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ある日淫魔を拾ったのでセックス調教してみました
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悪魔は狡猾だ。相手の望む姿で、欲しい言葉を言って、人間の魂を攫ってゆく。
これを聞いて大抵の子どもは震えあがるんだろうが、正直俺からすれば、攫ってもらえるなら攫って行って欲しかった。
なぜって?
生まれた時から兄弟と比べられて生きてきた。
期待されて比べられて勝手に失望される、自分が生きている限りそれが続くと思っていて、そんなことになるくらいならいっそ死んでしまいたかったから。
冗談じゃなく、本気で。
夢というのはシーンがころころ入れ替わるのが通常だが、たまに、後悔が強いと長い夢を見てしまう。そんなことを思っているから久しぶりに見てしまったんだろう、覚めたくても覚められない、長い悪夢を。
周りにはたくさんの子どもが居た。ここは野外。天気は晴れ。縄跳びをしたり、ドッジボールをしたり、ケイドロをしたり、みんな元気に走り回っている。
その中で俺は一人、ポツンと地面にうずくまっていた。普段は190cmを超える体も今では小さくなっている。小学生くらいだろうか。
しばらくすると次々に話しかけられる。嫌だ、聞きたくないと思って耳を塞いでも、頭の中で声が響くせいで無視することも叶わない。
『なあなあ、巻網くんて何で双子やのに漁くんみたいに陸上せぇへんの?』
『巻網はすぐなよなよするよな、漁はそんなんならんのに。』
『漁くんは快く手ぇ貸してくれたで。何で巻網くんはしてくれへんの?』
シーンが屋内に切り替わる。学校の教室だ。
先生たちが現れては消え、心臓に刺さるかのように痛い呟きを残していく。
『漁は元気で何でもよう喋るけど、巻網はなあ。ちょっと引っ込むとこあるから。双子なはずやのに、何でこんな違うんやろなあ。』
『漁くんちょっとこっち来てって言うてるやろ!…あれ、もしかして巻網くんやった?ごめんごめん、よう似てるから分からんかった。』
『今の良かったで、漁くん。でももうちょっと前出てみよか。ほら。あ、…なんだ巻網くんか。』
すると辺りが真っ暗になった。
『違う、僕は、巻網やのに。漁ちゃうのに。』
兄弟であり、双子の片割れである漁は昔から天上天下唯我独尊、よく言えばいつも自分の意思を持っていて活発で、何事にも物おじしないやつだった。対して俺は、昔は引っ込み思案でいつも出来の良い漁と比べられては皆の期待を裏切っていた。みんないつも〝漁〟を求めていて、〝巻網〟はお呼びじゃなかったのだ。俺は自分の存在意義を見失っていた。
俺にとって漁は大切な兄弟だ。人として尊敬もしてるし、ちゃんと大事に思っている。だけど、周りの人間の評価が、視線が、その思いを純粋なもののままにしておくことを許さなかった。しだいに俺は漁に対して醜い劣等感を覚えるようになっていき、漁と比べられるのが嫌で、俺の心は漁から遠くあろうとし、態度も不自然に冷たいものになった。
それでも漁は文句の一つすら言わず、以前と変わらず接してくれた。そういう立派な態度もだいぶ心に堪えた。俺、何してんだろ、と自分を恥ずかしくすら思った。
だけど、じゃあ俺はどうすれば良かったのか、今でも皆目見当がつかない。
『何でみんな漁と比べるん?』
『何でみんな漁と間違うん?』
『みんな僕が〝巻網〟じゃなくて、漁の方が良かったん?』
はじめは怒りを帯びていた声も、最後の方にはどんどんと頼りなく、心細いものへと変化する。
「そんなことないですよ。」
その時、誰だかわからない見知らぬ声が、闇の空間に凛と響いた。涙で濡れる顔を上げて声の方を見やれば、そこにはコウモリのように真っ黒な羽に身をやつした〝天使〟がいた。
天使は静かにその場にしゃがみこんで、尻尾の先でそっと涙を拭ってくれる。
「僕は巻網くんが巻網くんで良かったって思います。逆に、キミが巻網くんじゃない、他の誰かだったら困っちゃいますよ。」
そう言って天使がパタパタと軽く羽を揺らす。俺は美しい羽に目線が釘付けになった。天使は俺の過去も、〝未来〟も知っているような口ぶりで言うが、今の俺にはどういうことなのかは分からない。だけど、今まさに、欲しい所に欲しい形の言葉をくれた、人を惑わし甘い言葉を囁く狡猾な悪魔、―――俺にとっての天使さま。
天使が俺の視線に気づき「触ってみますか?」と聞いてきたので、思わずこくん、と頷いた。
「優しく触って下さいね」と伝えられ、恐る恐るその黒々とした羽に触れる。
