文系の星好きがプラネタリウムの職員を目指した話

Cattleya

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2 天文サークル入部して

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本編は日記形式の文体なので、文調が違います。
困惑された場合は申し訳ありません。
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それから私は、文系で有名な私大を目指し、入試に挑戦したが、実力が足らず第一志望には合格できなかったので、自宅から通える女子大に入学することになる。

入学したのは、小さな女子大だったので、もちろん天文サークル自体なかった。

私は、他大学の人でも入部できて、活動をしっかりしている天文部をSNSやインターネットで調査を始めた。

普通、大学生の新歓は4月の入学式あたりに開始する。出来るだけ早く見つけたい一身で、探すと、自分に合うサークルをすんなりと見つけることができた。

いざ入部してみると、同級生もそれなりにいた。
それなりというのは、男女合わせて30人くらい。
全学年を合わせると100名を上回る。

新歓に初めて参加した私は、星が好きな人が周りにたくさんいて嬉しくて、サークルが催すイベントは出来るだけたくさん参加したいという気持ちになり、足繁く通うことになった。


ところで、他大学で入部というイメージは、皆さんはどういう印象を受けるだろうか。
男漁りだという古い考えを今更持つ人は、殆どいないだろう。 

天文部の部員たちは、夜、天体観測をしに山奥に行きたいと思って入部する人が多い。アウトドアは好きな人もそこそこいた。カメラが好きな人もそれなりに。

だが、スポーツ系サークルみたいに人付き合いが得意な人は、決して多くはないのはご存知だろうか。


自分以外の他大学生に、そのいった気質タイプの部員が数人居たこともあり、煙たがられる様子を見て居心地が悪かった。

私は人付き合いが得意な陽キャでもないし、恋愛なんてしたことすらない。星が恋人のように好きなだけで、天文部に入部したくらいだ。

私が熱心に活動する姿を見ていた内部生達は、そいった考えて私の人格を否定してくるような部員は、誰一人としていなかった。

だが、部活や星に対する熱意が行き過ぎて、先輩に関わり過ぎしまった。迷惑を被っているという苦情というのを直接聞いたことにより、部員との距離を置こうと考えた。
 

誰かと楽しむのにも付き合ってくれるのには限界がある。
大学のサークルでできた友達は、一生の友達になりそうだと期待を感じていたのだけど、それが"迷惑"だと言われたことに酷くショックを受ける。


漫画みたいな素敵な青春ライフなんてみんながみんな送れる訳じゃないのだ。


私の場合は、ただ星が好きすぎて行き過ぎただけだ。悪気なある訳ではなかった。自分の場合は、人との関わり方を見誤っただけだ。


痴情のもつれでトラブルを起こして暗い学生生活を送ってしまう人たちと比べては、心の負担は少ないと思う。

直接言われて、先輩は何をしたかったのか。
そこまで人付き合いが得意ではない私が、その時思ったのは、一種の排除ではないかという仮説を立てた。 

もしかしたら、他大学の生徒が部員と交流するの本当は嫌だと思っている人、案外潜んでいるのではないか。

先輩達がそう思っている人がいるのなら、同級生も同じように思っているのではないかと恐怖を覚える。
 




入部して3ヶ月が立ち、7月に入った。
これからどうやって活動していけば良いのか自問自答し始める。
そこまで気持ちがないのなら、退部を選ぶ人も中にはいるだろう。活動内容に惹かれて入部した私は、そのまま籍を残すことにする。


星のことを部員達ともっと語り合いたい気持ちを抱くのは、悪いことなんのだろうか。

部員が相手してくれないのなら、SNSで同じような気持ちを抱く人はいるのではないかと気になって探してみると、案外簡単に見つけられた。 


星を語ってくれる友人を発見した私は、すごく嬉しかった。
そういったSNS友人達は、部長や副部長など部の根幹に関わる人たちで、自分とは全く立場も違う遥か彼方の存在で、それがまた羨ましかった。


ある時、毒舌が原因で部内で浮いてる先輩が、科学館の天体観測のボランティア活動をする時に、ためになる資格があると、私に紹介してくれた。


科学館のボランティアなんてやったことがないから私に合うかどうかわからないと思ったが、
「星を語りたい。いろんな人に布教したい」という気持ちがあるなら、必ず、いや絶対に受けるべきだ言われる。


私はなぜ先輩がこんなことを話してくれたのかは、何となく察した。彼もまた、1年前の私だったのだ。


それより資格の名前は、《星空案内人》というらしい。その資格講座が、夏休み頃から開講されるみたいなので、早速受けてみることにした。
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