38 / 53
○~第6章~○ 卵管采へGO!
6排卵目! 氷の魔法、その名も
しおりを挟む
「ず…… ずびばぜんでじだぁぁあ!」
怒りに満ちたアタシと婆やを前にして立っていられる者などいない。ワキ汗毘沙門天をボッコボコに殴り倒した後、ロープで縛り揚げひざまずかせた。
しかし、ワキ汗毘沙門天の両ワキからは尚もとめどないワキ汗が流れ続けている。
アタシの怒りは収まらなかった。
こんな汚いおっさんのワキ汗が混じった川の水を何杯も飲んでしまったと思うと、再び怒りが込み上げ、拳を打ち込んでしまうのだった。
ガンっ!
「も…… ももももう勘弁じでぐだざい」
「うるさい! 死ね!」
ゴスっ!
『膣美さま。お気持ちは分かりますが、それ以上は死んでしまいます』
「いいのよ! こんなヤツ死ねばいいのよ!」
ドスッ!
「グフ…………」
『いけません。意識を失いかけております』
婆やに制止され少しだけ落ち着きを取り戻したが、ワキ汗毘沙門天のワキ汗は治まることはなくダバダバと流れ続けたままだった。
「くそ腹立つわね! ワキ汗が出続けるなんて一体何の能力なのよ! 誰が得するのよ! そして何で自分でコントロールできないのよ!」
『コントロール…… 膣美さま。私に良い考えがございます』
婆やの良い考えとやらに耳を貸した。
「なるほど! それは名案ね婆や」
『はい。しかし膣美さま、加減をしないとこのワキ汗毘沙門天は本当に死んでしまいます。人質にできますので必ず加減をして下さいますように』
「な…… なにをする気なのですか……」
婆やの提案はこうだ。
ワキ汗毘沙門天の両ワキからとめどなく流れるワキ汗を凍らせる!
そのためには氷の魔法を使う!
しかし本当に加減をしなければならない。以前練習で氷の魔法を出した時、湖が全部凍っちゃったからだ。
※膣ガチョウも200羽ほど凍ってしまいました
『膣美さま。これは魔法の威力をコントロールする練習でもあるのでございます。先の火の魔法では怒りに身を任せ、この森を全て焼却してしまいました』
「太陽魔法サンバルカンね!」
「ダッサ」
ゴスっ!
「グハァっ! ずびばぜん」
『良いですか? 魔法の物質を全て使ってしまいますと、回復までに時間がかかってしまいます。長期戦ではここぞという時に使えないのは命取りとなりますゆえ、今回このワキ汗毘沙門天で練習いたしましょう』
アタシはさっそく氷の魔法を繰り出す準備にとりかかった。
意識を集中し、自分の中の宇宙を覗き込む――
・
・
・
アタシの宇宙の中は相変わらず火の魔法となる物質がダントツに多く、ヘビのようにうごめいた。
それをかき分けて氷の魔法となる物質を探す――
(いた……)
氷の魔法となる物質は、火の物質のように動き回ることはなく皆で身を寄せ合い固まっている。まるで寒さを凌ぐために集まったペンギンのようだ。
アタシは氷の魔法となるペンギンみたいな物質に声をかける。
“あの忌々しいワキ汗を凍らせてくれ!”ってね。
・
・
・
「な…… なななんだかこの辺りだんだん寒くなってきている気がするんでけど!!」
『はい。膣美さまが今から氷の魔法を出すのです』
「ひぃ! 命だけは…… 助けていただけませんか!!」
『運が良ければ…… といったところでございましょう』
(しかし…… 膣美さまは本当に魔法の才能がおありです。これほど見事な氷気を纏った者を見たのはアレックス以来にございます)
氷の魔法は火の魔法と違って飛び道具じゃない。自分自身が魔法となる。
今の状態ならアタシが触れるモノ全てを凍らせることができる。
「こ、このお嬢さんの体から煙が上がってます……」
『あれは空気中の水蒸気が急激に冷やされて液化した“水”にございます』
「わ、私はこれからどうなっちゃうんですか!!」
アタシはゆっくりとワキ汗毘沙門天の傍まで寄って行った。
「ささささ寒いです! 来ないで! 来ないでぇええええ!」
「――無駄よ! アタシの氷の魔法をくらいなさい! “ペニタス!”」
※ファンタジー感が30%ダウンしました
#2019年初下がり
そして両肩をガッと掴むと一気にワキ汗が氷り始めた。シュー!という大量音を出しながら白い煙が上がる。
「ぎゃぁぁああああああ! つめた! いや熱ぅうううううううううう!」
泣き叫ぶワキ汗毘沙門天をよそにアタシは両肩を掴み続けた。
が、意外と凍るスピードが速く、忌々しいあのワキ汗がやっと止まったのだった。それと同時にワキ汗毘沙門天は泡を吹いて気絶してしまった。
『お見事にございます膣美さま! 素晴らしいコントロールにございました』
「ふー! 魔法をコントロールするのって大変ね。集中力すごいいるわ」
氷の魔法であるペニタスを解除したアタシが改めてワキ汗毘沙門天を見ると、両ワキがカチンコチンに凍っていた。
「で、コイツどうすんの?」
『人質にとって卵管采の門番である不毛明王に通してもらえるよう交渉道具に致しましょう』
「えぇー! アタシは反対だな。不毛明王ってやつもさ、アタシの魔法でちょちょいのチョイって――」
『膣美さま。あの向こうにある切り立った崖がお見えですか?』
「ん? ああ。あの遠くにある山のこと? 見えるけどそれがどうしたっていうのよ」
『あれが不毛明王にございます』
「えぇえっぇえええええぇぇぇぇえええ!!」
怒りに満ちたアタシと婆やを前にして立っていられる者などいない。ワキ汗毘沙門天をボッコボコに殴り倒した後、ロープで縛り揚げひざまずかせた。
しかし、ワキ汗毘沙門天の両ワキからは尚もとめどないワキ汗が流れ続けている。
アタシの怒りは収まらなかった。
こんな汚いおっさんのワキ汗が混じった川の水を何杯も飲んでしまったと思うと、再び怒りが込み上げ、拳を打ち込んでしまうのだった。
ガンっ!
