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最初の狩り
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貼り直したギターの弦、弾いてみた。悪くない。このギターはニコルが拾ってきたものだった。
あるいはどっかでかっぱらってきたか。そんな事はどうでもいい。
弦の高さを調整し終えると、俺はギターを弾いていった。
振動するブロンズの弦、調子は悪くなさそうだ。
「なあ、パウロ、一曲弾いて見せてくれよ」
噛み煙草をクチャクチャやりながらリクエストするミッキー、それじゃあ何がいいかな。
そうだ、あれにしよう。俺のお気に入りの曲。
おー、今朝早く、お前が部屋のドアを叩いた おー、今朝早く、お前が部屋のドアを叩いた
俺は言う「よう、悪魔、出かける時間かい」
俺と悪魔は並んで通りを歩いた 俺と悪魔は並んで通りを歩いた
あの女をしこたまぶん殴ってやるんだ、俺の気が済むまで
女はこう言うだろうさ「なんでこんな酷い仕打ちをするのっ」
(先に酷い仕打ちをしたのはお前だろ。俺は仕返しするだけだ)
女はこう言うだろうさ「なんでこんな酷い仕打ちをするのっ」
深い地中に潜っていた邪悪な魂のせいに違いないさ
俺が死んじまったらハイウェイのそばに埋めてもいいぜ
(どうせ死んじまってるから関係ねえよ)
俺が死んじまったらハイウェイのそばに埋めてもいいぜ
そうすりゃ、俺の呪われた魂がグレイハウンドバスに乗り込めるからさ
ロバート・ジョンソンの名曲『ミー・アンド・ザ・デビル・ブルース』だ。
俺と悪魔のブルース。
ロバート・ジョンソン──伝説のブルースマン、偉大なるギタリスト、そして俺の青春。
俺は時代遅れのブルース小僧だった。
周りがロックやラップ、ヒップホップを好む中で、俺だけがブルースを弾いていた。
古臭いブルース、泥臭い曲、それでも俺はこいつが好きだ。
「すげえじゃねえか、パウロ、これなら食っていけるぜ」
目を輝かせるミッキーとニコル。
「ああ、すげえよかったぜ、もう一曲弾いてくれよ」
と、酒瓶を傾けながらニコルが言う。ニコルは酒が手放せない。アル中の六歳児。
「ああ、構わないぜ。っと、そう言えばジェイクはどうしてんだ?」
「それだったらシェリルが様子を見に行ったぞ」
茶色くなった唾を壺の中に吐きながら答えるミッキー、ジェイクが心配だ。
ローリンを失ったせいで、ジェイクはおかしくなってる。
愛する相棒を失った痛手、ジェイクの精神はトコトン参っちまってる。
放っておけば自殺しかねない。
「何か手土産持ってジェイクのとこにいこうぜ」
「そいつはいい考えだ」
俺はニコルの提案に賛成した。
路地裏に降り注ぐ冷たい雨、無舗装の道端は泥水のシチュー状態だ。くそ、泥水が跳ねやがった。
ジェイクの住んでいる大樽の中に入る俺達。
ポニーテールの少女──シェリルがジェイクにスープを飲ませていた。
「調子はどうだ、ジェイク?」
俺はジェイクの目を見た。疲れ切った老人を思わせる目の色、可哀想なジェイク。悲しいよな。
「……なあ、パウロ、俺は馬鹿だ。相棒を失って、初めて俺はあいつがどれだけかけがえの無い存在だったか気づいた。
いや、気づかされた。俺はあいつに依存していたのかもしれない。いや、実際、依存してたんだろうな……」
俺は黙ってジェイクの話に耳を傾けた。
「情けない話だが、何もかもが酷く億劫でな……正直、息をするのも面倒で仕方ない……」
「そんなこと言わないで元気を出して、ジェイク……」
ジェイクを慰めるシェリル、無言のミッキーとニコル、そして俺。
ジェイクに語りかける言葉が思いつかない。
「……そういえばお前ら、ドール兄弟から話を持ちかけられたか?」
おもむろに俺達に訊ねてくるジェイク、一体何の話だ?
