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2話 出会い
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ロッカーの中で身を潜めるながら気配を消している神夜。
音がだんだんと近づいているなかで、神夜は冷静に状況を認識していた。
(地面を這いずる音。。。蛇とかミミズか?)
先程まで蜘蛛と戦っていた男である。
普通の人間より冷静だ。
(ロッカーの隙間から見えるか?)
なんとか外を見ようと隙間に目を近づける。
そんな中で、1人の人間の足音も聞こえてきた。
”ゼーゼー”言いながら走っており、表情は見えないながらも焦っていることが想像できた。
神夜は助けるかどうかで悩んでいた。
(虫に追われているのか。。。助けるべきか?)
地面を這っている音も近づいているので、追われているという仮説を立てて考える。
(今の俺には武器なんてないしな。。。)
それに、助けることで足枷になる未来が見える。
(やはりやめるか。。。)
そのままロッカーで身を潜めることにした神夜。
しかし、そんなことをしているうちにロッカーの前で足が止まる。
(なんでここで止まる!)
しかし、問答無用で扉が開く。
「そこ退いて!」
空いた扉の前には小柄な女が焦った表情で立っており、無理やり中から神夜を出そうとしてくる。
「お前がどっか行け!」
「あなたが退いてよ!」
二人がそんなやりとりをしていると、這いずる音が近く止まった。
その方向に二人が顔を向けるとムカデが顔を覗かせていた。
(ヤバい!)
神夜がそう瞬時に判断し、女を抱え左に避ける。
先程まで神夜たちが立っていた場所にムカデで突っ込んでいた。
即座に立ち上がり、抱えた女とともに廊下に出る。
そして、走る!必死に走る!
女を抱え走る!走る!走る!
そして、階段を下に降りる。
しかし、女は気絶していた。
余程必死に逃げていたのであろう。疲れ果てていた。
そんなことを考えていると階段の上から這いずる音が迫ってくる。
なんとか5階の階段を降り切り、一番下の1階まで降りる。
そして、階段の裏にある用具室に逃げ込む。
そこは、他の部屋に比べて扉が狭く。10メートル以上ありそうなムカデには狭かった。
その予想通り、ムカデは近くを這いずるがそのうち遠くへ行ってしまった。
そのことに安堵した瞬間、神夜の意識はなくなった。
女は目を覚ますと狭い部屋の中にいた。
慌てて起きて、周りを見渡すがどこかの部屋の中ということしか分からなかった。
近くで寝ていた神夜を起こそうとしたが、神夜の体の傷やボロボロになっている制服を見て起こすのをやめた。
女は神夜が助けてくれたのだと感じた。
最初ロッカーの中で身を隠していたこの男を見つけたときは”助けてくれないだめなやつ”という考えだった。
ロッカー開けたときのあの”なんで開けるんだよ”という顔。
あれは一生忘れないと思う。
でも、助けてくれたことには感謝している。
あのままじゃいずれ食われて、化け物の胃の中だったはずだから。
しかし、この部屋に未来がないことも想像できた。
そんな不安に押しつぶされそうになりながらも疲れて、また眠りにつく。。。
二人が眠りについている間に、学校内では化け物たちが生存活動を開始していた。
化け物たちにとって、他の化け物はただのライバルであり、敵であり、食料である。
その中で強者が選別されていく。
人類という生態系の頂点が転落し、新たな生態系が確立されていく。
新たな時代の始まりである。
音がだんだんと近づいているなかで、神夜は冷静に状況を認識していた。
(地面を這いずる音。。。蛇とかミミズか?)
先程まで蜘蛛と戦っていた男である。
普通の人間より冷静だ。
(ロッカーの隙間から見えるか?)
なんとか外を見ようと隙間に目を近づける。
そんな中で、1人の人間の足音も聞こえてきた。
”ゼーゼー”言いながら走っており、表情は見えないながらも焦っていることが想像できた。
神夜は助けるかどうかで悩んでいた。
(虫に追われているのか。。。助けるべきか?)
地面を這っている音も近づいているので、追われているという仮説を立てて考える。
(今の俺には武器なんてないしな。。。)
それに、助けることで足枷になる未来が見える。
(やはりやめるか。。。)
そのままロッカーで身を潜めることにした神夜。
しかし、そんなことをしているうちにロッカーの前で足が止まる。
(なんでここで止まる!)
しかし、問答無用で扉が開く。
「そこ退いて!」
空いた扉の前には小柄な女が焦った表情で立っており、無理やり中から神夜を出そうとしてくる。
「お前がどっか行け!」
「あなたが退いてよ!」
二人がそんなやりとりをしていると、這いずる音が近く止まった。
その方向に二人が顔を向けるとムカデが顔を覗かせていた。
(ヤバい!)
神夜がそう瞬時に判断し、女を抱え左に避ける。
先程まで神夜たちが立っていた場所にムカデで突っ込んでいた。
即座に立ち上がり、抱えた女とともに廊下に出る。
そして、走る!必死に走る!
女を抱え走る!走る!走る!
そして、階段を下に降りる。
しかし、女は気絶していた。
余程必死に逃げていたのであろう。疲れ果てていた。
そんなことを考えていると階段の上から這いずる音が迫ってくる。
なんとか5階の階段を降り切り、一番下の1階まで降りる。
そして、階段の裏にある用具室に逃げ込む。
そこは、他の部屋に比べて扉が狭く。10メートル以上ありそうなムカデには狭かった。
その予想通り、ムカデは近くを這いずるがそのうち遠くへ行ってしまった。
そのことに安堵した瞬間、神夜の意識はなくなった。
女は目を覚ますと狭い部屋の中にいた。
慌てて起きて、周りを見渡すがどこかの部屋の中ということしか分からなかった。
近くで寝ていた神夜を起こそうとしたが、神夜の体の傷やボロボロになっている制服を見て起こすのをやめた。
女は神夜が助けてくれたのだと感じた。
最初ロッカーの中で身を隠していたこの男を見つけたときは”助けてくれないだめなやつ”という考えだった。
ロッカー開けたときのあの”なんで開けるんだよ”という顔。
あれは一生忘れないと思う。
でも、助けてくれたことには感謝している。
あのままじゃいずれ食われて、化け物の胃の中だったはずだから。
しかし、この部屋に未来がないことも想像できた。
そんな不安に押しつぶされそうになりながらも疲れて、また眠りにつく。。。
二人が眠りについている間に、学校内では化け物たちが生存活動を開始していた。
化け物たちにとって、他の化け物はただのライバルであり、敵であり、食料である。
その中で強者が選別されていく。
人類という生態系の頂点が転落し、新たな生態系が確立されていく。
新たな時代の始まりである。
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