『きれい。』
「ふふ、君の目にはそう見えるんですね。優しいね。そんなこと、初めて言われました。」
そんなまさか。こんなにもキレイなのに。コウモリのように光沢のある骨格と、触ると温かい血管の浮き出た薄い膜で覆われた羽は神秘的だ。しばらく触っていると緊張がとけて、思わずポツリと本音がこぼれる。
『僕って、巻網って、生きててええのかな。』
『もちろん。僕は巻網くん“に”生きていて欲しいですもん。』
すぐに返事が返ってくる。確固たる強い意思を持って、ハッキリと。こんなにも〝巻網〟の存在を肯定してくれる人がいるなんて、と感心するくらい明確に。
その時、ぽろり、と粒の涙が次々に瞳からこぼれ落ちる。犬が慰めるように頬を舐められた。くすぐったい。
『あのな、僕が泣いたこと、誰にも言わんといてな。』
「はい、約束です。」
天使は笑ってゆびきりげんまんをしてくれた。
そうして俺の夢が次のシーンに切り替わるまで、小さな俺の身体を優しく、温かく、抱いてくれたのだった。
――と、いう夢を見た数日後だった。
「うわあぁぁぁあ!!」
という物凄い叫び声とともに黒い物体が空から落ちてきて、ガンッ!と俺に激突し、相手は気絶した。夢なのに痛い。よくよく観察してみると、コウモリのような羽に頭には二本の角、お尻には黒い鞭のようなそれでいて先っぽはサソリのように鋭く尖っている尻尾に、見覚えのある平凡な顔―――まさしくあの時の天使さまではないか。いや、正確にはあの時より少し幼い気がする。
あの時は気づかなかったけれど、改めてよく見るととても卑猥な衣装をしている。黒のロングブーツに、かろうじて股間が隠れている程度の超短いショートパンツ、同じく申し訳程度に胸の突起を覆っている程度のブラジャーのような胸当て。生地が薄すぎるのか、布の上からでもハッキリと形を主張している。
ちょっとムラッときたことは内緒だ。
気を失っている天使さまをお姫様のように横抱きにしてとりあえず自分のベッドへと運び込んだ。起きた時のために水を準備して戻ると、天使は目覚めてキョロキョロと辺りを見回していた。
「起きたんや。」
「ここは?」
「俺の部屋。キミ、いきなり空から落ちてきてん。」
「あっそうか。僕、飛んでる最中に羽が攣っちゃって…」
そんな「足が攣る」みたいな現象、羽でも起きるんだ、と謎に感心していると、天使はベッドの上で正座をし、俺に向き直って言う。
「僕は淫魔のデイヴィッドと申します。」
「ども。俺は巻網です。」
「あのっ…出会っていきなりで申し訳ないんですがっ…」
「何でしょう。」
急に言いにくそうにもじもじとし始めたので先を促すようにうながした。
天使さまことデイヴィッドくんは顔を赤らめながら、しばらく逡巡したのち、意を決したように土下座で俺に告げた。
「どうか僕と、セックスしてくれませんか?!!」
淫魔は悪魔の一種であるため、人間の精気をエネルギー源としている。そのため、人間と性行為をすることでそのエネルギーを得ることができるらしい。
つまり俺は〝食事〟に誘われたのだ。
食事とは言っても物理的に食べるわけじゃない。デイヴィッドくん曰く、ちょっと味見したいだけとのことだったので、深く考えずに了承した。俺だってものすごく〝お腹が空いていた〟し。
とりあえずデイヴィッドくんに対しベッドの上で服を脱ぐように促すと、彼は頬を赤く染めながら恐る恐るといった感じで申し訳程度に肌を覆っているえっちな上着を脱ぎ始めた。露になる白い肌。男にしては細くてしなやかな身体つきをしているが、あくまで平凡の域を出ない。
「実は僕、見習い淫魔でして。つい最近、先輩に『そろそろ一人で搾精業務をできるようになりなさい!』って叱咤激励されて人間界に放り出されたんです。この一週間たくさんの人間の夢を渡り歩いて来たんですが何の成果も得られず…。」
そう言って泣き出しそうになるデイヴィッドくんの頭をよしよしと撫でて慰める。
「大丈夫やで、デイヴィッドくん。俺に任せとけばセックスの一つや二つ、何てことない。俺から教わったらきっとデイヴィッドくんは百戦錬磨の手練れ淫魔に成長するから。」
「し、師匠!!よろしくお願いします!!」
上手いこと言いくるめようとすると、なぜかキラキラと尊敬の眼差しを向けられる。チョロい。チョロすぎる。大丈夫なのかこの天使さまは。
ようやく全裸になったデイヴィッドくんの股間には、男の象徴たるおちんちんが生えている。ピンク色でキレイな色をしたそれは、緊張でふにゃりと力なく横たわり、俺に見つめられてぴくぴくと脈打っていた。
「なっ、いったい何をっ?!」
