[完結]聖女?いいえ容赦のない鬼だそうなので、クズな父と婚約者をまとめてヤっちゃっていいですか? 、、、そして私は王妃になります。

masato

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3 再びの邂逅

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一昨日王太子殿下にライオネルのレポートを持って行ったおかげで、一昨日と昨日はゆっくり出来た。
なにしろまだ習っていない所のレポートなのだ。時間がかかる。
まず自習する所から始めねばならないから。
全く無茶振りもいい所だわ。

久しぶりに存分に薬の研究ができた私は、朝登校してきて機嫌良く教室に向かっていた。

が、そこに聞きたくない声が降ってきた。

「アリア!貴様よくも先生にレポートの件をバラしたな‼︎」

ライオネルだ。
あー、いきなり、ほんと気分最悪。

「私じゃありませんよ。」
「ふざけるな!だったら誰が言いつけるって言うんだ!おかげで昨日は散々先生に説教されたんだぞ!」
「そもそも説教されることをするからでしょう?それは自業自得というんですよ。」
「それが未来のご主人様に言う言葉かよ⁈」
「誰がご主人様ですか。貴方はタダの婿養子です。役にも立たないくせに偉そうにしないで下さい。」
「なんだと⁈」

あ、まずい、流石に口が過ぎた!

激昂したライオネルが殴りかかってきた。
護身術なんて習ってないわよ!
とりあえず頭を庇う様に両手をあげる。
、、、が、一向に衝撃が来ない。
そっと目を開くと、目の前に2人の男子生徒が私を庇う様に立っていた。

「王太子殿下、エストロジア公子様、、、。」
「大丈夫かい?エストラージュ侯爵令嬢?」
「クラヴィス伯爵令息、女性に乱暴するなんて何を考えている⁈」
「ぼ、僕達は婚約者です!あなた方には関係ないでしょう⁈」
「貴様、誰に向かってその口をきいている?不敬だぞ!」
「お前のレポートの件は僕が教師に伝えたんだよ。」
「お、王太子殿下が⁈」
「一昨日たまたまお前達のやり取りを見ていたんだよ。自分のレポートを年下の婚約者に脅してやらせるなんてふざけた真似をしている恥知らずをね?」
「くッ、、、!」
「しっかり指導しろと言っておいたのに、あの教師も仕事の出来ないやつだったんだね?仕方ないからもう一度今度は学長に言っておいてあげるよ。お前も存分に説教されるといい、どうやら足りなかったみたいだから。、、、さて、文句があるなら僕が聞くけど?」

「しっ、失礼しました!」

流石に怒りを買ったと気付いたらしく、ライオネルはそう叫んで逃げ出してしまった。
やだもう、どこまで失礼なヤツなの⁈

「申し訳ございません、王太子殿下!あの様な失礼な態度を!代わりに謝罪致します!」
「大丈夫だよ。エストラージュ嬢のせいじゃないでしょう?」
「そうそう。エストラージュ侯爵令嬢こそ、お怪我はありませんでしたか?」
「大丈夫です。庇って頂きありがとうございました。」

そう言ってしっかりと頭を下げる。
王太子殿下は不問にして下さり、エストロジア公子は私を気遣って下さった。
ライオネルとは大違いだわ。
比べる事さえ不敬ね。
それにしても、まさかライオネルが手まで上げるなんて思わなかった。
あんなのと結婚したらドメスティックバイオレンスまっしぐらよ。
断固拒否だわ。

「それにしても、本当のクズだな、あいつは!逆ギレの挙句女性に手をあげるなんて、どんだけ馬鹿だよ⁈」

お怒りの為か、言葉がキツい?

「殿下、殿下、言葉使いが乱れてますよ!」
「あ、、、。」

公子の指摘に不味いというお顔をされた。
ふむ、こっちが素ですか。

「えーっと、、、。」

殿下が気不味そうに言葉を探される。
どう誤魔化そうかって感じ?
ふふふ、なんだか一気に親近感湧くわぁ。

「あ、大丈夫です。お気遣いなく。怒って下さってありがとうございます。」

にっこり笑ってお礼を言う。
本当に大丈夫ですよ。
殿下が猫被ってるなんて誰にも言いませんからね?

「、、、うん。君が無事で良かったよ。また何かあったら何でも相談して欲しい。」
「え?」
「またね、エストラージュ嬢。」

呆気に取られた様なお顔をされた後、今度はとても良い笑顔で去っていかれた。

何でも相談って、またねって、、、
社交辞令よね?
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