文系の星好きがプラネタリウムの職員を目指した話

Cattleya

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3 星空案内人講座

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星空案内人講座は県内で開催されているものに参加した。
開催地は電車で行かないといけないが、駅近なので通える距離だった。

いざ参加してみると、社会人が多かった。

学生は数人。驚愕だったのは、その学生の中には部活の先輩もいらっしゃった。あまり関わりのない男の先輩だったがここの講座で仲良くなる。

ブレークトークが終わり初回は終了だったが、色んな年代の人と交流できる楽しさを知る。

普段どんなふうに星を楽しんでいるか。活動内容など諸々。

社会人の天文趣味の先輩方が、学生ではきっとできないような思い出話や人生のトリセツなどを伝授してくれた。

うざったいと思う人は中にはいるかもしれない。
傷心していた私にとって、部活動だけの人間関係に拘らなくて良いんだと気づかせてくれたのが大きかった。

星が好きな人ばかり集まっているから、話もたくさん聞いてくれるし、迷惑だと直接言って来るようなこともなく、ある程度距離感を取ってくれたのもあって、まさに最高の空間のように思えた。




今まで説明がなかったので、星空案内人の講座は一体どういうものか説明させて頂きたい。
授業は、座学から実技まで約半年かけて天文学や天体観測についてのやり方などを学ぶ。

実技は、望遠鏡の組み立て方とプラネタリウムの解説員みたいに星空の話をしたりする練習をする。実際に星空をみんなの前で解説する講座があり参加希望を出してみると、抽選で高校生時代に行った天文台が開催地になっていた。

運が良くないと当たらない場所だと聞いたので、学生なので融通してもらったのではないかという謎の贔屓目を感じてしまった。

講座の中で1番に刺激に残ったのは、プラネタリウム施設で実際にプラネタリウム解説をする特別講座だ。

プロの講師につきっきりで話し方や内容などを教えてもらい、星空を解説する経験はまたとなく新鮮なものだった。

機械の操作は自分ではしなかったが、星好きの色んな人が同じ場所でとっておきの星空の話ができるなんて滅多になくて、一生の思い出になるような体験になった。

この講座で経験したことを何かに役立てたいと思いはじめたのは、大学1年の冬のことだった。

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