実力S級の俺、配信切り忘れで「虚無顔でボスを瞬殺する姿」が全国放送されてた件。今さら「ただの荷物持ち」とは言えない 〜定時で帰りたいので、

ken

文字の大きさ
8 / 43
第1章:追放・バズり・ざまぁ編

第8話 疑惑と炎上

しおりを挟む
 インターネットという海は、一夜にして荒れ狂う嵐へと変わることがある。
 カイトたち『閃光の剣』による涙の告発配信は、まさにその引き金となった。

 巨大匿名掲示板『ダンジョンちゃんねる』。
 そこでは現在、二つの正義が正面から衝突し、泥沼の戦争状態に突入していた。

★★★★★★★★★★★

【D-Tube】探索者総合スレ 1850層目【泥棒疑惑】

 1: 名無しの探索者
 カイトの配信見たか?
 マジならあのおっさん、とんでもねえクズだな。

 2: 名無しの探索者
 装備持ち逃げして、そのアイテムで無双動画捏造とか……。
 人間の屑すぎて引くわ。

 3: 名無しの探索者
 >>2
 でも待てよ。
 カイトの話、矛盾してね?
 「強制排除爆弾」みたいなアイテムを使ったって言ってたけど、動画のスロー再生見ても爆発なんかしてないぞ。
 どう見ても斬撃だろ。

 4: 名無しの探索者
 >>3
 お前は騙されてるんだよ。
 最新の魔導具なら、衝撃波を見えなくすることくらいできる。
 F級ごときがミノタウロスを斬れるわけないだろ。常識で考えろ。

 5: 名無しの探索者
 高橋すず様は「本物だ」って言ってたぞ。
 俺はすず様を信じる。

 6: カイト親衛隊
 すずは洗脳されてるんだよ!
 もしくは、あのおっさんと裏で繋がってるんだ!
 カイトくんたちの涙を見ても何とも思わないのかよ!
 あんなにボロボロになって……許せない!

 7: 名無しの特定班
 おっさんの住所特定まだ?
 練馬区周辺って情報は出てるけど。

 8: 名無しの探索者
 特定してどうする気だよ。
 凸る気か? やめとけ、相手が本物だったら殺されるぞ。

 9: カイト親衛隊
 >>8
 本物なわけないだろwww
 ただのコソ泥だよ。
 俺たちで正義の鉄槌を下してやる。

★★★★★★★★★★★

 カイトたちの演技に騙された信者たちが暴徒化しつつある。
 この状況を危惧したトップランカー、高橋すずは自身の公式SNSを更新した。

『高橋すず @suzu_edge
 憶測で他人を攻撃するのはやめてください。私は自分の目で見た「技術」を信じています。彼が泥棒かどうかは知りませんが、あの剣技は盗んだアイテムで再現できるものではありません。冷静になってください』

 彼女なりの精一杯の擁護だった。
 しかし、火に油を注ぐ結果となった。

『すずちゃん見損なった』
『犯罪者を庇うんですか?』
『失望しました。ファン辞めます』

 リプライ欄は阿鼻叫喚の嵐。
 世論は「カイト=被害者」「悠作=悪の犯罪者」という構図に傾きつつあった。

★★★★★★★★★★★

 翌朝。午前8時。
 そんなネット上の大炎上など露知らず、鈴木悠作はアパートの玄関で靴紐を結んでいた。

「……ふわぁ。よく寝た」

 昨晩は純子からもらった高級弁当と、茜に買わされた五右衛門との喧嘩で疲れて、泥のように眠った。
 今日からまた、地道に稼がなければならない。
 背中には1000万円の借金があるのだ。

「行くぞ、五右衛門」
『へいへい。旦那、今日はどこ行くんで? 高級寿司屋?』
「ダンジョンだ。浅い階層で小銭稼ぎだよ」

 俺は背中の風呂敷を叩き、部屋を出た。
 今日の目的は、昨日の騒ぎを避けるため、人気のないマイナーなエリアでの素材採取だ。
 東京大迷宮の入り口ではなく、隣県にある「埼玉のダンジョン」へ向かうことにした。
 あそこならF級やE級しかいないし、マスコミもいないだろう。

