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白花視点
episode3 青空とカブトムシ (婚約者視点、スタート。)
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※前話改稿しました。前話から(もしくは最初から)読み直してください。
▶︎ムービーを開始します。
episode3
「青空とカブトムシ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
episode……?3……?
疑問に思う間もなく、文字から強い光が溢れ、おれはぎゅっと目をつぶったーーー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
パッ、と目を開けた途端飛び込んできたのは、カブトムシの角とワサワサした6本足だった。
「いやぁぁぁぁあ!!!!!」
女の子のような甲高い声が出た。思わず尻もちを付く。何が何だか分からず見上げると、綺麗な青空をバックに、すごく見覚えのある少年が腹を抱えて大笑いしている。手には茶色っぽくてデカいカブトムシ。
そしていい笑顔で
「あはははッ、白花ビビってんの?ちゃんと見ろよヘラクレスだぞ、ヘラクレスオオカブト!おれが昨日つかまえたの!すっげーーだろ!」
と言ってさらにカブトムシを近付けてくる。やめろーッ!!!
「や、やだぁっ!」と小さな女の子のような声が、また自分の喉から出た。
何、何何なになに!?
思わず自分の喉を抑える。砂塗れの手で触ったせいで、少しだけ服の中に砂が入った。
……だって。だっておかしい。おれは25歳の成人男性だ。確かにそうだった。なのになんで自分の喉から可愛い声が出るんだ?!ていうかマジで虫をこっちに向けてこないでほしい。このクソガキ。こっちが怖がってるのもお構いなしにカブトムシを見せつけてくる。
よく日に焼けた肌に、クルッとした毛先の茶髪。八重歯の覗く、イタズラっぽい笑顔。尻尾を振っている犬に見える。……やっぱり、なんか見覚えのあるクソガキだけど、誰だ……?
現状が分からず混乱しているのとカブトムシに近付きたくないのとで動けないでいると、自分とクソガキの間にもう1人の少年が立ち、
「やめなよ、よーすけ。しーちゃんびっくりしてるのに。……しーちゃん、だいじょうぶ?」
と自分を起こしてくれた。
「う、うん……大丈夫……」
手に付いた砂を払いながら、助けてくれた少年を見る。まだ6~7歳くらいに見えるが、すでに爽やかイケメンの波動を感じる。イケショタだ。
「手のひら、汚れちゃったね。けがしてない?あっちの水道で手洗お?」と背中を支えられて、ブランコの近くの水道に向かう。クソガキも、
「なんだよ、せっかく白花のためにヘラクレス取ってきたのに……。ちぇっ。」
などとほざきながら、一緒に水道に着いて来る。
……どうやらここは公園らしい。しかも、見覚えがある。確か……そう、地元にあった " 春夏秋冬ふれあい公園 " だ。でも春夏秋冬ふれあい公園は、おれが高校3年生になった春に大きなビルの建設が始まったはず。
もしかして、時間が巻き戻ってる……?でも違和感がある。白花と涼太と遊んだ記憶はあるが、自分が女の子だという記憶も、2人の男の子と遊んだという記憶も無い。
自分が理解したこととは少し違うことが起こっている気がする。
どうなってるんだ……?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ふと、さっきの暗闇で浮かんでいた、『振り返りますか?』の文字を思い出した。
混乱で上手く回らない頭で、必死にあの文字の意味をしばらく考えて、ハッとした。おれはあの文字を見て、映画のように『視点を動かして』『白花の視点から見た』ムービーを見て振り返るものだと思い込んでいた。
でも違う。『白花の視点で』振り返るというのは、つまり、ムービーではなくもっとリアルに、『白花の身体に入って』白花に起こった出来事を白花として振り返るということ、なんじゃないだろうか。
そしてそれは、つまり……なんというかこんな状況でそこに気付く自分が情けないけど、その……【好きな女の子の身体に入っている】!!ということ、なのでは……!?
おれは今、大好きな白花になってる……!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「しーちゃん?大丈夫?」
「へっ!?」
いきなりイケショタの顔が目の前に来て、変な声が出た。
少し恥ずかしくて俯くと、夏特有の生温い水が、手に付いた砂を洗い流しているところだった。
「う、うん。大丈夫。」
慌てて蛇口を締め、ポケットからハンカチを出す。ハンカチちゃんと持ってて偉い。そういえば白花は、子どもの頃からずっと、ハンカチティッシュ絆創膏は常備してたな。おれはいつも忘れて怒られてたっけ。
「ホントに大丈夫かよ?なんかボーッとしてるだろ。」
クソガキも、なんか心配してくれてるみたいだ。嬉しくないけど。お前のせいだけど。
(よーちゃんのせいなのに!)
(よーちゃんホントにイジワルばっかり!)
(ホントにきらい!!)
突然、頭の中に音も口調もおれとは全く違うーーー幼い白花の声が響く。
え?
