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45 ミランダ妃(ユリアーナ)
「グレンが先程邸を抜け出しました。」
昼下がりのサロンで
私とサイラス、ディアンジェロ、ミリアンナの4人でお茶を飲んでいた所にケインが報告してきた。
「荷物を隠し終えたって事だね?」
サイラスが言う。
今回のカルヴァンの企みについては既に皆んなに共有している。
「じゃあ、手筈通りにお願いね。」
「承知致しました。」
ケインが頭を下げて処理に向かう。
「うまいくかしら?」
「大丈夫だよ、ミリアンナ、何も心配いらないさ。」
「そうだよ、もうすぐみんな片付くからね。任せておいて?」
ミリアちゃんが心配そうに聞いてくると、両脇に座っていたサイラスとディアンジェロがミリアちゃんの頭を優しく撫でて宥める。
溺愛がダブルになってるわぁ。
ディアンジェロのこの姿、お母様に見せたいわぁ。
まるっきりお母様を溺愛するお父様そっくりよ!
くすくす笑っていると、ケインが駆け戻ってきた。
珍しく慌てている。
「ユリアーナ様!」
「どうしたの?」
「ミランダ妃から、招待状が届きました。」
「「「「ミランダ妃から⁈」」」」
「どう言う事だ⁈まさかフランクリンの事でミリアンナに圧力でもかける気なのか⁈」
「ええええ~⁈」
「大丈夫だよ、ミリアンナ。僕が守るからね!」
サイラスの言葉に泣きそうな顔で悲鳴をあげたミリアちゃんの手を両手で包む様に握ったディアンジェロが慰める。
あんたね、どさくさに紛れてちゃっかり手握ってんじゃないわよ。
ほら、サイラスが噴火しそうよ。
「カオスだわぁ。」
「いえ、ミリアンナ様にではなく、ユリアーナ様宛です。」
「私⁈」
ケインが封筒を渡してきた。
確かに私宛だわね。
でも、ミランダ妃との接点なんか全くないわよ?
ディアンジェロになら分かるけど。
フランクリンの言動を許せっていうとかね。
でも、私?何故?
「何かの罠かもしれない!」
「姉上、危険ですよ!」
「ユリア様ッ!」
3人がすごく心配してくれる。
「大丈夫よ。流石に側妃様のお誘いは断れないわよ。まさか何かしてくる事もないでしょうし。心配してくれてありがとう。」
にこりと笑って、封を開ける。
要約すると
一度ゆっくり話がしたいので、いつでも良いので来て欲しいという物。
ただ、出来るだけ早い方が望ましい、と。
随分と下手に出た内容ね。
「直ぐにお返事を書くわ。ごめんなさい、少し外すわね。」
「ユリア様ッ。」
「大丈夫よ。」
席を立って与えられた部屋に向かいつつ考える。
ミランダ妃は物語にはほとんど出てこない。
それこそスピンオフで、王太子を嵌めた件で出てくるだけ。
サイラスやアレク殿下からは、毒婦と言われていたけど、本当のところはどうなのかしら?
そもそも、媚薬を盛った相手と一夜を共にしろだの、ダメだったら、他の男の子供を妊娠しろだの、女性の尊厳を踏み躙る行いだわ。
はたして、彼女はそれを嬉々として受け入れるような利権に塗れた女なのか、それともやむなく従わざるを得なかったのか。
ずっと引っかかってはいたのだ。
自分の息子であるフランクリンを、あんな馬鹿に仕立て上げられて何も思わない様な女性なのか、と。
ふっ、と、自重気味に笑う。
甘いなぁ、と。
私はまだ期待してしまっているのね。
そして翌日、
私はどうしてもと譲らないサイラスにエスコートされて、王城に向かった。
昼下がりのサロンで
私とサイラス、ディアンジェロ、ミリアンナの4人でお茶を飲んでいた所にケインが報告してきた。
「荷物を隠し終えたって事だね?」
サイラスが言う。
今回のカルヴァンの企みについては既に皆んなに共有している。
「じゃあ、手筈通りにお願いね。」
「承知致しました。」
ケインが頭を下げて処理に向かう。
「うまいくかしら?」
「大丈夫だよ、ミリアンナ、何も心配いらないさ。」
「そうだよ、もうすぐみんな片付くからね。任せておいて?」
ミリアちゃんが心配そうに聞いてくると、両脇に座っていたサイラスとディアンジェロがミリアちゃんの頭を優しく撫でて宥める。
溺愛がダブルになってるわぁ。
ディアンジェロのこの姿、お母様に見せたいわぁ。
まるっきりお母様を溺愛するお父様そっくりよ!
くすくす笑っていると、ケインが駆け戻ってきた。
珍しく慌てている。
「ユリアーナ様!」
「どうしたの?」
「ミランダ妃から、招待状が届きました。」
「「「「ミランダ妃から⁈」」」」
「どう言う事だ⁈まさかフランクリンの事でミリアンナに圧力でもかける気なのか⁈」
「ええええ~⁈」
「大丈夫だよ、ミリアンナ。僕が守るからね!」
サイラスの言葉に泣きそうな顔で悲鳴をあげたミリアちゃんの手を両手で包む様に握ったディアンジェロが慰める。
あんたね、どさくさに紛れてちゃっかり手握ってんじゃないわよ。
ほら、サイラスが噴火しそうよ。
「カオスだわぁ。」
「いえ、ミリアンナ様にではなく、ユリアーナ様宛です。」
「私⁈」
ケインが封筒を渡してきた。
確かに私宛だわね。
でも、ミランダ妃との接点なんか全くないわよ?
ディアンジェロになら分かるけど。
フランクリンの言動を許せっていうとかね。
でも、私?何故?
「何かの罠かもしれない!」
「姉上、危険ですよ!」
「ユリア様ッ!」
3人がすごく心配してくれる。
「大丈夫よ。流石に側妃様のお誘いは断れないわよ。まさか何かしてくる事もないでしょうし。心配してくれてありがとう。」
にこりと笑って、封を開ける。
要約すると
一度ゆっくり話がしたいので、いつでも良いので来て欲しいという物。
ただ、出来るだけ早い方が望ましい、と。
随分と下手に出た内容ね。
「直ぐにお返事を書くわ。ごめんなさい、少し外すわね。」
「ユリア様ッ。」
「大丈夫よ。」
席を立って与えられた部屋に向かいつつ考える。
ミランダ妃は物語にはほとんど出てこない。
それこそスピンオフで、王太子を嵌めた件で出てくるだけ。
サイラスやアレク殿下からは、毒婦と言われていたけど、本当のところはどうなのかしら?
そもそも、媚薬を盛った相手と一夜を共にしろだの、ダメだったら、他の男の子供を妊娠しろだの、女性の尊厳を踏み躙る行いだわ。
はたして、彼女はそれを嬉々として受け入れるような利権に塗れた女なのか、それともやむなく従わざるを得なかったのか。
ずっと引っかかってはいたのだ。
自分の息子であるフランクリンを、あんな馬鹿に仕立て上げられて何も思わない様な女性なのか、と。
ふっ、と、自重気味に笑う。
甘いなぁ、と。
私はまだ期待してしまっているのね。
そして翌日、
私はどうしてもと譲らないサイラスにエスコートされて、王城に向かった。
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