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淡いピンクのシンデレラ
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そして彰と一緒にカーネリアンホールを出た後で
「じゃあ今から食材を買って家に帰りましょうか恵さん、
今日デパートで買い物をした家具と服は夜の7時に届く予定だから、
それまでにディナーの買い出しを済ませておかないといけませんからね」
「わかりました、じゃあ今日の晩ご飯は私が作りますね」
こうしてこの後も忙しい二人がやっとゆっくり出来たのは、
夜の9時頃だったけど……
*****
初めての晩ご飯を作り終えた恵はこのままの勢いで
豪華な料理をダイニングのテーブルに並べた後すぐに
ピアノルームで『謎の部屋作り』をしている彰に声をかけようと思いながら
怪しい部屋へと向かってコンコンと小さくノックをした後で
「彰さん?晩御飯が出来ましたよ?」
と明るい口調で彰を呼んでみたけれど、
オシャレな扉の向こう側から聞こえたトンデモナイ声は
「あぁ…そう……でもね……
お前の部屋も出来たから…早くココに入っておいで?」
こんな感じのラスボス的な声だったから……
「えっと はい、わかりました。
じゃあ早速、し、し、失礼しますね?」
と勇気を出して部屋のドアを開けてみると
(うわああぁ~!なにコレー!やっぱり田舎のラブホじゃん!)
とは言えない恵は勿論フリーズしたけれど
そんな恵とは真逆の彰は恍惚の表情で……
どの方向も全てチカチカと目が痛い
ピンクの部屋でピンクの大型ソファーに座りながら
「ねぇ恵、今夜はピンクのソファーの上で
たっぷりとお前の事を可愛がってあげるから、だからその……
お互い体力をつける為にも、今から二人でお前の手料理を食べましょうか……」
こうして怪しい体力をつける為に
もはや常人には決してマネが出来ない色気を放ってソファーを立ち上がり……
そして恵と二人でダイニングルームへと直行した後、さっそく食事をする事にしたけれど、
この時の彰はもう既に、めっちゃセクシーなピンクの王子様になっていたから、
*****
「おやおや?これは本当に恵が作った料理なのかい?
まるで高級レストランみたいに美味しそうな見た目ですねぇ」
「ありがとう彰さん、
今日は初めての晩御飯だから少し頑張っちゃいました」
と楽しい会話をした後で
それはそれは豪華なシーフードサラダとヒレステーキを食べながら
「うん…とっても美味しいよ恵さん……
どれもこれも美味し過ぎて……
舌が蕩けてしまいそうだよ……フフフッ」
こうして舌なのか下なのか
微妙に分からない何かが蕩けそうな状態で……
「あぁ……美味しい……
このサラダに入っている貝柱のコリコリとした食感が癖になりそうだよ恵」
て感じのヤバい色気を部屋中に解き放ったので
もうこうなったら誰にも止められない彰に突っ込む勇気を持たない恵は少し困った表情で
「あ、ありがとう彰さん…」
と無難な返事をした後で、ドキドキしながら豪華なディナーを続けたが……
*****
この後やっぱり思った通り、
サッサと食事を済ませた彰はトットと恵をピンクの部屋に連れてきて
そして早速ピンクのソファーで冷たいウーロン茶を飲みながら……
「さてと、もう夜の10時半ですか……
今日は長い一日だったね恵さん。では疲れた貴女を癒す為に、
少し特殊なマッサージをしてあげましょうかねぇ、フフフフフッ……」
と楽しそうな声で恵に向かってトンデモナイ提案をしてくれたので
「えっと全然疲れてないから~……
特殊な?まままま、マッサージとか?そんなの全然大丈夫ですよ~!」
こうしてメチャクチャな日本語でささやかな抵抗をしたけれど……
「だからえっとえーっと……
し、し、仕事は明後日が初出勤だから……
今夜一晩ゆっくり休めば多少の疲れなんて~…へっちゃら~…ああぁああ~!」
そして最後は結局この様に……
田舎のラブホでよく見る淡~いピンクの照明に包まれながら
