[完結]聖女?いいえ容赦のない鬼だそうなので、クズな父と婚約者をまとめてヤっちゃっていいですか? 、、、そして私は王妃になります。

masato

文字の大きさ
4 / 21

4 父と呼ぶのもムカつくわ

しおりを挟む
あの後、アレクサンダー王太子殿下の逆鱗に触れてしまったらしいライオネルは、学長に呼び出されたそう。

元々底辺だった彼の成績は、私にやらせていたレポートで何とか保っていたらしい。
本物のバカだったわ。
そしてこの一件で、謹慎処分となった。
ついでに、諌めきれなかった担当教師も説教されたらしい。
これはちょっと気の毒。
だってあのバカ相手に言葉なんて通じないもの。
説教するだけ無駄よ。
でも、レポートが偽造だって事はちゃんと見てれば分かりそうなものよね?
やっぱり同情は要らないかな。


そしてこの一件を理由に、もう何度目になるか分からない婚約破棄の要望を父に告げる。

「ですから、何度も言ってますでしょう!あんな最低な男をこのエストラージュに入れる訳にはいきません!今回は私に暴力を振るおうとしただけでなく、王太子殿下のご不況も買ったんですよ!即刻婚約破棄して下さい!謹慎処分を受けたんですよ⁈とんでもない恥だわ!」
「だから、無理だと言ってるだろう!家同士の都合もあるんだ。そのうち彼も落ち着いてくれるだろう。お前ももっと優しく接しなさい。」
「だったらその都合とやらの説明をして下さい!アレを受け入れればエストラージュは没落しますよ!それよりも大事な理由って何ですか⁈」
「五月蝿い!今は私が当主だ!口答えするな!この話は終いだ!」
「お父様‼︎」

怒った父はそのまま邸から出て行ってしまった。
また領地に戻ったのか。
彼は月の半分以上領地に行っていて、このタウンハウスにはほとんどいない。
私と顔を合わせる事も少ない。
まぁ、顔を合わせる度にライオネルとの婚約破棄を迫られるから、私に会いたくないのかもしれないけれど。

それにしても、王家の不況を買ってまでライオネルとの縁談に拘る意味が分からないわ。
確かに彼の実家であるクレヴィス伯爵家はうちと同じ様に薬を扱う同業者で取引きはあるけれど、縁を結ぶ程の利点はないわよね?
うちが作った新薬や既存の薬を卸してるだけで、別にあの家との取引が無くなっても困らないし、むしろあっちが困るだけよ。
なのに何故こうもこの結婚に拘るの?

、、、娘の私がこれほど嫌だと拒否してるのに、、、。

父にとって私の幸せなんてどうでも良いのね。
そして、もしかすると、エストラージュすらも。

元々お父様はお祖父様が選んだ何名かの令息達の中から、お母様が選んで結婚したと聞いた。
お見合い結婚というのかしらね?
お父様は伯爵家の出身だった。
お母様が生きてらした頃はそれなりに仲が良かったと思っていたけど、肩身の狭い思いをしてたのかしら?

 “今は私が当主だ!口答えするな!”

母が生きていた時はもちろん母が当主だった。
そして私が次期当主。父は私が家督を継ぐまでの仮の当主にすぎない。
それが言わせた言葉なのかしらね?

その辺も関係してくるのかしら。
、、、駄目だわ。私1人じゃどうしたら良いか分からない。
絶対ライオネルとなんか結婚したくないのに!
頭を抱える。
と、ふと頭を過ぎる言葉。

 “何かあったら何でも相談して欲しい。”

いやいや、社交辞令でしょ!
王太子殿下になんて、そんな事相談出来るわけないじゃない!

でも、縋ってしまいたくなる。
にっこり笑って大丈夫って、言ってくれそうな気がして。

“ねぇ、本当に助けて下さいますか?”

