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狙われる?
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翌日の朝、俺は再び貞操の危機を迎えていた。
昨夜親父にコテンパンにされた俺は、当然ながら全身が筋肉痛である。
何せチャクラを全力で使わないと、親父とまともに戦うことなどできないから。
しかし、その結果……カエラに寝起きを襲われています!
「ぐぬぬっ……! 脱がせてたまるか!」
「むむっ! 意外と体力残ってますね! せっかく旦那様から、もし組み伏せることが出来たら貞操を奪っても良いと許可をとったのに……」
「……何を許可してんだあのクソ親父は!? 俺の貞操をメイドに売りやがった!? 公爵家嫡男がそれで良いのか!?」
「ふふ、そこは私に対する信頼感かと。あと、私なら子供はできないでしょうし。それに、貴族の子息はメイドでお試しで筆を下ろすのが普通ですよ?」
確かに、そういうことはあるらしい。
当然、この世界にはそういう動画などはない。
なのでいざ本番となった時に、相手の女性に恥ずかしい思いをさせないようにメイドで経験をしとくとか。
そして、その相手はバレてはいけないので信頼できる者に限るってわけだ。
「だが……俺には必要ない!」
「きゃっ!? むぅ……意外と手こずりそうですね」
「ふっ、まだまだだな。というか、朝くらいはゆっくり寝させてくれない?」
「クスクス、嫌ですよー」
「……はぁ、そうですか」
どうにか、押しのけてベッドから降りる。
当然……手を出したくないと言ったら嘘になる。
めちゃくちゃ美人だし、スタイルも抜群だし、いい匂いするし……メイド服だし。
しかし手を出したら最後、一生頭が上がらない気がする。
えっ? 今と変わらないって? ……ほっとけ!
そして、朝ご飯の時間となるが……急いで食べ終えた俺は、クレームを入れる。
「父上、百歩譲って昨日の夜は良い。ですが、今朝のはどういう了見ですかね?」
「ん? ああ、カエラの件か。なに、カエラが言った通りじゃ。お主も成人したので、そういう経験もしとかんと」
「有り難いですが、俺には必要ないです」
なにせ、こちとら元アラフォーである。
前世では流石に未経験ではなかったし、やり方くらいは心得てる。
……上手いかどうかは別として。
「うむ……まあ、それならそれでいい。カエラの誘いに耐えられるなら、そこらの令嬢の誘いには乗らないか」
「なんの話です?」
「お主は、これから令嬢達に狙われることになるからのう」
「……はい? なんでそうなるんです?」
「お主は、自分の生まれを少しは考えろ。公爵家嫡男にして第二王子、そして今は婚約者なし。何より黒髪の持ち主じゃ。まだ王太子も定まっておらんし、狙ってくる令嬢は増えていくだろう」
「げげっ……」
気分は良くないが、確かに文字だけ並べると希少価値が高い。
セレナと婚約解消した今、そこを狙ってくる家があるってことか。
……くそめんどい。
「という訳で、常在戦場の気持ちでいると良い。いつ襲われてもいいように」
「やだよ! そんな常在戦場はっ! 普通の戦いも嫌だけど!」
「仕方あるまいて。それが嫌なら、早く相手を作るが良い。もしくは、カモフラージュでも用意するんじゃな」
「カモフラージュですか……なるほど」
相手が近づいてこないように、女の子をそばに置いておくってことか。
うーん、それはそれで相手に悪いなぁ。
「なるほど、だからこのタイミングでしたの」
「マリア?」
「お兄様、来週末から林間学校ですわ。つまりはお泊り……夜になったら男女の逢い引きがあるとかないとか……きゃー」
「マリアにはまた早いが、そういうことじゃ。開放的な空間になったことで、寄ってこようとする輩もいるはずじゃ。まあ、お主は誰に頭を下げればいいか……わかっておるな?」
「……ああ、もちろん」
俺が頼めて女性が近づきにくい相手……気分は乗らないが、頼むだけ頼むとしよう。
昨夜親父にコテンパンにされた俺は、当然ながら全身が筋肉痛である。
何せチャクラを全力で使わないと、親父とまともに戦うことなどできないから。
しかし、その結果……カエラに寝起きを襲われています!
