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2章
愚者の狂想曲 42 見え始める影
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ルチア達やマリアネラ達、ナディア達と湖水浴を楽しんだ俺達は、宿舎に帰ってきていた。
夕食を取り、湯浴み場で湯に浸かり、その気持ち良さを皆で感じていた。
「今日は凄く楽しかったです葵様!」
「そうです~ミーアちゃんの言う通りなのです葵様~!」
一緒に湯に浸かっているミーアとシノンが、顔を見合わせながら嬉しそうにしていた。
「ミーアとシノンの言う通りです。ルチア様が持ってきてくれた食べ物も、大変美味しかったですし」
ミーアとシノンの頭を優しく撫でているステラ。
「本当にありがとうですご主人様~!!」
嬉しそうにそう言ったマルガは、俺の胸に飛び込んできた。
マルガの一糸纏わぬ乙女の柔肌が、俺の胸にその感触を楽しませている。
その極上の柔肌を感じる様にギュッとマルガを抱きしめると、嬉しそうにギュッと抱き返してくれる愛しいマルガ。
ふとマルガの体に視線を落とすと、真夏の日差しに焼かれたのか、少し日焼けをして、水着の跡がついていた。
「マルガ少し日に焼けた?」
その言葉を聞いたマルガは急にアワアワマルガになって
「ご主人様は、日焼けして黒くなった私がお嫌いですか?」
瞳をウルウルとさせて言うアワアワマルガを見てプッと吹いてしまうと、今度は拗ねマルガに変身してしまった。
「ごめんごめん。日焼けして黒くなったっていっても、ほんの僅かだよ。マルガは元々色が白いしすぐに元に戻るよ」
少し頬をプクッとさせているマルガの頭を優しく撫でると、エヘヘと言った感じで小さい舌をペロッと出してはにかんでいる。
マルガもそうだけど、皆少し日焼けをしているね。皆元々色白だから、少しの日焼けでもよく解る。
水着で隠された部分はいつもの様に白く、隠されていない部分は少し小麦色…
その女神たちの一糸纏わぬ女体の美しさと、夏にだけ味わえる日焼けの水着の跡を見て、俺の瞳は艶かしく光る。
「…あ…うん…」
少し甘い吐息混じりの声を上げるマルガ。
俺は両手を腰に回し、マルガの小さく可愛い胸の上に申し訳なさそうに付いている乳首に吸い付いていた。
日焼けをしたマルガの水着の跡に指を這わせて、乙女の柔肌を十分に堪能しながら、マルガの乳首を舌で転がす。マルガはギュッと俺にしがみつき、俺に乳首を味わって貰える喜びに浸って居る様であった。
「…葵さん、葵さんのココがこんなに立派になってますわ…」
そう言いながら俺のモノを優しく握るリーゼロッテが、俺にその豊満な胸を感じさせる様に抱きついてくる。
「…リーゼロッテも少し日焼けをしたね。水着の跡がよく解るよ」
「水着の跡は…お嫌いですか?」
「ううん…かわいいよリーゼロッテ…」
俺はリーゼロッテを引き寄せ、その豊満な胸に舌を這わせる。
マシュマロの様な手に余る豊満な胸を堪能しながら、リーゼロッテのピンク色の乳首に吸い付くと、金色の透き通る様な瞳を艶かしい色にしているリーゼロッテ。
そんな俺とマルガ、リーゼロッテを見ていた、ステラ、ミーア、シノンの3人が俺の傍に近寄る。
「私の日焼けの跡はどうですか葵様…見てくれますか?」
「葵様~私も日焼けの跡を見て欲しいのです~」
ミーアとシノンが切なそうな顔をしながら、俺の目の前に下半身を持ってきた。
胸と同様に日焼けの跡を残している、ミーアとシノンの下半身は、水着の跡がくっきりと残っていて、その白色と小麦色の肌色が、鮮やかなコントラストをなしていた。
俺は眼前に持ってこられたミーアとシノンの可愛い下腹部に我慢が出来なくなって、ミーアとシノンの秘所に吸い付いた。
「ふあ…ニャはん…」
「はう…うんん…」
俺に交互に秘所を舐められているミーアとシノンは、お互い抱き合いながら、俺に秘所を舐められる快感を味わっていた。
暫くミーアとシノンの秘所を交互に味わっていた俺の頭を、誰かが掴み、強引にキスをしてくる子がいた。
俺の口の中に、甘く柔らかい舌を忍び込ませ、俺に味わって欲しいかの様に、唾も一緒に送り込んでくる。俺はそれを堪能して、同じ様に唾を飲ませて上げると、嬉しそうに味わいながら、喉を鳴らして飲み込んでいる。
「今夜も…皆でご奉仕します葵様…」
俺から顔を離し、求める様におねだりする様に言うステラは、銀色の尻尾を物欲しそうに揺らしていた。
「…うん、今日も皆を味あわせて…」
その言葉を聞いた女神達は、その乙女の柔肌を俺に感じさせながら、湯船から俺を引っ張りあげると、柔らかい布の上に俺を座らせる。
すると女神達は石鹸を泡立て初め、それでお互いを洗い始める。
女神達は隅々まで洗いアワアワになると、俺の体に乙女の柔肌をこすりつける。
「葵さん…綺麗にしてさしあげますわ…」
リーゼロッテのその言葉を皮切りに、艶めかしい瞳をしている女神達が、その柔肌の全てを使って、俺を洗っていく。
ミーアとシノンは足に縋り付く様に洗い始める。ステラとリーゼロッテは両腕を秘所に挟んで腰を振りながら洗ってくれる。
「ご主人様…気持良いですか?」
マルガは俺に抱きつきながら、アワアワになった華奢な身体を使って、俺に抱きつきながら洗ってくれる。
「マルガ…気持ち良いよ…」
俺がそう言うと、顔の赤いマルガは俺に顔を近づけ、そのちっちゃな口を開け俺の口の中に舌を忍び込ませてきた。
先程のステラとのキスを見ていて嫉妬したのか、同じ様に唾を忍び込ませて俺に味わわせるマルガ。
その可愛さに俺は思わずマルガを抱きしめて、ステラと同じ様に、マルガに唾を飲ませてあげると、それを口の中で味わって、喉を鳴らして飲み込んでいくマルガ。
「…では、今日はマルガさんから奉仕しですわね」
少し悪戯っぽく言うリーゼロッテはステラに視線を送ると、何かを感じたステラが楽しそうに頷く。
そして、リーゼロッテとステラはマルガを両側から抱え上げると、マルガを大股開きで俺に見せる様にする。
「は…はう…恥ずかしいです…リーゼロッテさん…ステラさん…」
俺に秘所を見られている事に欲情しているマルガの秘所からは、キラキラと蜜の様に、愛液が流れ出していた。
「大丈夫ですよマルガさん。ねえ葵さん?」
「…うん、リーゼロッテの言う通り…可愛いよマルガ」
その言葉を聞いたマルガは、真っ赤になりながら両手で顔を隠す。それと反比例をして、マルガの秘所は物欲しそうにパクパクと口を開いたり閉じたりしていた。
「ではマルガ様…存分に葵様に味わって貰ってくださいね」
悪戯っぽいステラがフフフと微笑むと、リーゼロッテと一緒に俺のいきり立つモノの上に、マルガを降ろした。
「はううううううんんん!!!」
甘い吐息混じりの甲高い声を上げるマルガ。ステラとリーゼロッテに、俺のモノを入れられたマルガは、膣をキュッと嬉しそうに締め付けてくる。
「本当にマルガの膣は気持ち良いね。何回犯しても…一向に緩くならない…。まるで初めての時の様だね」
その言葉を聞いたマルガは、歓喜の表情を浮かべると、俺の口に吸い付きながら、可愛い腰を振り、俺のモノをヌルヌルの蜜を溢れさせている膣で感じていく。
俺もそんな可愛いマルガに応える様に、力一杯下からマルガを犯す為に腰を突き上げる。
突き上げるたびに甘い吐息を辺りに撒き散らすマルガを見て、ミーアとシノンが切なそうな声を上げる。
「私にも…ご奉仕させて下さい葵様…」
「私も…葵様に味わって貰いたいです~」
ミーアとシノンは俺にキスをしながらおねだりしてくる。