★★★★★★★★★★★

 埼玉ダンジョン、地下3階層。
 ここは「初心者の森」と呼ばれる、低レベルモンスターが生息するエリアだ。
 木漏れ日が差し込む静かな森の中を、俺は散歩気分で歩いていた。

『旦那ァ、ここショボすぎやしませんか? 魔素が薄くて息苦しいでヤンス』
「文句言うな。借金返すまでは質素倹約だ」

 五右衛門がブツブツ言っているが無視する。
 周囲にはスライムやゴブリンの気配があるが、俺が少し殺気を放つと、蜘蛛の子を散らすように逃げていく。
 平和だ。
 昨日のミノタウロス戦が嘘のような静けさだ。

「……ん?」

 ふと、茂みの奥から微かな鳴き声が聞こえた。
 獣の唸り声ではない。
 もっと弱々しい、命が消えかかっているような声だ。

「クゥ……クゥーン……」

 俺は茂みをかき分けた。
 そこには、一匹の巨大な狼――「シルバーウルフ」の死骸が横たわっていた。
 腹を何かのモンスターに食い破られたのだろう。すでに事切れて冷たくなっている。
 そして、その腹の下に、小さな毛玉が震えていた。

「……犬か?」

 俺は屈み込み、その毛玉を摘み上げた。
 体長30センチほど。真っ白な毛並みに、少し青みがかった瞳。
 見た目は完全にシベリアンハスキーの子犬だ。

『……旦那、正気でヤンスか? これは犬じゃねえでヤンスよ』

 五右衛門が呆れた声を出す。

『こいつはフェンリル……しかも王種の幼体でヤンス。将来はドラゴンをも喰い殺す、災害級の魔獣になる器でヤンスよ』

「フェンリル? 冗談だろ。こんな可愛い顔してるのに」

 俺が指で鼻先を撫でると、子犬は俺の指を甘噛みしてきた。
 確かに牙は鋭いが、じゃれついているだけだ。
 尻尾をパタパタと振っている。

『騙されちゃいけねえ! こいつの魔力、すでにこの階層のボスを超えて……』
「よし、今日からお前は『ポチ』だ」
『聞いてねえ!!』

 俺は五右衛門の警告を一蹴した。
 親を失った子供を見捨てるほど、俺は冷血じゃない。
 それに、借金生活の荒んだ心には、こういう癒やしが必要だ。
 魔獣だろうが犬だろうが、躾ければいいだけの話だ。

「帰るぞ、ポチ。家には美味い角煮の余りがあるからな」
「ワフッ!」

 ポチは嬉しそうに吠え、俺の肩によじ登ってきた。
 軽い。
 見た目の大きさ通りの、子犬の重さだ。

『……旦那、騙されちゃいけねえでヤンス』

 背中の五右衛門が、呆れたように補足を入れる。

『こいつ、魔力操作で自分の「質量」を圧縮してやがるでヤンス。今は猫かぶって軽くしてるだけで、本気を出せば「最大200キロ」はある超重量級魔獣でヤンスよ』
「質量操作? 便利な機能だな」
『便利とかそういう問題じゃ……まあいいでヤンス。飼えばわかるでヤンスよ』

 俺は新しい家族を連れて、早々にダンジョンを後にした。
 このポチが、後に「冥府の番犬」として探索者たちに恐れられる存在になるとは、飼い主の俺もまだ知らなかった。

★★★★★★★★★★★

 深夜2時。
 悠作のアパート『ひまわり荘』周辺。
 昼間の喧騒が嘘のように静まり返った住宅街に、数人の人影が忍び寄っていた。

 黒いパーカーを目深に被り、手にはスプレー缶や石を持っている。
 彼らはネット掲示板で集まった、カイトの熱狂的な信者たちだ。
 通称『カイト親衛隊』。
 ネットの特定班が割り出した住所を頼りに、悠作への「正義の鉄槌」を行いに来たのである。

