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三章
ハクの新しい生活
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オイラの名前はハク、クロウという途轍もなく強い人間に名付けられた。
オイラは森の王者で、ドラゴン以外は敵じゃなかったのだ。
……ただ調子に乗って眠っていたところを、人間に捕らえられてしまったのだ。
「グルル……(むむー、一生の不覚なのだ)」
でも餌は出てくるし、たまに人間が挑んでくるから退屈はしなかったけど。
そんな時、初めて絶対に勝てないと思う相手に会ったのだ。
オイラのブレスを素手で弾くなんて、そんなのは初めてだった……これは負けを認めるしかないのだ。
そしてこの人に従いたいと思い、オイラはご主人様を得たのである。
「グルッ(今のオイラの仕事は、ご主人様の右腕なのだ)」
故に、ご主人様の番《つがい》の護衛を命じられたのだ……えっへん。
これって頼られてるよね!? よーし!オイラはりきっちゃうぜ!
そんな日々を過ごし中、オイラは再び驚愕する。
ご主人様が、なんと……上位種であるレッドドラゴンの成体を倒してしまったのだ!
「グルル(オイラでは、まだ勝てなかったはず)」
もちろん強いとは思っていたけど、人間にもこんな強い人がいるんだと驚いたのだ。
もしかしたら、ハクドラに伝わる伝説の人の子孫なのかな?
オイラのお祖父さんが言ってたのだ。
お祖父さんの代で最強のハクドラが、とある人間に負けたと。
その人間は二つの大剣を振り回し、魔物共を一掃したと。
優しく強く筋の通ったその男に、当代最強のハクドラが惚れたと。
ご主人様を知れば知るほど、その言い伝えの人に似ている気がするのだ。
「グルル……(うーん……まあ、いいか)」
オイラはご主人様のことが、ますます気に入ってしまったのだ!
うちのボスは強いのだ!
それだけわかっていれば良いのだ!
そんなことを思いながら寝転がっていると、生まれたばかりのドラゴンが近づいてくる。
「ピー(うんしょ)」
ドラゴンで、シンクという女の子なのだ。
オイラは今、この子の守りもご主人様から命じられている。
つまり、オイラは頼られてるってことだ!
フフーン!頑張っちゃうのだ!
「グルルー(シンク、オイラが先輩のハクなのだ)」
「ピー?(お兄ちゃん?)」
「グルルー……(うーん、まあ……それで良いや)」
「ピー!(お兄ちゃん!)」
「グルッ!?(な、なんだろ?このトキメキは……?)」
「ピー!(あそぼ!)」
「グルル!(ま、任せるのだ!)」
すると、二人から視線を感じる。
「ふふ、早速仲良くやってるわ」
「ハクには助けられているな」
「そ、その、私達も座ってのんびりしない?」
「ああ、そうしようか」
はっ……これはイチャイチャの気配なのだ!
すると、シンクがオイラの身体をつつく。
「ピー?(お兄ちゃん? ママがドキドキしてるよ?)」
「グルルー(ダメなのだ、今は邪魔しちゃいけないのだ)」
「ピー?(なんでー?)」
「グルルー(ほら、遊ぶのだ)」
「ピー!(わぁ~い!)」
全く、世話のかかるご主人様なのだ。
仕方ないので、これからもオイラがまとめて面倒を見てやるのだ。
オイラは森の王者で、ドラゴン以外は敵じゃなかったのだ。
……ただ調子に乗って眠っていたところを、人間に捕らえられてしまったのだ。
「グルル……(むむー、一生の不覚なのだ)」
でも餌は出てくるし、たまに人間が挑んでくるから退屈はしなかったけど。
そんな時、初めて絶対に勝てないと思う相手に会ったのだ。
オイラのブレスを素手で弾くなんて、そんなのは初めてだった……これは負けを認めるしかないのだ。
そしてこの人に従いたいと思い、オイラはご主人様を得たのである。
「グルッ(今のオイラの仕事は、ご主人様の右腕なのだ)」
故に、ご主人様の番《つがい》の護衛を命じられたのだ……えっへん。
これって頼られてるよね!? よーし!オイラはりきっちゃうぜ!
そんな日々を過ごし中、オイラは再び驚愕する。
ご主人様が、なんと……上位種であるレッドドラゴンの成体を倒してしまったのだ!
「グルル(オイラでは、まだ勝てなかったはず)」
もちろん強いとは思っていたけど、人間にもこんな強い人がいるんだと驚いたのだ。
もしかしたら、ハクドラに伝わる伝説の人の子孫なのかな?
オイラのお祖父さんが言ってたのだ。
お祖父さんの代で最強のハクドラが、とある人間に負けたと。
その人間は二つの大剣を振り回し、魔物共を一掃したと。
優しく強く筋の通ったその男に、当代最強のハクドラが惚れたと。
ご主人様を知れば知るほど、その言い伝えの人に似ている気がするのだ。
「グルル……(うーん……まあ、いいか)」
オイラはご主人様のことが、ますます気に入ってしまったのだ!
うちのボスは強いのだ!
それだけわかっていれば良いのだ!
そんなことを思いながら寝転がっていると、生まれたばかりのドラゴンが近づいてくる。
「ピー(うんしょ)」
ドラゴンで、シンクという女の子なのだ。
オイラは今、この子の守りもご主人様から命じられている。
つまり、オイラは頼られてるってことだ!
フフーン!頑張っちゃうのだ!
「グルルー(シンク、オイラが先輩のハクなのだ)」
「ピー?(お兄ちゃん?)」
「グルルー……(うーん、まあ……それで良いや)」
「ピー!(お兄ちゃん!)」
「グルッ!?(な、なんだろ?このトキメキは……?)」
「ピー!(あそぼ!)」
「グルル!(ま、任せるのだ!)」
すると、二人から視線を感じる。
「ふふ、早速仲良くやってるわ」
「ハクには助けられているな」
「そ、その、私達も座ってのんびりしない?」
「ああ、そうしようか」
はっ……これはイチャイチャの気配なのだ!
すると、シンクがオイラの身体をつつく。
「ピー?(お兄ちゃん? ママがドキドキしてるよ?)」
「グルルー(ダメなのだ、今は邪魔しちゃいけないのだ)」
「ピー?(なんでー?)」
「グルルー(ほら、遊ぶのだ)」
「ピー!(わぁ~い!)」
全く、世話のかかるご主人様なのだ。
仕方ないので、これからもオイラがまとめて面倒を見てやるのだ。
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