思わず手を伸ばすと、デイヴィッドくんは慌てた様子で止めにかかる。
一旦キスで口を塞いで自分の方に注意を向けさせてから、次の瞬間俺はそのおちんちんをぱくっと口に含んだ。
デイヴィッドくんの身体がビクッと跳ねる。
フェラなんて初めてだけど、同じ男だから感じるところは分かるだろうと思い、裏筋に舌を這わせながら頭を上下に動かすと、すぐに口の中で質量が増した。
デイヴィッドくんを見ると、顔を真っ赤にしながら未知の感覚に耐えるように目に涙を溜めて唇を噛んでいる。
「ま、巻網くんっ!…僕、なんかヘンですっ!おちんちんがうずうずして、もどかしくて…!僕の体、ヘンになっちゃいました…!!」
「大丈夫、ヘンじゃないよ。これはセックスするために必要な準備やから。おちんちん勃たせられてデイヴィッドくんは偉い偉い。」
俺は一旦口を離してから、今度は手で小さなちんぽを扱いた。するとデイヴィッドくんはまた身体をビクつかせて、俺の頭を手で軽く押してくる。
その反応が可愛くて、俺は手の動きを早めながら再びそのクリちんぽを口に含んだ。そしてそのまま激しく頭を動かしながら、空いている手で玉を優しく揉んでやる。
「ア♡、それダメ、ひぐっ♡、それ以上されたらっ!!♡♡♡」
すると程なくして口の中に苦い味が広がってきた。どうやらデイヴィッドくんはイッたらしい。俺は口の中に出された精液をごくりと飲み込んだ。お世辞にも美味しいとは言えないけど、不思議と嫌な感じはしなかった。
「な゛っ?!巻網くん何で飲んで…っ!」
「セックスにおいてザーメンは体内に入れるもんやねん。」
「そ、そうなんですか?!」
「一人前になりたかったらデイヴィッドくんもするんやで。覚えときや。」
「は、はい!」
その後、俺はデイヴィッドくんをベッドへと押し倒して、彼のお尻の穴に指を入れていた。固く閉じた蕾は、たっぷりとローションを垂らした中指ですらなかなか挿入を許してくれなかった。しかしゆっくり時間をかけて根気よくほぐしていく内に少しずつ緩んでいき、一本、また一本と本数を増やし、今では俺の指を三本も咥え込んでいる。
最初は圧迫感で呼吸が乱れていたものの、しばらく解しているとデイヴィッドくんの息が上がり始める。アナルの入り口から数センチのところ、腹側にぷっくりとしたしこりがある。
「ふ゛ぅ゛~~!♡♡」
そこをちゅこちゅこと押してこすると目に見えて気持ちよさそうな反応をし、デイヴィッドくんはさっきから枕にしがみついて何かに耐えていた。
その様をチラリと観察すると、彼の股の間でぴょこんと揺れるちんぽが目に入る。さっきイッたばかりなのに、もう元気を取り戻しているらしい。俺は思わず手を伸ばしてアナルをほぐしているのとは反対の手でそれを握り込んだ。
「ひゃう?!なっ、ま、巻網くん?!」
するとデイヴィッドくんは驚いたような声を上げてこちらを見上げてきたので、俺は安心させるように笑いかけて言う。
「大丈夫やで、デイヴィッドくん。気持ちよくするだけやから。」
デイヴィッドくんは一瞬きょとんとした顔をしたが、すぐに恥ずかしそうな笑みを浮かべて再び枕に顔を埋めた。
俺は手を動かしながら、お尻の穴を解す指も激しく動かしていく。するとデイヴィッドくんは腰をくねらせて身悶え始めた。
しばらくそうしているとようやく指がスムーズに出し入れできるようになったので、俺は指を引き抜いた。引き抜くとき、指にケツ穴の淫肉が絡みついてまるで俺の指に「行くな」と言っているかのようだった。引き抜いた後、ほぐされた蕾は物欲しそうにヒクヒクと開閉しているのが最高にエロい。
「デイヴィッドくん、人間とセックスするときはな、セックスの前にこう言うねん。『僕のいやらしいおまんこに巻網くんのおちんぽ様を挿れてブチ犯して下さい』ってな。そしたら人間のオスなんかイチコロや。あ、そうそう。カエルみたいにM字開脚して自分のケツ穴がよう見えるように手で割り開いてな。」
羞恥で渋るデイヴィッドくんに「早よ一人前になりたいんやろ?」と言えば、顔を真っ赤にして
「ぼ、僕のいやらしいおまんこにっ、……ま、巻網くんのおちんぽ様を挿れて…ぶ、ブチ犯してくだひゃいっ……!!」
と言ってくれた。最後噛んで舌たらずになってしまったところがまた可愛い。
俺はデイヴィッドくんの言葉に満足気にうなずくと、すでにガチガチになっていたちんぽをトロトロになったケツ穴に宛てがう。そしてグッと腰に力を入れた。
「ん゛っ♡あ゛ぁ゛あ~~!♡♡♡」
するとデイヴィッドくんはベッドの上で身体を仰け反らせて激しく痙攣した。
「あれ、もしかして挿れただけでイッてもた?」