「も…… ももももう勘弁じでぐだざい」
「うるさい! 死ね!」
ゴスっ!
『膣美さま。お気持ちは分かりますが、それ以上は死んでしまいます』
「いいのよ! こんなヤツ死ねばいいのよ!」
ドスッ!
「グフ…………」
『いけません。意識を失いかけております』
婆やに制止され少しだけ落ち着きを取り戻したが、ワキ汗毘沙門天のワキ汗は治まることはなくダバダバと流れ続けたままだった。
「くそ腹立つわね! ワキ汗が出続けるなんて一体何の能力なのよ! 誰が得するのよ! そして何で自分でコントロールできないのよ!」
『コントロール…… 膣美さま。私に良い考えがございます』
婆やの良い考えとやらに耳を貸した。
「なるほど! それは名案ね婆や」
『はい。しかし膣美さま、加減をしないとこのワキ汗毘沙門天は本当に死んでしまいます。人質にできますので必ず加減をして下さいますように』
「な…… なにをする気なのですか……」
婆やの提案はこうだ。
ワキ汗毘沙門天の両ワキからとめどなく流れるワキ汗を凍らせる!
そのためには氷の魔法を使う!
しかし本当に加減をしなければならない。以前練習で氷の魔法を出した時、湖が全部凍っちゃったからだ。
※膣ガチョウも200羽ほど凍ってしまいました
『膣美さま。これは魔法の威力をコントロールする練習でもあるのでございます。先の火の魔法では怒りに身を任せ、この森を全て焼却してしまいました』
「太陽魔法サンバルカンね!」
「ダッサ」
ゴスっ!
「グハァっ! ずびばぜん」
『良いですか? 魔法の物質を全て使ってしまいますと、回復までに時間がかかってしまいます。長期戦ではここぞという時に使えないのは命取りとなりますゆえ、今回このワキ汗毘沙門天で練習いたしましょう』
アタシはさっそく氷の魔法を繰り出す準備にとりかかった。
意識を集中し、自分の中の宇宙を覗き込む――
・
・
・
アタシの宇宙の中は相変わらず火の魔法となる物質がダントツに多く、ヘビのようにうごめいた。
それをかき分けて氷の魔法となる物質を探す――
(いた……)
氷の魔法となる物質は、火の物質のように動き回ることはなく皆で身を寄せ合い固まっている。まるで寒さを凌ぐために集まったペンギンのようだ。
アタシは氷の魔法となるペンギンみたいな物質に声をかける。
“あの忌々しいワキ汗を凍らせてくれ!”ってね。
・
・
・
「な…… なななんだかこの辺りだんだん寒くなってきている気がするんでけど!!」
『はい。膣美さまが今から氷の魔法を出すのです』
「ひぃ! 命だけは…… 助けていただけませんか!!」
『運が良ければ…… といったところでございましょう』
(しかし…… 膣美さまは本当に魔法の才能がおありです。これほど見事な氷気を纏った者を見たのはアレックス以来にございます)
氷の魔法は火の魔法と違って飛び道具じゃない。自分自身が魔法となる。
今の状態ならアタシが触れるモノ全てを凍らせることができる。
「こ、このお嬢さんの体から煙が上がってます……」
『あれは空気中の水蒸気が急激に冷やされて液化した“水”にございます』
「わ、私はこれからどうなっちゃうんですか!!」
アタシはゆっくりとワキ汗毘沙門天の傍まで寄って行った。
「ささささ寒いです! 来ないで! 来ないでぇええええ!」
「――無駄よ! アタシの氷の魔法をくらいなさい! “ペニタス!”」
※ファンタジー感が30%ダウンしました
#2019年初下がり
そして両肩をガッと掴むと一気にワキ汗が氷り始めた。シュー!という大量音を出しながら白い煙が上がる。
「ぎゃぁぁああああああ! つめた! いや熱ぅうううううううううう!」
泣き叫ぶワキ汗毘沙門天をよそにアタシは両肩を掴み続けた。
が、意外と凍るスピードが速く、忌々しいあのワキ汗がやっと止まったのだった。それと同時にワキ汗毘沙門天は泡を吹いて気絶してしまった。
『お見事にございます膣美さま! 素晴らしいコントロールにございました』
「ふー! 魔法をコントロールするのって大変ね。集中力すごいいるわ」
氷の魔法であるペニタスを解除したアタシが改めてワキ汗毘沙門天を見ると、両ワキがカチンコチンに凍っていた。
「で、コイツどうすんの?」
『人質にとって卵管采の門番である不毛明王に通してもらえるよう交渉道具に致しましょう』
「えぇー! アタシは反対だな。不毛明王ってやつもさ、アタシの魔法でちょちょいのチョイって――」
『膣美さま。あの向こうにある切り立った崖がお見えですか?』
「ん? ああ。あの遠くにある山のこと? 見えるけどそれがどうしたっていうのよ」
『あれが不毛明王にございます』
「えぇえっぇえええええぇぇぇぇえええ!!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる
まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」
父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。
清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。
なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。
学校では誰もが憧れる高嶺の花。
家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。
しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。
「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」
秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。
彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。
「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」
これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。
完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。
『著者より』
もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる