Sオナ! ~SランクDNAの精子だけど、今回どう見てもオ○ニーです~○~○

巻き爪たろう

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○~第3章~○ SランクDNAの秘密

3射精目! DNA! DNA!

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 ――ぼ、僕が…… SランクDNAの…… 精子!?

「……なんで?」
『は?』
「だからなんで僕がSランクDNAに選ばれたんだよ?」
『そ、それは……』

 スパ次郎がそう言うと、黒い下半身に手を突っ込みゴソゴソし始めた。

『あ、あったあった。ちょっと待ってや』

 そう言うと、なんと黒い下半身の部分からスマホが出てきたのだ。

『えーとな、ちょっと待ちや。んーー』

 どうやらスパ次郎は僕が質問した答えを知らないようだ。スマホを一生懸命タップし調べている。
 いやそんなことよりこの黒い部分は何なんだろう……
 僕は好奇心のみでスパ次郎に近づき、その下半身を凝視した。

(あっ!)

 黒い原因が分かった。“毛”だった。
 ※ファンタジー感が20%ダウンしました
 その毛量は凄まじいものがあり、ちぢれているせいもあって真っ黒に見えていたのだ。
 ※男子体操の内村の脇毛よりも濃ゆいのだ

(引っ張ったら痛いかな?)

 僕はまたもや好奇心のみで行動し、思いっきり引っ張ってみた。
 音にすればこうだ。

“ビッ!”

いだぁぁあああ!!』

 スパ次郎にも痛覚があると確認できた。

『いきなり何やねん! この毛ぇ引っ張ったらめちゃくちゃ痛いねんぞ!』
「どれくらい痛いの?」
『皮が戻るとき毛を巻き込むくらい痛いんや!』
「ごめんちょっと何言ってるか分からない」
『頼むでほんま…… あー、あったあった。あのな、SランクDNAに選ばれる精子は“酵素”の量が他の精子より尋常やないくらい多いんやと』

 スパ次郎がそう言うと、僕の頭のてっぺんまで飛んできて、頭頂部の割れ目を開けて中を覗きこんだ。

『うわっ! お前…… 酵素タップンタップンやんけ!』
「え? これが普通じゃないの?」
『普通ちゃうわ…… お前スゴイな。こんなにタプンタプンやったら漏れたりするんちゃうんか?』
「あー、もうしょっちゅうだよ? さっきも興奮して2回ピュッと出ちゃったし、この前なんか家の階段から転げ落ちて全部漏れちゃったしね」
『も、もしかして空になってもまた増えてくるんか?」
「半日もあれば満タンだよ?」
『お前…… お前ならいけるわ!』
「どこに?」
『ええかテツオ。SランクDNAの精子になったお前はできる。そして世界を変える力を持った人ととして生まれることが約束されるんや』

 それは既に知っていることだった。
 高校の保健体育の時間でキース先生がうっかりしゃべってしまったからだ。

 それにしても、僕の頭の中の酵素の量が他の精子より多いなんて17年間生きてきて初めて知ったよ。
 だからじいちゃんが言っていたのか、「酵素は大事にしりょ!」って。

『テツオ、改めて紹介するわ。ワイはスパ次郎。SランクDNAの精子、つまりテツオが受精するまで間、共に旅をするモノや』
「えっ? 受精までスパ次郎が着いて来るの?」
『せや』

 なんとなく嫌だった。

『お前、“なんとなく嫌だった”みたいな顔すな』

 バレてた☆

『かならず受精できるといっても道は険しいからな。ワイみたいな優秀なパートナーが必要なんや』
 
 うさんくさかった。

(スパ次郎よりも、スパ次郎が持っているスマホの方が役に立ちそうだよな)

 僕はこの時そう思っていた。
 スパ次郎がこのさき大切な存在となるなんて、思いもよらなかったからである。


 いやそんなことより!


(ぼ、ぼぼ、僕がSランクDNA! 必ず受精できるDNA! 世界を変える力が与えられるDNA! 膣美さんとあんなことやこんなことができるDNA! DNA! DNA!)