「あ゛っ♡お゛ぉっ!!♡♡♡」
どうやらトコロテンしてしまったらしい。アナルが搾り取るように俺のちんぽを締めつけてきて、俺は歯を食いしばってなんとか射精感に耐える。危なかった。気を抜くとすぐ出してしまいそうだった。
「ほらほらデイヴィッドくん、もうちょっと頑張ってや。」
「んぉお?!♡♡」
「あと、イくときはちゃんと『アクメするのでイかせて下さい』って言わなあかんよ?そしたらイかせてあげる。」
そう言って俺はデイヴィッドくんのちんぽの根元をぎゅっと掴んで射精できないようにしてから再び腰を動かした。
ずちゅっ♡ずちゅっ♡ずちゅっ♡ずちゅっ♡ずちゅっ♡ずちゅっ♡ずちゅっ♡ずちゅっ♡ずちゅっ♡……
「あ゛っ♡んひぃい!♡ん゛ぉっ!♡♡イ、イキたいれすっ!!♡♡アクメ♡するのでっ♡、おちんぽから手ェ離してぇえええ!!♡♡♡」
デイヴィッドくんは俺の言いつけ通り、必死に「アクメっ、アクメぇ!♡」と連呼する。俺はそんな健気なデイヴィッドくんを褒めるように彼の頭を撫で、次にがっちりと彼の細い腰を鷲掴み、腰の動きをさらに激しくした。
パンッ♡パンッ♡パンッ♡パンッ♡パンッ♡
パンッ♡パンッ♡パンッ♡パンッ♡パンッ♡
「あ゛っ♡んあッ♡はッ♡はぅぅ!♡らめぇ♡あんっ♡、やァっ♡、んぅ♡すごッ♡きもちっ♡や、手、はなしっ♡あん♡あくめっ♡アクメしたいッ♡んあぁぁっっっ♡♡♡」
「あれ、またイッてもたん?手ぇ離してないのに?」
前を俺の手によって戒められたままデイヴィッドくんは首をのけぞらせ、ガクガクと身体を痙攣させながら声にならない声を上げていた。
「デイヴィッドくんってイキやすいんやね。」
そんな軽口を叩きながら俺は再び腰を動かし始めた。今度はさっきより少しペースを落として、デイヴィッドくんの良いところを探るようにしながらだ。
「お゛っ♡お゛ぉっ?!♡♡あひっ!♡ひぐぅううっ!♡♡お゛ぉ~~?!♡♡まっ、巻網くん!♡イッたからぁ!!♡♡いまイッたばかりだからぁ!!♡♡♡」
「ごめんなぁ、俺まだイケてへんくて……。もうちょっとの間だけ相手してな?」
俺がそう言うと、デイヴィッドくんは「も、じゅう、ぶんっ、充分、です!!」と涙目になって必死に叫んだ。しかし俺は気にせずにデイヴィッドくんのナカを堪能する。
ずろ~っとチンポをギリギリまで引き抜いたあと、ちんぽのカリでわざといじめられ過ぎてぷっくりと腫れたデイヴィッドくんのしこりを狙って一気に穿つ。
たちゅッ!♡たちゅッ!♡たちゅッ!♡たちゅッ!♡たちゅッ!♡たちゅッ!♡たちゅッ!♡たちゅッ!♡たちゅッ!♡たちゅッ!♡
「ん゛あ゛っ!♡ふぐぅ♡ひぅ!♡あぐっ♡あっ♡あん♡あはっ♡、はんッ♡はああッ」
「ん、俺ももうイきそうやわ。ほらっ、もっかい『アクメするのでイかせて下さい』って言いや!」
「あ゛っ♡あくめッ♡アクメするのでッ!♡♡イかせてくだしゃいぃいい♡♡♡」
「ん、ええで。」
俺はデイヴィッドくんのちんぽから手を離して彼の腰を両手でしっかり掴むと、ラストスパートをかけた。
「あ゛ッ♡イッグぅううぅぅぅ~~~~~ッッッッッッッ♡♡♡♡♡♡♡♡」
デイヴィッドくんの身体が弓なりに反り返って大きく跳ねたかと思うと、彼のちんぽからは大量の精液が放出された。そして俺のちんぽからもほぼ同時に射精される。
びゅるるるるるる~~~~♡♡♡♡♡
びゅく、びゅく、ビュククククク~~~~~!!♡♡♡♡♡♡♡
俺は最後の一滴まで絞り出すようにゆるゆると腰を振り続け、そのまま力尽きるようにデイヴィッドくんの隣へと倒れ込んだ。
「ふぅ……。」
一息ついてから身を起こそうとすると、隣ではデイヴィッドくんが俺の手を握ってすやすやと眠っていた。
「なあ、デイヴィッドくん。……すき。」
目の前にある平凡な顔立ちの淫魔に触れるだけのキスをする。
それだけのことなのに、なぜか胸に心臓を締め付けられるような痛みが走る。
たった今、俺の、俺だけの天使さまをこの手で汚したことに、ほの暗い優越感が湧き上がる。
「…また明日も俺の夢に来てくれる?」
もうこれっきりかもなんて不安が頭をよぎるとたまらなくて、身をきれいにしてあげた後、その細い手足に枷を嵌める。鎖は大きなベッドに繋がっているから一人では絶対に外せないだろう。
デイヴィッドくんのぎゅっと手を握りながら、俺は裸のまま彼の隣に寝そべって目を閉じた。そして朝の目覚めに向けて、すぐに意識が遠くなるのを感じたのだった……。
これを聞いて大抵の子どもは震えあがるんだろうが、正直俺からすれば、攫ってもらえるなら攫って行って欲しかった。
なぜって?
