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第7話 星降る芝生と、未完の約束
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スポーツバー『The Pitch』での、菊雄による文字通りの「独演会」が終わったのは、日付が変わって1時間を過ぎた頃だった。
菊雄が放った「3パーセントの予言」と、それに続く熱狂的な鼓舞は、絶望に暮れていた八王子のファンたちの心に、消えない火を灯したようだった。店を出る客たちの背中は、数時間前とは打って変わってどこか誇らしげで、誰もが「日本サッカーの未来」を自分たちの手で掴み取れるかのような錯覚に酔いしれていた。
だが、その熱源となった当の二人は、喧騒を逃れるようにして深夜の八王子の街を歩いていた。
夜風はさらに冷たさを増し、吐き出す息は白く、街灯の光に溶けていく。
「……おい、悠作。少し酔い覚ましに付き合え」
菊雄が足を止めたのは、アズーロ八王子のホームスタジアム、『八王子ドリームパーク・スタジアム』の正面ゲート前だった。
半日前、悠作が最後の魔法を披露し、そして無様に泥にまみれたあの場所だ。
「菊雄、もう閉まってるぞ。警備員に見つかったら、明日のスポーツ紙の一面は『J1のスター、不法侵入で逮捕』だ」
「へっ、バカ言え。俺を誰だと思ってる。俺はこのクラブの『特別功労者』で、瑞穂社長から合鍵の予備まで預かってる身だぜ」
菊雄はダウンジャケットのポケットから、重々しい真鍮の鍵を取り出して見せた。かつてアズーロの窮地を救い、移籍後も多額の寄付を続けている彼にとって、このスタジアムは自宅の庭も同然らしい。
菊雄は手際よくゲートの脇にある通用口の鍵を開け、悠作を手招きした。
「ほら、さっさと入れ。世界一の才能が、フェンスの外で凍えてちゃ格好がつかねえ」
二人は吸い込まれるように、暗闇のスタジアムへと足を踏み入れた。
観客が一人もいないスタジアムは、驚くほど巨大で、そして厳かだった。
コンクリートの通路を歩く二人の足音だけが、高い天井に反響して不気味なほど大きく響く。
階段を上がり、ピッチレベルへと続くトンネルを抜けた瞬間、悠作の鼻腔を「あの匂い」が突いた。
夜露に濡れた、若草の匂い。そして、踏み固められた土の香り。
半日前の死闘が嘘のように、ピッチは深い静寂に包まれていた。月明かりに照らされた芝生は、まるで銀色の絨毯のように美しく輝いている。
「……綺麗だな」
悠作は無意識に呟いた。
スタンドを埋め尽くしていたサポーターも、怒号のようなチャントも、閃光のようなフラッシュもない。ただ、凍てつく空気と、完璧に手入れされた緑の舞台があるだけだ。
悠作は誘われるようにセンターサークルまで歩くと、そのまま仰向けに芝生の上へ寝転んだ。190センチの長い身体が、柔らかな芝に沈み込む。
膝の痛みは引いていたが、その代わりに全身を襲う疲労感が、心地よい重みとなって彼を地面に縛り付けた。
「おいおい、風邪ひくぞ」
そう言いながらも、菊雄も隣にドカッと寝転んだ。
見上げれば、冬の八王子の空は驚くほど澄み渡り、零れ落ちそうなほどの星々が瞬いている。
「悠作……今日はお疲れ様だったな」
菊雄が、いつもの毒舌を封印し、低く落ち着いた声で言った。
悠作は星を見つめたまま、小さく息を吐いた。
「……ああ。でも、悪かったな。最後、あんな不甲斐ないところを見せて。4点目のシーン、俺の膝がコンマ1秒でも反応してれば、あんな失点はしなかった」
「気にするな。あの瞬間のピッチで、お前が見ていた景色を理解できる奴なんて、この世界に一人もいねえよ。俺だって、一瞬置いていかれたんだ。お前が放ったあのシュートの軌道、あれは人間の計算を超えてた。神様が嫉妬して、お前の膝を止めたんだよ」
菊雄の言葉は、慰めではなく、一人の等身大のライバルとしての「敗北宣言」に近かった。
二人はしばらく、言葉を交わさずに星空を眺めていた。
静寂の中で、若草の匂いだけが五感を支配する。
「……覚えてるか。中学生の時、ケビンの家の裏山で、二人で夜通しボールを蹴ったあの夜のこと」