 そう思うと興奮し、頭頂部の割れ目からまたしても酵素がピュッと出た。
 ※いやらしい表現ではありません

『うわ! ほんまや。酵素めっちゃ漏れるやんキンモ!』

 ビッ! ※毛をむしる音です 『『いだぁぁあああ!!』

「よし! すぐ行こう! 卵子の膣美さんの元へ!」
『(膣美て誰やろ) おっ? ヤル気出してきたやん! 草食系精子のくせに!』
「う、うるせーww あっ、でもさ、この夢、どうやったら覚めるの?」
『OK包茎! 任せとき!』

 そう言うと、間もなくスパ次郎の体全てが光り輝きだし、その光は僕の夢の中全体を照らした。
 とても暖かい光だった……

◇◆◇

「はっ!」

 暖かい光に包まれた僕が、次に目を開ければそこは見知らぬ天井だった。

第○話 



ぬ、天井

 みたいな感じだった。

「と、トモ! トモ! テッちゃんが! テッちゃんが!」
「えっ! マジか!」

(なんだか…… 懐かしい声だな……)

 僕はゆっくりと体を起こし、辺りを見回す。病室のようだった。
 真っ先にムーが僕のところへかけ寄ってきた。

「良かったぁテッちゃん……」

 目にたくさんの涙を溜めこんだムー、そしてその奥にトモハル、じいちゃんが立っていた。

「みんな、心配かけてごめん。ここは?」
「おちんちんビローン病院じゃよ」
 ※国立です

「テツオ、お前マジで大丈夫か? ずっと昏睡状態だったんだぞ……」

 トモハルもよく見れば、目にたくさんの涙を溜め、それを漏らすまいと我慢しているようだった。
 僕は友達に恵まれてる。
 
「……どれくらい寝てた?」
「3か月じゃ。お前が眠っている間、この子らは毎日お見舞いに来てくれてたんじゃぞ」

(さ、3か月!?)

「本当心配だったよ…… あの日、テッちゃんの頭の上に金の卵が落ちてきて…… でも…… でも…… 本当に良かったぁぁぁ!」

 ムーはとうとう泣き出してしまった。

「ムー、ごめんよ。トモハルもお見舞いありがとうな。それで…… その金の卵はどこに行ったの?」
「それが不思議なんだ。金の卵がお前にぶつかった瞬間、ピカッ! とすごい光を放ってそのまま消えたんだよ! 王国も勢力を上げて探してるらしいんだが、未だ発見できてないみたいなんだ」

『そら見つかれへんわ。次元が違うんやからな』

 !!
 あの夢の出来事は本当だった……
 夢で出会ったスパ次郎が飛んできたのだ。そしてムーの頭の上にとまった。

「スパ次郎!」
「へっ? テッちゃん何言ってんの? 私、ムーだよ」
「え? あ、いや、違、その……」
『あ、そうそう。皆にはワイは見えてへんからな。それと、SランクDNAの精子になったことは言わん方がええぞ。理由はまた言うけど』

 そう言うことは早く言っておいてほしい。

◇◆◇

 それから僕は3日ほど療養し、おちんちんビローン病院(国立)を無事退院できた。
 退院したその日、じいちゃんが快気祝いを開いてくれ、トモハルとムーが家に遊びに来てくれた。

 ワイワイと楽しい時間をみんなで過ごしたが、僕はある決断を皆に告げようと、そのタイミングを見計らっていた。

 そして……

「はー。楽しかったわい。それじゃあ今日はこのへんで……」
「じいちゃん! トモハル! ムー!」

 僕が大声で3人を呼ぶと、驚いた表情で僕の方へ振り向いた。
 楽しい雰囲気を一瞬にして壊してしまった。無音の世界が広がる。

「ど、どうしたんだよテツオ…… そんな真剣な顔して」
「今日、皆に言いたいことがあるんだ」
「て、テッちゃん…… なに?」

「ぼ、僕は…… いや! 俺は! 射精にイってくる!!」
 ※いやらしい表現ではありません

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