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17.勇気をもって
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トリオンの町から王都に来て、ごろつきたちの手から逃れたつもりだった。けれどもたかだか一月も過ぎていない。そんな短い期間で、なぜ逃げられたと思っていたのだろうか。
姿を見ただけでみっともないほど震えている。背中の入れ墨は過去を思い出したように、引きつった痛みを訴える。
どこにいようと所詮、自分は逃亡奴隷なのだ。一生、やつらから怯えて生きなければならない。
捕まれば投獄されるか、もしくは花枯れになるまで痛めつけられて殺されるか、そのどちらかになる。
「っ……ひぅ……っ」
マルから嗚咽が漏れる。
嫌だ。怖い。早くどこかに行ってしまえ。
嵐が過ぎ去るまで、見つからないようじっとしていなければ。けれどマルは思い出してしまった。
ごろつきの近くに、マチルダがいたではないか。
もちろん、ごろつきだとて通行人へ手当たり次第悪さをしてはいないだろうが、そもそも常識とかけはなれているやつらなのだ。何かしでかしてもおかしくはない。
一瞬だけ確認をするつもりで、振り返る。入れ墨を彫った男はゴロナといったか。男はマチルダのすぐ近くにいた。
ごろつきどもの常套手段は、適当に難癖を付けて周りにいる仲間で取り囲む。金銭の要求はまだましで、攫ってしまうこともある。その後は耳を覆いたくなる話ばかり。
だめだ。マチルダになにかあれば、屋敷の者が皆悲しむ。雑巾みたいに汚れていたマルに、嫌な顔一つせず風呂と服を用意してくれた。夜は刺繍をしながら構ってくれる。彼女は本当にいい人だ。
マルは再び振り向いて、人の波に飛び込んだ。膝がかくんとしたが、走り出すと治まった。
男はマチルダの横へ立つのが見える。
マチルダを連れて行くな。だめだ、だめだ。絶対に。
「マ……マチルダさんっ! マチルダさん!」
大きな声を出せば、人の目が集まる。ゴロナよりも先に声をかければ、少しは躊躇するだろうか。
「マチルダさぁーーんっ‼」
驚いたマチルダは振り向き、マルは駆け寄ってマチルダに抱きついた。
ばっと顔を上げてすぐさま隣にいる男を確認する。すると男はゴロナではなかった。
男は突然やってきた珍客に目を見張り、机に並ぶボタンを取ろうとしていた手が止まっている。ボタン屋にきた、ただの客だ。別人なのだ。
マチルダはボタン屋から買った商品を受け取る。そしてマルが手ぶらなのを確認すると、二人で放り出してきた荷物を拾いに行った。それから何も訊かず怒りもせずに「帰りましょ」とマルと手を繋いだ。
市場の通りを抜け、喧噪も静かになると、そこはもう日常だ。ロナウドの屋敷は住宅地から離れているので、道を行き交う人も少なくなってくる。
木の葉のすれる音がよく聞こえた。
「ねぇマル、さっきは突然どうしたの? ほら、ここなら歩きながらしゃべっても、聞く人なんていないわよ。辛いなら無理して話さなくてもいいけれど」
無言が続いた帰り道、口火を切ったのはマチルダだ。腕には買ったばかりなのに汚れてしまった荷物を抱えている。マルに合わせて吟味して選んだ冬物だった。
マルは申し訳ないと思った。一人で焦ってしたことで、迷惑しかかけられなかった。鉛のように沈んだ心と繋がっているかのように、足どりも重く感じる。
「ご、ごめ、んなさい……。せっかく、せっかく……マチルダさんが、おれにっ、えらんでくれたのにっ……」
「あら、いいのよ、いいのよ、土汚れくらい。あたし、評判の洗濯婦だったし、腕前も知ってるでしょ? すっごくきれいにできるんだからね」
「まっ……まひ、まひるでゃさ……」
マルは奴隷だったことを避けて、震える唇で説明をした。
王都より治安の悪い北部には、ごろつきと呼ばれる犯罪者の集団が存在する。スリや窃盗もするし、人身売買、麻薬の売買、売春、頼めば殺人でもなんでもする。些細なことで難癖を付けては、その後誘拐に発展する場合もあると。
先ほど見掛けた男を、そういった奴らの手合いによくいたので、勘違いをした。今朝方、ロナウドから地方からの犯罪者が王都に増えていると聞いたことも重なり、マルの知っているごろつきにもよく似ていたから、マチルダが危険だと思ってしまったのだと。
「ちょっとお待ちよ」
マチルダの足が止まったので、マルもそこに留まる。