菊雄が不意に、古い記憶を掘り起こした。
悠作は目を細める。
「忘れるわけないだろ。二人で『30歳になるまで、どっちが代表の10番を背負い続けるか勝負だ』って、血判状みたいな約束をしたな」
「そうだ。俺たちは『二人で日本サッカーを絶望から救い出す魔法を完成させる』って誓った。お前がパスを出して、俺がブチ込む。それだけで世界を跪かせられるって信じてた」
あの頃、彼らはまだ無敵だった。
悠作の右足には魔法が宿り、菊雄の左足には野性が溢れていた。
だが、現実は残酷だった。
世界一の才能を持つ悠作は、25歳でそのキャリアに幕を閉じる。一方、菊雄はJ1のスターとなったが、悠作がいないピッチで、どこか満たされない飢えを抱え続けてきた。
「悠作、俺は……お前を尊敬してるよ。本当だ」
菊雄の声が、少しだけ震えた。
「お前は、ボロボロになった膝を引きずって、手取り10万なんて馬鹿げた条件で、25歳まで現役を続けた。普通の奴なら、3回目か4回目、いや1回目の手術の時点で心が折れてる。でもお前は、今日この日まで戦い抜いた。……俺はな、J1で10番を背負って、そこそこの金を稼いで、ちやほやされてるが……。お前のあの執念に比べりゃ、俺なんてまだスタートラインにすら立ってねえんだよ」
悠作は驚いて菊雄を見た。
J1のスターであり、日本代表の候補にも名を連ねる男が、引退する自分に対してこれほどまでの敬意を払っている。
「何を言ってるんだ、菊雄。お前こそが、俺の、そして任三郎の希望なんだ。俺が見ることができなかった『世界の景色』を、お前は今、その足で踏みしめてるじゃないか」
悠作は上半身を起こし、隣の菊雄を真っ直ぐに見据えた。
「お前は、俺が一生かけても手に入れられなかった『折れない心』と『鋼の肉体』を持ってる。俺の才能がいくら世界一だろうと、ピッチに立ち続けられなきゃ、それはただの幻だ。お前こそが、俺たちの夢を現実にする唯一の男なんだよ」
「……悠作」
「だから、30歳までの勝負は、俺の不戦敗じゃない。お前が、俺の分の魂まで持って、あの舞台へ行くんだ。……いいな?」
菊雄はしばらく沈黙した後、照れ隠しに盛大に鼻をすすり、豪快に笑った。
「ははっ! 重いんだよ、お前の期待は! 手取り10万の癖に、背負わせるものがデカすぎるんだよ、この馬鹿野郎」
「ふん、J1の年俸なら、それくらい余裕で耐えられるだろ」
二人は子供のように笑い合った。
深夜のスタジアムに、二人の乾いた笑い声が響き、夜の帳に吸い込まれていく。
悠作は立ち上がり、芝生についた夜露を払った。
膝にはまた、冷たい重みが戻ってきている。だが、不思議と心は軽かった。
このスタジアムには、多くの人々の想いが詰まっている。
昼間、自分の引退を惜しんでくれた知美人の瑞穂社長。彼女はこの経営難のクラブを守るために、どれほどの孤独な夜をこの場所で過ごしたのだろうか。
受付で自分をミステリアスな瞳で見つめていた館谷ゆき子。彼女もまた、この芝生の匂いを嗅ぐたびに、失った自分のキャリアを思い出しているのかもしれない。
そして、純粋な憧れをくれた結衣や、期待に目を輝かせていた一郎。
彼ら、彼女たちが愛するこの「舞台」を、自分は守り、育てていかなければならない。
指導者としての第一歩は、ここから始まるのだ。
「……帰るか。明日、いや今日は10時に瞳の病院に行かなきゃならないんだ。遅れたら、それこそ一生ピッチに立てないくらい説教される」
「ああ、そうだな。瞳は怒ると、メデューサみたいになるからな。俺も巻き添えは御免だ」
菊雄も立ち上がり、名残惜しそうにピッチを一度振り返った。
二人が通用口を出て、再び鍵をかける。
カチャリ、という冷たい金属音とともに、深夜のスタジアムは再び完璧な静寂を取り戻した。
月光が照らす無人のピッチ。
そこには、二人が寝転んでいた芝生の窪みだけが、微かな痕跡として残っていた。
誰もいないはずのスタンドの陰から、あるいは夜風の囁きに乗って、二人の交わした未完の約束を、このスタジアムの精霊が聞いていたかもしれない。
あるいは、深夜まで残務整理をしていた瑞穂社長や、忘れ物を取りに来たゆき子が、その会話の断片を耳にしていたかもしれない。