「ぐぬぬっ……! 脱がせてたまるか!」
「むむっ! 意外と体力残ってますね! せっかく旦那様から、もし組み伏せることが出来たら貞操を奪っても良いと許可をとったのに……」
「……何を許可してんだあのクソ親父は!? 俺の貞操をメイドに売りやがった!? 公爵家嫡男がそれで良いのか!?」
「ふふ、そこは私に対する信頼感かと。あと、私なら子供はできないでしょうし。それに、貴族の子息はメイドでお試しで筆を下ろすのが普通ですよ?」
確かに、そういうことはあるらしい。
当然、この世界にはそういう動画などはない。
なのでいざ本番となった時に、相手の女性に恥ずかしい思いをさせないようにメイドで経験をしとくとか。
そして、その相手はバレてはいけないので信頼できる者に限るってわけだ。
「だが……俺には必要ない!」
「きゃっ!? むぅ……意外と手こずりそうですね」
「ふっ、まだまだだな。というか、朝くらいはゆっくり寝させてくれない?」
「クスクス、嫌ですよー」
「……はぁ、そうですか」
どうにか、押しのけてベッドから降りる。
当然……手を出したくないと言ったら嘘になる。
めちゃくちゃ美人だし、スタイルも抜群だし、いい匂いするし……メイド服だし。
しかし手を出したら最後、一生頭が上がらない気がする。
えっ? 今と変わらないって? ……ほっとけ!
そして、朝ご飯の時間となるが……急いで食べ終えた俺は、クレームを入れる。
「父上、百歩譲って昨日の夜は良い。ですが、今朝のはどういう了見ですかね?」
「ん? ああ、カエラの件か。なに、カエラが言った通りじゃ。お主も成人したので、そういう経験もしとかんと」
「有り難いですが、俺には必要ないです」
なにせ、こちとら元アラフォーである。
前世では流石に未経験ではなかったし、やり方くらいは心得てる。
……上手いかどうかは別として。
「うむ……まあ、それならそれでいい。カエラの誘いに耐えられるなら、そこらの令嬢の誘いには乗らないか」
「なんの話です?」
「お主は、これから令嬢達に狙われることになるからのう」
「……はい? なんでそうなるんです?」
「お主は、自分の生まれを少しは考えろ。公爵家嫡男にして第二王子、そして今は婚約者なし。何より黒髪の持ち主じゃ。まだ王太子も定まっておらんし、狙ってくる令嬢は増えていくだろう」
「げげっ……」
気分は良くないが、確かに文字だけ並べると希少価値が高い。
セレナと婚約解消した今、そこを狙ってくる家があるってことか。
……くそめんどい。
「という訳で、常在戦場の気持ちでいると良い。いつ襲われてもいいように」
「やだよ! そんな常在戦場はっ! 普通の戦いも嫌だけど!」
「仕方あるまいて。それが嫌なら、早く相手を作るが良い。もしくは、カモフラージュでも用意するんじゃな」
「カモフラージュですか……なるほど」
相手が近づいてこないように、女の子をそばに置いておくってことか。
うーん、それはそれで相手に悪いなぁ。
「なるほど、だからこのタイミングでしたの」
「マリア?」
「お兄様、来週末から林間学校ですわ。つまりはお泊り……夜になったら男女の逢い引きがあるとかないとか……きゃー」
「マリアにはまた早いが、そういうことじゃ。開放的な空間になったことで、寄ってこようとする輩もいるはずじゃ。まあ、お主は誰に頭を下げればいいか……わかっておるな?」
「……ああ、もちろん」
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