「……ここだな。203号室」
「汚ねえアパートだな。泥棒の住処にふさわしいぜ」
「おい、カメラ回せよ。証拠動画撮ってアップしてやる」

 リーダー格の男が、スプレー缶を振る。
 カチャカチャという音が、静寂に響く。
 彼らの目は、歪んだ正義感で血走っていた。
 犯罪行為をしているという自覚はない。彼らにとってこれは、悪を懲らしめる聖戦なのだ。

「ドアに『泥棒』って書いてやる。あと窓ガラスも割って……」

 男が階段を上り、悠作の部屋のドアに近づく。
 スプレーのノズルを向け、噴射しようとしたその時。

 シュッ。

 空気を裂くような、短い音がした。

「あ?」

 男の手元で、スプレー缶が弾け飛んだ。
 中身の赤い塗料が爆発し、男の顔と服を真っ赤に染める。

「うわっ!? な、なんだ!?」
「何が起きた!?」

 仲間たちが動揺する。
 スプレー缶が勝手に破裂したのか?
 いや、違う。
 地面に転がったスプレー缶には、何かが貫通したような穴が開いていた。

「……っ!?」

 リーダーの男が、遅れて激痛を感じて手首を押さえる。
 骨が砕かれたような衝撃。

 シュッ。シュッ。

 再び音が響く。
 今度は、石を持っていた別の男の足元のアスファルトが弾けた。
 火花が散る。

「ひっ……!」

 彼らは気づいた。
 狙われている。
 どこか遠くから、誰かが自分たちを撃っている。
 銃声はない。マズルフラッシュも見えない。
 ただ、目に見えない弾丸だけが、正確に自分たちの急所の数センチ横を掠めていく。

「誰だ! 出てこい!」
「警察か!? いや、警察がいきなり撃つわけ……」

 シュッ。
 三発目。
 リーダーの男のパーカーのフードが、何かに引っ張られるように弾け飛び、壁に縫い付けられた。
 そこには、黒い小さな弾丸がめり込んでいた。
 ただのゴム弾だ。
 だが、その威力はコンクリートを抉るほどだった。

 これが頭に当たっていたら。
 男たちの顔から血の気が引いていく。

「ひ、ヒィッ!!」
「殺される! 逃げろ!」
「バケモンだ! 誰もいないのに!」

 親衛隊たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
 正義感など一瞬で消え失せ、あるのは根源的な恐怖のみ。
 彼らは二度と、このアパートに近づこうとは思わないだろう。

★★★★★★★★★★★

 アパートから500メートル離れた、雑居ビルの屋上。
 夜風に黒髪をなびかせながら、一人の少女がスコープから目を離した。

 山口純子。
 手には、彼女の身長ほどもある巨大な対物魔導ライフル『ブラック・ウィドウ』が握られている。
 銃身には消音術式と、発砲炎を完全に隠蔽する魔法が施されている。

「……ふぅ。駆除完了」

 彼女は慣れた手付きでボルトを引き、空薬莢を排出する。
 その顔は、コンビニで見せる愛くるしい笑顔ではなく、氷のように冷徹な無表情だった。

「悠作さんの睡眠を妨害する害虫は、これくらいで十分でしょう。……本当なら頭を吹き飛ばしてもよかったんですけど、死体が出ると悠作さんが迷惑しますからね」

 純子はライフルを分解し、足元のハードケースに手際よく収納していく。
 彼女は今夜、シフトが入っていない。
 ただ自主的に、推しの住環境を守るために、こうして見張っていただけだ。