生まれた時から兄弟と比べられて生きてきた。
期待されて比べられて勝手に失望される、自分が生きている限りそれが続くと思っていて、そんなことになるくらいならいっそ死んでしまいたかったから。
冗談じゃなく、本気で。
夢というのはシーンがころころ入れ替わるのが通常だが、たまに、後悔が強いと長い夢を見てしまう。そんなことを思っているから久しぶりに見てしまったんだろう、覚めたくても覚められない、長い悪夢を。
周りにはたくさんの子どもが居た。ここは野外。天気は晴れ。縄跳びをしたり、ドッジボールをしたり、ケイドロをしたり、みんな元気に走り回っている。
その中で俺は一人、ポツンと地面にうずくまっていた。普段は190cmを超える体も今では小さくなっている。小学生くらいだろうか。
しばらくすると次々に話しかけられる。嫌だ、聞きたくないと思って耳を塞いでも、頭の中で声が響くせいで無視することも叶わない。
『なあなあ、巻網くんて何で双子やのに漁くんみたいに陸上せぇへんの?』
『巻網はすぐなよなよするよな、漁はそんなんならんのに。』
『漁くんは快く手ぇ貸してくれたで。何で巻網くんはしてくれへんの?』
シーンが屋内に切り替わる。学校の教室だ。
先生たちが現れては消え、心臓に刺さるかのように痛い呟きを残していく。
『漁は元気で何でもよう喋るけど、巻網はなあ。ちょっと引っ込むとこあるから。双子なはずやのに、何でこんな違うんやろなあ。』
『漁くんちょっとこっち来てって言うてるやろ!…あれ、もしかして巻網くんやった?ごめんごめん、よう似てるから分からんかった。』
『今の良かったで、漁くん。でももうちょっと前出てみよか。ほら。あ、…なんだ巻網くんか。』
すると辺りが真っ暗になった。
『違う、僕は、巻網やのに。漁ちゃうのに。』
兄弟であり、双子の片割れである漁は昔から天上天下唯我独尊、よく言えばいつも自分の意思を持っていて活発で、何事にも物おじしないやつだった。対して俺は、昔は引っ込み思案でいつも出来の良い漁と比べられては皆の期待を裏切っていた。みんないつも〝漁〟を求めていて、〝巻網〟はお呼びじゃなかったのだ。俺は自分の存在意義を見失っていた。
俺にとって漁は大切な兄弟だ。人として尊敬もしてるし、ちゃんと大事に思っている。だけど、周りの人間の評価が、視線が、その思いを純粋なもののままにしておくことを許さなかった。しだいに俺は漁に対して醜い劣等感を覚えるようになっていき、漁と比べられるのが嫌で、俺の心は漁から遠くあろうとし、態度も不自然に冷たいものになった。
それでも漁は文句の一つすら言わず、以前と変わらず接してくれた。そういう立派な態度もだいぶ心に堪えた。俺、何してんだろ、と自分を恥ずかしくすら思った。
だけど、じゃあ俺はどうすれば良かったのか、今でも皆目見当がつかない。
『何でみんな漁と比べるん?』
『何でみんな漁と間違うん?』
『みんな僕が〝巻網〟じゃなくて、漁の方が良かったん?』
はじめは怒りを帯びていた声も、最後の方にはどんどんと頼りなく、心細いものへと変化する。
「そんなことないですよ。」
その時、誰だかわからない見知らぬ声が、闇の空間に凛と響いた。涙で濡れる顔を上げて声の方を見やれば、そこにはコウモリのように真っ黒な羽に身をやつした〝天使〟がいた。
天使は静かにその場にしゃがみこんで、尻尾の先でそっと涙を拭ってくれる。
「僕は巻網くんが巻網くんで良かったって思います。逆に、キミが巻網くんじゃない、他の誰かだったら困っちゃいますよ。」
そう言って天使がパタパタと軽く羽を揺らす。俺は美しい羽に目線が釘付けになった。天使は俺の過去も、〝未来〟も知っているような口ぶりで言うが、今の俺にはどういうことなのかは分からない。だけど、今まさに、欲しい所に欲しい形の言葉をくれた、人を惑わし甘い言葉を囁く狡猾な悪魔、―――俺にとっての天使さま。
天使が俺の視線に気づき「触ってみますか?」と聞いてきたので、思わずこくん、と頷いた。
「優しく触って下さいね」と伝えられ、恐る恐るその黒々とした羽に触れる。
『きれい。』
「ふふ、君の目にはそう見えるんですね。優しいね。そんなこと、初めて言われました。」
そんなまさか。こんなにもキレイなのに。コウモリのように光沢のある骨格と、触ると温かい血管の浮き出た薄い膜で覆われた羽は神秘的だ。しばらく触っていると緊張がとけて、思わずポツリと本音がこぼれる。
『僕って、巻網って、生きててええのかな。』