「じゃ…シノンは俺の顔の上に…その可愛いお尻を持ってきて…。ミーアは…俺とマルガの繋がっている所を…口で奉仕して…」
その言葉を聞いたミーアとシノンは歓喜の表情をすると、シノンは俺の顔の上に腰を下ろし、俺に秘所を味わって貰うかのように腰を振り、ミーアはマルガを犯している俺のモノと袋を舌で味わい奉仕をして、マルガの膣を犯しているモノもその舌で味わっていた。
「マルガ様…葵様のモノを…こんな可愛い膣で咥え込むなんて…可愛すぎます」
「うんんんん!」
ミーアに恥ずかしい事を言われながら、舌でお尻の穴を舐められているマルガは、身体をピクつかせながら、更に甘い吐息を撒き散らす。
「ステラにリーゼロッテ。マルガを気持ち良くさせてあげて。シノンは…ステラとリーゼロッテの秘所を…気持よくさせて」
俺の言葉に頷く女神達は、俺の上でその艶めかしい姿を隠すこと無く見せてくれる。
俺に秘所とお尻の穴を舐められ、舌を入れられているシノンは、身体をピクピクとさせながら、両手を使って、必死でステラとリーゼロッテの秘所に愛撫をしている。
そのシノンの愛撫に秘所から蜜を滴らせているステラとリーゼロッテは、マルガの胸に口をつけると、マルガの可愛い乳首に吸い付き、舌でマルガの乳首を弄ぶ。
そのリーゼロッテとステラの愛撫に我慢できなくなったマルガは、シノンに抱きつきキスをしていた。
俺は下からマルガを犯し、シノンの秘所とお尻の穴を下で味わい吸い付きながら、ミーアの柔らかい舌で袋を愛撫されている気持ち良さに浸りながら、女神達の艶めかしい姿を見て、至高の幸福を感じていた。
すると、俺に下から力一杯犯され、ステラとリーゼロッテに胸を愛撫されているマルガの体は、小刻みに震えだし、何かを求める様な甘い吐息を吐き始める。
「ご主人しゃま…ヒキましゅ…ヒカせていただきましゅ!!!!」
シノンとキスをしながら声高に叫ぶマルガの体は、大きく弾ける。
マルガの絶頂の影響で、マルガの膣はキュウウウと俺のモノを刺激する。
俺はその快感に、欲望を全て送り込むかの様に、マルガの子宮に直接種付けするかの様に、精を注ぎ込む。
それと同時に、俺に秘所とお尻の穴を下で犯されていたシノンや、シノンに秘所を愛撫されていたステラとリーゼロッテが同時に絶頂を迎える。
「「「うんんんんんんん!!!!!」」」
声を揃え絶頂を迎えるリーゼロッテ、ステラ、シノンの3人は抱き合いながらその余韻に浸っていた。
俺はそれを至福の気持で見つめていると、精を注がれたマルガを俺の上から降ろしたミーアが、マルガの秘所に顔を埋める。
「葵様の精をこんなに注いで貰って…溢れちゃってますよマルガ様…」
そう言って、マルガの可愛い膣に口をつけ、俺の精子をマルガの膣から吸い出すミーア。
口の中一杯に俺の精子を含んだミーアは、クチュクチュとそれを味わうと、マルガにそのままキスをして、俺の精子を口移しに飲ませている。
「マルガ様…葵様の精は…美味しいですね…」
「…はい…ご主人様の子種は…とても…美味しいのです…」
そういったマルガは、再度俺の精子をミーアに口移ししている。マルガとミーアは何度も俺の精子を口移ししながら味わって居る。
俺はその光景に我慢出来無くなって、ミーアの腰を掴み、一気に後ろからミーアの膣にモノをねじ込み犯す。
「ウニャアアアアアン!!!!」
猫の様な甘い声を上げるミーア。
「…皆まだまだ一杯犯すからね…皆を一杯味わわせて…」
ミーアを後ろから力一杯犯す俺の言葉を聞いて、女神達が妖艶な喜びの表情を向ける。
「まずはミーアからね…一杯犯してあげる…みんなもミーアを気持ち良くさせてあげて…」
俺の言葉に、女神達は妖艶な表情でミーアを愛撫し始める。そのあまりの快感に激しく身を捩れさせているミーア。
俺は女神達を心ゆくまで犯し味わい、その日は眠りにつくのであった。
ルチア達と湖水浴を楽しんでから早15日。
俺達は特に情報を得られないまま、郊外町の捜索に繰り出す日々を送っていた。
暑かった真夏の日差しも少し陰りを見せ始め、夜はその肌寒さに季節の移ろいを感じる。
そんな中、俺達はマリアネラ達と郊外町ヴェッキオを、いつもの様に捜索していた。
「最近は人攫い達も見つかりませんねご主人様~」
マルガが残念そうに金色の毛並みの良い尻尾を、ショボンとさせながら言う。
「そうだよねマルガ姉ちゃん~。荷馬車や檻馬車を見かけては調べているけど、人攫い達と全く関係の無い人達の物ばかりだったし…」
マルコが半ば諦めムードを漂わせながら言う言葉に、マルガが頷いている。
「…ここは身を隠す所には困る事の無い郊外町。私達の事をマルガさんの感知範囲外から監視している可能性もありますわね。なにせ相手は、自身の証拠を全て燃やし、消し去ってしまう程の訓練された相手ですからね」
「リーゼロッテの言う通りかもね。あたし達の方も、人攫い達との接触が減っているんだしさ。マルガには及ばないけど、ゴグレグだってワーリザードで、感知範囲は100m位あるんだけど、なかなか人攫い達を見つけられないからね」
マリアネラの言葉に頷くリーゼロッテ。マルガにマルコも頷いていた。
確かに最近、人攫い達を見つける事が出来ない。
マリアネラにしても、撃退している数が激減している。
俺達にはマルガのレアスキル、動物の心で意思の疎通の出来る、白銀キツネの子供ルナも居る。
ルナの感知範囲は400m。詳しく感知は出来ないが、人の悲鳴や戦闘の気配は、この沢山の人が生活している郊外町の中でも感じられる。
しかし、ルナの感知に掛かって現場に走って向かっても、既に人攫い達が事を成し遂げた後ばかりで、直接人攫い達と接触出来る事や、何かの情報を掴めるに迄には至っていなかった。
なので今回は、感知範囲の広い俺達と一緒に捜索したいとマリアネラが言ってきたので、共同で捜索に当たっているのだ。
まあ…実際に人攫い達と接触出来たとしても、前みたいに上級者のパーティーであったなら、今の俺達では苦戦は確実。
マリアネラ達と一緒なら、そこそこの上級者の人攫い達と接触をしても、撃退できるし安心だ。
その様な事を考えながら捜索に当たっていると、ルナが歩みを止めて、ちっちゃな耳をピクピクとさせる。
それを見たマルガは、レアスキルの動物の心で意思の疎通をして俺に振り返る。
「ご主人様!ルナが気配を感じました!私は何も感じていませんので、最低200mは離れています!」
「マルガどこから気配を感じてるって言ってるんだい!?」
「ここから東の方ですマリアネラさん!」
マルガの言葉を聞いたマリアネラは、武器を装備しながら
「私達は別方向から回りこむ!葵達はそのまま向かっておくれ!」
「解ったよマリアネラさん!」
俺の了承の言葉に頷いたマリアネラ達は、跳躍して向かって行く。
「俺達も現場に向かうよ!皆武器を装備して!」
俺の言葉に武器を装備するマルガにマルコ。俺達は気配の感じた方に全力で駆け出す。
「今回は絶対に尻尾を掴んでやるんだ!」
「そうですねマルコちゃん!」
走りながら気合を入れているマルガとマルコに、頷いているリーゼロッテ。
そして、現地にたどり着いた俺達は、地面に転がっている2つの死体を見て渋い表情になる。
「…今回も、また人攫い達が事を成し遂げた後の様ですね葵さん」
殺されている、恐らく目撃者であろう死体を見つめながら言うリーゼロッテの言葉に、落胆の色を隠せないマルガにマルコ。
「仕方ないよマルガにマルコ。…そう言えば、マリアネラさん達の方はどうだったんだろう?」
「そうだね葵兄ちゃん。人攫い達を回りこんで追うって言ってたけど…」
マルコが辺りをキョロキョロ見回していると、マルガとルナが同時にピクッと身体を反応させる。
