Crimson Light~最強シンデレラと百戦錬磨の敬語的なイケメン副社長~

Pink Diamond

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鋼牙の屋敷 後編

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そしてこの後

無駄に眼光がんこうが鋭い早乙女副会長の案内で……

*****

「では星野様、コチラの部屋が会長のサロンとなっておりますので
どうぞお好きな席でお座りになって、ごゆっくりとお寛ぎ下さいませ」

「あっ、はい、わかりました」

こうしてキンキラキンの部屋のソファーに通された恵はこの後すぐに

やたらと広いソファーの真ん中に座って涼宮会長の到着を待っていたら

次の瞬間、いきなりパタンと部屋のドアが一気に開いて

そしてそのまま部屋の中に入ってきた鋼牙はニコニコと微笑みながら


「これは珍しい来客だな。
どうした星野会長、何か困った事があったのか?」

と開口一番、最強シンデレラの恵に向かって、

なにか困った事があるのかと真顔で聞いてきたけれど

なんとも穏やかな表情のイケメン鋼牙を前にして……


(いやいや、私よりも涼宮会長の方が困っているでしょ?
だって上納金がナンバーワンの犬神様に命を狙われているんだから!)

とは流石に言えないので、ココはひとつ常識的に柔らかく……


「困った事って言うかそのぉ……
まぁ困ってるっちゃ~困ってるけど~、
実際に困っているのは私ではなくて……
彰さんと涼宮会長って事になるんだよねぇ、きっと~……」

て感じで自然に鋼牙と彰の名前を出した後で、


「だってここ最近、夢が丘の街はさぁ、ハンバーガー屋を中心に、
涼宮会長と彰さんの噂で持ちきりだから、昨日もオブシディアンの信者達が
例のセフレ専用マンションにドカドカと集まってきてさ?
クルクル若頭が犬神様に彰さんのルビーをプレゼントする事になるらしいよ?
えっ?嘘?マジでぇ?…って感じでセフレ同士でキャッキャウフフで盛り上がってたし~……
て事でトドのつまり私が言いたい事はね?
やっぱ過激派のコスプレ軍団は情報が早いって事なんだよ鋼牙会長」

こうして今日も華麗なる自爆を遂げながら……


「そもそも涼宮会長は蕎麦屋のトップだから
いちいち私が言わなくても分かっていると思うけど……
彰さんの大切なルビーをクルクル若頭の出世に使われたらさ?
鋼牙さんも彰さんも早乙女さんも皆が困る訳だから、
東涼会はこれを機会に犬神様を出禁にするべきだと思うよ?
まぁ上納金ナンバーワンの犬系ユーチューバーを失う事は残念だけど……
所詮お蕎麦屋の売り上げなんて、せいぜい3万位が関の山だからさ?
ココはひとつ涼宮会長が勇気を出して、毎月のお小遣いを3万円減らせば済む話じゃん!」


「はあぁああ~?蕎麦屋の上納金?
それはいったい誰得なんだ?それと恵……
お前の言う、クルクル若頭とはドコの誰だ?そんな奴が俺の組織に居ると言うのか?
しかもクルクルパーの若頭が彰のルビーを犬系ユーチューバーに渡せば
俺の直参じきさんは誰でも簡単に出世が出来るのか?
つうかそんな事よりも、そもそもどうして恵がルビーの件を知っているんだ?」


「落ち着いて下さい会長、星野様はきっと……
関東犬神会の犬神組長と剛力組若頭の剛力竜の事をオブラートで包む為に、
あえての隠語で俺達に教えてくれたのだと思います。
そして蕎麦屋の件については恐らく、涼宮の本家を蕎麦屋の本家と勘違いした線が濃厚かと……」

…て感じのカオスな状況の中で、


「あっ!そうそう、じゃあココに来たついでに
剛力組長の秘密を皆に教えておくから良く聞いてね?
実はクルクル若頭の父親はね?もうヨボヨボのお爺さんの癖に
うらそーぷの業界では一番息が長い組長で、しかも彼の必殺技は石鹸水の呼吸法だから!
これ以上は私が言わなくても皆もう分かるよね?つまり水を扱う蕎麦屋の人とは相性が悪いから
今後はもう絶対に剛力組長をお蕎麦の会議に呼んじゃダメだよ?
じゃあ私の話はこれで終わりだから今日はもう帰るね?みんなバイバ~イ」

と明るく元気に剛力組長の特殊能力を

今にも吹き出しそうな表情の鋼牙達に教えた恵はピーズサインをした後で

キンキラキンの部屋を出ていこうとしたけれど

次の瞬間、慌てた様子の鋼牙と達也に呼び止められて

「おいおい待て恵、今日は色々と忠告をありがとうな。
彰のルビーについてはお前の情報がなければ手遅れになっていたから
この件に関しては本気で感謝しているぞ?じゃあ達也、星野会長にタクシーを呼んでやってくれないか?」

「かしこまりました会長」

と再びボッタクリ的なタクシーを呼ばれそうになったので

(えっ?また私が8300円も払うの?
て言うか明日まではプー太朗だからさぁ、
もう暫くタクシーには乗りたくないんですけど~)

とは恥ずかしすぎて言えない貧乏人の恵は思わず


「タ、タ、タクシーって、なんか緊張するから呼ばなくてもいいよ会長、
この家の近くにバス停がふたつもあったから、今日は普通にバスと電車で帰りまーす。
…って事で今度こそ本当に帰るから、皆またね~バイバーイ!」

て感じの爽やかな態度で鋼牙の屋敷を出てすぐに

家の近くのバス停に向かってトットとサッサと歩き始めていたけれど

そもそもこのバスがドコに向かうバスなのかは、勿論サッパリわかっていなかった。
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