けれど、それは誰にも語られることのない、八王子の夜の秘密だ。
世界一の才能を誇った男の物語は、こうして静かに、けれど熱く、次の章へと動き出そうとしていた。
菊雄が放った「3パーセントの予言」と、それに続く熱狂的な鼓舞は、絶望に暮れていた八王子のファンたちの心に、消えない火を灯したようだった。店を出る客たちの背中は、数時間前とは打って変わってどこか誇らしげで、誰もが「日本サッカーの未来」を自分たちの手で掴み取れるかのような錯覚に酔いしれていた。
だが、その熱源となった当の二人は、喧騒を逃れるようにして深夜の八王子の街を歩いていた。
夜風はさらに冷たさを増し、吐き出す息は白く、街灯の光に溶けていく。
「……おい、悠作。少し酔い覚ましに付き合え」
菊雄が足を止めたのは、アズーロ八王子のホームスタジアム、『八王子ドリームパーク・スタジアム』の正面ゲート前だった。
半日前、悠作が最後の魔法を披露し、そして無様に泥にまみれたあの場所だ。
「菊雄、もう閉まってるぞ。警備員に見つかったら、明日のスポーツ紙の一面は『J1のスター、不法侵入で逮捕』だ」
「へっ、バカ言え。俺を誰だと思ってる。俺はこのクラブの『特別功労者』で、瑞穂社長から合鍵の予備まで預かってる身だぜ」
菊雄はダウンジャケットのポケットから、重々しい真鍮の鍵を取り出して見せた。かつてアズーロの窮地を救い、移籍後も多額の寄付を続けている彼にとって、このスタジアムは自宅の庭も同然らしい。
菊雄は手際よくゲートの脇にある通用口の鍵を開け、悠作を手招きした。
「ほら、さっさと入れ。世界一の才能が、フェンスの外で凍えてちゃ格好がつかねえ」
二人は吸い込まれるように、暗闇のスタジアムへと足を踏み入れた。
観客が一人もいないスタジアムは、驚くほど巨大で、そして厳かだった。
コンクリートの通路を歩く二人の足音だけが、高い天井に反響して不気味なほど大きく響く。
階段を上がり、ピッチレベルへと続くトンネルを抜けた瞬間、悠作の鼻腔を「あの匂い」が突いた。
夜露に濡れた、若草の匂い。そして、踏み固められた土の香り。
半日前の死闘が嘘のように、ピッチは深い静寂に包まれていた。月明かりに照らされた芝生は、まるで銀色の絨毯のように美しく輝いている。
「……綺麗だな」
悠作は無意識に呟いた。
スタンドを埋め尽くしていたサポーターも、怒号のようなチャントも、閃光のようなフラッシュもない。ただ、凍てつく空気と、完璧に手入れされた緑の舞台があるだけだ。
悠作は誘われるようにセンターサークルまで歩くと、そのまま仰向けに芝生の上へ寝転んだ。190センチの長い身体が、柔らかな芝に沈み込む。
膝の痛みは引いていたが、その代わりに全身を襲う疲労感が、心地よい重みとなって彼を地面に縛り付けた。
「おいおい、風邪ひくぞ」
そう言いながらも、菊雄も隣にドカッと寝転んだ。
見上げれば、冬の八王子の空は驚くほど澄み渡り、零れ落ちそうなほどの星々が瞬いている。
「悠作……今日はお疲れ様だったな」
菊雄が、いつもの毒舌を封印し、低く落ち着いた声で言った。
悠作は星を見つめたまま、小さく息を吐いた。
「……ああ。でも、悪かったな。最後、あんな不甲斐ないところを見せて。4点目のシーン、俺の膝がコンマ1秒でも反応してれば、あんな失点はしなかった」
「気にするな。あの瞬間のピッチで、お前が見ていた景色を理解できる奴なんて、この世界に一人もいねえよ。俺だって、一瞬置いていかれたんだ。お前が放ったあのシュートの軌道、あれは人間の計算を超えてた。神様が嫉妬して、お前の膝を止めたんだよ」
菊雄の言葉は、慰めではなく、一人の等身大のライバルとしての「敗北宣言」に近かった。
二人はしばらく、言葉を交わさずに星空を眺めていた。
静寂の中で、若草の匂いだけが五感を支配する。
「……覚えてるか。中学生の時、ケビンの家の裏山で、二人で夜通しボールを蹴ったあの夜のこと」
菊雄が不意に、古い記憶を掘り起こした。
悠作は目を細める。
「忘れるわけないだろ。二人で『30歳になるまで、どっちが代表の10番を背負い続けるか勝負だ』って、血判状みたいな約束をしたな」