『もちろん。僕は巻網くん“に”生きていて欲しいですもん。』
すぐに返事が返ってくる。確固たる強い意思を持って、ハッキリと。こんなにも〝巻網〟の存在を肯定してくれる人がいるなんて、と感心するくらい明確に。
その時、ぽろり、と粒の涙が次々に瞳からこぼれ落ちる。犬が慰めるように頬を舐められた。くすぐったい。
『あのな、僕が泣いたこと、誰にも言わんといてな。』
「はい、約束です。」
天使は笑ってゆびきりげんまんをしてくれた。
そうして俺の夢が次のシーンに切り替わるまで、小さな俺の身体を優しく、温かく、抱いてくれたのだった。
――と、いう夢を見た数日後だった。
「うわあぁぁぁあ!!」
という物凄い叫び声とともに黒い物体が空から落ちてきて、ガンッ!と俺に激突し、相手は気絶した。夢なのに痛い。よくよく観察してみると、コウモリのような羽に頭には二本の角、お尻には黒い鞭のようなそれでいて先っぽはサソリのように鋭く尖っている尻尾に、見覚えのある平凡な顔―――まさしくあの時の天使さまではないか。いや、正確にはあの時より少し幼い気がする。
あの時は気づかなかったけれど、改めてよく見るととても卑猥な衣装をしている。黒のロングブーツに、かろうじて股間が隠れている程度の超短いショートパンツ、同じく申し訳程度に胸の突起を覆っている程度のブラジャーのような胸当て。生地が薄すぎるのか、布の上からでもハッキリと形を主張している。
ちょっとムラッときたことは内緒だ。
気を失っている天使さまをお姫様のように横抱きにしてとりあえず自分のベッドへと運び込んだ。起きた時のために水を準備して戻ると、天使は目覚めてキョロキョロと辺りを見回していた。
「起きたんや。」
「ここは?」
「俺の部屋。キミ、いきなり空から落ちてきてん。」
「あっそうか。僕、飛んでる最中に羽が攣っちゃって…」
そんな「足が攣る」みたいな現象、羽でも起きるんだ、と謎に感心していると、天使はベッドの上で正座をし、俺に向き直って言う。
「僕は淫魔のデイヴィッドと申します。」
「ども。俺は巻網です。」
「あのっ…出会っていきなりで申し訳ないんですがっ…」
「何でしょう。」
急に言いにくそうにもじもじとし始めたので先を促すようにうながした。
天使さまことデイヴィッドくんは顔を赤らめながら、しばらく逡巡したのち、意を決したように土下座で俺に告げた。
「どうか僕と、セックスしてくれませんか?!!」
淫魔は悪魔の一種であるため、人間の精気をエネルギー源としている。そのため、人間と性行為をすることでそのエネルギーを得ることができるらしい。
つまり俺は〝食事〟に誘われたのだ。
食事とは言っても物理的に食べるわけじゃない。デイヴィッドくん曰く、ちょっと味見したいだけとのことだったので、深く考えずに了承した。俺だってものすごく〝お腹が空いていた〟し。
とりあえずデイヴィッドくんに対しベッドの上で服を脱ぐように促すと、彼は頬を赤く染めながら恐る恐るといった感じで申し訳程度に肌を覆っているえっちな上着を脱ぎ始めた。露になる白い肌。男にしては細くてしなやかな身体つきをしているが、あくまで平凡の域を出ない。
「実は僕、見習い淫魔でして。つい最近、先輩に『そろそろ一人で搾精業務をできるようになりなさい!』って叱咤激励されて人間界に放り出されたんです。この一週間たくさんの人間の夢を渡り歩いて来たんですが何の成果も得られず…。」
そう言って泣き出しそうになるデイヴィッドくんの頭をよしよしと撫でて慰める。
「大丈夫やで、デイヴィッドくん。俺に任せとけばセックスの一つや二つ、何てことない。俺から教わったらきっとデイヴィッドくんは百戦錬磨の手練れ淫魔に成長するから。」
「し、師匠!!よろしくお願いします!!」
上手いこと言いくるめようとすると、なぜかキラキラと尊敬の眼差しを向けられる。チョロい。チョロすぎる。大丈夫なのかこの天使さまは。
ようやく全裸になったデイヴィッドくんの股間には、男の象徴たるおちんちんが生えている。ピンク色でキレイな色をしたそれは、緊張でふにゃりと力なく横たわり、俺に見つめられてぴくぴくと脈打っていた。
「なっ、いったい何をっ?!」
思わず手を伸ばすと、デイヴィッドくんは慌てた様子で止めにかかる。
一旦キスで口を塞いで自分の方に注意を向けさせてから、次の瞬間俺はそのおちんちんをぱくっと口に含んだ。
デイヴィッドくんの身体がビクッと跳ねる。