「ご主人様!この近くで戦闘の気配を感じます!」
「葵さん、きっとマリアネラさん達ですわ。人攫い達を回りこむ事に成功したのでしょう」
「その場所に行ってみよう!皆行くよ!」
俺達はマルガを先頭に、気配を感じた場所迄走って行くと、数人の者達が戦闘を繰り広げていた。
「葵!来たのかい!」
人攫いの内の1人と鍔迫り合いをしているマリアネラが、俺達に気が付き振り向く。
ゴグレグとヨーランも同じ様に人攫い達と対峙していたが、俺達に気がついている様だった。
「俺達も加勢します!皆!隊列を組んで!」
俺の言葉にいつもの様に隊列を組むマルガ、リーゼロッテ、マルコ。
それを見た人攫いの内の1人が、攫った人を抱えたまま走りだした。
「葵!ここは私達で十分だから、アイツを追ってくれ!」
「解りました!いくよ皆!」
マリアネラの言葉に走りだした俺達の前に、人攫いが立ちはだかる。
「お前の相手は私だって言ってるだろ!」
高速で跳躍してきたマリアネラに蹴りを入れられる人攫いの男は、地面に飛ばされる。
「行け!葵!」
「はい!」
マリアネラの言葉に再度走り出す俺達は、逃げている人攫いの背後を捉える。
「お行きなさい!私の可愛い人形達!」
リーゼロッテの召喚武器、ローズマリーとブラッディーマリーの2体の人形が、高速で人攫いの背後に迫り、両腕の隠し腕の双剣で斬りつけた。
それを紙一重で躱した人攫いの男は、逃げ切れないと判断して攫った人を放り投げる。
放り出された女性は空を舞い地面に激突する所で、エアムーブを発動させたマルガにギリギリで助けられた。
「女性に酷い事をして!」
マルガは気絶している女性を地面にそっと横たえながら、激しく人攫いの男を睨んでいた。
「逃げ切る為に攫った人を放り投げたのでしょうが…甘かったですね。観念して貰いましょうか」
リーゼロッテは涼やかな笑みを浮かべると、人攫いの男の背後に、ローズマリーとブラッディーマリーを回らせ退路を断たせる。
俺は名剣フラガラッハを引き抜きながら、人攫いの男を霊視する。
「LV65のスカウトハンターだ。厄介なスキルも持っているから気をつけて皆!」
俺の言葉に頷くマルガとマルコは、武器を構えながら跳躍する。
「行きます!やあああ!」
「許して欲しいなら今のうちだよ!たあああ!」
マルガにマルコは気合の声を上げながら、スカウトハンター目掛けて跳躍する。
マルガとマルコは連携のとれたフェイントを織り交ぜながら、スカウトハンターに斬りかかる。
スカウトハンターは、右手の短剣でマルガの大熊猫の双爪を弾き、左手のバックラーでマルコの魔法銀のクリスを防ぎ、後方に跳躍をする。
しかし、それを当然の様に予測していたリーゼロッテの二体の人形が、スカウトハンターの後方から、着地した瞬間に斬りかかる。
「グウウ!」
唸り声を上げるスカウトハンターは、背中を大きく斬りつけられ動きを鈍らせる。
「流石リーゼロッテ!これで終わりだ!」
俺は動きの鈍ったスカウトハンターを名剣フラガラッハで斬りつける。
スカウトハンターは辛うじて俺の斬撃を躱すが、右腕を名剣フラガラッハに切断される。
そして距離を取り、体制を立て直すスカウトハンター。
「…もうやめてはどうですか?如何に上級者である貴方でも、連携の取れる私達4人相手ではキツイでしょう?それに、右腕は切断され、背中には深い切り傷…今降伏するなら、治療してあげますよ?」
リーゼロッテが両側にローズマリーとブラッディーマリーをフワフワと浮かせながら言う言葉に、ニヤッと口元に笑みを浮かべるスカウトハンターの身体が、淡黄色に光るオーラに包まれる。
次の瞬間、気戦術で身体強化をしたスカウトハンターが、高速でマルガ目掛けて飛びかかった。
「マルガはお前なんかにやらせない!」
俺は闘気術を発動させ、高速でマルガに向かうスカウトハンターの前に立ちはだかる。
「…グフウ…ゲフ…」
口から血を吐きながら、微かに唸り声を上げるスカウトハンターは、俺の名剣フラガラッハに胸を貫かれていた。
しかし、死の恐怖を感じていなさそうなスカウトハンターは、寒気のする様な笑みを俺に向けると、残っている左腕で俺の胸ぐらを掴む。
その光景を見ていたリーゼロッテが何かに気が付き、俺に向かって叫ぶ。
「葵さんマルガさん逃げて下さい!その男は、自滅のマジックアイテムを使って、2人を道連れにするつもりです!」
滅多に見せない様な狼狽した面持ちで叫ぶリーゼロッテ。
俺は咄嗟にマルガを後方に突き飛ばし、俺とスカウトハンターから遠ざける。
それと同時に、俺の胸ぐらを掴んでいるスカウトハンターの左腕が光りだす。
「いやーー!!ご主人様ーーー!!!」
俺に突き飛ばされて地面で蹲っているマルガが、瞳に涙を浮かべ、左手を伸ばしながら叫ぶ。
俺とスカウトハンターの身体が光に包まれ、炎に包まれる事を覚悟した時に、その異変は現れた。
俺とスカウトハンターを包んでいた光は、全てを焼きつくす炎を召喚する事無くその光を失う。
それを見たスカウトハンターが、茫然自失の声を上げる。
「そ…そん…な…馬鹿…な…」
微かに声を出すスカウトハンターは、口から血を吐きながら絶命して事切れる。
俺は掴んでいた左手を離すと、地面にドサッと崩れ落ちるスカウトハンター。
それを見ていた約1名が、物凄い早さで俺に抱きついた。
「ご主人しゃま~無事でよかったでしゅ~!!」
瞳に一杯の涙を浮かべながら、涙声で言うマルガが、グリグリと可愛い頭を胸に擦りつけてくる。
「ごめんねマルガ。心配させちゃって。マルガは大丈夫?」
「はい!私は大丈夫です!ご主人様!」
瞳をウルウルとさせながら、ギュッとしがみつくマルガの頭を優しく撫でる。
「しかし…どうして光が消えちゃったんだろうね葵兄ちゃん!まあ、助かったからそれで良かったのだけどさ」
マルコがスカウトハンターの死体を見ながら、不思議そうに首を傾げていた。
「…ひょっとしたら…葵さんの種族の特性である『呪い無効』の効果のせいかも知れません」
リーゼロッテが顎に手を当てながら言う。それを聞いた落ち着きを取り戻したマルガがリーゼロッテに聞き返す。
「どういう事なのですかリーゼロッテさん?」
「はい、元々こう言った自滅する様なマジックアイテムの効果…つまり魔法は、闇属性、又は呪いの効果を流用して作られている事が多いのです。葵さんはヴァンパイアの始祖の血を半分持っている魔族のヴァンパイアハーフ。葵さんは呪われている装備も、呪われる事無く装備出来ますわ。ですから『呪いを無効』にする特性を持っていたとしても、なんら不思議ではありません」
リーゼロッテの説明を聞いたマルガにマルコは、確かにと言い合いながら頷き合っていた。
…そう言えば、スカウトハンターの左腕が光り出した時、無意識にその左腕を掴んでいた。
その時に、自滅のマジックアイテムに触れていたのかも知れない…
「それを証拠に、このスカウトハンターにつけられている自滅のマジックアイテムは、まだその効力を持ったままですわ。恐らく…効果の取り消しと言う形で、元に戻ったのでしょう。この自滅のマジックアイテムを装備しなおさない限り、死んでいようが、気絶していようが、その効果が発動される事は無いでしょう。…葵さんの魔族の血の方が、呪いより強かったと言う事でしょうね」
リーゼロッテの説明を聞いたマルガとマルコが、おお~と、感嘆の声を上げる。
「凄いのです!流石はご主人様なのです~!」
「葵兄ちゃん凄いね!」
マルガとマルコは羨望の眼差しで、キラキラした瞳を俺に向ける。
え!?マジ!?俺って凄い!?
そんなキラキラした瞳で見つめられたら、オラ調子に乗って木にでも登っちゃうよ!?
