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魔導国オスマーズ
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第14話 魔導国オスマーズ
ーーー
ガラララッ…
「見えて来たぜ…あれが魔導国オスマーズだ。」
翌日…早朝に「王立国リートグルム」から馬車で出立して…
隣国である…「魔導国オスマーズ」に着く頃には昼過ぎになっていた。
ゼイル『あの場所へ入国するには…一定の「魔力質量」が必要になる。』
ゼイル『つまり…他国で言い換えれば…魔力自体が「入国許可証」になるな…』
レクサム『ただし…「公認魔法師」…それも…「王立」の資格を有する人物が1人でも確認されれば…魔力の条件なしで1週間ほどの滞在が許可される場合がある…』
レクサム『まあ…ほとんどの場合…魔導協会会長の許諾が必要になるがな…姉貴なら問題ないだろう…』
レクサム(魔力感知が機能しないせいか…此処に居る奴らの魔力有無を確認できない…)
ーーー
先ほど、彼の話にあった「魔法師」には…
7つの階級が存在している…
公認魔法師「国立・王立」
公認魔法師「公立」
ーーー ↑公認↓非公認
最上級魔法師
上級魔法師
中級魔法師
初級魔法師
見習い魔法師
「公認魔法師」の「国立」と「王立」はどちらも同じ意味であり…
名誉ある最高峰の魔導学園…「国立魔導学園」を出門した者に用いられる「最高位の称号」としての意味合いを持つ…
厳しい入門条件と出門条件が設けられていることでも知られており…
「魔導協会会長」の推薦および貴族階級の身分でしか入門することができない。
また「公認魔法師」の「公立」とは…
厳しい入門と出門の条件が存在しない…
市民向けの「魔導学園」を出た者達を指している…
これら魔導学園は…「魔導協会本部」が存在している…
主導国ソルティシアと…他3つの魔導国にそれぞれ点在している…
その一方で…
「最上級」から「見習い」までの階級を持つ者達は…
主に「一般魔法師」と呼ばれており…
「魔導学園」を出門していない…魔法と剣法を登録した者達が区分される階級を指している…
これらは「魔導協会」によって管理されており…
魔法と剣法および…魔力自体も登録され…
「魔導協会」の管轄下にある国では厳戒態勢の一環として…
特別な魔導具によって識別されている…
ーーー
馬車の中から見えて来るのは…
魔導国オスマーズを覆い隠す霧だった…
ゼイル『あれは…国の外側にしか見えない霧だ。』
ゼイル『俺も1度だけ…来たことがある…』
都市の要所には、各4つの検問所が囲む様に配置されており…
馬車で近づくと魔導兵団が出迎える…
「ようこそ…公認魔法師殿…」
「此処からしばらく進むと…首都リブールに辿り着けます。」
深く敬意を込める魔導兵団の団員に対して…
深く頭を下げる…ニイさん…
溜め息をつきながら…
レクサムはニイさんにこう呟く…
「姉貴は頭を下げなくて良いんだよ…」
この言葉に対して…彼女は…
「まだまだ…不慣れなので…」
「計5名と馬車の通過を許可します。」
「このままお進み下さい…」
パンッ!
ガラララッ!
手綱の合図と共に再び馬車は動き出した。
ーーー
魔導国オスマーズは…
「主導国ソルティシア」管轄下の1つであり…世界中から数多くの魔法師が、魔導国に集まって来る…
魔導国は他にも存在しており…
主導国ソルティシアを中心として…魔法師を歓迎し…
また、新たな魔法師を輩出する為…魔導学園を開いているのだ。
ーーー
検問所を越えると…晴れていた風景とは違い…
魔導国オスマーズは濃い霧に覆われていた。
ガラララッ!
レクサム『この霧…ただの霧じゃないな…』
ニイ『ですね…』
林道を抜けるとしばらくして馬車が止まった。
外に出ると…何やら…壁のようなものが見えた。
目の慣れにより次第に…
其処には、頂が見えない程の巨大な門が聳え立っていることが分かった。
巨大な門は、轟音と共に開き始める…
中から…1人の女性が出て来た。
巨大な門が開き切る…
「ようこそ…魔導国オスマーズへ…」
リメイル『私(わたくし)は…リメイル・コルサピール…』
「此処からは…私が案内致します。」
「さあ…こちらへ…」
ニイ『まさか…リメイル…』
ーーー
リメイル『まさか…この様な場所で再会するとは…』
「あれから…随分経ちました。魔法師として更に磨かれたのですね…ニイさん…」
「この霧は…私の魔法によるものです。霧は涼やかな気分になれますよね…」
ゼイル(水の属性変化か…)
ニイ『魔導兵団の道に進まれたと聞いたけれど…まさか、この様な形で再会できるなんて…』
「姉貴の知り合いだったとはな…」
リメイル『私は…家柄が関係しております。代々…魔導将軍に就いている一族ですので…』
ニイ『私とリメイルさんは、共に主導国ソルティシアの「国立魔導学園」を出門しております。』
リメイル『最初は…お互いギリギリでしたね…私は「総合成績」で…ニイさんは「魔法技術」がずば抜けておりましたわ…』
ーーー
魔法技術とは…
「基礎能力」および「五つの魔法術」の総称を指している…
ーーー
リメイル『あの時のニイさんには、いつも驚かされていましたわ…』
リメイル『ところで…こちらの皆様は、旅のお仲間ですか?』
ニイ『はい…大切な旅の皆様です。』
リメイル『なるほど…ふむふむ…』
リメイル『そちらの…えっと…』
ニイ『弟のレクサムです。この旅のサブリーダーを担っています。』
レクサム(俺が…サブリーダー!?)