どきりとした。なぜそんな輩をマルが知っているのか、と訊ねられたら答える術がない。
「マル、じゃあ、あんた、自分だって危い目に遭うかもしれないのに、あたしを助けようとしたっていうの? あんただって子どもなのよ⁈」
「だって、だって、マチルダさんが、攫われるかもって……だから、おれ、とめなきゃって……」
砂利の混じる土の道へ、マチルダの抱えていた荷物が落ちた。同時にマルはぎゅっと抱きしめられる。
「マル、マルっ、あんたって子は、あぁ、もうなんてこと!」
洗濯石けんの香りがして、自分を包む腕が少しきついが、その温かさもマルには心地よかった。そして、勘違いで良かったと、マチルダが攫われなくて良かったと、心の底から思っていた。
またも落とされた荷物はすっかり泥だらけだ。それを拾って、もう一度手を繋いで歩き始める。マルの足は軽くなっていた。
「とっても嬉しいけどね、次からこんな危ないことしちゃだめなのよ。大人の力を借りるの。『火事だ』って言うのが、一番らしいわよ」
「火事じゃなくっても?」
「そうよ。火事じゃなくてもよ」
「変なの」
「変よね」
夕食時にマルの話は武勇伝としてマチルダの口から伝えられた。いかにマルがかっこよく登場して、マチルダをお姫様のように庇ったかとか。
勘違いからの出来事だったので、マルは恥ずかしくて縮こまっていた。けれども料理長はマルの皿へパンを追加するし、ホセは『マルさん用に緊急用の笛があると便利ですね。ご主人様に提案しましょう』と大真面目に提案したのだ。
怖い思いはしたけれど、マチルダも無事で、マルも逃亡奴隷とは知られずに済んだ。
良かった、と安心していたのは、ロナウドが帰宅するまでだった。
その晩は、帰宅時から様子が違った。眉間に皺も寄せ、出迎えのマルを見てもため息を吐く。すっかり恒例となった食後のチーズの時間も、マルが口を開けて食べる度に難しい顔をしていた。
花生みは気持ちによって左右される。マルの花もいつもより小さくなっているのは気のせいじゃない。
こんなロナウドは珍しかった。気分が優れないようだ。肉体的にではなく、精神面で。何か言いかけては、口をつぐむ。その繰り返しだった。
そしてとうとう皿のチーズがなくなって、もうマルが部屋から下がるというときに、ロナウドはようやく重い口を開いた。
「マル、お前にはよそで働いてもらうことになった。住み込みだ。悪いが拒否権はない」
姿を見ただけでみっともないほど震えている。背中の入れ墨は過去を思い出したように、引きつった痛みを訴える。
どこにいようと所詮、自分は逃亡奴隷なのだ。一生、やつらから怯えて生きなければならない。
捕まれば投獄されるか、もしくは花枯れになるまで痛めつけられて殺されるか、そのどちらかになる。
「っ……ひぅ……っ」
マルから嗚咽が漏れる。
嫌だ。怖い。早くどこかに行ってしまえ。
嵐が過ぎ去るまで、見つからないようじっとしていなければ。けれどマルは思い出してしまった。
ごろつきの近くに、マチルダがいたではないか。
もちろん、ごろつきだとて通行人へ手当たり次第悪さをしてはいないだろうが、そもそも常識とかけはなれているやつらなのだ。何かしでかしてもおかしくはない。
一瞬だけ確認をするつもりで、振り返る。入れ墨を彫った男はゴロナといったか。男はマチルダのすぐ近くにいた。
ごろつきどもの常套手段は、適当に難癖を付けて周りにいる仲間で取り囲む。金銭の要求はまだましで、攫ってしまうこともある。その後は耳を覆いたくなる話ばかり。
だめだ。マチルダになにかあれば、屋敷の者が皆悲しむ。雑巾みたいに汚れていたマルに、嫌な顔一つせず風呂と服を用意してくれた。夜は刺繍をしながら構ってくれる。彼女は本当にいい人だ。
マルは再び振り向いて、人の波に飛び込んだ。膝がかくんとしたが、走り出すと治まった。
男はマチルダの横へ立つのが見える。
マチルダを連れて行くな。だめだ、だめだ。絶対に。
「マ……マチルダさんっ! マチルダさん!」
大きな声を出せば、人の目が集まる。ゴロナよりも先に声をかければ、少しは躊躇するだろうか。
「マチルダさぁーーんっ‼」
驚いたマチルダは振り向き、マルは駆け寄ってマチルダに抱きついた。
ばっと顔を上げてすぐさま隣にいる男を確認する。すると男はゴロナではなかった。
男は突然やってきた珍客に目を見張り、机に並ぶボタンを取ろうとしていた手が止まっている。ボタン屋にきた、ただの客だ。別人なのだ。