そんな感じでデレデレしている俺を見て、口に軽く手を当てて、クスクスと笑っているリーゼロッテが
「マルガさんもマルコさんもその辺にしておいて、とりあえずは、この人攫いの死体を調べましょう。ここでは危険かも知れませんから、いつもの集合場所であるジェラードさんの教会にその死体を運びましょう。それで良いですか葵さん?」
「うんそれでいいよ。…リーゼロッテ、死体を運んで貰える?」
「解りましたわ葵さん」
苦笑いをしている俺を見て楽しげに微笑むリーゼロッテは、スカウトハンターの死体を2体の人形、ローズマリーとブラッディーマリーに運ばせる。
俺達はスカウトハンターの死体を運びながら、いつもの教会に足早に向かうのであった。
俺達はいつもの集合場所であるジェラードの教会にやって来た。
そして小奇麗に清掃されている大きな扉を開け中に入ると、声がかかった。
「お!来たね!」
少し安堵して嬉しそうに言うマリアネラを見て、ニコッと微笑むマルガにマルコ。
「マリアネラさんの方は大丈夫でしたか?」
「私達の方は、3人倒したよ。まあ…1人逃げられたけどね。でも、攫われた人は無事だったよ」
「流石はマリアネラさん達ですね。あの上級者達4人相手をして、3人倒してしまうなんて」
俺の言葉に気恥ずかしそうにしているマリアネラ。ゴグレグとヨーランはフフと笑っていた。
「そっちはどうだったんだい?あの人攫いには逃げられちまったのかい?」
「いえ、倒しましたわマリアネラさん。それに倒した死体も回収しました」
そう言って、スカウトハンターの死体をマリアネラ達の足元に降ろすリーゼロッテ。
その人攫いのスカウトハンターの死体を見たマリアネラ達は困惑の表情をする。
「どうしてこの死体は残っているんだい!?いつもなら倒した時は、こいつらは自滅のマジックアイテムで自らを全て燃やして、炭になってしまうのに…」
「…きっとマジックアイテムに何かの不具合でもあったのでしょう。なので全てを焼かれずに済みました」
全てを説明出来ないと理解しているリーゼロッテが、それらしい理由をつけてくれる。
リーゼロッテの言葉を聞いて成る程と頷いているマリアネラ。
「それで、この死体を調べて見ようと思うんだ。何か情報が解るかもしれないしさ。初めは現場で調べようと思ったんだけど、人攫い達の追撃があるかも知れないし、合流場所であるこの教会ならマリアネラさん達が居ると思ったから、死体をそのまま持って来ました」
「良い判断だね葵。あいつらの事だ。死体が残っていると解ったら、何をしてくるか解らないからね。ココに持ってきて正解だよ」
マリアネラの言葉に、少し得意げなマルガにマルコ。
「じゃ~死体を調べてみようかね。皆いいかい?」
マリアネラの言葉に頷く一同。マリアネラは慎重に死体を調べていく。
血に染まった、斬られた防具を外した時、マリアネラの顔が強張る。
「…葵。この死体は…本当にあの逃げた人攫いの男のものなんだよね?」
俺をきつく見るマリアネラに少し戸惑う俺。
「う…うん。この死体は本当に人攫いの死体だけど?」
俺の言葉にマルガやマルコ、リーゼロッテが頷く。
俺の瞳に疑いが無い事を感じたマリアネラは、静かに死体を指さす。
「…皆此処を見てご覧」
静かに語るマリアネラの言葉通りに、指された所を見ると、左肩に何か2つの紋章があった。
「これは…何なのですかマリアネラさん?」
マルガが可愛い子首を傾げながら言う。マルコも同じ様に小首を傾げていた。
「これはね、『従属の紋章』と言ってね、騎士団や傭兵団、それに属する者がつける事を義務付けられている紋章なのさ。この従属の紋章を見ると、どこの国の騎士団や傭兵団なのか解る様になっているんだよ。この従属の紋章はね、魔法でつけられていて、偽造出来ない様になっているんだよ。だから、この紋章によって、味方か敵が瞬時に判断出来るんだね。それにこの紋章は死んでも消える事が無いんだ。退団や追放されない限りはね」
マリアネラの説明を聞いて、なるほどと頷き合っているマルガにマルコ。
「その隷属の紋章がどうかされたのですかマリアネラさん?」
「ああ、有るね。大有りだよリーゼロッテ。だって…この隷属の紋章の1つは…フィンラルディア王国の上級守備隊の紋章なのだからね」
マリアネラの言葉を聞いた一同は驚きく。
「えええ!?この人攫いは、フィンラルディア王国の国軍のものだって言う事なの!?」
思わず大きな声を上げるマルコに、静かに頷くマリアネラ。
「そ…それはどういう事なのですかマリアネラさん!人を攫って居たのは…フィンラルディア王国と言う事なのでしょうか!?」
マルガが狼狽しながら言う。マルコもウンウンと頷いていた。
「それは解りませんわマルガさん。この者が賄賂でも貰って、人攫いを手伝っていた可能性もあります。いきなり人を攫わせていたのがフィンラルディア王国であると決めつけるには、早急すぎますわ」
「リーゼロッテの言う通りだね。こいつだけが手伝っていた可能性の方が高い。だって考えてみな。何の取り柄もない、この郊外町に住む者を攫ったって、フィンラルディア王国にとって、何の利益にもならないだろう?」
マリアネラの言葉に頷くマルガにマルコ。
「それにもしフィンラルディア王国が攫っていたとして、売る以外に利益の上がらない人達なんだ。そんな事をしていれば、どこかの奴隷商が儲かっている話が出る。そうなれば、あのギルゴマさんが情報を掴んでいないはずはないしね」
俺の言葉に、確かにと頷くマルガにマルコ。
「とりあえずは…フィンラルディア王国の事は別として…このもう一つの紋章は貴族印でよろしいのでしょうかマリアネラさん?」
「ああ、そうだろうね。リーゼロッテの言う通り、フィンラルディア王国の上級守備隊にもなれば、どこかの貴族の騎士団に属している奴も多いって話だしね。こいつもどこかの貴族の騎士団に属しているんだろうさ。この貴族印が、どこの貴族印かは解らないけどね」
「ならリーゼロッテ、この貴族印と上級守備隊印の2つの紋章を、書きとめておいて。後で解る人にみて貰えば、どこの貴族の騎士団か解るだろうしさ」
俺の言葉に頷くリーゼロッテは、2つの紋章をスケッチしだす。
レアスキルの器用な指先を持つリーゼロッテは、指先で行う事はなんでも天才的に出来る。
絵を書くのも非常に上手い。
瞬く間に、寸分たがわぬ紋章の絵を書きとめるリーゼロッテ。
「とりあえずはどうするのですかご主人様?この死体をフィンラルディア王国の守備隊に渡して調査して貰うのですか?」
「…いや、それは不味いと思うよマルガ」
俺の顔色の優れない表情を見て、困惑しているマルガ。
「それはどうしてですかご主人様?」
「それはですねマルガさん。もし、この死体をフィンラルディア王国の守備隊に差し出せば、殺したのが私達であると解ってしまいます。私達の話を信じてくれれば良いのですが、証拠はありません。もし、守備隊の中に、何か悪い考えを持った人がいるのなら、私達が罪もないフィンラルディア王国の守備隊の人を殺して略奪したと、容疑を掛ける人も居るかも知れないからです」
「そ…そんな…」
リーゼロッテの説明に、小さく呟きながら、瞳を揺らしているマルガとマルコ。
「リーゼロッテの言う通りだね。とりあえず、ルチアに相談してみよう。この貴族印の事もあるしね」
「そうですねご主人様!ルチアさんなら、きっと私達を信じてくれるのです!」
尻尾をブンブンとさせながら言うマルガの頭を優しく撫でると、嬉しそうにしているマルガ。
「そうだね。葵達とルチア王女様には信頼関係が有る様だし、それが1番だろうね」
ウンウンと頷いているマリアネラ。
「でも…この死体はどうしましょうか?このまま放っておけば腐ってしまいますし…」
リーゼロッテの言葉に、マリアネラが応える。
