Crimson Light~最強シンデレラと百戦錬磨の敬語的なイケメン副社長~

Pink Diamond

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シンデレラVS集金ヤクザ 前編

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そしてダサいスカジャン男の後ろに立った恵は、

もう一度この男に向かって、お兄さんは何をしているの?

と再び声を掛けてみたけれど、恵の声に全く気付いていない様子の男は、

一度も後ろを振り返る事がないままで


「おいデカパイ女!
いつまでも調子に乗って暴れてんじゃねぇよテメェ!
爺ちゃんの前でマワされてぇのか?」

と大きな声でハッキリと、

貧弱なハルカをお爺さんが見ている前でマワすと宣言したから!

*****

これは今すぐ手を打たなければならないと思ったアホの恵はこの後すぐに!

(なっ!お爺さんの前で彼女を回すって事はつまり、
この男は貧弱なハルカさんにジャイアントスイングを掛けて
グルグル回す気でいるんだから、じゃあ私が相手になるしかないじゃん!)

だって貧弱な彼女を男のパワーでガンガン回したら

病院送りになるかもしれないでしょう?…と自分自身に問い掛けながら

とにかく今すぐスカジャン男の暴走を阻止する為に、勿論さっそく動いたけれど

この後わずか10秒で……!


「いやっ!離して~!誰か助けてーー!」

「おいジジィ、この女スゲェいい声で鳴くからさぁ、
こりゃあマワしがいがありそうだから~、やっぱちょっと邪魔するぜ?」

とニヤニヤしながら土足で部屋に入ってきて、

狭い廊下で泣き叫んでいるハルカを倒して馬乗りになったから

この瞬間に堪忍袋の緒が切れた恵は光の速さでスカジャン男の背後を取って、

そして勿論この後すぐに、


「貧弱な女性を回してはいけません!私が相手になりますから!」

と勝手に戦いの火蓋を切ってすぐ、

ポカーンとしている男を玄関の外まで引きずり出して、

しかもメッチャ親切に、

「やっぱ投げ技は~、
投げ捨てのジャーマンが一番手っ取り早いんですよねーー!」

て感じの実況をしながら

得意技のジャーマンスープレックスで男を投げてみたけれど

そんな事よりも男の顔をよ~く見てみると……


(ん?この男は確か~…やっぱアイツだよね?)

と言う事で、今さらこのタイミングでこの男の正体が

レッドレトリバーの鞄を盗んだスカジャンヤクザである事が分かったから

もちろん恵は心の中で、

「なんでコイツがココに居るの~?あっ、そうかー!
バンブーファイナンスはブラックOKのサラ金業者だから、
きっとコイツは集金をする為にココに来たって事なんだね~?
でも10万円の借金が、どうして突然200万になるの?」

と当たり前の事を思ったが、残念な事にスカジャン男は今現在、

華麗に空中を舞い上がりながら


「なんだよテメェ……ぐわあぁぁああ!!」

と言葉にならない断末魔をあげて

そしてガッシャーンと大きな音を立てながら、

偶然下に停まっていた黒いベンツのボンネットに落ちたので


(あれれ~?あんな所に落ちたら誰でも記憶が飛ぶから、
ハルカさんを沈める為にバンブーファイナンスが総力をあげて作った、
石鹸水のプールについての情報が聞けなくなったじゃん。
でもお隣さんは全員無事だったんだから、今日の所はまぁいいかー)

こうして再びスカジャン男をワンパンで倒した恵は取り敢えず安心していたが……

*****

まさかこの後、

ベンツに落ちたスカジャン男が薄れゆく意識の中で……

「うぅ…あの女はまさか!なんで怪力女が青空荘に?
でもまぁいいよ…これでお前を探す手間が省けたからな?
つうかテメェも裏ソープに沈められるんだぜ?兄貴の命令は絶対だからな?
て言うかタイのお寺で修行を積んだ剛力の兄貴を甘く見てると…マジで消されるぜ?…ぐふっ!」

と再び、うらそーぷと言う名の危険な石鹸水で恵を脅した後すぐに


「あとは…頼みましたよ……剛力の…兄…貴…」

とまたまた最後にフッと笑みを浮かべて

静かに目を閉じていた事を全く気付いていなかったので、

*****

まさかこの後、ちゅうボス戦がある事なんて

全く知らない恵は静かにお隣さんの玄関ドアを閉めた後で

(やっぱ投げ捨てのジャーマンだけでは心配だから
一応念の為にチョークスリーパーで完全に落としておこうかな?)

と常識的な事を考えながら

車の上に落ちた男を再び落とす為に駐車場へ行こうとしたのだが

なんと、この直後……!


「凄い凄い、超~凄いじゃん!
どこの誰だか全然知らないけどぉ、
助けてくれてありがとう!ハルカ超感激してるし~、
…って言うかぁ、私は青空荘の住民じゃないけどぉ、
ココのアパートの202号室でお爺ちゃんが暮らしているからぁ、
時々様子を見にきてるの~、ハルカお爺ちゃん子だからぁ、エヘヘ~」

て感じのフレンドリーなハルカが玄関から出てきたので、

実はこの時点で微妙にイヤな予感がしている恵は再びハルカを守る為に、


「こんばんはハルカさん、
私は今日201号室に引っ越してきたプー太郎の星野恵です。
本当は今からハルカさんと10分くらい楽しいお喋りをしたいけど、
残念な事に敵がまだ潜伏していますから、急いで部屋の中に戻ってくれませんか?
でも心配しないで下さいハルカさん。必ず私が全ての敵をやっつけてあげますから!」

だから私に任せておけと、

親指を立てながらニッコリと微笑むアホの恵はこの勢いで

お隣さんの玄関ドアをそっと優しく閉めてすぐ、

今にも崩れそうなアパートの階段に向かって颯爽と歩いていたけれど……

なぜか突然ピタッと立ち止まった恵が階段を降りる事はなかった。

何故なら恵が察知しているイヤな気配はもう既に

カツンカツンと小さな音を立てながら、ゆっくりゆっくり階段を上がっていたからだ。
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