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そういうものかもしれない
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その後、私達は互いの休日を確認し、食事の予定を立てることにした。
アルビレオ様のお休みは申請してからの不定休らしく、事前に申請さえしておけば私の休みに合わせられるとのことだった。
「ペルラの休みはいつですか?」
「私は、この日と、あとはこの日とこの日と……」
予定表を指さしながら、決められている休日をアルビレオ様へ伝える。
私の場合、休日担当の治癒師と交代して休みをとるため、急に変更するわけにはいかない。アルビレオ様が柔軟に休みを合わせて下さるのは、本当に有難かった。
「休日……ペルラはここにいない間、いつも何をして過ごしているのですか?」
「えっ、私の休日ですか? そうですね……」
何をして……なんて、返事に困る質問だった。休みの使い方なんてあまり意識したことがなくて、私はしどろもどろ、休日の記憶をたどる。
「寮住まいですので、休みの日はまず寮の掃除をします。それから買い出しに出かけたり、服の手入れをしたり……普段できないことをまとめて片付けたり……」
趣味でもあればそれに没頭する時間もありそうなものだけれど、あいにく私は日々の暮らしを整えることで精一杯だ。楽しみといえば、合間に読書をすることくらいだろうか。それも、趣味といえるのかどうか分からない。
改めて伝えるような休日でもなくて、少し恥ずかしくなった。けれど隣に座るアルビレオ様は、ずっと穏やかに微笑んでいる。
「すみません、あまり面白い休日の過ごし方ではなくて」
「いえ、嬉しいですよ。少しでもペルラのことを知ることが出来るのは」
「そういうものですか?」
友人とはそういうものなのだろうか。
たしかに私も、友人であるアルビレオ様のことなら知りたいと思わなくもない。休日なんか本当に謎だ。余暇を楽しんでいるアルビレオ様の姿が想像できない。
「アルビレオ様も、休日はどう過ごされているのですか? ご趣味などはあるのですか?」
「俺ですか。俺も特にはないのですが……たまに釣りには行きますね」
「釣り……!」
(似合うわ!)
アルビレオ様と釣り――川に糸を垂らすアルビレオ様の姿も、釣れた魚の大きさに満足する表情も、ありありと目に浮かぶ。きっとおひとりで、誰にも邪魔されない時間を過ごすのだろう。
「楽しそうですね。思わず、アルビレオ様が釣りをしている姿を想像してしまいました」
「ペルラが想像した俺は楽しそうだったのですか?」
「ええ! 私のアルビレオ様はじっと釣竿を構えて……静かに水面を見ているのです。そして釣れた瞬間、笑顔で喜びを噛みしめていました。おひとりで」
「ちょっと寂しい奴みたいですね」
「あっ……」
しまった。私の想像したアルビレオ様があまりにも楽しそうにおひとり様時間を過ごすから、つい口に出してしまった。
けれどアルビレオ様は怒る様子もなく「いいんですよ、本当に寂しい奴ですから」と笑っている。
「先程の『私のアルビレオ様』はかなり嬉しかったですよ」
「う、嬉しいですか? そういうものですか?」
「そういうものです」
本当に、アルビレオ様はずっとずっと笑っている。
こちらがソワソワしてしまうくらいに。
わだかまりがとけてからというもの、アルビレオ様は感情表現が豊かになった。
友人として仲を確認し合ったからなのか、私への言葉はもちろん、表情も笑い声も、心のままをストレートに伝えて下さる。
それがありがたいような、少しくすぐったいような……この距離感にまだ慣れない私は、「そういうものなのですね……」と学習した。
二人で「この日にしましょう」と決めた休日は、ちょうど城下街のお祭りと重なっていた。
城下街の大通りでは、毎月初めに露店が並ぶ。歩きながら食べられるものが並んでいたり、店先にテラス席が用意されたり、レストランでもその日だけの特別メニューが登場したり……美味しいものを食べたいという目的のある私達には、もってこいの日取りだった。
考えただけでもう待ち遠しくて、その日までを指折り数えていると――
「おや。この日に印があるけど、何かあるのかい?」
「あっ……」
治癒室に張り出してある予定表。ヨランダさんに、その丸印を見つけられてしまった。
アルビレオ様との予定を楽しみにしている私は、予定表の日付につい印を書き込んでしまっていたらしい。
「この日は……街に露店が並ぶ日だね?」
「は、はい。そうですね」
「ペルラちゃん、お休みに誰かと街へ行くのかい?」
ヨランダさんは、人一倍目ざといし勘も良い。ただの日付に小さな丸が書き込まれていただけなのに、ここまで割り出されてしまうなんて。
私が迂闊だった。こういうことに関するヨランダさんの嗅覚をナメてはいけなかった。
あまり詮索されてはアルビレオ様にご迷惑だし、これ以上私達の仲を勘違いされるのも困る。私はどうにか誤魔化せないかと考えたのだけれど、ヨランダさんはそんな私のことも見逃さなかった。
「隠しても無駄だよ。黒髪の騎士様だろう?」
「え!」
「当たりだね」
「なぜ分かるのですか……?」
彼女を前に、誤魔化すなんて無謀な話だった。もう怖いほど言い当てるので、ヨランダさんは占い師の素質でもあるのではないかと思った。
私は何も言っていないのに。おそらく、アルビレオ様だってヨランダさんにわざわざ教えたりしないだろう。
「最近、黒髪の騎士様の機嫌がいいからね。ペルラちゃんと順調なんだろうとは思ってたんだ」
「順調といいますか……食事の約束をしただけですよ」
「それを順調というんだよ。デートじゃないか」
(デート!?)