今夜も彰にたっぷりと愛されていた事は、もちろん今さら言うまでもない。
「じゃあ今から食材を買って家に帰りましょうか恵さん、
今日デパートで買い物をした家具と服は夜の7時に届く予定だから、
それまでにディナーの買い出しを済ませておかないといけませんからね」
「わかりました、じゃあ今日の晩ご飯は私が作りますね」
こうしてこの後も忙しい二人がやっとゆっくり出来たのは、
夜の9時頃だったけど……
*****
初めての晩ご飯を作り終えた恵はこのままの勢いで
豪華な料理をダイニングのテーブルに並べた後すぐに
ピアノルームで『謎の部屋作り』をしている彰に声をかけようと思いながら
怪しい部屋へと向かってコンコンと小さくノックをした後で
「彰さん?晩御飯が出来ましたよ?」
と明るい口調で彰を呼んでみたけれど、
オシャレな扉の向こう側から聞こえたトンデモナイ声は
「あぁ…そう……でもね……
お前の部屋も出来たから…早くココに入っておいで?」
こんな感じのラスボス的な声だったから……
「えっと はい、わかりました。
じゃあ早速、し、し、失礼しますね?」
と勇気を出して部屋のドアを開けてみると
(うわああぁ~!なにコレー!やっぱり田舎のラブホじゃん!)
とは言えない恵は勿論フリーズしたけれど
そんな恵とは真逆の彰は恍惚の表情で……
どの方向も全てチカチカと目が痛い
ピンクの部屋でピンクの大型ソファーに座りながら
「ねぇ恵、今夜はピンクのソファーの上で
たっぷりとお前の事を可愛がってあげるから、だからその……
お互い体力をつける為にも、今から二人でお前の手料理を食べましょうか……」
こうして怪しい体力をつける為に
もはや常人には決してマネが出来ない色気を放ってソファーを立ち上がり……
そして恵と二人でダイニングルームへと直行した後、さっそく食事をする事にしたけれど、
この時の彰はもう既に、めっちゃセクシーなピンクの王子様になっていたから、
*****
「おやおや?これは本当に恵が作った料理なのかい?
まるで高級レストランみたいに美味しそうな見た目ですねぇ」
「ありがとう彰さん、
今日は初めての晩御飯だから少し頑張っちゃいました」
と楽しい会話をした後で
それはそれは豪華なシーフードサラダとヒレステーキを食べながら
「うん…とっても美味しいよ恵さん……
どれもこれも美味し過ぎて……
舌が蕩けてしまいそうだよ……フフフッ」
こうして舌なのか下なのか
微妙に分からない何かが蕩けそうな状態で……
「あぁ……美味しい……
このサラダに入っている貝柱のコリコリとした食感が癖になりそうだよ恵」
て感じのヤバい色気を部屋中に解き放ったので
もうこうなったら誰にも止められない彰に突っ込む勇気を持たない恵は少し困った表情で
「あ、ありがとう彰さん…」
と無難な返事をした後で、ドキドキしながら豪華なディナーを続けたが……
*****
この後やっぱり思った通り、
サッサと食事を済ませた彰はトットと恵をピンクの部屋に連れてきて
そして早速ピンクのソファーで冷たいウーロン茶を飲みながら……
「さてと、もう夜の10時半ですか……
今日は長い一日だったね恵さん。では疲れた貴女を癒す為に、
少し特殊なマッサージをしてあげましょうかねぇ、フフフフフッ……」
と楽しそうな声で恵に向かってトンデモナイ提案をしてくれたので
「えっと全然疲れてないから~……
特殊な?まままま、マッサージとか?そんなの全然大丈夫ですよ~!」
こうしてメチャクチャな日本語でささやかな抵抗をしたけれど……
「だからえっとえーっと……
し、し、仕事は明後日が初出勤だから……
今夜一晩ゆっくり休めば多少の疲れなんて~…へっちゃら~…ああぁああ~!」
そして最後は結局この様に……
田舎のラブホでよく見る淡~いピンクの照明に包まれながら
今夜も彰にたっぷりと愛されていた事は、もちろん今さら言うまでもない。
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