーっっ!失敗したー、えーん、疲れてるのにここどこー?!」

 この(dステ)どこでもステップは、地図アプリと連動する事で、マッピングし登録したスポットに瞬間移動(ジャンプ)できるっていうアプリなんだけど…使い勝手が悪く

 指示されたステップを間違ってしまうと目的地からズレた場所に飛ばされてしまう…一度海に落ちた事もある。

 地図を開いて確認すると、拠点から滝へ続く洞窟の近くのようだった。

「よかった…まだ比較的目的地に近い」

 最初半径5メートルからスタートしたこの(dステ)は、ステップがしんどくて使うのをやめよう、と思ったのだけど…島を探索していると、登ったり、下ったり、足を滑らして落ちたり、迷子になったり、簡単には拠点に戻れない時など、やっぱり瞬間移動できるのはありがたく大変でも使うしかなかった…

 練習しているうちレベルアップしてジャンプできる範囲が広がったし、虫除けみたいに使っているうちに使いやすくなるかも!って、希望を持ちながら使用し続けていて。

 今のところ、同じ場所にジャンプを何度もしていると距離関係なくステップは簡単に…というか省略して行く事ができるみたいで今は5メートル範囲でジャンプしていたよりはステップの数は減っている。ちょっとずつなので、気長に頑張るしかないのと、何度も行かない場所は結局ステップが難しいってのは変わらない…

「なにかいい方法ないのかな~、はぁぁ…」

 今日はもうステップ使うの止めよ…、歩いて帰ってもすぐそこだし

 なんでもうまくいくとは思ってないけど、異世界謎アプリ、もう少し使いやすくならないかな…


 



 ヘロヘロになりながら拠点に戻り、暗いテントに明かりを灯す。
 疲れたな~とテントの真ん中に座り込む

 「お腹減ったな…」

 こんな夜はひとりぼっちだって実感する。遅く帰っても誰も叱ってくれないし、お疲れ様と労わってくれる人もいない、食事も自分で作らないと何もない。

 「さびしい…」

 寂しがっていても、何も解決しないしお腹も膨れない、わかっているけどたまに落ち込んでしまう。

 「はぁ~…寝よう!寝るしかない!明るくなって太陽見たら元気になれそうな気がするし」

 落ち込んだ思考を飛ばすように、頭を左右に振ると、先ほど捕獲してきた夜行蜂に手を伸ばしタイGO買取BOXへ入れる。

 お腹が空いて眠れない気もしたが、疲れた体は目を閉じてしばらくすると自然と眠りに落ちていった。

 また明日もがんばろう・・・・zzz


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