「そうだ。俺たちは『二人で日本サッカーを絶望から救い出す魔法を完成させる』って誓った。お前がパスを出して、俺がブチ込む。それだけで世界を跪かせられるって信じてた」
あの頃、彼らはまだ無敵だった。
悠作の右足には魔法が宿り、菊雄の左足には野性が溢れていた。
だが、現実は残酷だった。
世界一の才能を持つ悠作は、25歳でそのキャリアに幕を閉じる。一方、菊雄はJ1のスターとなったが、悠作がいないピッチで、どこか満たされない飢えを抱え続けてきた。
「悠作、俺は……お前を尊敬してるよ。本当だ」
菊雄の声が、少しだけ震えた。
「お前は、ボロボロになった膝を引きずって、手取り10万なんて馬鹿げた条件で、25歳まで現役を続けた。普通の奴なら、3回目か4回目、いや1回目の手術の時点で心が折れてる。でもお前は、今日この日まで戦い抜いた。……俺はな、J1で10番を背負って、そこそこの金を稼いで、ちやほやされてるが……。お前のあの執念に比べりゃ、俺なんてまだスタートラインにすら立ってねえんだよ」
悠作は驚いて菊雄を見た。
J1のスターであり、日本代表の候補にも名を連ねる男が、引退する自分に対してこれほどまでの敬意を払っている。
「何を言ってるんだ、菊雄。お前こそが、俺の、そして任三郎の希望なんだ。俺が見ることができなかった『世界の景色』を、お前は今、その足で踏みしめてるじゃないか」
悠作は上半身を起こし、隣の菊雄を真っ直ぐに見据えた。
「お前は、俺が一生かけても手に入れられなかった『折れない心』と『鋼の肉体』を持ってる。俺の才能がいくら世界一だろうと、ピッチに立ち続けられなきゃ、それはただの幻だ。お前こそが、俺たちの夢を現実にする唯一の男なんだよ」
「……悠作」
「だから、30歳までの勝負は、俺の不戦敗じゃない。お前が、俺の分の魂まで持って、あの舞台へ行くんだ。……いいな?」
菊雄はしばらく沈黙した後、照れ隠しに盛大に鼻をすすり、豪快に笑った。
「ははっ! 重いんだよ、お前の期待は! 手取り10万の癖に、背負わせるものがデカすぎるんだよ、この馬鹿野郎」
「ふん、J1の年俸なら、それくらい余裕で耐えられるだろ」
二人は子供のように笑い合った。
深夜のスタジアムに、二人の乾いた笑い声が響き、夜の帳に吸い込まれていく。
悠作は立ち上がり、芝生についた夜露を払った。
膝にはまた、冷たい重みが戻ってきている。だが、不思議と心は軽かった。
このスタジアムには、多くの人々の想いが詰まっている。
昼間、自分の引退を惜しんでくれた知美人の瑞穂社長。彼女はこの経営難のクラブを守るために、どれほどの孤独な夜をこの場所で過ごしたのだろうか。
受付で自分をミステリアスな瞳で見つめていた館谷ゆき子。彼女もまた、この芝生の匂いを嗅ぐたびに、失った自分のキャリアを思い出しているのかもしれない。
そして、純粋な憧れをくれた結衣や、期待に目を輝かせていた一郎。
彼ら、彼女たちが愛するこの「舞台」を、自分は守り、育てていかなければならない。
指導者としての第一歩は、ここから始まるのだ。
「……帰るか。明日、いや今日は10時に瞳の病院に行かなきゃならないんだ。遅れたら、それこそ一生ピッチに立てないくらい説教される」
「ああ、そうだな。瞳は怒ると、メデューサみたいになるからな。俺も巻き添えは御免だ」
菊雄も立ち上がり、名残惜しそうにピッチを一度振り返った。
二人が通用口を出て、再び鍵をかける。
カチャリ、という冷たい金属音とともに、深夜のスタジアムは再び完璧な静寂を取り戻した。
月光が照らす無人のピッチ。
そこには、二人が寝転んでいた芝生の窪みだけが、微かな痕跡として残っていた。
誰もいないはずのスタンドの陰から、あるいは夜風の囁きに乗って、二人の交わした未完の約束を、このスタジアムの精霊が聞いていたかもしれない。
あるいは、深夜まで残務整理をしていた瑞穂社長や、忘れ物を取りに来たゆき子が、その会話の断片を耳にしていたかもしれない。
けれど、それは誰にも語られることのない、八王子の夜の秘密だ。
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