決して口に出せない願いだけど。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『婚約破棄されたので北の港を発展させたら

ふわふわ
恋愛
王立学園の卒業舞踏会。 公爵令嬢アリアベルは、王太子カルディオンから突然の婚約破棄を告げられる。 「真実の愛を見つけた」 そう言って王太子が選んだのは、涙を流す義妹ヴィオレッタだった。 王都から追い出され、すべてを失った―― はずだった。 アリアベルが向かったのは、王国の北にある小さな港町。 しかし彼女の手腕によって港は急速に発展し、やがて王国最大の交易港へと変わっていく。 一方その頃、王太子と義妹は王都で好き勝手に振る舞っていたが―― やがてすべてが崩れ始める。 王太子は国外追放。 義妹は社交界から追放され修道院送り。 そして気づいた頃には、北の港こそが王国の中心になっていた。 「私はもう誰のものでもありません」 これは、婚約破棄された令嬢が自分の人生を取り戻し、 王国の未来を変えていく物語。 そして―― 彼女の隣には、いつしか新しい王太子の姿があった。 婚約破棄から始まる、逆転ざまぁロマンス。✨

「貧相な小娘」と罵った第一王子へ。番(つがい)は貴方ではなく、国王陛下(お父様)でした

しえろ あい
恋愛
「お父様、わたくし、あの方と目が合った瞬間、分かってしまったのです」 十六歳のデビュタントの夜、ルーセント侯爵令嬢フェリシアを待っていたのは、残酷な罵倒だった。第一王子カシウスは、可憐な白いドレスを纏った彼女を「貧相な小娘」と呼び、己の番(つがい)であることを真っ向から否定する。 会場に響く冷笑と、愛用の刺繍に込めた自信さえ打ち砕くような屈辱。しかし、絶望の淵に立たされた彼女を見つめていたのは、王子ではなく、圧倒的な威厳を放つ「ある男」だった。 魂を焦がすような熱い視線が重なり、静まり返る謁見の間。この出会いが、王室を揺るがす大事件の幕開けになるとは、まだ誰も知らない。自身の価値を否定された少女が、真実の愛によって世界で最も幸福な王妃へと駆け上がる、逆転溺愛ストーリー。 ※小説家になろう様にも投稿しています※

完結 裏切られて可哀そう?いいえ、違いますよ。

音爽(ネソウ)
恋愛
プロポーズを受けて有頂天だったが 恋人の裏切りを知る、「アイツとは別れるよ」と聞こえて来たのは彼の声だった

それは私の仕事ではありません

mios
恋愛
手伝ってほしい?嫌ですけど。自分の仕事ぐらい自分でしてください。

初恋の終わりは

あんど もあ
ファンタジー
おてんばで無邪気な少女と婚約した、第一王子の私。だが十年後、彼女は無表情な淑女となっていた。その事に耐えられなくなって婚約解消したのだが、彼女は「これからは、好きな物は好きだと突き進ませていただきます!」と言わんばかりに豹変! そんな彼女と反対に、私には問題が降りかかり……。

虐げられた令嬢は、耐える必要がなくなりました

天宮有
恋愛
伯爵令嬢の私アニカは、妹と違い婚約者がいなかった。 妹レモノは侯爵令息との婚約が決まり、私を見下すようになる。 その後……私はレモノの嘘によって、家族から虐げられていた。 家族の命令で外に出ることとなり、私は公爵令息のジェイドと偶然出会う。 ジェイドは私を心配して、守るから耐える必要はないと言ってくれる。 耐える必要がなくなった私は、家族に反撃します。

【完結済】婚約破棄から始まる物語~真実の愛と言う茶番で、私の至福のティータイムを邪魔しないでくださいな

をち。「もう我慢なんて」書籍発売中
恋愛
 約束の時間に遅れ、さらには腕に女性を貼り付けて登場したアレックス殿下。  彼は悪びれることすらなく、ドヤ顔でこう仰いました。 「レティシア。君との婚約は破棄させてもらう」  婚約者の義務としての定例のお茶会。まずは遅れたことに謝罪するのが筋なのでは? 1時間も待たせたあげく、開口一番それですか? しかも腕に他の女を張り付けて? うーん……おバカさんなのかしら? 婚約破棄の正当な理由はあるのですか? 1話完結です。 定番の婚約破棄から始まるザマァを書いてみました。

【完結】婚約者を奪われましたが、彼が愛していたのは私でした

珊瑚
恋愛
全てが完璧なアイリーン。だが、転落して頭を強く打ってしまったことが原因で意識を失ってしまう。その間に婚約者は妹に奪われてしまっていたが彼の様子は少し変で……? 基本的には、0.6.12.18時の何れかに更新します。どうぞ宜しくお願いいたします。

処理中です...