「それは大丈夫だよリーゼロッテ。ここは教会なんだ。教会にはね、大体霊安室があるんだよ。この教会にも霊安室はある。そこに入れておけば、魔法効果の施されている霊安室だから、死体が腐る事はないんだよ。ジェラードには私から言っておくよ。だから葵達は、ルチア王女様と相談してくれ」
マリアネラの言葉に頷く一同。
「でも…ここに死体を置くのは…危険じゃないのですか?ひょっとしたら…人攫い達が…奪い返しにくるかもですし」
「大丈夫だよマルガ。今日から私達はこの教会に居る事にするから。その間に、ルチア王女様とどうしたら良いか話し合ってくれ」
マリアネラの言葉に、はい!と、元気良く返事をするマルガ。
「では…ルチアと相談する間、お願いしますねマリアネラさん」
「ああ!まかしときな!」
「無理はしないでくださいねマリアネラさん」
心配げに言うマルガの頭を、嬉しそうに撫でるマリアネラ。
「大丈夫だよマルガ。私達はそんな簡単にやられないよ。安心しな!」
その言葉を聞いて、頷くマルガにマルコ。
「では、ルチアと相談してきます」
「ああ!行って来な!」
俺達は人攫いの死体をマリアネラ達に任せて、王宮に向かう事になったのであった。
夕食を取り、湯浴み場で湯に浸かり、その気持ち良さを皆で感じていた。
「今日は凄く楽しかったです葵様!」
「そうです~ミーアちゃんの言う通りなのです葵様~!」
一緒に湯に浸かっているミーアとシノンが、顔を見合わせながら嬉しそうにしていた。
「ミーアとシノンの言う通りです。ルチア様が持ってきてくれた食べ物も、大変美味しかったですし」
ミーアとシノンの頭を優しく撫でているステラ。
「本当にありがとうですご主人様~!!」
嬉しそうにそう言ったマルガは、俺の胸に飛び込んできた。
マルガの一糸纏わぬ乙女の柔肌が、俺の胸にその感触を楽しませている。
その極上の柔肌を感じる様にギュッとマルガを抱きしめると、嬉しそうにギュッと抱き返してくれる愛しいマルガ。
ふとマルガの体に視線を落とすと、真夏の日差しに焼かれたのか、少し日焼けをして、水着の跡がついていた。
「マルガ少し日に焼けた?」
その言葉を聞いたマルガは急にアワアワマルガになって
「ご主人様は、日焼けして黒くなった私がお嫌いですか?」
瞳をウルウルとさせて言うアワアワマルガを見てプッと吹いてしまうと、今度は拗ねマルガに変身してしまった。
「ごめんごめん。日焼けして黒くなったっていっても、ほんの僅かだよ。マルガは元々色が白いしすぐに元に戻るよ」
少し頬をプクッとさせているマルガの頭を優しく撫でると、エヘヘと言った感じで小さい舌をペロッと出してはにかんでいる。
マルガもそうだけど、皆少し日焼けをしているね。皆元々色白だから、少しの日焼けでもよく解る。
水着で隠された部分はいつもの様に白く、隠されていない部分は少し小麦色…
その女神たちの一糸纏わぬ女体の美しさと、夏にだけ味わえる日焼けの水着の跡を見て、俺の瞳は艶かしく光る。
「…あ…うん…」
少し甘い吐息混じりの声を上げるマルガ。
俺は両手を腰に回し、マルガの小さく可愛い胸の上に申し訳なさそうに付いている乳首に吸い付いていた。
日焼けをしたマルガの水着の跡に指を這わせて、乙女の柔肌を十分に堪能しながら、マルガの乳首を舌で転がす。マルガはギュッと俺にしがみつき、俺に乳首を味わって貰える喜びに浸って居る様であった。
「…葵さん、葵さんのココがこんなに立派になってますわ…」
そう言いながら俺のモノを優しく握るリーゼロッテが、俺にその豊満な胸を感じさせる様に抱きついてくる。
「…リーゼロッテも少し日焼けをしたね。水着の跡がよく解るよ」
「水着の跡は…お嫌いですか?」
「ううん…かわいいよリーゼロッテ…」
俺はリーゼロッテを引き寄せ、その豊満な胸に舌を這わせる。
マシュマロの様な手に余る豊満な胸を堪能しながら、リーゼロッテのピンク色の乳首に吸い付くと、金色の透き通る様な瞳を艶かしい色にしているリーゼロッテ。
そんな俺とマルガ、リーゼロッテを見ていた、ステラ、ミーア、シノンの3人が俺の傍に近寄る。
「私の日焼けの跡はどうですか葵様…見てくれますか?」
「葵様~私も日焼けの跡を見て欲しいのです~」
ミーアとシノンが切なそうな顔をしながら、俺の目の前に下半身を持ってきた。
胸と同様に日焼けの跡を残している、ミーアとシノンの下半身は、水着の跡がくっきりと残っていて、その白色と小麦色の肌色が、鮮やかなコントラストをなしていた。
俺は眼前に持ってこられたミーアとシノンの可愛い下腹部に我慢が出来なくなって、ミーアとシノンの秘所に吸い付いた。
「ふあ…ニャはん…」
「はう…うんん…」
俺に交互に秘所を舐められているミーアとシノンは、お互い抱き合いながら、俺に秘所を舐められる快感を味わっていた。
暫くミーアとシノンの秘所を交互に味わっていた俺の頭を、誰かが掴み、強引にキスをしてくる子がいた。
俺の口の中に、甘く柔らかい舌を忍び込ませ、俺に味わって欲しいかの様に、唾も一緒に送り込んでくる。俺はそれを堪能して、同じ様に唾を飲ませて上げると、嬉しそうに味わいながら、喉を鳴らして飲み込んでいる。
「今夜も…皆でご奉仕します葵様…」
俺から顔を離し、求める様におねだりする様に言うステラは、銀色の尻尾を物欲しそうに揺らしていた。
「…うん、今日も皆を味あわせて…」
その言葉を聞いた女神達は、その乙女の柔肌を俺に感じさせながら、湯船から俺を引っ張りあげると、柔らかい布の上に俺を座らせる。
すると女神達は石鹸を泡立て初め、それでお互いを洗い始める。
女神達は隅々まで洗いアワアワになると、俺の体に乙女の柔肌をこすりつける。
「葵さん…綺麗にしてさしあげますわ…」
リーゼロッテのその言葉を皮切りに、艶めかしい瞳をしている女神達が、その柔肌の全てを使って、俺を洗っていく。
ミーアとシノンは足に縋り付く様に洗い始める。ステラとリーゼロッテは両腕を秘所に挟んで腰を振りながら洗ってくれる。
「ご主人様…気持良いですか?」
マルガは俺に抱きつきながら、アワアワになった華奢な身体を使って、俺に抱きつきながら洗ってくれる。
「マルガ…気持ち良いよ…」
俺がそう言うと、顔の赤いマルガは俺に顔を近づけ、そのちっちゃな口を開け俺の口の中に舌を忍び込ませてきた。
先程のステラとのキスを見ていて嫉妬したのか、同じ様に唾を忍び込ませて俺に味わわせるマルガ。
その可愛さに俺は思わずマルガを抱きしめて、ステラと同じ様に、マルガに唾を飲ませてあげると、それを口の中で味わって、喉を鳴らして飲み込んでいくマルガ。
「…では、今日はマルガさんから奉仕しですわね」
少し悪戯っぽく言うリーゼロッテはステラに視線を送ると、何かを感じたステラが楽しそうに頷く。
そして、リーゼロッテとステラはマルガを両側から抱え上げると、マルガを大股開きで俺に見せる様にする。
「は…はう…恥ずかしいです…リーゼロッテさん…ステラさん…」
俺に秘所を見られている事に欲情しているマルガの秘所からは、キラキラと蜜の様に、愛液が流れ出していた。
「大丈夫ですよマルガさん。ねえ葵さん?」
「…うん、リーゼロッテの言う通り…可愛いよマルガ」
その言葉を聞いたマルガは、真っ赤になりながら両手で顔を隠す。それと反比例をして、マルガの秘所は物欲しそうにパクパクと口を開いたり閉じたりしていた。
「ではマルガ様…存分に葵様に味わって貰ってくださいね」
悪戯っぽいステラがフフフと微笑むと、リーゼロッテと一緒に俺のいきり立つモノの上に、マルガを降ろした。
「はううううううんんん!!!」
甘い吐息混じりの甲高い声を上げるマルガ。ステラとリーゼロッテに、俺のモノを入れられたマルガは、膣をキュッと嬉しそうに締め付けてくる。
「本当にマルガの膣は気持ち良いね。何回犯しても…一向に緩くならない…。まるで初めての時の様だね」
その言葉を聞いたマルガは、歓喜の表情を浮かべると、俺の口に吸い付きながら、可愛い腰を振り、俺のモノをヌルヌルの蜜を溢れさせている膣で感じていく。