マチルダはボタン屋から買った商品を受け取る。そしてマルが手ぶらなのを確認すると、二人で放り出してきた荷物を拾いに行った。それから何も訊かず怒りもせずに「帰りましょ」とマルと手を繋いだ。
市場の通りを抜け、喧噪も静かになると、そこはもう日常だ。ロナウドの屋敷は住宅地から離れているので、道を行き交う人も少なくなってくる。
木の葉のすれる音がよく聞こえた。
「ねぇマル、さっきは突然どうしたの? ほら、ここなら歩きながらしゃべっても、聞く人なんていないわよ。辛いなら無理して話さなくてもいいけれど」
無言が続いた帰り道、口火を切ったのはマチルダだ。腕には買ったばかりなのに汚れてしまった荷物を抱えている。マルに合わせて吟味して選んだ冬物だった。
マルは申し訳ないと思った。一人で焦ってしたことで、迷惑しかかけられなかった。鉛のように沈んだ心と繋がっているかのように、足どりも重く感じる。
「ご、ごめ、んなさい……。せっかく、せっかく……マチルダさんが、おれにっ、えらんでくれたのにっ……」
「あら、いいのよ、いいのよ、土汚れくらい。あたし、評判の洗濯婦だったし、腕前も知ってるでしょ? すっごくきれいにできるんだからね」
「まっ……まひ、まひるでゃさ……」
マルは奴隷だったことを避けて、震える唇で説明をした。
王都より治安の悪い北部には、ごろつきと呼ばれる犯罪者の集団が存在する。スリや窃盗もするし、人身売買、麻薬の売買、売春、頼めば殺人でもなんでもする。些細なことで難癖を付けては、その後誘拐に発展する場合もあると。
先ほど見掛けた男を、そういった奴らの手合いによくいたので、勘違いをした。今朝方、ロナウドから地方からの犯罪者が王都に増えていると聞いたことも重なり、マルの知っているごろつきにもよく似ていたから、マチルダが危険だと思ってしまったのだと。
「ちょっとお待ちよ」
マチルダの足が止まったので、マルもそこに留まる。
どきりとした。なぜそんな輩をマルが知っているのか、と訊ねられたら答える術がない。
「マル、じゃあ、あんた、自分だって危い目に遭うかもしれないのに、あたしを助けようとしたっていうの? あんただって子どもなのよ⁈」
「だって、だって、マチルダさんが、攫われるかもって……だから、おれ、とめなきゃって……」
砂利の混じる土の道へ、マチルダの抱えていた荷物が落ちた。同時にマルはぎゅっと抱きしめられる。
「マル、マルっ、あんたって子は、あぁ、もうなんてこと!」
洗濯石けんの香りがして、自分を包む腕が少しきついが、その温かさもマルには心地よかった。そして、勘違いで良かったと、マチルダが攫われなくて良かったと、心の底から思っていた。
またも落とされた荷物はすっかり泥だらけだ。それを拾って、もう一度手を繋いで歩き始める。マルの足は軽くなっていた。
「とっても嬉しいけどね、次からこんな危ないことしちゃだめなのよ。大人の力を借りるの。『火事だ』って言うのが、一番らしいわよ」
「火事じゃなくっても?」
「そうよ。火事じゃなくてもよ」
「変なの」
「変よね」
夕食時にマルの話は武勇伝としてマチルダの口から伝えられた。いかにマルがかっこよく登場して、マチルダをお姫様のように庇ったかとか。
勘違いからの出来事だったので、マルは恥ずかしくて縮こまっていた。けれども料理長はマルの皿へパンを追加するし、ホセは『マルさん用に緊急用の笛があると便利ですね。ご主人様に提案しましょう』と大真面目に提案したのだ。
怖い思いはしたけれど、マチルダも無事で、マルも逃亡奴隷とは知られずに済んだ。
良かった、と安心していたのは、ロナウドが帰宅するまでだった。
その晩は、帰宅時から様子が違った。眉間に皺も寄せ、出迎えのマルを見てもため息を吐く。すっかり恒例となった食後のチーズの時間も、マルが口を開けて食べる度に難しい顔をしていた。
花生みは気持ちによって左右される。マルの花もいつもより小さくなっているのは気のせいじゃない。
こんなロナウドは珍しかった。気分が優れないようだ。肉体的にではなく、精神面で。何か言いかけては、口をつぐむ。その繰り返しだった。
そしてとうとう皿のチーズがなくなって、もうマルが部屋から下がるというときに、ロナウドはようやく重い口を開いた。
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