と思った時には、もう涙が溢れてきた。
「よーちゃんがカブトムシ見せるからでしょ!やだって言ってるのに見せてきて!意味わかんない!」
「はぁ?泣くなよ……。だってこれは、これは……かっこいいから!かっこいいのを白花に見せてやろうと思って、持ってきたんだぞ!なんで怒るんだよ!」
と困惑しながらも逆ギレするクソガキ…いや、もう思い出した。このクソガキは、小さい頃のおれ・耀介だ。おれは、好きな子にーーー白花に振り向いてもらいたくて意地悪するタイプの小学生男子だった。
(いやだって言ってるのに!)
(なんでやめてくれないの?)
(なんでこんなことするの?)
再び、頭の中に声が響く。昔の自分だっていうのに、耀介に対してごうごうとはらわたが煮えくりかえる。
嗚呼、白花。ごめん。おれのせいで、つらい思いをしてたんだな。おれが白花にアピールしようとしてやったことは、白花に全く伝わっていなかったんだ。それどころか、
「よーちゃんなんて、だいっっっきらい!!!」
白花は両手に力を込めて全力で叫ぶと、耀介の手を逃れ飛んでいくヘラクレスオオカブトを尻目に、公園を出るのだったーーー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
公園を出た白花を、涼太が追いかけてきた。白花に大嫌いと言われたショックとヘラクレスオオカブトを逃したショックで放心状態の耀介は置いてきたらしい。……うん、置いてかれた記憶がある。
涼太に優しく手首を掴まれ、白花は立ち止まる。ハンカチで涙は拭いたが、泣いた時特有のしゃっくりみたいなのが止まらない。
「しーちゃん、」
イケショタの涼太も流石になんて声を掛けたらいいのか分からなかったみたいで黙っていたが、少し考えてから白花の頭をゆっくりと撫でてくれた。
そして
「よーすけは、いつもの意地悪じゃなくて、しーちゃんにカブトムシを見せたかっただけだと思う。思うけど、しーちゃんは嫌だったよね。ごめんね、ぼくがもっと早く止めれば良かったよね。」
と言って、落ち着くまで側に居てくれた。
(りょうちゃんは優しくなぁ)
(りょうちゃんはよーちゃんの友達なのに、私のことも考えてくれるんだ)
心の声が響く。
(幼馴染なのに、よーちゃんとは全然違う)
うん、ごもっとも。大人になったおれが、全力で同意している。子どもの頃のおれはクソガキすぎた。
そして暗転。
目の前に、
episode3
「青空とカブトムシ」
終わり
という白い文字が浮かぶ。
思わずため息をつく。これだけでも、白花がおれじゃなく涼太を選ぶ理由が分かった気がして気が重いのに、また文字が浮かんできてしまった。
▶︎次のエピソードに続きます
episode5
「リボンと恋バナ」
自業自得の地獄は続く……
▶︎ムービーを開始します。
episode3
「青空とカブトムシ」
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episode……?3……?
疑問に思う間もなく、文字から強い光が溢れ、おれはぎゅっと目をつぶったーーー。
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パッ、と目を開けた途端飛び込んできたのは、カブトムシの角とワサワサした6本足だった。
「いやぁぁぁぁあ!!!!!」
女の子のような甲高い声が出た。思わず尻もちを付く。何が何だか分からず見上げると、綺麗な青空をバックに、すごく見覚えのある少年が腹を抱えて大笑いしている。手には茶色っぽくてデカいカブトムシ。
そしていい笑顔で
「あはははッ、白花ビビってんの?ちゃんと見ろよヘラクレスだぞ、ヘラクレスオオカブト!おれが昨日つかまえたの!すっげーーだろ!」
と言ってさらにカブトムシを近付けてくる。やめろーッ!!!
「や、やだぁっ!」と小さな女の子のような声が、また自分の喉から出た。
何、何何なになに!?
思わず自分の喉を抑える。砂塗れの手で触ったせいで、少しだけ服の中に砂が入った。
……だって。だっておかしい。おれは25歳の成人男性だ。確かにそうだった。なのになんで自分の喉から可愛い声が出るんだ?!ていうかマジで虫をこっちに向けてこないでほしい。このクソガキ。こっちが怖がってるのもお構いなしにカブトムシを見せつけてくる。
よく日に焼けた肌に、クルッとした毛先の茶髪。八重歯の覗く、イタズラっぽい笑顔。尻尾を振っている犬に見える。……やっぱり、なんか見覚えのあるクソガキだけど、誰だ……?
現状が分からず混乱しているのとカブトムシに近付きたくないのとで動けないでいると、自分とクソガキの間にもう1人の少年が立ち、
「やめなよ、よーすけ。しーちゃんびっくりしてるのに。……しーちゃん、だいじょうぶ?」
と自分を起こしてくれた。
「う、うん……大丈夫……」
手に付いた砂を払いながら、助けてくれた少年を見る。まだ6~7歳くらいに見えるが、すでに爽やかイケメンの波動を感じる。イケショタだ。
「手のひら、汚れちゃったね。けがしてない?あっちの水道で手洗お?」と背中を支えられて、ブランコの近くの水道に向かう。クソガキも、
「なんだよ、せっかく白花のためにヘラクレス取ってきたのに……。ちぇっ。」
などとほざきながら、一緒に水道に着いて来る。
……どうやらここは公園らしい。しかも、見覚えがある。確か……そう、地元にあった " 春夏秋冬ふれあい公園 " だ。でも春夏秋冬ふれあい公園は、おれが高校3年生になった春に大きなビルの建設が始まったはず。
もしかして、時間が巻き戻ってる……?でも違和感がある。白花と涼太と遊んだ記憶はあるが、自分が女の子だという記憶も、2人の男の子と遊んだという記憶も無い。
自分が理解したこととは少し違うことが起こっている気がする。
どうなってるんだ……?
