異世界冒険少女

柊 亮

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合同実技試験

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第23話 合同実技試験

レイゲルの森…学園が所有するダンジョンの1つ…
そこで合同実技試験が行われる。

?『集まったようだな…』

?『ほう…今年は、なかなか骨のある者が3人は居ますかな…』

?『いえ、5人でしょう…』

?『いや1人も居ないな…』
?『あのライルに、呼ばれたから来てはみたが…今はこの程度か…』

?『あの…』

?『ああお前か…コルンピル…お前…声小さすぎ…』

魔導国セルスピア王立教師
コルンピル・ラシャシェア

コルンピル『ダルベイクさん…2年ほど見ませんでしたが、どうなされてたのです?』

主導国ソルティシア王立教師
ダルベイク・リジュボード

ダルベイク『俺はな…見どころもない…弱い奴には、興味が無い…』
ダルベイク『今年も…カルドラは居ないのか…』

?『では挨拶を始めよう…』

入門者A『おいっあの人が…』

入門者B『ああ…今年の合同実技試験を審査する教師の方達だ。』

ダルベイク『おい!お前ら…』
ダルベイク『魔力感知も出来ていない奴等が、ここには溢れている…』

ダルベイク『審査が面倒だ…』
ダルベイク『此処でまとめて失格だ。』

魔導国セルスピア王立教師
シオニア・スピネル

シオニア『始まった…』

教師の1人が、その発言をした途端…
辺りが一瞬静まり返る…
実技試験では、魔力感知は当たり前…
ニイさんに、あの時教わらなかったら…
私もその内の1人になっていたかもしれない…

?『そこまでにしておけ…』

魔導国アストラル王立教師
シェザード・ジェルラート

シェザード『私は、シェザード・ジェルラート…』

シェザード『この試験では、あくまで今後の審査基準を決定するのみ…だが…ダルベイクも同じ審査をする教師…』

シェザード『よって…この試験内容は…「魔法技術」を審査するに当たって…君達が、一番得意とする魔法術をこの場で披露することだ。』
シェザード『私たちの…反応と評価次第で今後の審査基準を決定していく…』

私の一番得意とする魔法術…
それは、回復術だ。
シェルピーさんは、応用術を少し披露するようだ。
他の皆んなが、五つの魔法術を披露する。

ダルベイク『やはり…この程度か…』

コルンピル『あの人とかどうですか?』

魔導国セルスピア王立教師
アルフレッド・マッドランド

アルフレッド『ほうほう…悪くないのう…』

魔導国アストラル王立教師
アドルフィン・スロウファウル

アドルフィン『今年もなかなか…出来る者が居るようですね…』

そしてシェルピーの番になる…

シェザード『次は…』
シェザード『シェルピー殿…』

入門者C『おいっシェルピー様って…』
入門者D『ヴァラメンス共同国の王女様よね…』
入門者A『王族が入門者?』

シェザード(シェルピー様もこの学園に…あの人は、何をお考えになられているのか…)

ダルベイク(七彩の獅子の孫か…果たしてどれほどのものか…)

シェルピーさんは、物が沢山置いてあるテーブルの前に立つと、試験用の杖で魔法術を使う…
すると目の前の物が何処かに消えた。

コルンピル『あれは…』

ダルベイク『ほう…「転送魔法」か…』
ダルベイク(確かに「応用術」の中では、難しい部類に入るな…)

シェザード『そちらのお嬢さんのポケットの中ですね…』

私はポケットを探る…すると…消えた白い髪リボンが入っていた。

シェルピー『パメラさんにプレゼントです。』

シェザード『次は、同じく特別入門者のパメラさん…』

パメラ『はっはい!』

私は…得意な「回復術」を生かす為に、植物が置いてある場所に向かう…

ダルベイク『回復術か…』
ダルベイク『まあ…植物の傷が癒えるだけでは…1学年の範疇に収まるぐらいだが…』

植物に回復術を施す…

ダルベイク『嬢ちゃん…それは枯れた植物だ…』
ダルベイク『おい誰だ…枯れた植物を用意した者はおふざけが過ぎるぞ…』

試験官『魔導協会会長がご用意をと…』

ダルベイク『ライルが?』
ダルベイク(あいつのことだ…まあ見とけって思いが想像できる…)

ライル『まあ…見とけって…面白いのが見えるから…』
ライル『僕…見たことないけど…』

植物が、再び緑を取り戻す…
以前とは違い花は満開に彩り…
周囲の植物も、全て癒した。

ダルベイク(魔力感知が機能しなくなった…)
ダルベイク(まだ慣れていないな…)

ダルベイク『!』
ダルベイク『どうなってる…この魔力質量は…』

シェザード(私たち…教師は、魔導将軍に就いていた者がほとんど…)
シェザード(そんな私たちでも…魔力感知が機能しなくなる程の魔力質量…)

シェザード『一度で二度の驚きですか…』
シェザード(パメラさんはまだ…「魔法術」を扱いながら「魔力操作」は出来ないみたいですね…)

シェザード(魔力が…溢れ出ていますよ…)

アルフレッド『ほうほう…あの嬢ちゃん…少し常識が外れておるのう…』

コルンピル『アルフレッドさんが…少しと言った。』

シオニア『確かに珍しいわね…アルフレッドさんが動揺するなんて…』

アドルフィン『私は、予想通りの活躍と感想だ。』
アドルフィン『だが…長い教師経験を持つ私でも…これ程の魔力質量を持つ者は初めて見る…』

アドルフィン『まだ…魔力操作が上手く出来ていないのが可愛いものだよ…』

ダルベイク(実際…魔力質量を周囲に解き放ち…敵を撹乱させる。戦法は既に存在する…)
ダルベイク(だが…条件が厳しすぎる上にリスクもある為…あまり活用されない戦法だ。)
ダルベイク(彼女の魔力質量はその条件さえも無くなるがな…)

アルフレッド『ほっほっほっ…お嬢さん方の後では、見劣りしますかな…』

ダルベイク『今年は2人か…』

アルフレッド『5人とは、思っていましたが…儂もなまりましたな…』

シオニア『見劣りはほとんどですが…こんなものでしょう…』

シェザード(この子達は間違い無く…次世代を担う者達になっていくだろう…)
シェザード『では、これで合同実技試験を終了する。』

こうして…合同実技試験を終えた。
あの後、教師達とお話をしたが皆さん本当に優しい方達だった。

こうして…皆さんと別れを告げ…馬車で学園へと向かう…
帰るまでの間に疲れが出たのか…安心したのか…私とシェルピーさんは、眠りについていた。


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