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彰編 I'm Your Man 前編
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そして再び場面は変わり
ガラス玉のブレスレットを置いてサファイアホテルから逃げた恵を探す為……
さっそく動いた彰は有名な調査会社と龍崎の不動産部門に根回しをしてすぐに
恵が契約をしたアパートの調査を開始したけれど
青空荘の名前がはっきりと分かったのは、翌日の夕方6時を過ぎた頃だったので
*****
二日もあれば探せるどころか、
たったの20時間で恵の身元を割り出す事に成功した彰は
勿論このあと急いで副社長室に向かい、
早速パソコンで青空荘の画像を確認してみると……
(なんだコレは…お化け屋敷か?んん?築68年?
それで間取りは、4帖の台所と6帖の板の間…と書いてあるが、
板の間とはいったい何だ?ん?何何?フローリングではありません?
スリルを求める貴方にピッタリな部屋?って事はつまりアレか?早い話がアレなんだろ?)
と言う事で……
恵が借りたアパートの部屋は2年前に殺人事件が起きた『事故物件』の部屋で
もともと5万2千円だった家賃が2万円に下げられている恐ろしい部屋だったから
(どうして恵はこんな部屋を借りたんだ?
一番安いアパートを探した結果がこの有り様だったのか?
でもまぁあの子は、お世辞にも裕福な家の女には見えないから
少しでも生活費を浮かせる為に、この部屋を借りたんだろうな。
じゃあ今夜さっそく、愛しの姫を迎えに行かなきゃいけないが
でも今夜は確か、璃音と鋼牙の予約が入っていた筈だから……)
じゃあ今すぐ動いた方がいいって事か?と頭の中で今夜の予定を組み立てて、
サッサとパソコンを閉じた彰は201号室のスペアキーをポケットの中に入れながら、
この後すぐに恵の部屋へと向かったが……
*****
人生初のボロアパートに到着した彰はビックリしすぎて一瞬ひるんだので
まるでホラー映画の殺害現場みたいな建物を見上げて思わず絶句したけれど
哀れなシンデレラを探し求めるイケメン王子が事故物件にビビっていても仕方がないので
ここはひとつ勇気を出して、愛しの姫を救う為に
ガタガタの階段を一気に駆け上がった彰はこの勢いで一番奥の201号室に向かい
そして今にも壊れそうなギッタギタの玄関ドアを、
コンコン!コンコン!
コンコン!コンコン!
こうして殆どヤケになりながら、必死で扉を叩きまくってみたのだが
何回ドアをノックしても、恵の応答はなかったから……
ノック以外の伝達ツールを何も持たない残念な玄関に敗北をした彰はこの後、
ポケットの中からスペアキーを取り出して
(どうしてこのアパートにはインターホンが付いてないんだよ全く!
じゃあ強引なやり方で申し訳ないが、この鍵を使ってドアを開けてみようか。
もしかしたら俺のシンデレラが、カビ臭い部屋の中で泣いているかもしれないからな)
と心で呟きながら
今にも壊れそうなペラペラの鍵を使ってギッタギタの玄関ドアを開けてみると……
*****
次の瞬間なぜかいきなり唐突に、蛇が苦手な彰の目の前で
けっこう大きなアオダイショウが死んでいたので!
(うわっ!なんで玄関に蛇がいるんだよ!ホラー映画かこの部屋は!
こんなもん解約だろ?俺が今すぐこの蛇屋敷を解約して慰謝料を取ってやるよ!)
と激おこの彰は細心の注意を払いながら部屋の中に入ったけれど
狭い台所の隣りにある寝室の中で彰が見た物は
安い衣装ケースの上に置かれた可愛らしいオモチャの家だったので
思わず彰は小さな家を見つめたが、
どうやらこの可愛い家は、早い話が仏壇だから
(つまりママ&パパと書いてある部屋が両親の部屋で、
お婆ちゃん大好きと書かれた部屋が、お婆ちゃんの部屋って事か、
だから各部屋ごとに位牌が置いてあるのか、なる程な……)
こうして恵の家族関係をあらかた理解した彰は
まるで夏休みの自由研究みたいなオモチャの家に向かって手を合わせながら
(はじめまして、俺の名前は円行寺彰です。
恵さんの事は必ず俺が幸せにする事を誓いますから、
ご家族の皆さんはどうか安心して、この家でゆっくりと過ごして下さいね)
て感じのイケメン的な報告をしてから部屋を出てすぐに
アパートの前に横付けをした黒い高級車の中へと乗り込んで
(さてと……あいにく恵は留守だったから、
もっと遅い時間にココを訪ねる事にして、一旦マンションに帰るとするか。
今はまだ7時だから、璃音と鋼牙が店に来るまで少し時間に余裕もあるし、
…て事で今からそうだなぁ…たまには甘いシフォンケーキを買いに行こうか。
なぜなら恵はさっそく今日から、俺のマンションで暮らす事になるんだからな?