俺もそんな可愛いマルガに応える様に、力一杯下からマルガを犯す為に腰を突き上げる。
突き上げるたびに甘い吐息を辺りに撒き散らすマルガを見て、ミーアとシノンが切なそうな声を上げる。
「私にも…ご奉仕させて下さい葵様…」
「私も…葵様に味わって貰いたいです~」
ミーアとシノンは俺にキスをしながらおねだりしてくる。
「じゃ…シノンは俺の顔の上に…その可愛いお尻を持ってきて…。ミーアは…俺とマルガの繋がっている所を…口で奉仕して…」
その言葉を聞いたミーアとシノンは歓喜の表情をすると、シノンは俺の顔の上に腰を下ろし、俺に秘所を味わって貰うかのように腰を振り、ミーアはマルガを犯している俺のモノと袋を舌で味わい奉仕をして、マルガの膣を犯しているモノもその舌で味わっていた。
「マルガ様…葵様のモノを…こんな可愛い膣で咥え込むなんて…可愛すぎます」
「うんんんん!」
ミーアに恥ずかしい事を言われながら、舌でお尻の穴を舐められているマルガは、身体をピクつかせながら、更に甘い吐息を撒き散らす。
「ステラにリーゼロッテ。マルガを気持ち良くさせてあげて。シノンは…ステラとリーゼロッテの秘所を…気持よくさせて」
俺の言葉に頷く女神達は、俺の上でその艶めかしい姿を隠すこと無く見せてくれる。
俺に秘所とお尻の穴を舐められ、舌を入れられているシノンは、身体をピクピクとさせながら、両手を使って、必死でステラとリーゼロッテの秘所に愛撫をしている。
そのシノンの愛撫に秘所から蜜を滴らせているステラとリーゼロッテは、マルガの胸に口をつけると、マルガの可愛い乳首に吸い付き、舌でマルガの乳首を弄ぶ。
そのリーゼロッテとステラの愛撫に我慢できなくなったマルガは、シノンに抱きつきキスをしていた。
俺は下からマルガを犯し、シノンの秘所とお尻の穴を下で味わい吸い付きながら、ミーアの柔らかい舌で袋を愛撫されている気持ち良さに浸りながら、女神達の艶めかしい姿を見て、至高の幸福を感じていた。
すると、俺に下から力一杯犯され、ステラとリーゼロッテに胸を愛撫されているマルガの体は、小刻みに震えだし、何かを求める様な甘い吐息を吐き始める。
「ご主人しゃま…ヒキましゅ…ヒカせていただきましゅ!!!!」
シノンとキスをしながら声高に叫ぶマルガの体は、大きく弾ける。
マルガの絶頂の影響で、マルガの膣はキュウウウと俺のモノを刺激する。
俺はその快感に、欲望を全て送り込むかの様に、マルガの子宮に直接種付けするかの様に、精を注ぎ込む。
それと同時に、俺に秘所とお尻の穴を下で犯されていたシノンや、シノンに秘所を愛撫されていたステラとリーゼロッテが同時に絶頂を迎える。
「「「うんんんんんんん!!!!!」」」
声を揃え絶頂を迎えるリーゼロッテ、ステラ、シノンの3人は抱き合いながらその余韻に浸っていた。
俺はそれを至福の気持で見つめていると、精を注がれたマルガを俺の上から降ろしたミーアが、マルガの秘所に顔を埋める。
「葵様の精をこんなに注いで貰って…溢れちゃってますよマルガ様…」
そう言って、マルガの可愛い膣に口をつけ、俺の精子をマルガの膣から吸い出すミーア。
口の中一杯に俺の精子を含んだミーアは、クチュクチュとそれを味わうと、マルガにそのままキスをして、俺の精子を口移しに飲ませている。
「マルガ様…葵様の精は…美味しいですね…」
「…はい…ご主人様の子種は…とても…美味しいのです…」
そういったマルガは、再度俺の精子をミーアに口移ししている。マルガとミーアは何度も俺の精子を口移ししながら味わって居る。
俺はその光景に我慢出来無くなって、ミーアの腰を掴み、一気に後ろからミーアの膣にモノをねじ込み犯す。
「ウニャアアアアアン!!!!」
猫の様な甘い声を上げるミーア。
「…皆まだまだ一杯犯すからね…皆を一杯味わわせて…」
ミーアを後ろから力一杯犯す俺の言葉を聞いて、女神達が妖艶な喜びの表情を向ける。
「まずはミーアからね…一杯犯してあげる…みんなもミーアを気持ち良くさせてあげて…」
俺の言葉に、女神達は妖艶な表情でミーアを愛撫し始める。そのあまりの快感に激しく身を捩れさせているミーア。
俺は女神達を心ゆくまで犯し味わい、その日は眠りにつくのであった。
ルチア達と湖水浴を楽しんでから早15日。
俺達は特に情報を得られないまま、郊外町の捜索に繰り出す日々を送っていた。
暑かった真夏の日差しも少し陰りを見せ始め、夜はその肌寒さに季節の移ろいを感じる。
そんな中、俺達はマリアネラ達と郊外町ヴェッキオを、いつもの様に捜索していた。
「最近は人攫い達も見つかりませんねご主人様~」
マルガが残念そうに金色の毛並みの良い尻尾を、ショボンとさせながら言う。
「そうだよねマルガ姉ちゃん~。荷馬車や檻馬車を見かけては調べているけど、人攫い達と全く関係の無い人達の物ばかりだったし…」
マルコが半ば諦めムードを漂わせながら言う言葉に、マルガが頷いている。
「…ここは身を隠す所には困る事の無い郊外町。私達の事をマルガさんの感知範囲外から監視している可能性もありますわね。なにせ相手は、自身の証拠を全て燃やし、消し去ってしまう程の訓練された相手ですからね」
「リーゼロッテの言う通りかもね。あたし達の方も、人攫い達との接触が減っているんだしさ。マルガには及ばないけど、ゴグレグだってワーリザードで、感知範囲は100m位あるんだけど、なかなか人攫い達を見つけられないからね」
マリアネラの言葉に頷くリーゼロッテ。マルガにマルコも頷いていた。
確かに最近、人攫い達を見つける事が出来ない。
マリアネラにしても、撃退している数が激減している。
俺達にはマルガのレアスキル、動物の心で意思の疎通の出来る、白銀キツネの子供ルナも居る。
ルナの感知範囲は400m。詳しく感知は出来ないが、人の悲鳴や戦闘の気配は、この沢山の人が生活している郊外町の中でも感じられる。
しかし、ルナの感知に掛かって現場に走って向かっても、既に人攫い達が事を成し遂げた後ばかりで、直接人攫い達と接触出来る事や、何かの情報を掴めるに迄には至っていなかった。
なので今回は、感知範囲の広い俺達と一緒に捜索したいとマリアネラが言ってきたので、共同で捜索に当たっているのだ。
まあ…実際に人攫い達と接触出来たとしても、前みたいに上級者のパーティーであったなら、今の俺達では苦戦は確実。
マリアネラ達と一緒なら、そこそこの上級者の人攫い達と接触をしても、撃退できるし安心だ。
その様な事を考えながら捜索に当たっていると、ルナが歩みを止めて、ちっちゃな耳をピクピクとさせる。
それを見たマルガは、レアスキルの動物の心で意思の疎通をして俺に振り返る。
「ご主人様!ルナが気配を感じました!私は何も感じていませんので、最低200mは離れています!」
「マルガどこから気配を感じてるって言ってるんだい!?」
「ここから東の方ですマリアネラさん!」
マルガの言葉を聞いたマリアネラは、武器を装備しながら
「私達は別方向から回りこむ!葵達はそのまま向かっておくれ!」
「解ったよマリアネラさん!」
俺の了承の言葉に頷いたマリアネラ達は、跳躍して向かって行く。
「俺達も現場に向かうよ!皆武器を装備して!」
俺の言葉に武器を装備するマルガにマルコ。俺達は気配の感じた方に全力で駆け出す。
「今回は絶対に尻尾を掴んでやるんだ!」
「そうですねマルコちゃん!」
走りながら気合を入れているマルガとマルコに、頷いているリーゼロッテ。
そして、現地にたどり着いた俺達は、地面に転がっている2つの死体を見て渋い表情になる。
「…今回も、また人攫い達が事を成し遂げた後の様ですね葵さん」
殺されている、恐らく目撃者であろう死体を見つめながら言うリーゼロッテの言葉に、落胆の色を隠せないマルガにマルコ。
「仕方ないよマルガにマルコ。…そう言えば、マリアネラさん達の方はどうだったんだろう?」