レクサム(リーダーは見るからに、サボり魔のゼイル…いや違うな…となると…姉貴?)
レクサム(だが…姉貴には、致命的な「あの癖」がある…)
レクサム(王族のシェルピー…しっかり者で気付きも早いと見た…適任は適任だな…)
ニイ『ちなみにリーダーは、「パメラ」さんです。』
レクサム「パメラ(こいつ)が…リーダーだと!?それは無いだろ!?」
パメラ『パメラ・イズ・マーシェルです。』
リメイル(マーシェル…もしかして…)
「よろしくお願いします。小さなリーダーさん…」
リメイル『私の主観ではありますが…この中では「直感力」と「洞察力」に優れている…弟さんの方が…リーダーの素質があると思いましたが…』
「果たして…ニイさんには、何が視えているのでしょうか…大変気になりますね…」
ニイ『ふふふ…何が視えていますかね…』
レクサム(見抜かれた…あの一瞬で…)
リメイル『そして…えっと…』
ゼイル『俺はゼイルだ。』
リメイル『ゼイルさんは…隠密に長けていますね…この中の「斥候」を勤めているみたいです。』
ゼイル(俺のポジション丸分かりじゃん…)
レクサム(「魔力属性」は…持ち主の「性格」や「意思」が反映される…「魔力特性」も同じ原理か…)
レクサム(どこで見抜かれた…)
リメイル『私…こう見えて…魔導兵団に入って間もありませんので…いつもの癖が出ていましたわ…』
レクサム(戦い慣れているな…先ずは、相手の油断を煽る…か…)
「主導国ソルティシア」と他3つの魔導国には…国王は存在せず…
代わりに、数多くの魔導将軍が配備されている…
魔導学園はとても安全な場所であり…
魔導将軍が率いる…魔導兵団の護衛の下…
広大な敷地内で…「魔法」について学ぶことができる…
ーーー
ガラララッ…
「見えて来たぜ…あれが魔導国オスマーズだ。」
翌日…早朝に「王立国リートグルム」から馬車で出立して…
隣国である…「魔導国オスマーズ」に着く頃には昼過ぎになっていた。
ゼイル『あの場所へ入国するには…一定の「魔力質量」が必要になる。』
ゼイル『つまり…他国で言い換えれば…魔力自体が「入国許可証」になるな…』
レクサム『ただし…「公認魔法師」…それも…「王立」の資格を有する人物が1人でも確認されれば…魔力の条件なしで1週間ほどの滞在が許可される場合がある…』
レクサム『まあ…ほとんどの場合…魔導協会会長の許諾が必要になるがな…姉貴なら問題ないだろう…』
レクサム(魔力感知が機能しないせいか…此処に居る奴らの魔力有無を確認できない…)
ーーー
先ほど、彼の話にあった「魔法師」には…
7つの階級が存在している…
公認魔法師「国立・王立」
公認魔法師「公立」
ーーー ↑公認↓非公認
最上級魔法師
上級魔法師
中級魔法師
初級魔法師
見習い魔法師
「公認魔法師」の「国立」と「王立」はどちらも同じ意味であり…
名誉ある最高峰の魔導学園…「国立魔導学園」を出門した者に用いられる「最高位の称号」としての意味合いを持つ…
厳しい入門条件と出門条件が設けられていることでも知られており…
「魔導協会会長」の推薦および貴族階級の身分でしか入門することができない。
また「公認魔法師」の「公立」とは…
厳しい入門と出門の条件が存在しない…
市民向けの「魔導学園」を出た者達を指している…
これら魔導学園は…「魔導協会本部」が存在している…
主導国ソルティシアと…他3つの魔導国にそれぞれ点在している…
その一方で…
「最上級」から「見習い」までの階級を持つ者達は…
主に「一般魔法師」と呼ばれており…
「魔導学園」を出門していない…魔法と剣法を登録した者達が区分される階級を指している…
これらは「魔導協会」によって管理されており…
魔法と剣法および…魔力自体も登録され…
「魔導協会」の管轄下にある国では厳戒態勢の一環として…
特別な魔導具によって識別されている…
ーーー
馬車の中から見えて来るのは…
魔導国オスマーズを覆い隠す霧だった…
ゼイル『あれは…国の外側にしか見えない霧だ。』
ゼイル『俺も1度だけ…来たことがある…』
都市の要所には、各4つの検問所が囲む様に配置されており…
馬車で近づくと魔導兵団が出迎える…
「ようこそ…公認魔法師殿…」
「此処からしばらく進むと…首都リブールに辿り着けます。」
深く敬意を込める魔導兵団の団員に対して…
深く頭を下げる…ニイさん…
溜め息をつきながら…
レクサムはニイさんにこう呟く…
「姉貴は頭を下げなくて良いんだよ…」
この言葉に対して…彼女は…
「まだまだ…不慣れなので…」
「計5名と馬車の通過を許可します。」
「このままお進み下さい…」
パンッ!