休みを合わせて、二人で街へ行くだけのこと。でもヨランダさんは、これをデートと呼ぶらしい。
「いえいえ! デートじゃありませんよ」
「いや、デートだね。少なくとも黒髪の騎士様はそのつもりだね」
「違うんですよ、本当に」
ヨランダさんは自信満々にそう言うけれど、私にはこれがデートではない自信があった。
だって私達には、お互いに好きな人がいるのだ。私はルイス様を、アルビレオ様も忘れられない誰かのことを未だ好きなままでいる。
『忘れることなど出来ません。失恋した今も幸せなのです、その人との時間が』
以前アルビレオ様が呟いた恋心には、まだ諦め切れない想いがこもっていた。今もきっと、誰にも知られることなくその方を思い続けているはずだ。
そのことは、あの日以来、私にも語られることはない。
(そういえば、アルビレオ様の好きな人ってどんな方なのかしら……)
友人であり失恋仲間でもある、アルビレオ様の想い人――私は少し、知りたくなってしまった。
アルビレオ様のお休みは申請してからの不定休らしく、事前に申請さえしておけば私の休みに合わせられるとのことだった。
「ペルラの休みはいつですか?」
「私は、この日と、あとはこの日とこの日と……」
予定表を指さしながら、決められている休日をアルビレオ様へ伝える。
私の場合、休日担当の治癒師と交代して休みをとるため、急に変更するわけにはいかない。アルビレオ様が柔軟に休みを合わせて下さるのは、本当に有難かった。
「休日……ペルラはここにいない間、いつも何をして過ごしているのですか?」
「えっ、私の休日ですか? そうですね……」
何をして……なんて、返事に困る質問だった。休みの使い方なんてあまり意識したことがなくて、私はしどろもどろ、休日の記憶をたどる。
「寮住まいですので、休みの日はまず寮の掃除をします。それから買い出しに出かけたり、服の手入れをしたり……普段できないことをまとめて片付けたり……」
趣味でもあればそれに没頭する時間もありそうなものだけれど、あいにく私は日々の暮らしを整えることで精一杯だ。楽しみといえば、合間に読書をすることくらいだろうか。それも、趣味といえるのかどうか分からない。
改めて伝えるような休日でもなくて、少し恥ずかしくなった。けれど隣に座るアルビレオ様は、ずっと穏やかに微笑んでいる。
「すみません、あまり面白い休日の過ごし方ではなくて」
「いえ、嬉しいですよ。少しでもペルラのことを知ることが出来るのは」
「そういうものですか?」
友人とはそういうものなのだろうか。
たしかに私も、友人であるアルビレオ様のことなら知りたいと思わなくもない。休日なんか本当に謎だ。余暇を楽しんでいるアルビレオ様の姿が想像できない。
「アルビレオ様も、休日はどう過ごされているのですか? ご趣味などはあるのですか?」
「俺ですか。俺も特にはないのですが……たまに釣りには行きますね」
「釣り……!」
(似合うわ!)