「ドール兄弟の話ってなんだ?」
俺は聞き返した。
「ドール兄弟が下働きを探してて、俺達みたいな親なし宿無しのガキを集めてるんだよ。
ダロルの森にあるキラー・ウィード狩りと薬草の採取をやらせるためにな」
キラー・ウィード──植物系統のクリーチャーだ。森林なんかに生息している。
トゲのついた蔦に鋭い牙を持った動き回る雑草。
クリーチャーの中では一番弱いタイプに入るが、それでも駆け出しの冒険者や旅人が、
こいつらの群れに襲われて食い殺されることもある。
なんでもそうだが、どんな相手でも侮るなだ。
一匹自体は大したことがなくても、相手が群れて襲いかかってくれば、驚異になり得る。
ただ、そんなキラー・ウィードの根っこは煎じて飲むと痛み止めになり、干して燃やすと害虫避けにもなる。
一匹辺りが一五ジャッド、食堂のランチが五ジャッド、安宿なら個室で二十ジャッド、大部屋なら十ジャッドで泊まれるのを考えると、
二匹も狩ればそれなりに暮らしては行けるな。
というよりも一匹狩れば俺達の一日分の稼ぎになる。
ちなみにこれらの情報は酒場から仕入れたもんだ。
「それで俺も狩りと採取に参加しようと思ってんだ。いくらかピンハネされるだろうけどな。
でも、そんなことは関係ないし、どうでもいいことだ」
「なあ、ジェイク、お前、死ぬつもりか?」とミッキー。
捨て鉢になっているジェイク、こいつはキラー・ウィードに自分の身体を食わせるつもりだ。
「ってよりも俺は試したいんだ。この先、ローリンなしでやっていけるのか……」
「そういう事なら俺も参加する。俺達だって先はどうなるかわからねえ。せいぜいが傭兵か盗賊になるのが関の山だろうしな。
だったら今のうちに少しでもテメエの腕を磨いておきてえ」
口の中に噛みタバコを放り込み、ミッキーが言う。だけどミッキーはダチのジェイクが心配なんだろう。
だからジェイクについてやることにした。
俺の相棒はそういう男だからな。それで俺とニコルも一緒にやることにした。
シェリルは俺達を心配していたけど、まあ、何とかなるさ、やばけりゃすぐに逃げるよと言って説得した。
それでもシェリルは浮かない顔をしていたが。
草原を抜けて俺達は森の中へと進んだ。目当ての薬草を探す。茂みや木の根元に注意を払いながら。
ばらける孤児達、顔見知りもいれば知らない奴もいた。
キラー・ウィードの姿は見えない。このまま薬草の採取だけで終われば安全なんだけどな。
俺は手製の槍を片手に薬草を摘んでいった。腰にぶら下げた革袋に薬草を放り込んでいく。
働け、働けと、俺達を急かすドール兄弟の怒鳴り声──テメエらこそ働けってんだ。
それで革袋に薬草を詰め込んでいると、隣から悲鳴が上がった。俺はすぐに振り向いた。
キラー・ウィード──数は五匹。武器を持った孤児達が身構える。
俺は手前にいたキラー・ウィードの花弁状になっている頭の部分に手製の槍をぶっ刺した。
ここがキラー・ウィードの弱点だ。俺の槍で貫かれたキラー・ウィードが動かなくなる。お陀仏したか。
そうしてる内にミッキーがお得意の投げナイフで、キラー・ウィードを仕留めていた。
相変わらず惚れ惚れする腕前だぜ。残りは三体、全員に囲んでボコボコにした。
ちなみにドール兄弟は見ているだけだった。一体こいつら何の為にいるんだ?
それから俺達はキラー・ウィードを片付けると、薬草の採取を再開した。
(注意、ロバート・ジョンソンの『ミー・アンド・ザ・デビル・ブルース』は国内での著作権が切れてます)
あるいはどっかでかっぱらってきたか。そんな事はどうでもいい。
弦の高さを調整し終えると、俺はギターを弾いていった。
振動するブロンズの弦、調子は悪くなさそうだ。
「なあ、パウロ、一曲弾いて見せてくれよ」
噛み煙草をクチャクチャやりながらリクエストするミッキー、それじゃあ何がいいかな。
そうだ、あれにしよう。俺のお気に入りの曲。
おー、今朝早く、お前が部屋のドアを叩いた おー、今朝早く、お前が部屋のドアを叩いた
俺は言う「よう、悪魔、出かける時間かい」
俺と悪魔は並んで通りを歩いた 俺と悪魔は並んで通りを歩いた
あの女をしこたまぶん殴ってやるんだ、俺の気が済むまで
女はこう言うだろうさ「なんでこんな酷い仕打ちをするのっ」
(先に酷い仕打ちをしたのはお前だろ。俺は仕返しするだけだ)
女はこう言うだろうさ「なんでこんな酷い仕打ちをするのっ」
深い地中に潜っていた邪悪な魂のせいに違いないさ
俺が死んじまったらハイウェイのそばに埋めてもいいぜ
(どうせ死んじまってるから関係ねえよ)
俺が死んじまったらハイウェイのそばに埋めてもいいぜ
そうすりゃ、俺の呪われた魂がグレイハウンドバスに乗り込めるからさ
ロバート・ジョンソンの名曲『ミー・アンド・ザ・デビル・ブルース』だ。
俺と悪魔のブルース。
ロバート・ジョンソン──伝説のブルースマン、偉大なるギタリスト、そして俺の青春。
俺は時代遅れのブルース小僧だった。
周りがロックやラップ、ヒップホップを好む中で、俺だけがブルースを弾いていた。
古臭いブルース、泥臭い曲、それでも俺はこいつが好きだ。
「すげえじゃねえか、パウロ、これなら食っていけるぜ」