ガラララッ!
手綱の合図と共に再び馬車は動き出した。
ーーー
魔導国オスマーズは…
「主導国ソルティシア」管轄下の1つであり…世界中から数多くの魔法師が、魔導国に集まって来る…
魔導国は他にも存在しており…
主導国ソルティシアを中心として…魔法師を歓迎し…
また、新たな魔法師を輩出する為…魔導学園を開いているのだ。
ーーー
検問所を越えると…晴れていた風景とは違い…
魔導国オスマーズは濃い霧に覆われていた。
ガラララッ!
レクサム『この霧…ただの霧じゃないな…』
ニイ『ですね…』
林道を抜けるとしばらくして馬車が止まった。
外に出ると…何やら…壁のようなものが見えた。
目の慣れにより次第に…
其処には、頂が見えない程の巨大な門が聳え立っていることが分かった。
巨大な門は、轟音と共に開き始める…
中から…1人の女性が出て来た。
巨大な門が開き切る…
「ようこそ…魔導国オスマーズへ…」
リメイル『私(わたくし)は…リメイル・コルサピール…』
「此処からは…私が案内致します。」
「さあ…こちらへ…」
ニイ『まさか…リメイル…』
ーーー
リメイル『まさか…この様な場所で再会するとは…』
「あれから…随分経ちました。魔法師として更に磨かれたのですね…ニイさん…」
「この霧は…私の魔法によるものです。霧は涼やかな気分になれますよね…」
ゼイル(水の属性変化か…)
ニイ『魔導兵団の道に進まれたと聞いたけれど…まさか、この様な形で再会できるなんて…』
「姉貴の知り合いだったとはな…」
リメイル『私は…家柄が関係しております。代々…魔導将軍に就いている一族ですので…』
ニイ『私とリメイルさんは、共に主導国ソルティシアの「国立魔導学園」を出門しております。』
リメイル『最初は…お互いギリギリでしたね…私は「総合成績」で…ニイさんは「魔法技術」がずば抜けておりましたわ…』
ーーー
魔法技術とは…
「基礎能力」および「五つの魔法術」の総称を指している…
ーーー
リメイル『あの時のニイさんには、いつも驚かされていましたわ…』
リメイル『ところで…こちらの皆様は、旅のお仲間ですか?』
ニイ『はい…大切な旅の皆様です。』
リメイル『なるほど…ふむふむ…』
リメイル『そちらの…えっと…』
ニイ『弟のレクサムです。この旅のサブリーダーを担っています。』
レクサム(俺が…サブリーダー!?)
レクサム(リーダーは見るからに、サボり魔のゼイル…いや違うな…となると…姉貴?)
レクサム(だが…姉貴には、致命的な「あの癖」がある…)
レクサム(王族のシェルピー…しっかり者で気付きも早いと見た…適任は適任だな…)
ニイ『ちなみにリーダーは、「パメラ」さんです。』
レクサム「パメラ(こいつ)が…リーダーだと!?それは無いだろ!?」
パメラ『パメラ・イズ・マーシェルです。』
リメイル(マーシェル…もしかして…)
「よろしくお願いします。小さなリーダーさん…」
リメイル『私の主観ではありますが…この中では「直感力」と「洞察力」に優れている…弟さんの方が…リーダーの素質があると思いましたが…』
「果たして…ニイさんには、何が視えているのでしょうか…大変気になりますね…」
ニイ『ふふふ…何が視えていますかね…』
レクサム(見抜かれた…あの一瞬で…)
リメイル『そして…えっと…』
ゼイル『俺はゼイルだ。』
リメイル『ゼイルさんは…隠密に長けていますね…この中の「斥候」を勤めているみたいです。』
ゼイル(俺のポジション丸分かりじゃん…)
レクサム(「魔力属性」は…持ち主の「性格」や「意思」が反映される…「魔力特性」も同じ原理か…)
レクサム(どこで見抜かれた…)
リメイル『私…こう見えて…魔導兵団に入って間もありませんので…いつもの癖が出ていましたわ…』
レクサム(戦い慣れているな…先ずは、相手の油断を煽る…か…)
「主導国ソルティシア」と他3つの魔導国には…国王は存在せず…
代わりに、数多くの魔導将軍が配備されている…
魔導学園はとても安全な場所であり…
魔導将軍が率いる…魔導兵団の護衛の下…
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