アルビレオ様と釣り――川に糸を垂らすアルビレオ様の姿も、釣れた魚の大きさに満足する表情も、ありありと目に浮かぶ。きっとおひとりで、誰にも邪魔されない時間を過ごすのだろう。
「楽しそうですね。思わず、アルビレオ様が釣りをしている姿を想像してしまいました」
「ペルラが想像した俺は楽しそうだったのですか?」
「ええ! 私のアルビレオ様はじっと釣竿を構えて……静かに水面を見ているのです。そして釣れた瞬間、笑顔で喜びを噛みしめていました。おひとりで」
「ちょっと寂しい奴みたいですね」
「あっ……」
しまった。私の想像したアルビレオ様があまりにも楽しそうにおひとり様時間を過ごすから、つい口に出してしまった。
けれどアルビレオ様は怒る様子もなく「いいんですよ、本当に寂しい奴ですから」と笑っている。
「先程の『私のアルビレオ様』はかなり嬉しかったですよ」
「う、嬉しいですか? そういうものですか?」
「そういうものです」
本当に、アルビレオ様はずっとずっと笑っている。
こちらがソワソワしてしまうくらいに。
わだかまりがとけてからというもの、アルビレオ様は感情表現が豊かになった。
友人として仲を確認し合ったからなのか、私への言葉はもちろん、表情も笑い声も、心のままをストレートに伝えて下さる。
それがありがたいような、少しくすぐったいような……この距離感にまだ慣れない私は、「そういうものなのですね……」と学習した。
二人で「この日にしましょう」と決めた休日は、ちょうど城下街のお祭りと重なっていた。
城下街の大通りでは、毎月初めに露店が並ぶ。歩きながら食べられるものが並んでいたり、店先にテラス席が用意されたり、レストランでもその日だけの特別メニューが登場したり……美味しいものを食べたいという目的のある私達には、もってこいの日取りだった。
考えただけでもう待ち遠しくて、その日までを指折り数えていると――
「おや。この日に印があるけど、何かあるのかい?」
「あっ……」
治癒室に張り出してある予定表。ヨランダさんに、その丸印を見つけられてしまった。
アルビレオ様との予定を楽しみにしている私は、予定表の日付につい印を書き込んでしまっていたらしい。
「この日は……街に露店が並ぶ日だね?」
「は、はい。そうですね」
「ペルラちゃん、お休みに誰かと街へ行くのかい?」
ヨランダさんは、人一倍目ざといし勘も良い。ただの日付に小さな丸が書き込まれていただけなのに、ここまで割り出されてしまうなんて。
私が迂闊だった。こういうことに関するヨランダさんの嗅覚をナメてはいけなかった。
あまり詮索されてはアルビレオ様にご迷惑だし、これ以上私達の仲を勘違いされるのも困る。私はどうにか誤魔化せないかと考えたのだけれど、ヨランダさんはそんな私のことも見逃さなかった。
「隠しても無駄だよ。黒髪の騎士様だろう?」
「え!」
「当たりだね」
「なぜ分かるのですか……?」
彼女を前に、誤魔化すなんて無謀な話だった。もう怖いほど言い当てるので、ヨランダさんは占い師の素質でもあるのではないかと思った。
私は何も言っていないのに。おそらく、アルビレオ様だってヨランダさんにわざわざ教えたりしないだろう。
「最近、黒髪の騎士様の機嫌がいいからね。ペルラちゃんと順調なんだろうとは思ってたんだ」
「順調といいますか……食事の約束をしただけですよ」
「それを順調というんだよ。デートじゃないか」
(デート!?)
休みを合わせて、二人で街へ行くだけのこと。でもヨランダさんは、これをデートと呼ぶらしい。
「いえいえ! デートじゃありませんよ」
「いや、デートだね。少なくとも黒髪の騎士様はそのつもりだね」
「違うんですよ、本当に」
ヨランダさんは自信満々にそう言うけれど、私にはこれがデートではない自信があった。
だって私達には、お互いに好きな人がいるのだ。私はルイス様を、アルビレオ様も忘れられない誰かのことを未だ好きなままでいる。
『忘れることなど出来ません。失恋した今も幸せなのです、その人との時間が』
以前アルビレオ様が呟いた恋心には、まだ諦め切れない想いがこもっていた。今もきっと、誰にも知られることなくその方を思い続けているはずだ。
そのことは、あの日以来、私にも語られることはない。
(そういえば、アルビレオ様の好きな人ってどんな方なのかしら……)
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