目を輝かせるミッキーとニコル。
「ああ、すげえよかったぜ、もう一曲弾いてくれよ」
と、酒瓶を傾けながらニコルが言う。ニコルは酒が手放せない。アル中の六歳児。
「ああ、構わないぜ。っと、そう言えばジェイクはどうしてんだ?」
「それだったらシェリルが様子を見に行ったぞ」
茶色くなった唾を壺の中に吐きながら答えるミッキー、ジェイクが心配だ。
ローリンを失ったせいで、ジェイクはおかしくなってる。
愛する相棒を失った痛手、ジェイクの精神はトコトン参っちまってる。
放っておけば自殺しかねない。
「何か手土産持ってジェイクのとこにいこうぜ」
「そいつはいい考えだ」
俺はニコルの提案に賛成した。
路地裏に降り注ぐ冷たい雨、無舗装の道端は泥水のシチュー状態だ。くそ、泥水が跳ねやがった。
ジェイクの住んでいる大樽の中に入る俺達。
ポニーテールの少女──シェリルがジェイクにスープを飲ませていた。
「調子はどうだ、ジェイク?」
俺はジェイクの目を見た。疲れ切った老人を思わせる目の色、可哀想なジェイク。悲しいよな。
「……なあ、パウロ、俺は馬鹿だ。相棒を失って、初めて俺はあいつがどれだけかけがえの無い存在だったか気づいた。
いや、気づかされた。俺はあいつに依存していたのかもしれない。いや、実際、依存してたんだろうな……」
俺は黙ってジェイクの話に耳を傾けた。
「情けない話だが、何もかもが酷く億劫でな……正直、息をするのも面倒で仕方ない……」
「そんなこと言わないで元気を出して、ジェイク……」
ジェイクを慰めるシェリル、無言のミッキーとニコル、そして俺。
ジェイクに語りかける言葉が思いつかない。
「……そういえばお前ら、ドール兄弟から話を持ちかけられたか?」
おもむろに俺達に訊ねてくるジェイク、一体何の話だ?
「ドール兄弟の話ってなんだ?」
俺は聞き返した。
「ドール兄弟が下働きを探してて、俺達みたいな親なし宿無しのガキを集めてるんだよ。
ダロルの森にあるキラー・ウィード狩りと薬草の採取をやらせるためにな」
キラー・ウィード──植物系統のクリーチャーだ。森林なんかに生息している。
トゲのついた蔦に鋭い牙を持った動き回る雑草。
クリーチャーの中では一番弱いタイプに入るが、それでも駆け出しの冒険者や旅人が、
こいつらの群れに襲われて食い殺されることもある。
なんでもそうだが、どんな相手でも侮るなだ。
一匹自体は大したことがなくても、相手が群れて襲いかかってくれば、驚異になり得る。
ただ、そんなキラー・ウィードの根っこは煎じて飲むと痛み止めになり、干して燃やすと害虫避けにもなる。
一匹辺りが一五ジャッド、食堂のランチが五ジャッド、安宿なら個室で二十ジャッド、大部屋なら十ジャッドで泊まれるのを考えると、
二匹も狩ればそれなりに暮らしては行けるな。
というよりも一匹狩れば俺達の一日分の稼ぎになる。
ちなみにこれらの情報は酒場から仕入れたもんだ。
「それで俺も狩りと採取に参加しようと思ってんだ。いくらかピンハネされるだろうけどな。
でも、そんなことは関係ないし、どうでもいいことだ」
「なあ、ジェイク、お前、死ぬつもりか?」とミッキー。
捨て鉢になっているジェイク、こいつはキラー・ウィードに自分の身体を食わせるつもりだ。
「ってよりも俺は試したいんだ。この先、ローリンなしでやっていけるのか……」
「そういう事なら俺も参加する。俺達だって先はどうなるかわからねえ。せいぜいが傭兵か盗賊になるのが関の山だろうしな。
だったら今のうちに少しでもテメエの腕を磨いておきてえ」
口の中に噛みタバコを放り込み、ミッキーが言う。だけどミッキーはダチのジェイクが心配なんだろう。
だからジェイクについてやることにした。
俺の相棒はそういう男だからな。それで俺とニコルも一緒にやることにした。
シェリルは俺達を心配していたけど、まあ、何とかなるさ、やばけりゃすぐに逃げるよと言って説得した。
それでもシェリルは浮かない顔をしていたが。
草原を抜けて俺達は森の中へと進んだ。目当ての薬草を探す。茂みや木の根元に注意を払いながら。
ばらける孤児達、顔見知りもいれば知らない奴もいた。
キラー・ウィードの姿は見えない。このまま薬草の採取だけで終われば安全なんだけどな。
俺は手製の槍を片手に薬草を摘んでいった。腰にぶら下げた革袋に薬草を放り込んでいく。
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それで革袋に薬草を詰め込んでいると、隣から悲鳴が上がった。俺はすぐに振り向いた。
キラー・ウィード──数は五匹。武器を持った孤児達が身構える。
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ここがキラー・ウィードの弱点だ。俺の槍で貫かれたキラー・ウィードが動かなくなる。お陀仏したか。
そうしてる内にミッキーがお得意の投げナイフで、キラー・ウィードを仕留めていた。
相変わらず惚れ惚れする腕前だぜ。残りは三体、全員に囲んでボコボコにした。
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