「そうだね葵兄ちゃん。人攫い達を回りこんで追うって言ってたけど…」
マルコが辺りをキョロキョロ見回していると、マルガとルナが同時にピクッと身体を反応させる。
「ご主人様!この近くで戦闘の気配を感じます!」
「葵さん、きっとマリアネラさん達ですわ。人攫い達を回りこむ事に成功したのでしょう」
「その場所に行ってみよう!皆行くよ!」
俺達はマルガを先頭に、気配を感じた場所迄走って行くと、数人の者達が戦闘を繰り広げていた。
「葵!来たのかい!」
人攫いの内の1人と鍔迫り合いをしているマリアネラが、俺達に気が付き振り向く。
ゴグレグとヨーランも同じ様に人攫い達と対峙していたが、俺達に気がついている様だった。
「俺達も加勢します!皆!隊列を組んで!」
俺の言葉にいつもの様に隊列を組むマルガ、リーゼロッテ、マルコ。
それを見た人攫いの内の1人が、攫った人を抱えたまま走りだした。
「葵!ここは私達で十分だから、アイツを追ってくれ!」
「解りました!いくよ皆!」
マリアネラの言葉に走りだした俺達の前に、人攫いが立ちはだかる。
「お前の相手は私だって言ってるだろ!」
高速で跳躍してきたマリアネラに蹴りを入れられる人攫いの男は、地面に飛ばされる。
「行け!葵!」
「はい!」
マリアネラの言葉に再度走り出す俺達は、逃げている人攫いの背後を捉える。
「お行きなさい!私の可愛い人形達!」
リーゼロッテの召喚武器、ローズマリーとブラッディーマリーの2体の人形が、高速で人攫いの背後に迫り、両腕の隠し腕の双剣で斬りつけた。
それを紙一重で躱した人攫いの男は、逃げ切れないと判断して攫った人を放り投げる。
放り出された女性は空を舞い地面に激突する所で、エアムーブを発動させたマルガにギリギリで助けられた。
「女性に酷い事をして!」
マルガは気絶している女性を地面にそっと横たえながら、激しく人攫いの男を睨んでいた。
「逃げ切る為に攫った人を放り投げたのでしょうが…甘かったですね。観念して貰いましょうか」
リーゼロッテは涼やかな笑みを浮かべると、人攫いの男の背後に、ローズマリーとブラッディーマリーを回らせ退路を断たせる。
俺は名剣フラガラッハを引き抜きながら、人攫いの男を霊視する。
「LV65のスカウトハンターだ。厄介なスキルも持っているから気をつけて皆!」
俺の言葉に頷くマルガとマルコは、武器を構えながら跳躍する。
「行きます!やあああ!」
「許して欲しいなら今のうちだよ!たあああ!」
マルガにマルコは気合の声を上げながら、スカウトハンター目掛けて跳躍する。
マルガとマルコは連携のとれたフェイントを織り交ぜながら、スカウトハンターに斬りかかる。
スカウトハンターは、右手の短剣でマルガの大熊猫の双爪を弾き、左手のバックラーでマルコの魔法銀のクリスを防ぎ、後方に跳躍をする。
しかし、それを当然の様に予測していたリーゼロッテの二体の人形が、スカウトハンターの後方から、着地した瞬間に斬りかかる。
「グウウ!」
唸り声を上げるスカウトハンターは、背中を大きく斬りつけられ動きを鈍らせる。
「流石リーゼロッテ!これで終わりだ!」
俺は動きの鈍ったスカウトハンターを名剣フラガラッハで斬りつける。
スカウトハンターは辛うじて俺の斬撃を躱すが、右腕を名剣フラガラッハに切断される。
そして距離を取り、体制を立て直すスカウトハンター。
「…もうやめてはどうですか?如何に上級者である貴方でも、連携の取れる私達4人相手ではキツイでしょう?それに、右腕は切断され、背中には深い切り傷…今降伏するなら、治療してあげますよ?」
リーゼロッテが両側にローズマリーとブラッディーマリーをフワフワと浮かせながら言う言葉に、ニヤッと口元に笑みを浮かべるスカウトハンターの身体が、淡黄色に光るオーラに包まれる。
次の瞬間、気戦術で身体強化をしたスカウトハンターが、高速でマルガ目掛けて飛びかかった。
「マルガはお前なんかにやらせない!」
俺は闘気術を発動させ、高速でマルガに向かうスカウトハンターの前に立ちはだかる。
「…グフウ…ゲフ…」
口から血を吐きながら、微かに唸り声を上げるスカウトハンターは、俺の名剣フラガラッハに胸を貫かれていた。
しかし、死の恐怖を感じていなさそうなスカウトハンターは、寒気のする様な笑みを俺に向けると、残っている左腕で俺の胸ぐらを掴む。
その光景を見ていたリーゼロッテが何かに気が付き、俺に向かって叫ぶ。
「葵さんマルガさん逃げて下さい!その男は、自滅のマジックアイテムを使って、2人を道連れにするつもりです!」
滅多に見せない様な狼狽した面持ちで叫ぶリーゼロッテ。
俺は咄嗟にマルガを後方に突き飛ばし、俺とスカウトハンターから遠ざける。
それと同時に、俺の胸ぐらを掴んでいるスカウトハンターの左腕が光りだす。
「いやーー!!ご主人様ーーー!!!」
俺に突き飛ばされて地面で蹲っているマルガが、瞳に涙を浮かべ、左手を伸ばしながら叫ぶ。
俺とスカウトハンターの身体が光に包まれ、炎に包まれる事を覚悟した時に、その異変は現れた。
俺とスカウトハンターを包んでいた光は、全てを焼きつくす炎を召喚する事無くその光を失う。
それを見たスカウトハンターが、茫然自失の声を上げる。
「そ…そん…な…馬鹿…な…」
微かに声を出すスカウトハンターは、口から血を吐きながら絶命して事切れる。
俺は掴んでいた左手を離すと、地面にドサッと崩れ落ちるスカウトハンター。
それを見ていた約1名が、物凄い早さで俺に抱きついた。
「ご主人しゃま~無事でよかったでしゅ~!!」
瞳に一杯の涙を浮かべながら、涙声で言うマルガが、グリグリと可愛い頭を胸に擦りつけてくる。
「ごめんねマルガ。心配させちゃって。マルガは大丈夫?」
「はい!私は大丈夫です!ご主人様!」
瞳をウルウルとさせながら、ギュッとしがみつくマルガの頭を優しく撫でる。
「しかし…どうして光が消えちゃったんだろうね葵兄ちゃん!まあ、助かったからそれで良かったのだけどさ」
マルコがスカウトハンターの死体を見ながら、不思議そうに首を傾げていた。
「…ひょっとしたら…葵さんの種族の特性である『呪い無効』の効果のせいかも知れません」
リーゼロッテが顎に手を当てながら言う。それを聞いた落ち着きを取り戻したマルガがリーゼロッテに聞き返す。
「どういう事なのですかリーゼロッテさん?」
「はい、元々こう言った自滅する様なマジックアイテムの効果…つまり魔法は、闇属性、又は呪いの効果を流用して作られている事が多いのです。葵さんはヴァンパイアの始祖の血を半分持っている魔族のヴァンパイアハーフ。葵さんは呪われている装備も、呪われる事無く装備出来ますわ。ですから『呪いを無効』にする特性を持っていたとしても、なんら不思議ではありません」
リーゼロッテの説明を聞いたマルガにマルコは、確かにと言い合いながら頷き合っていた。
…そう言えば、スカウトハンターの左腕が光り出した時、無意識にその左腕を掴んでいた。
その時に、自滅のマジックアイテムに触れていたのかも知れない…
「それを証拠に、このスカウトハンターにつけられている自滅のマジックアイテムは、まだその効力を持ったままですわ。恐らく…効果の取り消しと言う形で、元に戻ったのでしょう。この自滅のマジックアイテムを装備しなおさない限り、死んでいようが、気絶していようが、その効果が発動される事は無いでしょう。…葵さんの魔族の血の方が、呪いより強かったと言う事でしょうね」
リーゼロッテの説明を聞いたマルガとマルコが、おお~と、感嘆の声を上げる。
「凄いのです!流石はご主人様なのです~!」
「葵兄ちゃん凄いね!」
マルガとマルコは羨望の眼差しで、キラキラした瞳を俺に向ける。
え!?マジ!?俺って凄い!?
そんなキラキラした瞳で見つめられたら、オラ調子に乗って木にでも登っちゃうよ!?
