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正義のヒーロー星野恵
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世界中の誰よりも、強くて優しいヒーローは
いつの時代も弱い子供を助ける為に、ドコからともなく現れて
*****
「悪の軍団プー太郎ギルドよ!たけし君から手を放せ!」
「なっ!?どうしてココが分かったんだ?レッドレトリバー!」
「それはたけし君の強い心が俺達と共鳴して
犬猫戦隊わんにゃんジャーをココに呼んだのさ?
それじゃあ行くぞ プー太郎ギルド!犬猫ハリケーンキーック!」
と毎週必ずご丁寧に必殺技の名前を叫びながら
痛快な処刑用BGMが流れる中で、悪い怪人をボッコボコにしてくれるので
保育園の頃から正義のヒーローに憧れていた星野恵は
今日も元気にテレビの前で、大きな瞳をキラキラと輝かせながら
(行っけぇ~、レッドレトリバー!ブルースコティッシュも頑張れー!
全員無職でニートのくせに、世界征服を企んでいるプー太郎ギルドなんて、
み~んな まとめてハリケーンキックで、一気にサッサとやっつけちゃえーー!)
て感じでノリノリになって、世界中の誰よりもカッコいい、
無敵のレッドレトリバーに向かって熱い声援を贈っていたけれど
毎週欠かさずこの番組を見ている恵は、毎回必ずハイテンションになってしまうから
「ねぇねぇ、お婆ちゃん。
さっきの犬猫ハリケーンキック……
いっぱい練習をしたら私にも出来るかなぁ?
でも空中回転をする為には やっぱり まずは体力だよね~?」
と毎週必ずお婆ちゃんにウザがらみをした後で
誰が考えても難易度Sクラスの空中回転キックを会得する為に、
(じゃあ今日は裏山を走ろうかな?
時々反復横跳びを入れながら、壁キックと三角飛びの練習も兼ねて!)
こうして今日も
世界で一番強くて優しい、本物のヒーローになれる日を夢に見て
「じゃあお婆ちゃん、今から ちょっくら、ロードワークに行ってきまーす!」
とウキウキしながらお墓だらけの残念な山を一人で走り回っていたのだが
*****
無理ゲーすぎる必殺技の研究と、
ロッキーみたいな熱い筋トレに明け暮れていた小学校時代が過ぎて
そして毎日がプロレスざんまいだった楽しすぎる春川中学校を卒業した日の夜に、
めっちゃボロい自宅の縁側でチョコンと座って、
キラキラと輝く大きな満月を眺めていた恵は ふと……
(さてとー…お婆ちゃんは今日も8時で寝ちゃったし、
ヒーロー研究会のメンバー達はみんな家族で駅前のレストランに行ったから、
私も今夜はちょっと贅沢をして、今から一人で卒業祝いのジュースを飲む事にしようかな~)
て感じの ちょっぴり寂しい……
貧乏的な卒業祝いのアイデアを思い付いたから
善は急げと自転車に乗った貧しいシンデレラの恵はこのままの勢いで
爽やかな春の夜風に吹かれながら、とっても貴重な100円玉を握りしめて、
大好きなレモネードを買う為に、近所のオンボロ自販機へと向かったが
今日もシーンと静まり返った無人の自販機に到着したその瞬間……!
(…えっ?何あれー?赤い子犬?)
なんと、恵は自分の瞳でハッキリと、
自販機の隣に置かれている、お年寄り専用ベンチの上で
キラキラと輝く赤い子犬が座っている姿をバッチリと見てしまった。
いつの時代も弱い子供を助ける為に、ドコからともなく現れて
*****
「悪の軍団プー太郎ギルドよ!たけし君から手を放せ!」
「なっ!?どうしてココが分かったんだ?レッドレトリバー!」
「それはたけし君の強い心が俺達と共鳴して
犬猫戦隊わんにゃんジャーをココに呼んだのさ?
それじゃあ行くぞ プー太郎ギルド!犬猫ハリケーンキーック!」
と毎週必ずご丁寧に必殺技の名前を叫びながら
痛快な処刑用BGMが流れる中で、悪い怪人をボッコボコにしてくれるので
保育園の頃から正義のヒーローに憧れていた星野恵は
今日も元気にテレビの前で、大きな瞳をキラキラと輝かせながら
(行っけぇ~、レッドレトリバー!ブルースコティッシュも頑張れー!
全員無職でニートのくせに、世界征服を企んでいるプー太郎ギルドなんて、
み~んな まとめてハリケーンキックで、一気にサッサとやっつけちゃえーー!)
て感じでノリノリになって、世界中の誰よりもカッコいい、
無敵のレッドレトリバーに向かって熱い声援を贈っていたけれど
毎週欠かさずこの番組を見ている恵は、毎回必ずハイテンションになってしまうから
「ねぇねぇ、お婆ちゃん。
さっきの犬猫ハリケーンキック……
いっぱい練習をしたら私にも出来るかなぁ?
でも空中回転をする為には やっぱり まずは体力だよね~?」
と毎週必ずお婆ちゃんにウザがらみをした後で
誰が考えても難易度Sクラスの空中回転キックを会得する為に、
(じゃあ今日は裏山を走ろうかな?
時々反復横跳びを入れながら、壁キックと三角飛びの練習も兼ねて!)
こうして今日も
世界で一番強くて優しい、本物のヒーローになれる日を夢に見て
「じゃあお婆ちゃん、今から ちょっくら、ロードワークに行ってきまーす!」
とウキウキしながらお墓だらけの残念な山を一人で走り回っていたのだが
*****
無理ゲーすぎる必殺技の研究と、
ロッキーみたいな熱い筋トレに明け暮れていた小学校時代が過ぎて
そして毎日がプロレスざんまいだった楽しすぎる春川中学校を卒業した日の夜に、
めっちゃボロい自宅の縁側でチョコンと座って、
キラキラと輝く大きな満月を眺めていた恵は ふと……
(さてとー…お婆ちゃんは今日も8時で寝ちゃったし、
ヒーロー研究会のメンバー達はみんな家族で駅前のレストランに行ったから、
私も今夜はちょっと贅沢をして、今から一人で卒業祝いのジュースを飲む事にしようかな~)
て感じの ちょっぴり寂しい……
貧乏的な卒業祝いのアイデアを思い付いたから
善は急げと自転車に乗った貧しいシンデレラの恵はこのままの勢いで
爽やかな春の夜風に吹かれながら、とっても貴重な100円玉を握りしめて、
大好きなレモネードを買う為に、近所のオンボロ自販機へと向かったが
今日もシーンと静まり返った無人の自販機に到着したその瞬間……!
(…えっ?何あれー?赤い子犬?)
なんと、恵は自分の瞳でハッキリと、
自販機の隣に置かれている、お年寄り専用ベンチの上で
キラキラと輝く赤い子犬が座っている姿をバッチリと見てしまった。
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