「カイト……。貴方の信者も随分と質が悪いですね。次は、貴方自身の番ですよ?」

 純子は夜空に向かって、楽しそうに微笑んだ。
 その瞳には、歪んだ愛情と殺意が妖しく渦巻いていた。

★★★★★★★★★★★

 翌朝。午前7時。
 鈴木悠作は、小鳥のさえずりと、腹部に感じる強烈な圧迫感で目を覚ました。

「……ぐ、ぅ……?」

 息ができない。
 金縛りか? それとも敵の襲撃か?
 俺は薄目を開けて、自分の腹の上を見た。

 そこには、新しい家族であるポチが、幸せそうに丸くなって寝ていた。
 体長わずか30センチほどの、白い毛玉だ。
 しかし、その質量感は異常だった。

「……おもっ」

 思わず声が出る。
 俺は普段、80キロ近い荷物を「羽毛のように」軽々と背負ってダンジョンを走り回っている。
 その俺が、明確に「重い」と感じているのだ。

 俺が呻くと、枕元の五右衛門がニヤニヤと笑った。

『旦那ァ、言った通りでヤンスよ。フェンリルは寝ている時やリラックスしている時は、質量制御がオフになるんでヤンス。今のこいつは、混ぜ物なしの「実重200キロ」の鉛の塊でヤンスね』

 俺は冷や汗を流した。
 普通の人間なら内臓破裂で即死コースだ。
 俺だから「ちょっと苦しいな」で済んでいるが、これは危険すぎる。

「おい、ポチ。起きろ。……内臓が出る」

 俺が苦し紛れに体を揺すると、ポチは「くぅ?」と寝ぼけた声を上げ、俺の腹を蹴って飛び退いた。
 ドンッ、とアパートの床が大きく沈み込み、ミシミシと悲鳴を上げる。
 やはり、ただの犬ではないらしい。

「……こいつを肩に乗せて歩くのは、いい筋トレになりそうだな」

 俺は腹をさすりながら起き上がり、ゴミ出しのために部屋を出た。

 ドアを開けると、廊下に妙なものが落ちていた。
 中身が飛び散ってベコベコになったスプレー缶と、壁にめり込んだ黒いゴムの塊。

「ん? なんだこれ」

 俺はスプレー缶を拾い上げる。
 赤い塗料がこびりついている。

「誰だよ、こんなところにゴミ捨てたのは。マナーがなってないな」

 俺は首を傾げながら、それを燃えないゴミの袋に入れた。
 昨晩、自分のドアの前で『正義の鉄槌』と『見えざる狙撃手』の攻防があったことなど、露ほども知らない。
 壁にめり込んだゴム弾についても、「子供のパチンコか?」程度にしか思わなかった。

「さて、今日はポチの餌代も稼がないとな」

 俺はゴミ袋を提げて、階段を降りていく。
 今日もまた、ネットは大炎上し、純子は裏で暗躍し、ヒロインたちが俺を探して走り回る一日が始まる。
 平和な日常は、まだ辛うじて保たれていた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

転移術士の成り上がり

名無し
ファンタジー
 ベテランの転移術士であるシギルは、自分のパーティーをダンジョンから地上に無事帰還させる日々に至上の喜びを得ていた。ところが、あることがきっかけでメンバーから無能の烙印を押され、脱退を迫られる形になる。それがのちに陰謀だと知ったシギルは激怒し、パーティーに対する復讐計画を練って実行に移すことになるのだった。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―

Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。

料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される

向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。 アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。 普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。 白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。 そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。 剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。 だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。 おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。 俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。 ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

俺の伯爵家大掃除

satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。 弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると… というお話です。

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います

長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。 しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。 途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。 しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。 「ミストルティン。アブソープション!」 『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』 「やった! これでまた便利になるな」   これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。 ~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~

「これは私ですが、そちらは私ではありません」

イチイ アキラ
恋愛
試験結果が貼り出された朝。 その掲示を見に来ていたマリアは、王子のハロルドに指をつきつけられ、告げられた。 「婚約破棄だ!」 と。 その理由は、マリアが試験に不正をしているからだという。 マリアの返事は…。 前世がある意味とんでもないひとりの女性のお話。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人
ファンタジー
 僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。  実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。  そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。  なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!  そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。  だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。  どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。  一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!  僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!  それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?  待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

処理中です...