そうと決まれば明日は恵の部屋を作る為に、家具とソファーを買いに行って、
あの子に似合う可愛い服も清楚な下着も、ついでに靴も鞄も全部買ってやって、
後はそうだなぁ…とにかく恵が欲しい物はなんでも買ってやらないとな?フフフッ)
と大富豪みたいに微笑みながらエンジンを掛けた後すぐに
自宅マンションである龍崎プレジデントヒルズの近所のケーキ屋に向かって
今どき珍しい、光るナンバープレートのオシャレな車を意気揚々と発進させていた。
ガラス玉のブレスレットを置いてサファイアホテルから逃げた恵を探す為……
さっそく動いた彰は有名な調査会社と龍崎の不動産部門に根回しをしてすぐに
恵が契約をしたアパートの調査を開始したけれど
青空荘の名前がはっきりと分かったのは、翌日の夕方6時を過ぎた頃だったので
*****
二日もあれば探せるどころか、
たったの20時間で恵の身元を割り出す事に成功した彰は
勿論このあと急いで副社長室に向かい、
早速パソコンで青空荘の画像を確認してみると……
(なんだコレは…お化け屋敷か?んん?築68年?
それで間取りは、4帖の台所と6帖の板の間…と書いてあるが、
板の間とはいったい何だ?ん?何何?フローリングではありません?
スリルを求める貴方にピッタリな部屋?って事はつまりアレか?早い話がアレなんだろ?)
と言う事で……
恵が借りたアパートの部屋は2年前に殺人事件が起きた『事故物件』の部屋で
もともと5万2千円だった家賃が2万円に下げられている恐ろしい部屋だったから
(どうして恵はこんな部屋を借りたんだ?
一番安いアパートを探した結果がこの有り様だったのか?
でもまぁあの子は、お世辞にも裕福な家の女には見えないから
少しでも生活費を浮かせる為に、この部屋を借りたんだろうな。
じゃあ今夜さっそく、愛しの姫を迎えに行かなきゃいけないが
でも今夜は確か、璃音と鋼牙の予約が入っていた筈だから……)
じゃあ今すぐ動いた方がいいって事か?と頭の中で今夜の予定を組み立てて、
サッサとパソコンを閉じた彰は201号室のスペアキーをポケットの中に入れながら、
この後すぐに恵の部屋へと向かったが……
*****
人生初のボロアパートに到着した彰はビックリしすぎて一瞬ひるんだので
まるでホラー映画の殺害現場みたいな建物を見上げて思わず絶句したけれど
哀れなシンデレラを探し求めるイケメン王子が事故物件にビビっていても仕方がないので
ここはひとつ勇気を出して、愛しの姫を救う為に
ガタガタの階段を一気に駆け上がった彰はこの勢いで一番奥の201号室に向かい
そして今にも壊れそうなギッタギタの玄関ドアを、
コンコン!コンコン!
コンコン!コンコン!
こうして殆どヤケになりながら、必死で扉を叩きまくってみたのだが
何回ドアをノックしても、恵の応答はなかったから……
ノック以外の伝達ツールを何も持たない残念な玄関に敗北をした彰はこの後、
ポケットの中からスペアキーを取り出して
(どうしてこのアパートにはインターホンが付いてないんだよ全く!
じゃあ強引なやり方で申し訳ないが、この鍵を使ってドアを開けてみようか。
もしかしたら俺のシンデレラが、カビ臭い部屋の中で泣いているかもしれないからな)
と心で呟きながら
今にも壊れそうなペラペラの鍵を使ってギッタギタの玄関ドアを開けてみると……
*****
次の瞬間なぜかいきなり唐突に、蛇が苦手な彰の目の前で
けっこう大きなアオダイショウが死んでいたので!
(うわっ!なんで玄関に蛇がいるんだよ!ホラー映画かこの部屋は!
こんなもん解約だろ?俺が今すぐこの蛇屋敷を解約して慰謝料を取ってやるよ!)
と激おこの彰は細心の注意を払いながら部屋の中に入ったけれど
狭い台所の隣りにある寝室の中で彰が見た物は
安い衣装ケースの上に置かれた可愛らしいオモチャの家だったので
思わず彰は小さな家を見つめたが、
どうやらこの可愛い家は、早い話が仏壇だから
(つまりママ&パパと書いてある部屋が両親の部屋で、
お婆ちゃん大好きと書かれた部屋が、お婆ちゃんの部屋って事か、
だから各部屋ごとに位牌が置いてあるのか、なる程な……)
こうして恵の家族関係をあらかた理解した彰は
まるで夏休みの自由研究みたいなオモチャの家に向かって手を合わせながら
(はじめまして、俺の名前は円行寺彰です。
恵さんの事は必ず俺が幸せにする事を誓いますから、
ご家族の皆さんはどうか安心して、この家でゆっくりと過ごして下さいね)
て感じのイケメン的な報告をしてから部屋を出てすぐに
アパートの前に横付けをした黒い高級車の中へと乗り込んで
(さてと……あいにく恵は留守だったから、
もっと遅い時間にココを訪ねる事にして、一旦マンションに帰るとするか。
今はまだ7時だから、璃音と鋼牙が店に来るまで少し時間に余裕もあるし、
…て事で今からそうだなぁ…たまには甘いシフォンケーキを買いに行こうか。
なぜなら恵はさっそく今日から、俺のマンションで暮らす事になるんだからな?
そうと決まれば明日は恵の部屋を作る為に、家具とソファーを買いに行って、
あの子に似合う可愛い服も清楚な下着も、ついでに靴も鞄も全部買ってやって、
後はそうだなぁ…とにかく恵が欲しい物はなんでも買ってやらないとな?フフフッ)
と大富豪みたいに微笑みながらエンジンを掛けた後すぐに
自宅マンションである龍崎プレジデントヒルズの近所のケーキ屋に向かって
今どき珍しい、光るナンバープレートのオシャレな車を意気揚々と発進させていた。
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