フェラなんて初めてだけど、同じ男だから感じるところは分かるだろうと思い、裏筋に舌を這わせながら頭を上下に動かすと、すぐに口の中で質量が増した。
デイヴィッドくんを見ると、顔を真っ赤にしながら未知の感覚に耐えるように目に涙を溜めて唇を噛んでいる。
「ま、巻網くんっ!…僕、なんかヘンですっ!おちんちんがうずうずして、もどかしくて…!僕の体、ヘンになっちゃいました…!!」
「大丈夫、ヘンじゃないよ。これはセックスするために必要な準備やから。おちんちん勃たせられてデイヴィッドくんは偉い偉い。」
俺は一旦口を離してから、今度は手で小さなちんぽを扱いた。するとデイヴィッドくんはまた身体をビクつかせて、俺の頭を手で軽く押してくる。
その反応が可愛くて、俺は手の動きを早めながら再びそのクリちんぽを口に含んだ。そしてそのまま激しく頭を動かしながら、空いている手で玉を優しく揉んでやる。
「ア♡、それダメ、ひぐっ♡、それ以上されたらっ!!♡♡♡」
すると程なくして口の中に苦い味が広がってきた。どうやらデイヴィッドくんはイッたらしい。俺は口の中に出された精液をごくりと飲み込んだ。お世辞にも美味しいとは言えないけど、不思議と嫌な感じはしなかった。
「な゛っ?!巻網くん何で飲んで…っ!」
「セックスにおいてザーメンは体内に入れるもんやねん。」
「そ、そうなんですか?!」
「一人前になりたかったらデイヴィッドくんもするんやで。覚えときや。」
「は、はい!」
その後、俺はデイヴィッドくんをベッドへと押し倒して、彼のお尻の穴に指を入れていた。固く閉じた蕾は、たっぷりとローションを垂らした中指ですらなかなか挿入を許してくれなかった。しかしゆっくり時間をかけて根気よくほぐしていく内に少しずつ緩んでいき、一本、また一本と本数を増やし、今では俺の指を三本も咥え込んでいる。
最初は圧迫感で呼吸が乱れていたものの、しばらく解しているとデイヴィッドくんの息が上がり始める。アナルの入り口から数センチのところ、腹側にぷっくりとしたしこりがある。
「ふ゛ぅ゛~~!♡♡」
そこをちゅこちゅこと押してこすると目に見えて気持ちよさそうな反応をし、デイヴィッドくんはさっきから枕にしがみついて何かに耐えていた。
その様をチラリと観察すると、彼の股の間でぴょこんと揺れるちんぽが目に入る。さっきイッたばかりなのに、もう元気を取り戻しているらしい。俺は思わず手を伸ばしてアナルをほぐしているのとは反対の手でそれを握り込んだ。
「ひゃう?!なっ、ま、巻網くん?!」
するとデイヴィッドくんは驚いたような声を上げてこちらを見上げてきたので、俺は安心させるように笑いかけて言う。
「大丈夫やで、デイヴィッドくん。気持ちよくするだけやから。」
デイヴィッドくんは一瞬きょとんとした顔をしたが、すぐに恥ずかしそうな笑みを浮かべて再び枕に顔を埋めた。
俺は手を動かしながら、お尻の穴を解す指も激しく動かしていく。するとデイヴィッドくんは腰をくねらせて身悶え始めた。
しばらくそうしているとようやく指がスムーズに出し入れできるようになったので、俺は指を引き抜いた。引き抜くとき、指にケツ穴の淫肉が絡みついてまるで俺の指に「行くな」と言っているかのようだった。引き抜いた後、ほぐされた蕾は物欲しそうにヒクヒクと開閉しているのが最高にエロい。
「デイヴィッドくん、人間とセックスするときはな、セックスの前にこう言うねん。『僕のいやらしいおまんこに巻網くんのおちんぽ様を挿れてブチ犯して下さい』ってな。そしたら人間のオスなんかイチコロや。あ、そうそう。カエルみたいにM字開脚して自分のケツ穴がよう見えるように手で割り開いてな。」
羞恥で渋るデイヴィッドくんに「早よ一人前になりたいんやろ?」と言えば、顔を真っ赤にして
「ぼ、僕のいやらしいおまんこにっ、……ま、巻網くんのおちんぽ様を挿れて…ぶ、ブチ犯してくだひゃいっ……!!」
と言ってくれた。最後噛んで舌たらずになってしまったところがまた可愛い。
俺はデイヴィッドくんの言葉に満足気にうなずくと、すでにガチガチになっていたちんぽをトロトロになったケツ穴に宛てがう。そしてグッと腰に力を入れた。
「ん゛っ♡あ゛ぁ゛あ~~!♡♡♡」
するとデイヴィッドくんはベッドの上で身体を仰け反らせて激しく痙攣した。
「あれ、もしかして挿れただけでイッてもた?」
「あ゛っ♡お゛ぉっ!!♡♡♡」