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ふと、さっきの暗闇で浮かんでいた、『振り返りますか?』の文字を思い出した。
混乱で上手く回らない頭で、必死にあの文字の意味をしばらく考えて、ハッとした。おれはあの文字を見て、映画のように『視点を動かして』『白花の視点から見た』ムービーを見て振り返るものだと思い込んでいた。
でも違う。『白花の視点で』振り返るというのは、つまり、ムービーではなくもっとリアルに、『白花の身体に入って』白花に起こった出来事を白花として振り返るということ、なんじゃないだろうか。
そしてそれは、つまり……なんというかこんな状況でそこに気付く自分が情けないけど、その……【好きな女の子の身体に入っている】!!ということ、なのでは……!?
おれは今、大好きな白花になってる……!!
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「しーちゃん?大丈夫?」
「へっ!?」
いきなりイケショタの顔が目の前に来て、変な声が出た。
少し恥ずかしくて俯くと、夏特有の生温い水が、手に付いた砂を洗い流しているところだった。
「う、うん。大丈夫。」
慌てて蛇口を締め、ポケットからハンカチを出す。ハンカチちゃんと持ってて偉い。そういえば白花は、子どもの頃からずっと、ハンカチティッシュ絆創膏は常備してたな。おれはいつも忘れて怒られてたっけ。
「ホントに大丈夫かよ?なんかボーッとしてるだろ。」
クソガキも、なんか心配してくれてるみたいだ。嬉しくないけど。お前のせいだけど。
(よーちゃんのせいなのに!)
(よーちゃんホントにイジワルばっかり!)
(ホントにきらい!!)
突然、頭の中に音も口調もおれとは全く違うーーー幼い白花の声が響く。
え?
と思った時には、もう涙が溢れてきた。
「よーちゃんがカブトムシ見せるからでしょ!やだって言ってるのに見せてきて!意味わかんない!」
「はぁ?泣くなよ……。だってこれは、これは……かっこいいから!かっこいいのを白花に見せてやろうと思って、持ってきたんだぞ!なんで怒るんだよ!」
と困惑しながらも逆ギレするクソガキ…いや、もう思い出した。このクソガキは、小さい頃のおれ・耀介だ。おれは、好きな子にーーー白花に振り向いてもらいたくて意地悪するタイプの小学生男子だった。
(いやだって言ってるのに!)
(なんでやめてくれないの?)
(なんでこんなことするの?)
再び、頭の中に声が響く。昔の自分だっていうのに、耀介に対してごうごうとはらわたが煮えくりかえる。
嗚呼、白花。ごめん。おれのせいで、つらい思いをしてたんだな。おれが白花にアピールしようとしてやったことは、白花に全く伝わっていなかったんだ。それどころか、
「よーちゃんなんて、だいっっっきらい!!!」
白花は両手に力を込めて全力で叫ぶと、耀介の手を逃れ飛んでいくヘラクレスオオカブトを尻目に、公園を出るのだったーーー。
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公園を出た白花を、涼太が追いかけてきた。白花に大嫌いと言われたショックとヘラクレスオオカブトを逃したショックで放心状態の耀介は置いてきたらしい。……うん、置いてかれた記憶がある。
涼太に優しく手首を掴まれ、白花は立ち止まる。ハンカチで涙は拭いたが、泣いた時特有のしゃっくりみたいなのが止まらない。
「しーちゃん、」
イケショタの涼太も流石になんて声を掛けたらいいのか分からなかったみたいで黙っていたが、少し考えてから白花の頭をゆっくりと撫でてくれた。
そして
「よーすけは、いつもの意地悪じゃなくて、しーちゃんにカブトムシを見せたかっただけだと思う。思うけど、しーちゃんは嫌だったよね。ごめんね、ぼくがもっと早く止めれば良かったよね。」
と言って、落ち着くまで側に居てくれた。
(りょうちゃんは優しくなぁ)
(りょうちゃんはよーちゃんの友達なのに、私のことも考えてくれるんだ)
心の声が響く。
(幼馴染なのに、よーちゃんとは全然違う)
うん、ごもっとも。大人になったおれが、全力で同意している。子どもの頃のおれはクソガキすぎた。
そして暗転。
目の前に、
episode3
「青空とカブトムシ」
終わり
という白い文字が浮かぶ。
思わずため息をつく。これだけでも、白花がおれじゃなく涼太を選ぶ理由が分かった気がして気が重いのに、また文字が浮かんできてしまった。
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