Ray of Light ~コミュ障ぼっち女子高生と恋愛スキルゼロの寡黙な天然イケメン社長~

Pink Diamond

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璃音編 初めての後悔

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そしてまたまた場面は変わり、玲と出逢った日の夜に、

Clubベルサイユで見知らぬ女に命を狙われた璃音はこの後

大勢のSP達に囲まれながら、都内の一等地に立つ自宅マンションの

龍崎プレジデントヒルズのペントハウスに帰った後で、早速仕事を始めたが……

*****

今夜の璃音は結局やっぱり案の定、

(はぁ…今日はもう駄目だ! 
さっきから何をやってもミスばかりだし……
何故あの娘の事が片時も頭から離れないんだ?)

と一人でイライラしながらも、

なぜか心が勝手に玲の事を考えて

先程から全く仕事に集中できなくて困っていたから


(本当は今すぐ龍崎宝飾の仕入れ状況を確認しなきゃいけないのに
さっきから俺はいったい何をやっているんだ?つまり今の俺はアレか?
何も仕事が手につかない程、あの子に逢いたいと思っている訳か?
じゃあ こんな事になるならば、あの時 玲を帰さなければ良かったじゃないか!)

て感じの自問自答を繰り返していたけれど、

そんな事よりも いい加減にサッサと仕事を再開しなくてはいけないから

今日の午後から永遠と頭から離れない地味な女の残像を心の中から追い出す為に……


(いや待て、そもそもなぜ俺は玲だけに執着しているんだ? 
たかが一人の女に執着した事など今まで一度もなかった筈だろ?  
第一俺は女に不自由をしていないし…どんな女も結局脱げば同じじゃないか!)

と極論的な方法で、過去に『関係』を持った女達を思い出しながら

とにかく一旦落ち着こうとしたけれど、どうやらそれは無駄な努力だった様で……


(ダメだ逢いたい……今すぐ逢いたい……
とにかく俺は!あの子に逢いたくて逢いたくてたまらない!)

と密かに叫ぶ璃音は今、まるで恋する高校生の様に

たった一人の女だけが欲しくて欲しくて狂いそうになっていたので

いくらなんでもこの状況は流石にヤバいと思った璃音はこの後、

右手にスマホを持ちながら

(まぁこうなった以上は『この欲求』を処理する為に若い女を呼ぶしかないから
こんな時間に悪いけど、百戦錬磨の彰に今すぐ『若い女』を選んでもらおうか)

と言う事で、今すぐ手頃な女を呼ぶ為に、

さっそく彰に電話を掛けた璃音は微妙にテンションが高い状態で


「もしもし彰か?今から女用のマンションに行こうと思うんだが、
今夜はそうだなぁ…若くて清楚で可愛い女を一人呼んでくれないか?」

と開口一番、今までは全く興味がなかった純情可憐の若い女を指名して


「了解、じゃあ今すぐ若くて可愛い女を用意するよ、フフフッ」

と即答してくれた彰が選んだ若い女を

今すぐ女用のマンションに呼んでもらったが

*****

この後サッサと卑猥なマンションに到着した璃音はいつもの様に、

今回 彰が連れてきた、とある人気モデルの女を部屋に迎えた後すぐに


「はじめまして龍崎さん、えっとあの……
実は私、高校生の頃から龍崎さんに憧れていたんです。
だから今日、龍崎さんに呼んでもらえて凄く嬉しいの!ありがとう龍崎さん!」

「そうか…じゃあシャワーを浴びたら寝室に来てくれ」  

と今夜も無愛想な態度で適当な指示を出していたけれど……

でもこの時の璃音は心がフワフワしている状態で、

今からこの女と一戦交える現実が全く見えていなかったから……


「はい、わかりました。
じゃあ私はシャワールームに行ってきますから
龍崎さんは先にベッドの部屋で待っててくださいね」  

と明るい声で返事をした女が風呂場に向かった後すぐに

(今夜の女は巨乳の整形サイボーグだが
それでも玲よりは この女の方が男にはモテるだろうな……)

と再び玲の事を考えながら

(だってそうだろ?男が女を選ぶ基準は見た目が全ての筈だろ?
それなのに、どうして俺は、あの地味な女の事が忘れられないんだ?
一条玲なんて…はっきり言ってドコにでもいる普通の容姿の女なのに
なぜ俺は玲の事だけを一晩中考えているんだよ、おかしいだろこんなの!)

こうしてまたまた自問自答を何度も重ねた挙げ句の果てに

結局またまた振り出しに戻ってウダウダと……

いつまでもいつまでも玲の残像を追いかけ回していたけれど

次の瞬間、いきなり突然、璃音は『何か』を思いつきながら


(だが実際問題、こんなにも玲の事が好きならば……
俺はあの子に逢ってもいいって事か?いや、駄目だろ!
相手は10歳も年下の高校3年生だぞ!でも少しなら……
遠目からほんの少しだけ…あの子の姿をそっと見るだけなら!)

こうして段々と霞がかったグレイの心が晴れてきて

そしてこの後ついに璃音は天啓てんけいを得たかの様に!

(俺はやはり、あの子が欲しい!
もう玲の残像だけでは到底我慢など出来ない!)

と漸く素直な気持ちになれたのに

次の瞬間、璃音の目の前に立っていた女は、

どこにでも居る地味な容姿の一条玲ではなくて

「お待たせしました龍崎さん
今から一緒にこのベッドでシャンパンを飲みませんか?」

と明るい声で話をしながらピンクのロゼを片手に持って、

白いバスタオルを細い身体に巻きつけた巨乳のモデルだったから

実は先程からこの女の存在を忘れていた璃音は密かに困り果てていた。
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