どうやらトコロテンしてしまったらしい。アナルが搾り取るように俺のちんぽを締めつけてきて、俺は歯を食いしばってなんとか射精感に耐える。危なかった。気を抜くとすぐ出してしまいそうだった。
「ほらほらデイヴィッドくん、もうちょっと頑張ってや。」
「んぉお?!♡♡」
「あと、イくときはちゃんと『アクメするのでイかせて下さい』って言わなあかんよ?そしたらイかせてあげる。」
そう言って俺はデイヴィッドくんのちんぽの根元をぎゅっと掴んで射精できないようにしてから再び腰を動かした。
ずちゅっ♡ずちゅっ♡ずちゅっ♡ずちゅっ♡ずちゅっ♡ずちゅっ♡ずちゅっ♡ずちゅっ♡ずちゅっ♡……
「あ゛っ♡んひぃい!♡ん゛ぉっ!♡♡イ、イキたいれすっ!!♡♡アクメ♡するのでっ♡、おちんぽから手ェ離してぇえええ!!♡♡♡」
デイヴィッドくんは俺の言いつけ通り、必死に「アクメっ、アクメぇ!♡」と連呼する。俺はそんな健気なデイヴィッドくんを褒めるように彼の頭を撫で、次にがっちりと彼の細い腰を鷲掴み、腰の動きをさらに激しくした。
パンッ♡パンッ♡パンッ♡パンッ♡パンッ♡
パンッ♡パンッ♡パンッ♡パンッ♡パンッ♡
「あ゛っ♡んあッ♡はッ♡はぅぅ!♡らめぇ♡あんっ♡、やァっ♡、んぅ♡すごッ♡きもちっ♡や、手、はなしっ♡あん♡あくめっ♡アクメしたいッ♡んあぁぁっっっ♡♡♡」
「あれ、またイッてもたん?手ぇ離してないのに?」
前を俺の手によって戒められたままデイヴィッドくんは首をのけぞらせ、ガクガクと身体を痙攣させながら声にならない声を上げていた。
「デイヴィッドくんってイキやすいんやね。」
そんな軽口を叩きながら俺は再び腰を動かし始めた。今度はさっきより少しペースを落として、デイヴィッドくんの良いところを探るようにしながらだ。
「お゛っ♡お゛ぉっ?!♡♡あひっ!♡ひぐぅううっ!♡♡お゛ぉ~~?!♡♡まっ、巻網くん!♡イッたからぁ!!♡♡いまイッたばかりだからぁ!!♡♡♡」
「ごめんなぁ、俺まだイケてへんくて……。もうちょっとの間だけ相手してな?」
俺がそう言うと、デイヴィッドくんは「も、じゅう、ぶんっ、充分、です!!」と涙目になって必死に叫んだ。しかし俺は気にせずにデイヴィッドくんのナカを堪能する。
ずろ~っとチンポをギリギリまで引き抜いたあと、ちんぽのカリでわざといじめられ過ぎてぷっくりと腫れたデイヴィッドくんのしこりを狙って一気に穿つ。
たちゅッ!♡たちゅッ!♡たちゅッ!♡たちゅッ!♡たちゅッ!♡たちゅッ!♡たちゅッ!♡たちゅッ!♡たちゅッ!♡たちゅッ!♡
「ん゛あ゛っ!♡ふぐぅ♡ひぅ!♡あぐっ♡あっ♡あん♡あはっ♡、はんッ♡はああッ」
「ん、俺ももうイきそうやわ。ほらっ、もっかい『アクメするのでイかせて下さい』って言いや!」
「あ゛っ♡あくめッ♡アクメするのでッ!♡♡イかせてくだしゃいぃいい♡♡♡」
「ん、ええで。」
俺はデイヴィッドくんのちんぽから手を離して彼の腰を両手でしっかり掴むと、ラストスパートをかけた。
「あ゛ッ♡イッグぅううぅぅぅ~~~~~ッッッッッッッ♡♡♡♡♡♡♡♡」
デイヴィッドくんの身体が弓なりに反り返って大きく跳ねたかと思うと、彼のちんぽからは大量の精液が放出された。そして俺のちんぽからもほぼ同時に射精される。
びゅるるるるるる~~~~♡♡♡♡♡
びゅく、びゅく、ビュククククク~~~~~!!♡♡♡♡♡♡♡
俺は最後の一滴まで絞り出すようにゆるゆると腰を振り続け、そのまま力尽きるようにデイヴィッドくんの隣へと倒れ込んだ。
「ふぅ……。」
一息ついてから身を起こそうとすると、隣ではデイヴィッドくんが俺の手を握ってすやすやと眠っていた。
「なあ、デイヴィッドくん。……すき。」
目の前にある平凡な顔立ちの淫魔に触れるだけのキスをする。
それだけのことなのに、なぜか胸に心臓を締め付けられるような痛みが走る。
たった今、俺の、俺だけの天使さまをこの手で汚したことに、ほの暗い優越感が湧き上がる。
「…また明日も俺の夢に来てくれる?」
もうこれっきりかもなんて不安が頭をよぎるとたまらなくて、身をきれいにしてあげた後、その細い手足に枷を嵌める。鎖は大きなベッドに繋がっているから一人では絶対に外せないだろう。
デイヴィッドくんのぎゅっと手を握りながら、俺は裸のまま彼の隣に寝そべって目を閉じた。そして朝の目覚めに向けて、すぐに意識が遠くなるのを感じたのだった……。
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