そんな感じでデレデレしている俺を見て、口に軽く手を当てて、クスクスと笑っているリーゼロッテが
「マルガさんもマルコさんもその辺にしておいて、とりあえずは、この人攫いの死体を調べましょう。ここでは危険かも知れませんから、いつもの集合場所であるジェラードさんの教会にその死体を運びましょう。それで良いですか葵さん?」
「うんそれでいいよ。…リーゼロッテ、死体を運んで貰える?」
「解りましたわ葵さん」
苦笑いをしている俺を見て楽しげに微笑むリーゼロッテは、スカウトハンターの死体を2体の人形、ローズマリーとブラッディーマリーに運ばせる。
俺達はスカウトハンターの死体を運びながら、いつもの教会に足早に向かうのであった。
俺達はいつもの集合場所であるジェラードの教会にやって来た。
そして小奇麗に清掃されている大きな扉を開け中に入ると、声がかかった。
「お!来たね!」
少し安堵して嬉しそうに言うマリアネラを見て、ニコッと微笑むマルガにマルコ。
「マリアネラさんの方は大丈夫でしたか?」
「私達の方は、3人倒したよ。まあ…1人逃げられたけどね。でも、攫われた人は無事だったよ」
「流石はマリアネラさん達ですね。あの上級者達4人相手をして、3人倒してしまうなんて」
俺の言葉に気恥ずかしそうにしているマリアネラ。ゴグレグとヨーランはフフと笑っていた。
「そっちはどうだったんだい?あの人攫いには逃げられちまったのかい?」
「いえ、倒しましたわマリアネラさん。それに倒した死体も回収しました」
そう言って、スカウトハンターの死体をマリアネラ達の足元に降ろすリーゼロッテ。
その人攫いのスカウトハンターの死体を見たマリアネラ達は困惑の表情をする。
「どうしてこの死体は残っているんだい!?いつもなら倒した時は、こいつらは自滅のマジックアイテムで自らを全て燃やして、炭になってしまうのに…」
「…きっとマジックアイテムに何かの不具合でもあったのでしょう。なので全てを焼かれずに済みました」
全てを説明出来ないと理解しているリーゼロッテが、それらしい理由をつけてくれる。
リーゼロッテの言葉を聞いて成る程と頷いているマリアネラ。
「それで、この死体を調べて見ようと思うんだ。何か情報が解るかもしれないしさ。初めは現場で調べようと思ったんだけど、人攫い達の追撃があるかも知れないし、合流場所であるこの教会ならマリアネラさん達が居ると思ったから、死体をそのまま持って来ました」
「良い判断だね葵。あいつらの事だ。死体が残っていると解ったら、何をしてくるか解らないからね。ココに持ってきて正解だよ」
マリアネラの言葉に、少し得意げなマルガにマルコ。
「じゃ~死体を調べてみようかね。皆いいかい?」
マリアネラの言葉に頷く一同。マリアネラは慎重に死体を調べていく。
血に染まった、斬られた防具を外した時、マリアネラの顔が強張る。
「…葵。この死体は…本当にあの逃げた人攫いの男のものなんだよね?」
俺をきつく見るマリアネラに少し戸惑う俺。
「う…うん。この死体は本当に人攫いの死体だけど?」
俺の言葉にマルガやマルコ、リーゼロッテが頷く。
俺の瞳に疑いが無い事を感じたマリアネラは、静かに死体を指さす。
「…皆此処を見てご覧」
静かに語るマリアネラの言葉通りに、指された所を見ると、左肩に何か2つの紋章があった。
「これは…何なのですかマリアネラさん?」
マルガが可愛い子首を傾げながら言う。マルコも同じ様に小首を傾げていた。
「これはね、『従属の紋章』と言ってね、騎士団や傭兵団、それに属する者がつける事を義務付けられている紋章なのさ。この従属の紋章を見ると、どこの国の騎士団や傭兵団なのか解る様になっているんだよ。この従属の紋章はね、魔法でつけられていて、偽造出来ない様になっているんだよ。だから、この紋章によって、味方か敵が瞬時に判断出来るんだね。それにこの紋章は死んでも消える事が無いんだ。退団や追放されない限りはね」
マリアネラの説明を聞いて、なるほどと頷き合っているマルガにマルコ。
「その隷属の紋章がどうかされたのですかマリアネラさん?」
「ああ、有るね。大有りだよリーゼロッテ。だって…この隷属の紋章の1つは…フィンラルディア王国の上級守備隊の紋章なのだからね」
マリアネラの言葉を聞いた一同は驚きく。
「えええ!?この人攫いは、フィンラルディア王国の国軍のものだって言う事なの!?」
思わず大きな声を上げるマルコに、静かに頷くマリアネラ。
「そ…それはどういう事なのですかマリアネラさん!人を攫って居たのは…フィンラルディア王国と言う事なのでしょうか!?」
マルガが狼狽しながら言う。マルコもウンウンと頷いていた。
「それは解りませんわマルガさん。この者が賄賂でも貰って、人攫いを手伝っていた可能性もあります。いきなり人を攫わせていたのがフィンラルディア王国であると決めつけるには、早急すぎますわ」
「リーゼロッテの言う通りだね。こいつだけが手伝っていた可能性の方が高い。だって考えてみな。何の取り柄もない、この郊外町に住む者を攫ったって、フィンラルディア王国にとって、何の利益にもならないだろう?」
マリアネラの言葉に頷くマルガにマルコ。
「それにもしフィンラルディア王国が攫っていたとして、売る以外に利益の上がらない人達なんだ。そんな事をしていれば、どこかの奴隷商が儲かっている話が出る。そうなれば、あのギルゴマさんが情報を掴んでいないはずはないしね」
俺の言葉に、確かにと頷くマルガにマルコ。
「とりあえずは…フィンラルディア王国の事は別として…このもう一つの紋章は貴族印でよろしいのでしょうかマリアネラさん?」
「ああ、そうだろうね。リーゼロッテの言う通り、フィンラルディア王国の上級守備隊にもなれば、どこかの貴族の騎士団に属している奴も多いって話だしね。こいつもどこかの貴族の騎士団に属しているんだろうさ。この貴族印が、どこの貴族印かは解らないけどね」
「ならリーゼロッテ、この貴族印と上級守備隊印の2つの紋章を、書きとめておいて。後で解る人にみて貰えば、どこの貴族の騎士団か解るだろうしさ」
俺の言葉に頷くリーゼロッテは、2つの紋章をスケッチしだす。
レアスキルの器用な指先を持つリーゼロッテは、指先で行う事はなんでも天才的に出来る。
絵を書くのも非常に上手い。
瞬く間に、寸分たがわぬ紋章の絵を書きとめるリーゼロッテ。
「とりあえずはどうするのですかご主人様?この死体をフィンラルディア王国の守備隊に渡して調査して貰うのですか?」
「…いや、それは不味いと思うよマルガ」
俺の顔色の優れない表情を見て、困惑しているマルガ。
「それはどうしてですかご主人様?」
「それはですねマルガさん。もし、この死体をフィンラルディア王国の守備隊に差し出せば、殺したのが私達であると解ってしまいます。私達の話を信じてくれれば良いのですが、証拠はありません。もし、守備隊の中に、何か悪い考えを持った人がいるのなら、私達が罪もないフィンラルディア王国の守備隊の人を殺して略奪したと、容疑を掛ける人も居るかも知れないからです」
「そ…そんな…」
リーゼロッテの説明に、小さく呟きながら、瞳を揺らしているマルガとマルコ。
「リーゼロッテの言う通りだね。とりあえず、ルチアに相談してみよう。この貴族印の事もあるしね」
「そうですねご主人様!ルチアさんなら、きっと私達を信じてくれるのです!」
尻尾をブンブンとさせながら言うマルガの頭を優しく撫でると、嬉しそうにしているマルガ。
「そうだね。葵達とルチア王女様には信頼関係が有る様だし、それが1番だろうね」
ウンウンと頷いているマリアネラ。
「でも…この死体はどうしましょうか?このまま放っておけば腐ってしまいますし…」
リーゼロッテの言葉に、マリアネラが応える。
「それは大丈夫だよリーゼロッテ。ここは教会なんだ。教会にはね、大体霊安室があるんだよ。この教会にも霊安室はある。そこに入れておけば、魔法効果の施されている霊安室だから、死体が腐る事はないんだよ。ジェラードには私から言っておくよ。だから葵達は、ルチア王女様と相談してくれ」
マリアネラの言葉に頷く一同。
「でも…ここに死体を置くのは…危険じゃないのですか?ひょっとしたら…人攫い達が…奪い返しにくるかもですし」
「大丈夫だよマルガ。今日から私達はこの教会に居る事にするから。その間に、ルチア王女様とどうしたら良いか話し合ってくれ」
マリアネラの言葉に、はい!と、元気良く返事をするマルガ。
「では…ルチアと相談する間、お願いしますねマリアネラさん」
「ああ!まかしときな!」
「無理はしないでくださいねマリアネラさん」
心配げに言うマルガの頭を、嬉しそうに撫でるマリアネラ。
「大丈夫だよマルガ。私達はそんな簡単にやられないよ。安心しな!」
その言葉を聞いて、頷くマルガにマルコ。
「では、ルチアと相談してきます」
「ああ!行って来な!」
俺達は人攫いの死体をマリアネラ達に任せて、王宮に向かう事になったのであった。
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