異世界冒険少女

柊 亮

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特別入門者パメラ

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第15話 特別入門者パメラ

ーーー

「私は、貴族出ですが…あなた様を尊敬しております。」

リメイル『実は…シェルピー様とパメラ様には「魔導協会会長」より…ある招待状が届いておりまして…』
リメイル『それは…この「国立魔導学園」の「特別入門」の件についてです。』

「!?」

ゼイル(なんだ…それ…)

レクサム『パメラ…知り合いなのか?』

パメラ『いえ…お会いしたこともお聞きしたこともありません…』

リメイル(これは…喋っても宜しいのでしょうか…)

ーーー

「リメイル…またいつもの癖が出たな…」
「紅茶を囲む日課を…忘れていただろう…」

リメイル『すっかり…忘れていましたわ…』

「失礼…お客人…」
「私は…ラノート・ムーンアンドレア…」

ラノート『此処の護衛長も勤めている。』

「ラノートさんは…あの英雄軍の1人としてご活躍なされた。」

リメイル『名家…「サンアンドレア家」の親戚に当たる一族なのですよ…』

ラノート『私の故郷であっても…今となっては…何処にも存在しない名家だ。』

「血は途絶えてしまった…」

レクサム(サンアンドレア?何処かで聞いて…)

リメイル『では…これで…ラノートさんと、紅茶を囲むのが日課ですので…』

ラノート『失礼する…』

ゼイル『貴族の交流だな…』
ゼイル『貴族は、ああやって紅茶を囲んで仲を育むんだ。』

パメラ『レクサムさん?』

レクサム『妙に「サンアンドレア」という名に懐かしさを感じる…』

レクサム(英雄軍の親戚…是非話を聞きたいが…これ以上知らない口ぶりだった。)

「魔導学園に向かう…パメラに、魔法についてもっと学ばせる必要がある…』
「俺が教えるより…あの場所で学んだ方が早い…」

それは…御尤も…

レクサム『シェルピーと一緒に行って来い…俺達はしばらく滞在してやる…』

ゼイル『流石に…1年以上とかにはならないよな…』

ニイ『あの人のことですから…考えてはいることでしょう…』

私の心の中は、嬉しさでいっぱいだったのを覚えている…

シェルピー『パメラさん…あそこに人が待っていますよ…』
シェルピー『行ってみましょう…』

ゼイル『俺らは…どうする?』

レクサム『お前は俺と来るんだよ!』

ゼイル『は?』

ーーー

「私は魔導学園の案内人になります。お迎えに参りました。」

魔導学園の外装は、豪華に装飾されている…
何処までも続く廊下と…広大な中庭が広がっている…
2階へ続く…2つの階段が存在感を放っている…
まるで此処は…お城の様だった。

「こちらになります。」

何処までも続く廊下を案内される…

「実は…パメラ様に是非ともお会いしたいと…ある…お客人がいらしております。」
「魔導学園の西棟1階…この部屋でお待ちしております。」

「後に…こちらに赴きますので…」
「ごゆっくり…」

「シェルピー様は…あちらになります。」

ガチャ…

私は扉をゆっくりと開ける…
扉の向こう側には…私の母である…
ミレスの姿があった。

「パメラ…元気にしていた?危険な目には遭っていない?」

あの時の私には…母との再会に…
今までの困難なんて忘れるぐらい…
嬉しさでいっぱいだったのを覚えている…

パメラ『うん!この通り…元気です。』

「お母さん…」

「あっ!ごめんなさい…どうしても…このお話を伝えたくて…」
「フィーデルさんとの出逢いと…パメラの出生について…」

「フィーデルさんとの出逢いは…思い返せば…運命だったのかも知れない…」
「騎士兵団に就いていた彼と恋に落ちて…」

「貴族家の令嬢である…私と、平民の生まれである…フィーデルさんと結ばれるのは、猛反対されたわ…」
「でもね…私は、身分なんて関係ないと…お父様とお母様の反対を押し切って貴族家を出て行ったの…」

「暫く…暮らしに慣れるのは…大変だったけれど…町から村に移り住んで…パメラが生まれて来てくれて幸せだった。」

「私のお父様ったら…面白いことに…」
「自分に孫が出来たことに反対どころか…貴族家に戻って来て来れ…と伝えてきたの…」

「お父様とお母様も変わってくれた。」

それから…
今までの小さな冒険での出来事と…数多くの出会いについて話した。
お母さんは、とても微笑ましい表情で話を聞いてくれる…

あっという間に時は過ぎ…
お母さんと再び別れる時間になる…

「パメラが帰ってくるのを…いつでも待っているからね…フィーデルさんと…」

パメラ『うん…』

ーーー

首都リブール 中央広場

ゼイル『出来る限り…面倒なのはよせよ…』

レクサム『明日の早朝…パメラとシェルピーは、「遠征試験」に出立するらしい…』

「俺らは主に…簡単な護衛をするみたいだな…」

ゼイル『早速…面倒だな…』

レクサム『なんでも…人手不足だとよ…』
レクサム『魔導協会は日々…新たな人員の招集をかけているそうだが…なかなか集まらないらしい…』

ーーー

ガラララッ…

「あっ!私としたことが…」
「パメラに伝え忘れてしまいました…」

「この特別入門の件を考案したのが…パメラの親戚に当たる…現魔導協会会長であることを…」
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